203   ねとって女神NEO(ビタミン)
 
 メデューサの息子メドン(変更可能)は窮地に陥りつつあった。迫害の末に石化の能力を偶発的に使ってしまったことで追手がかかったのだ。勇者ペルセウスと三柱の女神たち。どうあがいても勝てる相手とは思えなかった。だが、唯一の味方といっていい亡き母の親友アンドロメダが密かに手助けしてくれることに。果たしてメドンの命運は。
 
 ビタミンの新作はギリシア神話を題材に選んだアドベンチャー。
 購入動機は可愛らしい原画と手軽にプレイできる作品を求めて。ブランドや企画内容など多方面からボリュームは控えめだろうと考えていました。
 初回特典は特になし。
 
 ジャンルは従来通りのアドベンチャースタイル。
 足回りは標準からやや良いくらい。メッセージスキップは基本的に既読未読を判別して高速。ただし、未読箇所で停止しても改めてスキップを敢行すれば未読スキップが作動します。
 バックログは別画面にて行います。ホイールマウスに対応、ボイスのリピート再生も可能ですが当該ボイスの指定がややしづらいです。ロード直後も含めて、いつでも最初まで戻れるのでかなり便利かと。
 基本はしっかりしているのですが個人の好みを細かく反映するようなカスタマイズ部分がもう一歩。例)ヒロイン毎にボイスのオンオフができない。
 
 シナリオはほとんどがHシーンで占められています。それ以外の描写はとても少ないです。しかし限られた、本当に限られた文章量の中においては、どうにか体裁だけでも惹かれあう過程を出そうと頑張っている様子が窺えます。
 大前提としてタイトルには誤解の可能性があります。「ねとって」の部分がそれなのですが、あらすじを読めばなんとなくわかるように寝盗るのは主人公なのでいわゆる寝盗られものではありません。また、ヒロインである女神たちは精神的にも肉体的にもペルセウスの恋人ではないので寝盗るという表現も微妙に違うように思います。
 よって凌辱テイストは皆無です。主人公は女神たちに惹かれていくので恋人にしたいし、説得して仲間に引き入れたいと考えます。Hはそのための方法であり、同時にペルセウスの支配を打ち破る手段です。触手(髪の毛)なんてものもありますが、これさえも愛情表現として用いられています。
 Hシーンは各ヒロイン5回ずつですが、1名は例外で微妙にカウントしづらい構成になっています。3P、4Pにハーレムも複数あり。女神たちは初々しい姿から徐々にHに慣れていく様子が回数分をかけて書かれています。まるで全ての行為を声に出して解説しているかのようなセリフが特徴的です。ある意味でエロ度を上げることに成功しているかと。
 
 CGは神話を題材にしながら可愛らしい原画がミスマッチを生んでいます。珍しいのは髪と瞳が重なる部分の塗り。普通なら半透明にするなどしても髪の方を優先しますが(特に目の端)、本作は白目の部分も含めて瞳の方を優先しています。
 触手はどちらかというとマイルドな表現で嫌悪感を抱くような扱いにはなっていません。
 立ちCGはポーズ、表情ともそれほど多くありません。声優の熱演に助けられているようにも見えます。
 Hシーンは半脱ぎ重視。そうでないシーンを探す方が難しいくらい、ですが原画の遊月ことな氏はどうも何も着ていない方が苦手っぽいです。
 
 音楽はなんというか牧歌的と表現したくなるほどのどかで穏やかな曲が多いです。奇しくもそれは本作のイメージを忠実に表現しています。戦闘などという殺伐したものと無縁であるかのような。
 ボイスは主人公を除いてフルボイス。デフォルトネームであってもボイスのフォローはありません。演技の方は特に問題なし。テキストの要求に対して懸命に応えているように感じます。
 
 まとめ。ハード系が苦手な方のための作品。原画に代表されるように全ての面で表現がソフトです。行き過ぎた表現が苦手な方、あるいは入門用、試金石としたい方にはいいかも。お手軽な作品なのでコストパフォーマンス重視の方には向きません。
 お気に入り:アルテミス
 評点:65
 
 キャラ別感想はありません。


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