Macintosh IIfx (68030/40MHz, 32MHz/330MB)

漢字Talk7.1

 記念すべき、AL家10台目のMacintosh。
 LC475同様、買う積もりはあんまりなかったが、破格の安値に釣られてついつい買ってしまった、と言うマシン。動作保証なしで2,000円だった。追加で買った1MB 64pin SIMM×4の方がコスト的に高価かった。
 余りの巨大さ故の不人気か、はたまた筐体コンディションの悪さが原因か、相当なサービスが施されていた。買ったときには気づかなかったが。
 まず、メモリが4枚刺さっていたが、1MB×4枚だと思っていたら、実は4MB×4枚だったので、最初から16MB実装されていた事。これに追加で買った4MBを足して、計20MBで使用している。かなりラッキーである。市場にはあまり64pinのメモリは出回っておらず、あってもApple Laser Writer II NTX-Jなどから引っこ抜いてきた1MBが主流である事を考えると、かなり得したと言えよう(少なくとも本体よりは高く付くはずだ)。

  

 更に、Nu-BUSスロットにカードが3枚刺さっていた事。
 1枚はIIciでも使っているKineticsのEthernetCard。もう一枚はどっからどうみてもVideoCard(IIfxにはオンボードのビデオ回路はない)。問題は残りの一枚だ。
 「MacProvy」と言うソフトで確認したところ、「Strom Technology Inc.」の「StormSurge」と言うDigital Signal Processorである事が判明。どうやらPhotoshopなどの処理を加速するものらしい。結構得した気分……でも、使い道がない。
 HDDのFujitsu製の320MB(スペック的には330MBらしい)を搭載しており、余裕である。ただ、古いHDDなので、ターミネーターチップがなく、しかたなく内蔵フラットケーブルにアクティブターミネーター(2,022円)を装着している。
 OSはKT7.1を使用している。本来、030最速の40MHzで動作するプロセッサーを搭載しているので、IIciよりはよほどKT7.5.5(あるいは7.6)に向いている。だが、IIciはいずれアクセラレーターを載せる予定(Micromac Carrera 040/90を予約済み)なので、現状遅くても問題ないが、全くそう言う強化ができない(Radius Rocketで040化できるが、Rocketは対応システムKT7.1までだ)IIfxは当面7.1で使う事方がいいだろう、と判断した。
 ただ、KT7.1だと現在の私の環境ではInternetに接続できない。
 Performa275にインストールしたIPNetRouter経由でInternetに接続するには、クライアント側にもOpenTransportをインストールしておかねばならない。だが、KT7.1ではOTは動かない。DHCPサーバー(近頃流行のルーターTA)でもあれば話は別だが、今のままではInternetに接続できない。
 取りあえず今は、時々立ち上げてテキスト入力に使っている位(この文章もIIfx+Jeditで書いている)……にも関わらず、64pin 4MB SIMMが5,000円であったので、ついつい買ってしまった……個人売買でかなり安いと思ったのだが……無駄だったかなぁ。
 内部にまだかなり空間があるので、CD-ROM内蔵あるいはMO内蔵に挑戦してみたいと考えている。IIciよりは楽そうだし。HDDもまだまだ増設できそうなので、将来的にはファイルサーバーとして活用するのも手かも知れない……ああ、AppleShareが欲しい(爆)

IIfxには、ビデオカードとしてSupermac Spectrum 8.24PDQを差してある。Nu-BUSスロットが6本もあるので、いろいろ物欲を刺激してくれるのが悩みの種。とは言っても、これ以上なにか差すとなるとIIfx唯一のアクセラレーターRadius Rocketか、FWD JackHammer Nu-BUS(WIDE/NARROWのSCSIカード)位しかないのだが……。スペック的には最初から入っていたApple VideoCard 8.24よりはいいが、アクセラレーションが効いている感じはない。

本来2台目のFDDを搭載する場所にHDDを置いてある。これは別に意味があるわけではなく、ただ単に合うHDDキャリアがなかったからだ。付いていたのはどうやらSE/30用らしく、キャリアは固定できるのだがHDDがキャリアにネジ止めできない。いまひとつ不安なので、Quadra650用のHDDキャリアを買ってきてつけたら、フレームに固定できるのがここしかなかった、と言う話だ。まだまだスペース的には余裕がある様が見て取れる。3枚並んだNu-BUSカードは、右からStorm Surge、SpectrumPDQ、そしておなじみKineticsのEthercardだ。Ethercardはサービス品としては上々だろう。

IIfxのLogic Board。ただ一言「でかい」。8500のL/Bもでかいが、この大きさはQuadra 900/950並ではなかろうか。中央右側に6本並んだ黒いNu-BUSスロットが、物欲を刺激する(爆)左端のNu-BUSスロットの上にあるのは一応キャッシュスロット(PDS)らしいが、IIfxに適合するアクセラレーターはついに発売されなかった。MicroMacのSpeedy(クロックアップキット)が唯一の高速化への道だ。


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