136   Sweet Pleasure(Cronus)
 
 主人公はかつて金メダルを20個も嘱望されるほどの神がかり的なスポーツマン。ある事故で記憶をなくした彼は人間性も同時に失いますが、リハビリの末にどうにか回復し、コーチとしての第二の道を歩き始めました。そして、美人が多いことで有名な学園に赴任するところからゲームは始まります。
 
 ちぇりーそふとの別ブランド、クロノスのデビュー作。親戚筋というか、せいぜい開発室違いのようでシステムや声優など色々と共通点が見られます。
 購入動機は完全にCG買いですね。その他はどうでもいいやってな勢いでした。まぁ、デビュー作の7800円にあまり過剰な期待をする人もいないでしょう。
 ゲーム期間は7日間。非常に短いです。体感時間では1プレイ1時間くらい。
 
 システムはどこにでもある移動先プラスコマンド選択式のアドベンチャーです。ボイスはフルではなく、各キャラクターの登場時とHシーン及びエンディングに使われています。ヒント機能というものが付属されていてこれをONにすると選択肢の後ろに解答が表示されます。ゆえに難易度はゼロと言っても過言ではないでしょう。
 このゲーム、ジャンルはスポーツ凌辱AVGと銘打たれていますが、スポーツはともかく、あまり凌辱モノっぽくありません。
 主人公の強引な話術と世界一のテクニック(笑)で、各キャラのスポーツに対する向上心につけこんで指導とは名ばかりのHシーンに突入します。それゆえに明るく楽しくとまではいきませんが、陰惨な雰囲気はまるでありません。指導されたキャラは特に葛藤することなく主人公に惚れてしまいます(身も心も)。しかも、ONLYプレイが必要なゲームなのでそれほど主人公が酷い奴になっていません。
 なにやら古き良き時代のエロゲーの匂いがしますね。苦笑いするほどの都合のよさはその最たる点かと思います。
 
 シナリオは純愛モードと凌辱モードに分かれています。しかしながら、どちらのモードでも人格は変わらないので、展開にかなり不自然なものを感じます。共通ルートでは妙に欲望を抑えていたり、純愛モードは手すらロクに握らない純情ぶりだったりというように。
 テキストは主人公の性格に合った(?)馬鹿なものでなかなか笑えます。別にギャグ満載という訳ではないのですが。
 
 CGはこれを目当てに買っただけになかなかハイレベルです。ただ立ちキャラが少しおかしな気もしましたが、このへんは次回作以降に期待したいところ。
 
 音楽は馬鹿な内容にぴったりと合う頭の悪そうな曲ばかりです(褒めてます)。
 
 まとめ。いわゆるお手軽ゲーです。内容を正しく把握して買えば特に文句もないかと思います。大作ゲームに疲れた時に頭を空っぽにして楽しめるタイプのゲームなんで個人的には気に入ってます。
 お気に入り:水谷七菜
 評点:69
 
 以下はキャラ別感想。ネタバレ要注意。ってほどの内容じゃないか。
 
 
 
 
 
 
 
1、白鳥美幸
 メインヒロイン。パッケージキャラなんだけど、ゲーム内CGとあまり似てないような? このゲームはパッケージ的には損しているように思う。本編の方が可愛いし。おにいちゃん属性の人は悔しいでしょう。コーチ属性(いるのか?)の人は満足か。
 三つ編みにテニス部キャラなんでときメモラーにはストライクゾーンかも。
 
2、神無月琴美
 剣道少女にして巫女さんというかなり狙ったようなキャラ。もう少し巫女さんのCGがあったらなー。このへん、ジャンルが足枷になっている気もします。
 
3、風原夏姫
 致死量の不味さを誇る弁当がセールスポイント。それ以外は印象にないなぁ。
 
4、水谷七菜
 巨乳の新体操部員。ってこのゲームのキャラはみんな大きいですけど。こんな感じの頭の弱さはなんかツボです。やってて嫌になるほどではないのが微妙なポイント。このキャラも琴美と同様にジャンルが足枷。海のシーンとか、部屋のシーンとかどうして手を出せないんだ、とか思う人多数(だと思いたい)。
 
5、服部さやか
 名前の通り(?)忍術部。そのくせ、声は外人みたいっていうのは何かの洒落なのか。よくわからないです。このゲームで最も好き嫌い分かれそう。
 
  


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