徒然なる日記
ほとんどがゲームに関するネタです。もしかしたら気のせいかもしれません。


 2012年7月1日(日)    Princess Evangile〜W Happiness〜開始
 今週のお買い物は「初恋1/1」と表題作の2本。しばし悩んだ末に後者から始めました。今月は「気になるタイトル」ページに何もないことからもわかるように事前期待度は低めです。買うかどうかも競合作次第という感じでした。
 
 「Princess Evangile〜W Happiness〜」。1人目は瓏仙院理瀬。
 前編と後編で構成されてます。えーとまぁ、ファンディスクらしいシナリオと言いましょうか。中途半端に本編の後日談も含まれてます。あのいかれた母親との面会とかすげーどうでもいい、というプレイヤーも多いんじゃないですかね。いくら省略されているにしても。
 合わせて2時間で終わってしまう短さが全て。シナリオが9つあるとはいえ、理瀬好きの人からすれば残念な感じでしょう。もしかしなくても、ヒロイン組は総じてこんななんでしょうかね。そう思っていた方が落胆も少なくてすみそう。
 2人目は野木民恵。
 1話から4話で構成。こちらはサブからの昇格組。ということで大体が見えたような気がします。
 正直、本編をプレイした時には別にこの人は昇格せんでも、と思いましたが、すみません。私が間違っておりました。たいそう魅力的なヒロインに生まれ変わっております。まさにヒロインとしての立ち位置に変わったとハッキリ伝わってきます。もう言動からして違うこと違うこと。リアクションのひとつひとつにヒロインらしさが溢れています。立ちCGにも気合いが入っているのが窺えます。水着姿がえらいことになってます。着やせするにもほどがあるよ! 他にも見慣れたはずの立ちCGの恥ずかしがるカットがとても可愛らしく見えます。
 シナリオの方は陳腐と評してもいいくらいの展開なんですが、民恵さんの魅力が引き立っているからか、とても面白く感じられます。まぁ、単純にいちいち反応が違うことが新鮮な驚きに繋がっている、ということもあるんでしょうけど。何せ、本編の時はまるでヒロインとしては見えていなかったし、民恵さんの方もそういう態度でしたから。恋愛の基本である普段は見えない姿が見えてくる、というのが高い効果を上げているのではないかと。ギャップとも相まって。ホント、惹かれあう過程も無理矢理なくらいなんですけどねぇ。
 CGはここまでの2シナリオでちょっと気になったところも。どうも構図的に大事なところがメッセージウインドウに隠れるケースが多いような。なんか新しいイベントCGが出る度にウインドウを消して確認しているくらいのイメージです。こんなのずいぶんと久しぶりだなぁ。

 2012年7月3日(火)    Princess Evangile〜W Happiness〜継続中
 3人目は北御門綾佳。
 前編と後編で構成。ん〜、もう理瀬シナリオで書いたこと以外でほとんど書くことがありません。やはり、ヒロイン組はみな短いみたいですね。合わせて2時間かかるかどうか。Hシーンは2回。内容にもシナリオと呼ぶほどのものはありません。アフターでは卒業してしまっているのでそういう意味でも旨味がもうひとつですからね〜。
 4人目は妙義摩理香。
 やはり4話構成。もうこのパターンにブレはないでしょうね。
 民恵シナリオほどではないですが、こちらも意欲的な内容。ただ、もともと作中のポジションに比して立ちCGなどの素材が弱めであったため、それをそのまま活用するシナリオはちょっと地味にも感じます。正味の話、昇格組の中では優れた素材であるとは言い難いですよね。
 物語自体もラストに向かって緩やかなくだり坂という感じなので出来レース感が強く、よほど摩理香先輩が好きでないと率直に楽しめないかもしれません。民恵シナリオにはあった、なけなしの盛り上がりというものが見当たらないんですよね。まぁ、綾佳アフターのように卒業していないだけ良かったですけど。
 ところで、本作を始める前、細かいところはすっかり忘れているだろうと思ったので、せっかくついている共通シナリオを読んで復習しよう、と考えました。もちろん、そのまま読むには長すぎるし、そこまでしたいほど面白いテキストとも思っていません。ということで、未読スキップをかけてじっと眺めることにしました。
 おお、問題なく読めますよ。一読していることもあって十分すぎるほど把握できます。まさか、あんまし早くないメッセージスキップが役に立つとはねぇ……。わからないものですな。
 「実はこれこそがMOONSTONEの狙いだったんだよ!」
 「な、なんだってーーっっっ!!!!!」
 閑話休題。
 今回、サブキャラが5人昇格した訳ですが、これってユーザーの声とかを反映させた結果なんですかねぇ。いえね、個人的には結婚適齢期を華麗にスルーしてそうな三島シスターは攻略できないのかな、なんて思ったものですから。偽妹の佳代子もね。

 2012年7月8日(日)    Princess Evangile〜W Happiness〜終了
 5人目は北御門律子。
 傍若無人な若奥さまという新たにつけられた一名しか印象に残っていないなぁ。なんというか、すでに書きましたけどヒロイン組のシナリオはHシーンにちょっと後日談が付け加えられているだけなのであんま内容がないんですよねぇ。素材なんかも節約が感じられるし。律子シナリオだと浴衣の立ちCGは当然ないとかね。
 チアリーディング衣装のHシーンがあることは間違いない収穫だと思います。やっぱり、本編でなかったことによるユーザーの声とかあったんじゃないですかね。
 6人目は目加田美月。
 ちょっと苦しいな〜、というのが正直なところです。みんなそうだと言えばそうなんですけど、シナリオが始まった時にみんな主人公のことを好きになっているんですよね。それぞれ状況は違うながらも場所は決まっていて共通シナリオの最後まで。この時点でと考えると美月さんは昇格組の中でも一二を争うほど苦しいと思います。まぁ、民恵さんも苦しさではいい勝負なんですけど、向こうは一応は時間をかけてますからねぇ。
 7人目は鷺澤千帆。
 この千帆シナリオはちょっとだけ「おっ」と思わされました。内容が少しだけ丁寧でエンディングも他とは違って趣のあるオチとなっています。まぁ、これだってありがちと言えばありがちなんですけど、無難すぎる他の3人に比べればねぇ。
 陸上ユニフォームをHシーンに活用しない言い訳(?)のようなテキストがあったことに苦笑してしまいました。
 それにしても、本編の時から思っていましたが千帆のお母さんはデザインとボイスに差がありすぎますな。見た目は千帆と親子に見えないくらい若いのに、演技は明らかにおばさん声を出してるからなぁ。
 8人目は上宮城瑠璃子。
 驚いたことに他のヒロインと心情的な差がないですよ。びっくりです。まぁ、シナリオを見れば例の婚約者の一件がなければ好意が成立しないことに変わりはないんですけど、他のみんなだってそれは同じだしねぇ。メンツの中で間違いなく待望のヒロイン化なのだからもうちょっと特別でも良かったような。素材で差が作れないならせめてシナリオでとかねぇ。つーか、まさかのパンターベル押しとは。それは一体、誰の要望なんデスカ。
 ラストは柳瀬このみ。
 意外な一面を見せるという意味ではこのみが最も昇格に意味があったかもしれないですね。格好いい(らしい)このみの姿というのは本編では見られないものですからね。民恵さん同様にヒロイン化によって予想外に可愛らしくなってました。個人的に残念なのは主人公がこのみのおばあさんに婿殿と呼ばれなかったことですね。

 2012年7月13日(金)    初恋1/1・1回目終了
 もうしばらく前ですが「Princess Evangile〜W Happiness〜」のゲーム感想をアップしました。う〜ん。これで5800円くらいなら十分に良い出来と言えるんですけど、7800円ではねぇ。ボリュームがあってもシナリオが良い訳でもないですし。
 
 「初恋1/1」。1人目は学生会長、真加辺碧。
 もうどこから突っ込んでいいものやら、このシナリオは。最初から最後まで疑念が尽きることはありません。ホント不思議なシナリオです。
 ヒロインの碧さんは父親に携帯禁止、アルバイト禁止、恋愛禁止を言い渡されて、それを納得の上で約束した今時、珍しいお嬢さん。なのに、です。主人公が渡した携帯(契約期間中にスマートフォンに変えたため、期間が残っている、らしいです。違約金のほうが高いのでしょうか)を軽い口車に乗せられてあっさり使用してしまいます。
 さらに、しばらくして主人公が告白すると好きという気持ちがわからないと言って保留に。と思ったらわずか二、三日で受け入れてしまいます。この間、特に心情が変化するきっかけのようなイベントは見当たりません。
 もうここから先は一直線。一度デートしたかと思えば一気に肉体関係に邁進していきます。
 驚くべきは最初からここに至るまで主人公も碧も父親に露見したらどうしようとか一切、考えないんですよ。碧にいたっては罪悪感のかけらもなければ、葛藤する様子もないというある種の徹底ぶり。一体どういうことなのか、全然わかりませんでした。
 順調にバカップル道に励んでいた2人でしたが6月に入っていきなり碧の様子がおかしくなりました。急によそよそしくなりメールの返事もほとんど返って来なくなるように。もちろん、主人公には身に覚えがなく、問いただそうにも避けられたりごまかされたりでまるで事情を語るつもりがない様子。
 そのままどんどんと時は過ぎていき気がつけばもう10月。主人公はこの間、ボーカル曲の演出にのって延々とメールを送り続けます。どうやら全て返信がないみたいです。こんな主人公もちょっと怖いですが、説明など全くなしでシカトし続ける恋人もかなり嫌です。
 文化祭さえ終われば全て元通り、主人公は信じていましたがそうは問屋が卸しません。ちょっと引っ張りすぎな気がしますが、ようやくまともに会話する気になった碧からは全て過去形の思い出話が。
 そして、現れる父親。そうです。交際がとっくに発覚していたのです。それにしても青天の霹靂とばかりに驚く主人公やあんだけ好き勝手やっていながらバレた途端に速攻で主人公を裏切る碧はなんなんでしょう。この時に出される母親のこともなんだかすげぇ後出しジャンケンな感じで不可解すぎますて。それ悩むタイミングを明らかに間違えてませんか? 少なくとも父親の言いつけを破る前に悩むべきでしょ。
 そもそも4ヶ月もお預けを食った理由はなんなのか。別に主人公に一声あっても困る理由は何もなさそうですけどねぇ。
 他にもツッコミどころは山のようにあります。
 料理がまるでできない主人公。碧はそのことを実体験で知っているのにラーメンを作らせたり→超強引な接近戦に持ち込むため(なぜ、舌を火傷して肩を抱くような展開になるのか)。
 作品の売りのひとつはヒロインのカラオケ。それぞれが持ち唄を聞かせてくれます→碧の場合、違う人がボーカルを務めてます。バサラとかシェリル・ノームみたいなものですか?
 2人が恋仲になると主人公の父親が福岡に単身赴任に。週末は母親も世話しにいきます→理由は書く必要もないでしょう。同じ理由が再びあると今度は福岡で冠婚葬祭が発生。
 あと全体的にやること成すことうまく行き過ぎです。まぁ、高嶺の花である碧とあっさり恋仲になれるって時点でもうね。
 このように気になりすぎるポイントが多いせいかHシーンもあまりエロいとは感じられませんでした。いちゃつく姿勢もそうですけど、前提条件がちょっと悪いんですよね。無駄に集中を削がれている感じですよ。色々ともったいないです。

 2012年7月15日(日)    初恋1/1・2回目終了
 2人目は月島叶。
 えーと、最後までなんとかプレイするために2人目はこの人にしますた。1周目を終えた段階でどう考えても好きにシナリオを選んでいっては最後までもたないと確信できたので。まだ2周目ですけど、この最中に自分の判断は正しいとしみじみ感じてました。まだしもましな叶でさえ、ちょっと厳しく感じる時があるのだから、もうひとりのお子さまにいたってはもう何をか言わんや、です。最後にしたら挫折する可能性が凄まじく高いと思います。ということで、叶の後は摩耶→瑠奈→雪乃とまわすことでなんとかギブアップを避ける算段です。
 シナリオはどうも低調な感じ。碧シナリオもそうでしたけど、緊張感がなくなるくらいうまくいきすぎなんですわ。4月から主人公が叶の実家のピザ屋でバイトを始めて、半年も経たないうちに画期的メニューを開発して救世主になったり、その流れで学園の学食にピザを卸して経営を安定化させるところまでいってしまったり。すんなり実現化してしまうのも恐ろしいですけど、それだけの権力を持ちうる学食向上委員会の委員長(主人公のこと)が彼女の家であるピザ屋に猛烈に肩入れするのは青春ものとしてはあまりにも生臭いです。っていうかこれは癒着というやつなのでは。お金の代わりに若い娘さんをもらいました、というね。「恋と選挙とチョコレート」の学園なら報道部あたりにスクープされそうです。
 恋愛描写もなんだか色々とごまかされているうちに意識するようになってもう恋仲になるしかない状態に追い込まれた、それぐらいの感じに見えました。主人公が叶のことを語るシーンがたまにあるんですけど、どうもそれにあんまり頷けないんですよねぇ。個別に入って序盤の段階で悪いところの倍以上、良いところが瞬時に思いつく、とか。個人的には「えーっ、そう?」って感じでした。
 終盤に入ったくらいでまたしてもボーカル曲&スマートフォンのメール連続表示の演出が入りました。碧シナリオはまだしも先行き不透明で盛り上がりが感じられないこともなかったんですけど、この叶シナリオはそんなものとはまるきり無縁。2周目だから良かったですけど、1周目でこれだと意味がわからなかったかもしれません。
 バスケットに関するネタも酷いの一言。どんだけ自分を凄いと思っていたんでしょうねぇ。全国に初めて出場したくらいで、決めたのはその前でしょうから実質、県内レベルで周囲の期待に応えるのが苦しくなってフリースローを全部わざと外すって一体……。その行為が露見したらと考える方がよほど怖いですけどねぇ。能力の問題ではなく人格の問題ですから。しかもそれでバスケットは好きとか言われても……。
 さらに恐ろしいのはその後です。バスケット部に復帰した叶は1年間、全くバスケットボールにも触らず、体を鍛えることも一切していなかったというのに1ヶ月あるかないかの練習で全国優勝してしまうんですよ。スポーツを舐めすぎと言うか、いくらなんでもそれはファンタジーすぎやしませんか? ピザの生地作りが3Pシュートの極意に繋がるとかアレなこと言ってますし。

 2012年7月19日(木)    初恋1/1・3回目終了
 3人目は鴇崎摩耶。
 う〜ん。個人的に摩耶はお気に入りの1人なのでちょっと期待していたのですが、やっぱりかという仕上がりです。というかですね。今まで触れてこなかったですけど、本作の問題はシナリオそのものやヒロインだけではありません。主人公も十分にその一因となっています。
 この主人公、悪友たちを自然に上から目線で馬鹿にしている割りにはかなり情けない人物だったりします。思慮深いとはお世辞にも言えず脊髄反射で喋っているのではないか、というくらいに何も考えずに喋ります。おかげでしょうもない失敗を日常から繰り返します。プレイヤーはあまりの間抜けっぷりに頭を抱えたくなることしばしばです。例えば、母親からもらった小遣いでなぜ男の甲斐性を示そうとするのか。どう考えても意地になる場所が違うと思うのですが。
 さらに困るのはメール。本人は情けないと書きましたが、メール時の人格はさらに軽くなって正直、気持ち悪いくらいです。しかも、これらは非常にどうでもいい内容においてこそ大いに発揮されるためため息の機会に事欠きません。等身大の恋愛にリアリティを、ということなんでしょうけどねぇ。主人公はプレイヤーでもある訳ですけど、実際には他人なんですからこういう演出は結構しんどいです。誰だって他人のみっともないメールとか見たくないでしょう。ヒロインだけならいざ知らず。
 ということでこんな主人公を大好きと連呼するようになる中盤以降の摩耶さんにはものすごく違和感がありました。そもそも、なぜ主人公を好きになってくれたのかよく分からないくらいなのに。ほとんど努力もしない主人公にベタ惚れでは何か裏があるのでは? としばらく疑ってしまいましたよ。
 恒例のボーカル&メール演出。今回も盛り上がりとは全く関係ありませんでした。どうも狙いがよくわかりませんね。わざわざクリックを受け付けなくしてまですることでしょうか。さらにカラオケ演出。3人目も本人ではない、ということでこれは恐らく全員、別人が歌っているのでしょうね。ヒロインが主人公のために歌ってくれる、と言うならなるべく声優本人が歌うべきではないかなぁ。それで全員がプロみたい、って話をされても苦笑いしかでてこないですよ。
 シナリオも強引すぎて付いていくことさえ大変です。ひとつの行動に色々と盛り込みすぎ。東京に父親に会いに行ったらそこで芸能界に関する諸々のイベントが発生するって都合が良すぎるでしょう。しかも、一両日中にって。
 摩耶のことなのになぜか彼女の事情を主人公が勝手に喋って窮地に陥るって普通に意味わかんないんですけど。プレイヤーの方が愛想が尽きてしまいますよ。摩耶の選ぶ道についても主人公はただ、自分の希望を押しつけるだけ。本人の気持ちはどうなんですか。摩耶の本心を汲み取るとかするところではないのですか、そこは。ラストも主人公が側に行くってただ、大学に受かるだけ。主人公というにはあまりにもねぇ。
 なんか全体的に中途半端ですね。

 2012年7月21日(土)    初恋1/1・4回目終了
 4人目は藤川瑠奈。
 
 ※本日の日記は瑠奈好きの方をいたく不快にする可能性があります。自称する方は避けた方が賢明ですが、それでも読まれる場合は注意の上でお願いします。責任はとりかねます。
 
 ああ、やっと終わった(嘆息)。あらかじめ覚悟はしていたつもりですが、それでも長いこと長いこと。まるで苦行のようで何度となく止めたくなりました。想像以上の難物でありましたよ、本当に。さらにシナリオの構成がダブルパンチとばかりに攻勢をかけてきます。もうひとりの幼なじみ雪乃を絡ませてひたすらねちねちと物語を紡いでいきます。雪乃ファンの人からすれば勘弁してくれ、と言いたくなるくらいの巻き込まれっぷりで正直いい迷惑なレベル。
 瑠奈は主人公に仮のお付き合いなる面妖なものを申し込む。実際には本物であると言い出せなかっただけですが、実にこれがクセモノだったりします。なぜなら、仮の付き合いと言いながら仮であることは親はもちろん、友人にも内緒なのですから。これでは既成事実として定着してしまいます。承諾する主人公はあまりに考えがなさ過ぎます。ハッキリ言って瑠奈の仕掛けた罠でしょう。
 ところで、この時の他のヒロインたちの反応がちょっと見物でした。普段こういうことに反応しない碧さんまで聞き込みを始めるくらいですから。まぁ、そりゃあそうでしょう。この5人の中でよりにもよって瑠奈を主人公は選ぶんですから。チンチクリンとか悪口を言われても止むなしというくらいの後輩に負けるんですから。4人はプライドをかなり刺激されたと思います。ステータス的にはどこが負けているんだ、というくらいですから。
 閑話休題。
 で、その後ですが、空々しく仮の付き合いをする中で嘘が雪乃に露見してしまう→遠慮しなくなった雪乃に対して仮と言った手前、瑠奈は雪乃の恋を応援することに→カップル成立→なぜか瑠奈が主人公に恋愛の手ほどき→瑠奈が作ったスケジュールに則ってデートするも主人公がヘマったりしたおかげもあってえらい気まずい雰囲気に→恒例のメール攻撃&ボーカル演出→なんと夏休みの間中2人は気まずいまま何もしませんでした→じたばたしてから破局→主人公を慰める振りで瑠奈が告白(なんで?)→今度はなぜか主人公の方から雪乃を振り直して(しかも2回)瑠奈と付き合うように→学食向上委員会メンバーどん退き&空中分解→メンバーが足りなくなって警告文が来ているのに気付かず解散に→一般参加に切り替える(かなり本末転倒ぎみ)→なぜかみんな帰ってきてくれる→よくわからないけどエンディング
 ざっと書くとこんな流れなんですが、これを長尺を使ってやるのだからたまりません。瑠奈の壮大なマッチポンプに見えるのは私だけでしょうか。メール&ボーカル演出もこれを使って不仲になる様子を書くっていうのもなんだかねぇ。しかも、相手は当該ヒロインではないのですから、かなり空振りっぽい演出です。確かスタッフインタビューでは恋人っぽさを出すためと書かれていたんですけどねぇ。
 実際、瑠奈派の人にとっても恋仲になるのが後半で以降の描写が少ないというのはストレスの溜まる展開ではないですかねぇ。分岐の最初なんて謎の選択肢が出るものだからもしかして、雪乃シナリオと出だしは共通なんでは? とか思ったくらいで。
 色々な意味でもうちょっとなんとかならなかったのかなぁ。主人公とかごまかしようもなく最低の二股男になってますよ。だって表面的には瑠奈と付き合って別れて、雪乃と付き合って別れて、また瑠奈と付き合うんですから。しかも、わずか6人しかいない委員会内でこれをやってしまう豪傑ぶり。みんなが帰って来てくるのは控えめに考えてもあり得ないと思います。というか、どこに帰って来る理由があるのでしょう。

 2012年7月23日(月)    初恋1/1終了
 最後は幼なじみの森野雪乃。
 相変わらず主人公の独りよがりが激しいです。本シナリオに限りませんけど、ちょっと気になることがあるとまるで人の声が聞こえない。まさにガン無視と言うに相応しく、基本的にとっても失礼な奴だったりします。本当に聴力に問題があるのではないかと勘繰るくらい完璧に人の声が聞こえないんですよ。
 シナリオにおいても主人公の奇妙な姿勢は存分に発揮されています。幼なじみは幼なじみだろ? と謎の発言をして雪乃の存在を軽んじます。そうかと思えば悪友に「家族とは違うんだぞ?」と言われると当たり前のことを言うなよ、と発言しておいてあっさりと影響を受けて雪乃を激しく意識するように。あまりにもブレブレです。もうちょっと自分のスタンスに重さってものを持たせましょうよ。
 告白の件で瑠奈に励まされれば、奢ると言ったのに置き去りにして食い逃げしたり。毎日のように雪乃の勉強を教わって少しははましになったと思ったらちょっとした出来事で全くテストが受けられないような状態に陥ったり。いとも簡単に挙動不審になりすぎですよ。
 メール&ボーカル演出は特に何もないのでなんだか手抜きのように見えてきました。よくアニメなどである会話のないままボーカル曲で色々と進めてしまうような、あんな感じに。しかも、せめてもの意味が時間の経過にあるため、この間にそれなりに重要なことが起きてしまうんですよ。演出前が初Hだったのに曲が終わってみると初々しさが消え失せてエロエロ娘になってしまってました。主人公が恋人なのにまるで誰かに知らないうちに調教されたようでしたよ。
 全体的にシナリオの展開も妙です。案が浮かばないというだけの理由で学園祭の2日前までメニューを決定しない。前日に初めて試作してそのまま本番用のメニューを作るとか常軌を逸してますよ。他に何もしてないのにね。また、この時の遣り取りもとても不自然です。叶と摩耶、それに碧が一見すると学園祭の準備に参加しておらず、当日になるといきなり現れる。ところが、実際にはきちんと参加していたという。なぜか? それは主人公が寝ていた間だけやって来て参加していたから。起きる頃になるとなぜか揃っていなくなり、瑠奈も雪乃もその事実を黙っていました。主人公が気にするといけないから、とか言ってましたけど無理矢理すぎません? 主人公が起きている間は間違いなくいなかったんだからお互いさまでしょうに。それとコーヒーゼリーを固める時間はみんな暇なんだから素直に寝てればいいと思います。
 その後の展開も無理矢理すぎてまるで盛り上がっているように見えないのが困りもの。主人公が別れを言い渡された理由が好きな少女漫画にあるって斜め上を狙いすぎでしょ。主人公のためを思って本当に破局してしまうかもしれないことを覚悟の上でやっているならともかく違うんですからねぇ。少女漫画がそうだから信じてた、みたいな感覚ですよ。仮にもヒロインが。つーか、少女漫画を参考書にして気軽に人を試すのは止めましょうよ。
 ポイントとしては雪乃が主人公に依存しているのではなく、実はその逆なんだ、と言いたいみたいですけど、すいません。どこからどう見ても最初から最後まで主人公の方が依存しまくってますよ。だいたい毎朝のように迎えに来てもらったり、宿題を見せてもらうってだけで十分じゃないですか? その逆は全くない訳だから。
 最後もなぜみんなに甘える必要があるのでしょう。あそこはみんなで掃除した方が青春ものっぽいと思うんですけど。少なくとも、失恋したばかりの後輩に罪を着せるよりはずっと。帰ってHするためだけにそれが必要ですか?
 さらに元の木阿弥となってから。治るどころか今度は2人して周囲が見えなくなってしまいましたけど、いいんでしょうか。また成長を願って別れた方がいいのでは。
 なんだか疲れた「初恋1/1」もようやく終了。ゲーム感想は近日中に。

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