91   クラ☆クラCLASSY☆CRANBERRY’S(アトリエかぐや)
 
 世界に冠たる財閥の子息である本多零(変更不可)は家柄に相応しい学園に通っている。毎年行われる学園祭では舞踏会があり、それにはプリンスとプリンセスが選ばれる。零はプリンスに選出されたのだが問題はプリンセスであった。なんと4人が全くの同票となってしまったのだ。前代未聞の事態に理事長は零に選ぶことを押しつけてきた。果たして零が選ぶ相手とは。
 
 アトリエかぐやの新作は「ωstar」のスタッフが移籍しての第一弾。
 購入動機は原画買いですが、自分でもややしっくりこないものを感じて買いました。
 初回特典は特になし。
 
 ジャンルはごく普通のアドベンチャー。マップ移動方式を採用しています。
 足回りはやや物足りない感じです。メッセージスキップは既読未読を判別して高速ですが、システム的に使う機会はそれほどありません。
 バックログは別画面にて行います。ホイールマウスに対応、ボイスのリピート再生も可能ですがそれほど戻ることはできません。ロード直後にも使用できます。
 CG鑑賞がとても不便です。サムネイルからCGを選ぶと右クリックが使えず、強制的に最後まで見せられる羽目に陥ります。加えて差分数がわからないこともあっていつ終わるかわからずクリック連打しているとサムネイルに戻って再び選んでしまう、なんて事態が起きやすいです。なぜ素直にキャンセルさせてくれないのでしょうか。
 
 シナリオは相も変わらず正体不明です。とにかく何を目指しているのかわかりません。設定の段階で主人公が無敵キャラとなっており他のキャラクターは全てその引き立て役となっています。ヒロインさえも。それでいて主人公が具体的にどう魅力的であるのか示されず何もしないままにヒロインは攻略されていきます。好意を寄せられて不思議な気持ちになる作品にはなかなか出会えません。
 掛け合いはひたすらに主人公を持ち上げるか、ドタバタ劇を主人公が我関せずであるため、全くと言っていいほど盛り上がりません。笑いについてもちょっと難しそうです。仮にうまく波長が合っても散発的な上、ツッコミがないので物足りない可能性があります。
 惹かれあう過程は瞬間です。出会ってしまえば即陥落なので、その一瞬にしか見出すことはできません。わかりやすく言うなら特にない、と。補足するとスタート時に知り合っているヒロインはすでに攻略が完了しています。ただ、イベントが残っているだけで。
 物語としてもまともなものはほとんどなくHシーンの間の繋ぎを読んでいる、という感覚が強いです。
 サブヒロインはまさにおまけ扱いなのでけして期待してはいけません。
 Hシーンは主人公の人格がやや変わります。完璧男もエロには弱いので主導権を握っていようがいまいが状況に流されやすいです。売りのソフトになったりハードになったりは選択肢による変化でヒロインによってはなかったりします。シチュエーションは多彩でエロさはなかなかですが、ヒロインに魅力を感じられていなければ効果も半減です。
 
 CGは原画家である八宝備仁氏の実績に違わぬ美しさを見せてくれます。CGスタッフの奮闘を感じるほどに塗りも繊細で実に見応えあり。例えエロくはないカットであってもそれは変わりません。立ちCGもイベントCGに劣らぬ出来です。
 Hシーンは寸止めというか本番を含まぬシーンが意外に多いため回数、枚数ともに実数よりも少なく感じやすいです。せっかくエロいのに前哨戦で終わり、なんて切ない構成も散見されます。プレイヤーの嗜好によって賛否が別れそうです。基本はとてもエロいのですが。
 サブヒロインは全員綺麗に本番なしの1回のみ。ファンディスクへの誘導なのか、はたまた別の意図なのか、取りあえず現状を喜ぶ人は多くなさそうです。
 
 音楽はセレブの学園が舞台ということでスケール感を出そうとして失敗しているような曲が見受けられます。結果としては効果のよく分からぬ曲に仕上がっているような。日常の曲は問題もなく耳に馴染みます。
 ボイスは主人公を除いてフルボイス。演技の方は特に問題なくキャラに合致したキャスティングがされています。
 
 まとめ。原画のみに光明を見出すにも限度がある作品。プレイしないなら関係ないですが、シナリオ(テキスト)が原画の輝きをくすませるようでは辛いです。
 お気に入り:なし
 評点:50
 
 キャラ別感想はありません。


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