徒然なる日記
ほとんどがゲームに関するネタです。もしかしたら気のせいかもしれません。


 2005年11月1日(火)    ご無沙汰です
 サイト開設以来の長期お休みをしていました。先週の前半は風邪でダウンしていて、ようやく持ち直してきた後半はパソコンがトラブっていて時間のほとんどを原因究明とその対処に費やしていました。よってせっかく「Fate/hollow ataraxia」が届いても段ボールを開けただけ。「AYAKASHI」もやっと1回目が終わったくらいです。まだ完全に復旧した訳ではなくて重症のハードディスクの代わりを買って安定するまではまだ不定期更新になりそうです。申し訳ありません。
 
 仮面ライダー響鬼38話。師匠をストーキングする弟子の姿が素敵すぎます。トドロキって画面に出ていない時にもああしてザンキさんを追っかけているんだろうなぁ、って感じさせるあたりが素晴らしいです。あと今さらですが駄目駄目なところが明日夢の萌えなのかなぁ、と思ったり。や、私には不可能というか起こりえない現象ですけど。
 
 「AYAKASHI」。1人目は薬師寺陽愛。
 当初、20話とか聞いていたので2話目が終わったくらいで戦慄していました。ええ!? このボリュームで20話じゃ1ルートあたり「Fate」を楽勝で越えちゃうよ、と。実際には6話(たしか)だった訳ですがプレイ中は知りようもないのでその展開に?マークの連続でした。だってどう見たってラストへ向けてまっしぐらな展開なんですから。でもその一方で第1部終了くらいでも不思議ではない要素があちこちにあったものだから正直、混乱状態に近かったです。
 ここまでの雑感を短くまとめると惜しみない技術の投入に感心とシナリオプロットに粗が見える、でしょうか。
 労力を惜しまず力の入った演出はそれだけで評価に値します。CGをケチったりしないのも好印象。立ちCGを無駄にアニメーションさせようなんて考えるよりよほど建設的です。CG枚数5000枚以上のうたい文句も結構実数に近いのかも。ただ、何かというとすぐにラスタースクロールするクセはどうかと思います。回想してもラスター、情緒不安定になってもラスター、戦闘していてもラスター、火事になってもラスター、ではね。
 シナリオは序盤の(恐らく)共通部と個別部が乖離してしまっている印象があります。徐々に謎を明かしていく構成のために謎やその解明をあちこちのシナリオに蒔いているせいでしょうが、1本のシナリオとして見るとうまく繋がっていないというか、起承転結になっていません。「承」がないまま「転」に接続されてしまっているような感じでしょうか。
 5話と6話の構図が非常に似通っているのもツライところ。展開が同じゆえに騙されましたけど、これはあまり良いことではないような。だって同じネタじゃやっぱりねぇ。それとエピソードの内容として、陽愛の覚醒と平馬先輩のエピソードがラストに相応しいかというと正直とてもそうは思えないんですよね。どう考えても中盤くらいのエピソードではないかと。「彼」の存在もそのまんま過ぎて物足りない感じ。もっと典型的な悪役であればあれでも構いませんけど、いかにも色々あります、ってな伏線を張っておいてあれではねぇ。ルートごとにボスは変えた方が良かったかも。
 他にどうしても見過ごせなかったのが当該ヒロイン以外の扱い。物語に必要ないから退場させる、みたいなやり口は作り手としてどうかと思います。当該ヒロイン以外はメインからサブに回る訳ですからその役回りをしっかりと用意して欲しいです。文字通り運命が変わる訳ですから。
 Hシーンは1度に全部まとめて。怒濤の攻勢に怯みます。1回目から薬でも使ったみたいに感じすぎるヒロインさんが見所でしょうか。Hシーン単体で見れば充分エロいですが、シナリオの流れの中で見るとエロを組み込むことに対する放棄というか諦めのようなものが感じられて悲しいですわ。
 なんか色々と厳しいこと書いてますが、それも素材のレベルとそれに懸ける意気込みが伝わってくるがゆえ。あと一歩で名作になれるのに、というもどかしさがこの作品にはあります。他のシナリオでの奮起を期待したいところ。
 
 先週は私にしてはマイナーな単行本を連続で買いました。船戸明里著「Under the Rose」3巻、阿部川キネコ著「辣韮の皮」4巻、蒼樹うめ著「ひだまりスケッチ」1巻の順で。この内まさか「辣韮の皮」4巻が入手に最も苦労するとは思いませんでした。まんがの森クラスならまだしも普通の本屋じゃ全然見当たりません。1〜3巻の既刊はあるというのに新刊がない。
 「Under the Rose」なんて1巻の時は発売日当日の秋葉のとらのあなでも買えなくて(店員に尋ねたが知らなかった。どうやら入荷さえしなかった模様)書泉ブックタワーまで行ったというのになぁ。つーか、先月発売の「お菓子な片想い」1巻は今日でもまだ楽に買えるというのはどういうことなのかと。GUMなのが問題なのかなぁ。
 期待した「ひだまりスケッチ」はもう一歩でした。ねこねこホームページの4コマは絵といいネタといい、かなりツボなんですけど、こちらはどうもピンとこない。勝手な思い込みとしては蒼樹うめ氏はオリジナルよりも二次創作の方が向いているタイプなのかも。だってどう見てもオリジナルより他人のキャラであるみずいろキャラの方が活き活きと動いているし。それと掲載時に明らかにカラーとわかるページがとてもたくさんあるってのは地味に切ないですな。
 「Under the Rose」3巻は帯にある通り、まさしく衝撃の展開。ロウランド家に巣くう狂気はホントに恐ろしい。穏やかな日常が続くとその後が怖くなる。前触れもなくそれは剥き出しとなるから。しかし、ラストに収録された「思春期おまけ日記ライナスくん」でかなり救われました。今回は「マーガレットさん」もなかったしね。つーか、個人的にはライナスくんが主役だと思っているので今の展開は色々と耐えなくてはならなくて厳しいです。

 2005年11月3日(木)    AYAKASHI」2回目終了
 すでに昨日の話ですが「夜明け前より瑠璃色な」のゲーム感想をアップしました。色々とゴタゴタしていた割には早く挙げられたのではないかと思います。基本的にはいつものオーガストという表現が的確なんですが、浅く広くという方向性をやや変えたのは驚きでした。ヒロインはみな平等というのがこれまでのスタンスでしたからね。次回作以降が気になるところですが、次はまたファンディスクですかね?
 
 「AYAKASHI」。2人目は夏原織江。
 推奨環境よりもちょいましでしかないせいか、プレイしていると頻繁にフリーズします。しかも、一旦止まるとやり直してもかなりの高確率で再び止まるのが困りものです。もっとも今じゃすっかり懲りて速度重視にコンフィグを調整してプレイしてますけど。でも、そうするとエフェクト時に画面がかなり汚くなるんですよねぇ。正直、これだと感情移入はなかなか難しいです。
 2周目に入って再プレイがかなり楽であることがわかりました。ストーリーチャートでお望みの話数から始められます。分岐も書いてあるんでわかりやすいです。ただ、進むのに条件があるシナリオもあるので注意が必要ですが。
 織江シナリオは陽愛シナリオに比べて恋愛ドラマとしてかなりいい感じ。近づきたいのに近づけない、そんなもどかしさがよく出ています。あと単純に織江が普通に可愛いという理由もあります。容姿に関しては誰が見てもバレバレですが、わかっていても変化した後はぐっと来るから不思議です。水族館デート関連のイベントCGはかなり魅力的で見ているだけで楽しかったり。
 互いが惹かれていく様子をきっちりと描いた上でしっかり意思表示をしているあたりに好感が持てます。最近のエロゲーはヒロインに告白させてばかりなんで本来は当たり前のことが嬉しいです。似たようなものとはいえ、Hシーンも時系列で見れば一度に全部、ではありませんし陽愛シナリオよりは頑張りが伝わってきます(ゲームのタイミングとしては1度にまとめてなんですけど)。
 シナリオの繋がりも悪くないです。第3話の「おおくち」から話が無理なく織江シナリオへ繋がっています。というか、陽愛シナリオはただ通過しているだけで物語が繋がった1本の線になっていないんですよね。伏線はあんまり伏せてはいないんですけど効果としてはまずまず。ただ、かなり早い段階でオチが読めてしまうのでそのあたりに人によっては苦しいかも。アンズの存在はかなり良いアクセントになっていると思うんですが、アヤカシがあまり強力に見えないのが玉にきず。

 2005年11月7日(月)    AYAKASHI3〜4回目終了
 新しいハードディスクを買ってようやく復帰かと思えば今度はマウスが唐突にお亡くなりに。こういうのは色々と重なるものですなぁ。なんとか平常状態に戻りましたが、代わりにゲームはあまり進んでおりません。微妙に積みゲーの土台を作りつつあるのがヤな感じです。
 
 仮面ライダー響鬼。駅伝のためお休み。マジレンジャーは予想通り神の一人が死亡。実力で倒した訳ではないとはいえあまりにもさらっと退場しすぎ。来週はまた蒔人兄ぃが活躍しそうで楽しみです。
 
 「AYAKASHI」。3人目はメインヒロイン夜明エイム。
 簡潔に言うとパムとエイム様様、主人公はゴミ。もう何のためにいるのかわからない。キジムン戦とかどう見ても脇役。パムに「悠は先に行って」と言われてその通りにすれば、何もしていない内にパムに追いつかれる。エイムの様子がおかしくなれば何もせずに傍観して窮地に陥る。挙げ句に体に鞭打ってキジムンを倒すのもパム。主人公ってどういう意味でしたか。
 ラストバトルも同様。同じように先に進めさせてもらう主人公。だが、結局ヒロインが助けにこないと何もできない。ご都合主義の結果とはいえ、あまりにも見ていてツライ。
 戦闘の展開そのものも明らかにおかしい。ヒロインと戦っていた敵がいきなり主人公にちょっかいをかけてきていいようにやられてしまう。しかも、その間ヒロインからの助けは一切なし。動けなくされているのかと思えばそんなことはなく、時間が経った頃に元気な姿で助けに来る。テキストというか殺陣にやる気が感じられないので段々いい加減に読み進めるように。 
 さすがにこれだけは突っ込んでおきたいこと。
 2体のアヤカシを限界まで使い続けた代償は何もないんですか?
 キャラクターとしてはエイムさんはかなり可愛いです。赤くなる様子は織江と拮抗するものがあります。複雑な心情もそれなり以上に表現できていると思いました。それだけに駄目なところがねぇ……。
 Hシーンは相変わらずの一括払い。CGには力が入っているのに物語にはまるで邪魔だと言わんばかりですよ。
 4人目はパム。
 エイムシナリオ同様、駄目なところはとことんまで駄目(主に戦闘、あと主人公が一人で盛り上がってキレるところ)なんですが、それ以外はなかなか良かったです。パムの成長という主題はこのゲームの中で一番面白く描けているのではないかと思います。チビの件からアキノや「彼」の件への繋げ方はかなり効果を上げているのではないかと。つーか、エイムよりもパムの方がアキノを説得するのに遥かに向いた存在なんですよねぇ。体もちっこければアヤカシだって鬼よりは劣りますからねぇ。あの魂の叫びはまさに有無を言わせぬ説得力があったと思います。イベントCGも満足できる仕上がり。天狗のランスはこのシーンのためにあると言っても過言ではありません。
 気になるってほどでもないんですが、伏線だけ幾度か張っておいてパムの父親の話がスルーってのはどうなのかと。
 Hシーンは分割払いですけど、1度目は共通ルートに配置、ですから結果的には他のヒロインたちとおんなじ。コンシューマーに移植しやすいですよね、本当。

 2005年11月8日(火)    AYAKASHI終了
 5周目からは外伝シナリオ。ここまではルートごとに細かな展開が色々食い違っていたのに、ここへ来て同じルートをなぞった物語というのは感覚的に奇妙でした。
 平馬シナリオ。
 プレイヤー的には会長シナリオといった方がいいのかも。身も蓋もなく言えば会長の(和姦)Hシーンのためにある、と。実のところ、外伝シナリオは全て同じ理由で存在しています。内容的にはどうしてもなくてはならない、というものはありません(そりゃ、どうしても必要なら本編に組み込まれるはずですから)。
 外伝シナリオは本編に対して裏面ではこんなドラマがあったのか、という内容になる訳ですが、平馬シナリオはそれにしてもここでしか描かれていない事実が多すぎ。会長のこととかもう少し本編で匂わせるべきではないかと思います。ここまで分離していると完成後に改めて付け加えた話にも見えてしまいます。Hシーンもかなりテキトー。取りあえず入れておけばいいや、ってな風にも見えるのがなんとも。
 前川シナリオ。
 好きな人用といった趣を呈しています。3本の中では最も必要度の低い物語。脇役同士の話だから好きな人でないとかなりどうでもいい内容に見えてしまうのが難点。ただ、平馬シナリオに比べれば本編との関連度は高め。
 それにしてもこのシナリオでのケバタケは弱いなぁ。本編では自動的なアヤカシとして描かれていたのにこちらではなんか違います。しかも、相手の力に添った能力のはずなのに全然違うし。エイムシナリオの時を見れば、オロチが突っ込んでくれば地割れを起こして奈落の底に落とす、くらいしそうだったのになぁ。
 アキノシナリオ。
 ファンならばさらにアキノが好きになる、というシナリオなんでしょうかね、これは。個人的にはより彼女の評価が下がるシナリオでした。エイムに対する感情が結局、嫉妬と責任転嫁に過ぎなかったというのはかなり幻滅ものですよ。
 それと和泉はかつて「彼」の仲間であったのにその能力を誰も知らなかったんですかねぇ。そうでないとサトリを使えるようになっているエイムを見て何があったのかを想像さえできない「彼」やアキノはただの馬鹿になってしまうしなぁ。や、現状でもこの件に関して2人は推測らしい推測さえしていないんですけど。まぁ、そもそも2年の間、必死に逃亡していた訳でもないエイムの行方を「彼」やアキノが掴めない、というのはものすごく不思議な話なんですけど。
 Hシーンはかなり浮きまくり。唐突に発情する「彼」は相当におかしな姿に見えました。
 おまけのアンズシナリオ。
 開始前に警告が出るほどの番外シナリオ。ここまでノリを変えてまでアンズにHシーンが必要なのかとひどく疑問に思う。こんな無理をするくらいなら織江のHシーンを増やすか、さもなくば後日談的なハーレムシナリオでもあった方がよっぽどユーザーの意に沿うのではないでしょうか。ギャグ的な意味でももっと弾けた方が効果があったように思います。例えば主人公の姿を見て頭に白い輪をつけた織江が嘆く、とかそれぐらいのことは。
 色々あって長引いた「AYAKASHI」もようやく終了。ゲーム感想は近日中に。

 2005年11月13日(日)    はぴねす!1回目終了
 遅ればせながら「AYAKASHI」のゲーム感想をアップしました。時間が経つほどに惜しいゲームという印象は強まりますね。思えば悪路王の登場する2話やイワナのアニメが良かった3話ぐらいまでが一番ワクワクしながら楽しめていたなぁ(遠い目)。「彼」がまともに登場するようになってからはほとんど……。とはいえ演出には一見の価値あり。気になる方はチャレンジするのも悪くはないかと。
 
 仮面ライダー響鬼39話。ええと、明日夢が役に立ったというのはわかるんですが、具体的にどうあの障壁を破ったのかがよくわかりません。水の波動と合ったからその効果が消えてしまったということ? で、それは偶然なの? やっぱりよくわからないなぁ。ヒビキが「少年」と明日夢を呼んでいたのは半人前という意味だったですか。てっきり、そういう呼び名が気に入っていたのかとばかり。
 お汁粉で酔うトドロキの醜態がとても香ばしく、たいへん目の保養になりました。あとは「この馬鹿弟子がぁっ!」とザンキさんにもっと苛められて欲しいです。はっ!? この思考ってもしかして腐女子と一緒デスカ?
 話し変わってマジレンジャー。やはり蒔人兄ぃが活躍するエピソードは泣けるものがあります。ホント、いい味出してますよ。DVD買ってしまうな、これは。
 
 「はぴねす!」。1人目は神坂春姫。
 発売日から2週間くらい経ってから買いました。私のエロゲーの買い物パターンとしては珍しいです。というくらいだからやはり理由があって、私が尊敬する某サイトで紹介されていたのを記憶に留めていて、秋葉に行った際にほどほどの値段で売られていたのを見つけたので、というところ。
 1周目を終えての雑感としては某サイトとピタリと同じ、というくらい短所、長所がわかりやすいゲームだな、と。これくらいプレイヤーの感想が似やすいゲームって珍しいかも。
 日常のドタバタする様子はなかなか面白いです。笑えるという種類のものではありませんけど、微笑ましい感じです。まぁ、エロゲー的お約束に基づいての日常というかネタやリアクションなんで雰囲気に浸れたり、記憶に残るようなものではないですけど。まぁ、多くを望まないというのもこの手の作品のお約束ですから、これでいいのかな。
 そして、終盤のシリアス展開に入ると途端にアレになる、と。ただでさえ、萌えゲーにシリアスな雰囲気は馴染みにくい訳で、そこへやる気の感じられない展開ではねぇ。スタッフの意図が気になるところです。つーか、もしかしてスタッフ的にはあのバトルは燃える展開なんですか?
 まー、萌えゲーに対して真面目に考えてはいけないというのはこのゲームでも同様なんですが、それでも完全無視するとお話が面白く感じられるはずもなく。本作における魔法は随分と存在が謎です。中世的なファンタジー世界ならまだしも、科学文明が発達した中での魔法。しかも、「Fate」などの作品に代表されるような一般人には無縁の秘儀ではなく、学校の授業で学べるようなシロモノで使うだけなら特別な才能はいらないっぽい。さらにその内容はバリバリの攻撃魔法。隣人を黒焦げにするのも朝飯前です。
 考えてしまえば気になるのはその学んだ技術を活かす場は、就職先はどこですか、ということ。自衛隊とかSPとか傭兵とかですか? 魔法科がやっていることって主人公たちで言えば授業で銃を撃ったりするのと何ら変わりない。しかも、使うのは自前の銃ですよ。ホント、どんな世界なんだか。
 ヒロインの春姫さんはなかなか魅力的なお嬢さんです。原画家の絵柄を活かしきったキャラではないかと。ただ、メインヒロインゆえなんでしょうけど、頭の飾りはちとゴテゴテしすぎな気がします。両サイドのリボン、2本の髪止め、三つ編み(その先にもリボン)、後頭部の飾り。カット毎に雰囲気が違って見えるのはそのせいもあると思います。
 優等生要素には疑問を感じないでもないです。内側に反発するだけのものを抱えている訳でもなかったし、そう言われるほど優等生的役割をこなしているようにも見えなかったので。というか、主人公があまりにも簡単に近づけてしまうのがそう感じられてしまう最大の原因かも。
 性格(というより描写なんでしょうけど)として怖いのはあまりにも魔法を使うことに躊躇いがないこと。ただ、ちょっと後ろについて行っただけで問答無用で魔法を使う。敵対する立場とわかれば一瞬の迷いなくクラスメイトにファイヤーボール(仮)の魔法を使う。殺す気満々ですか、と。……浮気したとか誤解されたら燃やされそうですね。
 互いに惹かれていく様子は予想よりも悪くないです。筋書きとしては、好きになるのは思い出の男の子だけのはずだったのにそれ以外に好きな(気になる?)相手ができてしまって、その矛盾に困っていた時に主人公がその相手の可能性があるという情報が飛び込んできた、だからその矛盾解消のために……、というところ。これを説明できていると考えるか否かはプレイヤー次第、かなぁ。個人的には想い出と争えるほど現在の主人公が何らかの影響を与えていたとは思えませんが。せめてもう少しクラス委員の仕事を一緒にするとか、2人にしかない特別な描写をしていればねぇ。
 対して主人公側は春姫に決断を迫られた時に自分の気持ちが不在であったのが困りもの。あくまでも春姫にとって都合の良い結論を出しただけ。相手のことを考えるのは立派ですが、そのために自分の気持ちを意思決定の要素から外してしまうのは考えものです。それでも普段から春姫が気になる、という描写が度々あったので受け入れやすくなってますが、これがないと到底受け入れられるものではなかったでしょう。
 気になるのは白フクロウのぬいぐるみ「ゆう君」イベントでしょうか。てっきり私はあの時点で想い出の男の子が主人公だと知っていてその反応かと思ったんですが(ゆう君も当時の呼び名かと)、実際に判明したのはもっと後の話ですからね。さらに言えばあのイベント時にそんなに主人公に好意を寄せているとは思えないんだけどなぁ。だってあんな名前をつけるほど好意を持っていたなら後半のように想い出の男の子との間で苦しむはずでしょうし。うーん。
 恋人同士になった後のいちゃつく様子はこっぱずかしくて大変よろしい感じです。新鮮に思えたのは春姫が付き合っている事実に物怖じすることなく、むしろ積極的にアピールしていた点でしょうか。バレるまでは隠したがるヒロインが多いせいか妙に楽しかったです。
 Hシーンは予想をはるかに超越してました。すさまじい乳特化。なるほど確かに凶器です。煽情的すぎて困るくらいですよ。しかし、主人公は普段から春姫の胸を気にしていて、Hシーンでもそんな様子を見せているのにテキスト上ではなんとも淡白でイベントCGとの間にかなりギャップを感じました。
 個人的に感じた難点としては春姫の衣装でしょうか。恐らくキャラクター毎に設定されているイメージカラーのせいで、制服、お出かけ服、魔法服の3種類とも色的に非常に似通っています。普段はそれで全く問題ないんですがHシーンになると途端に難ありで。構図や脱がせ方が多少被っているせいで半脱ぎ状態になると元の衣装がわかりにくいという欠点を生んでしまっているんですよね。まぁ、脱がせすぎだから、という話もあるかもですが。最初、まともにプレイする気がなくてCGをフル化して見た時には(今は最初からプレイしてます)区別がつかなかったですからねぇ。
 あと差分に恐ろしい数を用意している(50とかあったりする)割にはアップ時のはなかったりして片手落ちな感じです。正直、ここまで来ると「学園2」みたいに差分の種類ごとにチェックボックス(のようなもの)を用意してそれを組み合わせる方式にした方が見やすくていいような。どれかひとつを確認したいがために延々とクリックするのは面倒ですよ。まして本作は差分の種類そのものはけして多くないのですし。
 
 どうやらサンデー連載の「こわしや我聞」が近いうちに最終回を迎える模様。最終回か仕切直しの新展開かと思っていたんですが、どうやら前者だったようで残念です。心理面での物語がようやく少し進んだだけに特に。やはりサンデーにはオタクっぽい匂いのする漫画は厳しいのかなぁ(「ハヤテのごとく!」は師匠の功績で特別扱い。まぁ、オタクというより風刺漫画なトコありますからね)。
 それとジャンプほどではないにしても、後ろにある漫画ほど終わりやすいのね。皆川亮二氏の作品を別にして。そうすると近未来的なサンデーはすごく困るなぁ。私が気に入っている作品てほとんど後ろばっかり。「あおい坂」、「道士郎」、「絶対可憐」に今週こそ真ん中だがいつもは後ろの「ブリザードアクセル」。中でもあまりセンターカラーにならない真ん中二つが心配。
 
 Siriusの「めいどさんすぴりっつ!」が来年1月に延期と報じられ12月は買うものがなくなってきました。これによって買うかもしれないのは「パルフェ〜ショコラsecond brew Re−order〜」ですから純粋なオリジナルはないことに。どうやら消化期間になりそうですが、それだと年始から1月下旬くらいまでは暇になりそうな予感。

 2005年11月15日(火)    はぴねす!2回目終了
 2人目は高峰小雪。
 2周目に入るといきなりテンションが下がりました。最大の理由は本作の目当てがもう終わってしまったから、という身も蓋もないものだったりしますが、それ以外にもクリックが鈍る理由は存在します。まぁ、わかりやすく言うと、
 このゲームの90%は準でできています。
 ということではないかと。え? わかりにくいですか。プレイした人ならみなわかってくれると思うんだけどなぁ。誰がどう見たって本作最強の萌えキャラは渡良瀬準だと思いますよ。早い話が主人公とヒロインだけではプレイヤーを長時間に渡ってモニターの前に引き止め続けるのは無理なんですよ(暴言)。つーくらい出番がない。春姫シナリオよりも遠い距離からたまにこそこそ言うだけなので完全に外野なんですな。他にも音羽さんや先生がほとんど&全く絡まないのも強く不満です。
 真面目方向でも全く誉められずとても苦しい展開がずっと続きます。キーパーソンである伊吹の姉のことがさっぱり出てこないので主人公は事情が全くわからないし、困ったことに知ろうともしない。そんな中で小雪と伊吹の2人だけがわかっている会話を延々と続けるので主人公も完全にみそっかす状態。そのくせ何の伏線もなくラストバトル直前に、いきなり事態解決のファイナルアイテムを小雪から主人公が受け取る体たらく。キーパーソンのことを知らないままにファイナルアイテムをさらっと使いこなす主人公。理由はなんとなく使い方がわかった、だそうです。スタッフのみなさんはやる気という言葉を知っていますか?
 春姫さんの情け無用ぶりは小雪シナリオでも健在。主人公の行く手を塞ぐクラスメイト(それも女)に、まだ具体的に何もしていないのに容赦なくファイヤーボール(仮)攻撃。防げなかったりした時のことは考えているんでしょうか。しかも、この後に遺恨が残らないっぽいのが恐ろしい。それが魔法科の友情の鉄則なんでしょうか。
 互いに惹かれていく様子は一見悪くありません。徐々に距離が縮まっていく過程は丁寧に描けていると思います。ただ、そもそもの気にかけるようになった(?)根っこのイベントがないというか不明なのでどうにも戸惑い気味。客観的に見て小雪さんは主人公を物語当初の時点でかなりお気に入りっぽいのですが、その理由がどうにもよくわからない。ゲーム開始時時点で中途半端に知り合いってのは本当に困ります。それといくら恋がなんであるかわからないとはいえ、周囲が小雪さんの心の堀をどんどん埋めていくのはどうかと思います。主人公の役目じゃないのかよ、と。
 主人公の方は不吉な呪い、ではなく占いを自発的だったり、強制的だったり、泣き落としだったり、場つなぎのためだったり、色々とされているうちに気になる相手→好きな相手になってしまった模様。要するに吊り橋効果ってことなんですかね、それは。まぁ、なんだかんだで準をはべらせている時点で主人公は人生チャレンジャー、って感じなのでそれも本望なのかもしれませんが。
 主にHシーンに重要なコスチュームはいい感じ。デザインについては特に言及しませんが、見間違えようのない3種類なんで春姫さんのような色の問題もありません。昨日は書きませんでしたが似ているというだけでコスプレ(複数衣装)の意味合いは薄れるんですよねぇ。

 2005年11月16日(水)    仮面ライダーTHE FIRST
 不定映画鑑賞記の方にも書いたのですが、とても書き切れたとは思っていないので向こうには書けなかったような内容を。あ、普通にネタバレ(もともと知ってしまっては本当に困るよ、みたいな隠しは本作品にはありません)しているんでこれから見に行こうと思っている人は要注意です。
 物語途中から延々と入る晴彦くんと美代子さんエピソード。伏線にしてはやたらと尺も長くバンバン入るので?の連続でした。まぁ、このエピソードも自ら捨てたマフラーを晴彦くんが首に巻いたまま病院を抜け出すあたり意味不明なのですが。しかも、これが改心するポイントであるあたりもう致命傷としか。さらに2人をわざわざヒロインと接触させたのに全く意味がないあたりも素敵すぎます。終わってみればただの怪人誕生エピソードだしなぁ。クモやコウモリ(もちろんライダーも)との間に差がありすぎますよ。
 設定も意味不明要素が多いです。ヒロインが取材した人間が次々とショッカーに狙われる。その確率なんと100%。そこには何かあるのか、と思わせて何もない。そもそもショッカーが狙う人間の基準というのもよく分からないし。
 改造人間(怪人)は定期的に特殊な血液を入れ換えなければ死んでしまう。何とも欠陥だらけの存在であることを示すエピソードですが主人公だけはへっちゃら。これに対する解答は「初めての成功体ね」で終了。さらに成功体でなかった2号はそのためにショッカーを裏切れなかった(つーか、脳改造を受けていないのか?)。この解決法は、いつの間にか平気になった、です。というかこれは結果からそう考えるしかないだけで実際の作品中では途中からそれに触れるのはタブーとばかりに全く話題に上らなくなります。
 ショッカーの幹部にもまた涙。死神博士だけは良い按配ですが、その他の2人がなぜ美女とラッパーなのか。意外性というものを狙ったんでしょうが、このトリオは見ている側をひたすら不安にさせる効果しか生んでいないと思います。というよりもなぜ、ゾル大佐がいないのかお聞きしたい。
 立花レーシングは恐らくきっと多分ファンサービスのつもり。であるからして、基本的にはその存在に全く意味はない。水の研究が大好きなひょろ長大学院生が大型バイクを乗り回すのが大好きで、その結果として新作、それもチューニングマシンをただでバイクショップからもらえるというのは悪い冗談としか思えない。現代にしたのに昔よりも説得力がなくなるってのはどういうことなんですかね。
 極めつけはやっぱりライダー。いくら「仮面」とついているからといってヘルメットと同程度の意味しかないってのはどうかと思います。かつて子供たちが憧れた変身シーンも省略。あのポーズは戦闘前のただの構えへと成り下がりました。そのくせベルトが回るというギミックが残っているのはもう嫌がらせとしか。というか本当にあれは変身なんでしょうか。怪人も含めて着替えている、ではないんですかね。
 とまぁ、嘆く内容には事欠かない作品です。端からネタとして見に行けば黒い意味ではとても楽しめると思います。むしろオススメなくらい。しかし、こんな作品、ジャスティス@「辣韮の皮」が見たら映画館が大惨事なりそうだ。実際、LDやDVDのBOXを持っているほどのコアな方にはテロとしか思えないよなぁ、コレ。
 なんでも石ノ森作品のハリウッドリメイクが決まったそうですが、仮にライダーが選ばれた場合、どちらが酷くなるか見物な気がします。
 
 サンデー51号。前回書いた時(9/22)から好調を維持していて嬉しい限り。
 「クロスゲーム」:正直、面白さの匂いがしない。「あおい坂」好きの私には良いことなのかどうなのか悩む。べつにあだち作品が嫌いな訳ではないだけに。
 「史上最強の弟子ケンイチ」:ああ、ラグナレク編終盤の盛り上がりはどこに(泣)。今度はいつあの面白さに出会えるのでしょうか。
 「MAJOR」:決め球の前に寿君と吾郎が放っていた雰囲気が処理としていい感じでした。ページをめくる前に気付けるとなお嬉しくなるような。
 「ハヤテのごとく!」:なんだかんだで読んでいると心が和みます。絵が全てではない、と当たり前のことを再認識させてくれる貴重な漫画。っていうかこの絵好きなんですけどね。
 「ブリザードアクセル」:思い切ってフリースケーティングを省略。長期化を嫌ったこの判断はこの作品の場合、正解だと思います。メインはシングルの方だし、他のメンバーもいますからね。
 「最強!あおい坂高校野球部」:右京ファンには感涙ものの対厚実戦。これからの展開がどうなるかはわからないけど、右京が打ち込まれるために鈴ねぇにあのセリフを言わせたとしたらちと残念。前の試合から鈴ねぇの株が下がり気味だし、有能な監督らしいところを期待したいだけに。
 「絶対可憐チルドレン」:先週までは面白いエピソードだったのになぁ。落着で急に失速したのは残念な限り。まだメインエピソード以外の話作りをつかみきれていないのかなぁ。出来不出来がハッキリしている気がします。
 「道士郎でござる」:この作品って加瀬あつし氏の「カメレオン」と基本は同じなんですが、作者も違えば方法論も全く違うので完全に違う作品になっているんですよね。それでいて面白いところだけは共通しているのだからすごいものです。
 「こわしや我聞」:来週が最終回。「クロザクロ」が先かと思ってました。作者がGガンダム好きであることは作品を読んでいればもろに書かれている訳で。もちろん本人も読者に知られていることをわかっていないはずはないでしょう。その上で今週のはオマージュと言うつもりでしょうか。どう見たってパクリとしか。どうせ終わってしまうんで無茶したのかもしれませんが単行本を買う程度のファンとしてはちとガッカリ。

 2005年11月17日(木)    はぴねす!3回目終了
 3人目は小日向すもも。
 あー、こういうキャラ現実にもいますわ。私の場合、職場の同僚で接触する機会はそれほどありません。で、その少ない機会に話したりするのは割と楽しく感じたりするんですよ。しかし、何かの間違いで(?)長時間接触すると途端に辟易するはめに陥る、と。距離感が近いのも程々だからいいのであってそれが休みなく長時間だとかなりツライんですよ。それでいて相手は特別、仲良くしているつもりは全くないんですから困りもの。ゲームだと加えてカップル化するとさらに近づいてくるわ、接触時間そのものが長くなるわでもう一種の拷問です。
 まぁ、私の場合は本質的に妹キャラが著しく苦手という問題を抱えているからなんですけども。とにかく距離感というやつが肝でこれが近すぎると正直うざいと感じてしまうんですわ。春姫さんあたりだと嬉しく感じたりもする独占欲の強さも家族の場合は逆効果。母親にまで見境なくヤキモチを焼く姿には閉口するしかなく。つーか、エンディング後の近いうちにかーさんが家出するのではないかと思います。家の中に全く居場所がなくて。
 最近だと「夜明け前より瑠璃色な」の朝霧麻衣は適度な距離感を保ってくれる妹さんだったので苦手意識は全くなかったんですが、すももさんはねぇ。もう途中からボイスを聞かなくましたし、Hシーンは強制スキップでした。とにかく早く終わらせよう、と。
 シナリオの方は魔法使いでない人がヒロインということで事態は全て水面下で動いていきます。主人公はまさにキングオブ脇役状態。できることといえばバイトを代わってあげることくらい。キーパーソンを説得するのは妹の役目。どうしようもないほど役に立ちません。
 読み物としては外伝みたいなものなんで、経過を眺めるくらいの意味しかないです。繰り返すようですが離れたところでの脇役の恋という趣なんで。それならそれで準やかーさんの出番に期待したいところなんですが、残念なことに小雪シナリオ以下の存在感しかありません。色々と苦しいです。

 2005年11月19日(土)    はぴねす!4回目終了
 昨日、移転&リニューアルしたヨドバシ横浜店に行ってきました。
 CMで触れている通り、基本は秋葉原店と同じコンセプトで作られていると感じました。以前と比べた印象はオモチャ関係とDVDがかなりパワーアップしている、というところ。特にオモチャは1フロア以上使っているので完全に別の店に見えました。なにせNゲージがあるくらいですからねぇ。
 ヨドバシ以外の店舗が入っているのも同様。目立った違いは本屋がなくて旅行代理店がある、でしょうか。面白いことにレストラン街は一番上と下に配置されています。ただ、最上階の方は12月中旬オープンとなっていましたが。
 このサイト的に重要なエロゲー売り場はDVDフロアの奥に隠すように配置されてました。同じように隠していても入り口そのものは目立っていた秋葉原とは違って横浜店は入り口もそれほど目立ちません。中のスペースは前より少し広いくらい、でしょうか。と言ってもそれは面積の話で、棚の配置などを見ると余裕を持っている分だけ以前よりも売り場スペースそのものは小さくなっているかも。特にエロゲーの新作はちょっとでも数が多いと陳列するのに苦労しそうです。取りあえず予約可能タイトルを早いところ表示して欲しいかな。
 
 「はぴねす!」。4人目は柊杏璃。
 やはりこれがライターの違いというやつなんでしょうか。杏璃シナリオにおいても準はさっぱり活躍することなく完全な脇役。こうなると春姫シナリオからプレイしたのは失敗だったかなぁ、という気になってきます。どうしたって1周目にプレイした感覚が基本になりますからねぇ。
 シナリオのシリアスな面の不備はここまで来るともう慣れてしまってあまり気にならなくなるのだけれど、良かったところが失われている、というのはかなりキツイです。特にそれを気に入っているとねぇ。
 まぁ、早い話が準に限ったことではなくて主人公と当該ヒロイン以外のメンツを使うセンスがライターにあるか、なんですよね。もう少し直接的に言えば複数人による面白い会話を提供できるか、ということ。杏璃も自分のシナリオ以外でまともに出番があるのは春姫シナリオくらいですからねぇ。準の方がまだましと言っていいくらいだし。
 シナリオとしては根本の動機が苦しい。春姫に事あるごとに突っかかるのは自分のコンプレックスに原因があるのだけれど、その辺が触りくらいしか描かれていないので、しょんぼりモードに入った杏璃をもう一歩、理解できないんですな。落ち込んではいてもその状態にあることを別段、恐れてもいないってのはよくわからない。秀才が努力の虚しさを感じた時ってもっと狼狽するものではないかなぁ。そのままではいいはずがないのにどうしたらいいかわからない、そんな葛藤を杏璃からは感じられないんですよね。ただ落ち込んでいるだけというか。
 ヒロインさんとしては予想以上の可愛らしさにちと驚き。防御力がやたらと低く、すぐに接近戦を挑んできながら自分のやっていることをよくわかっていないというのは意外な高ポイント。プライド高い人間の無警戒っぷりというのはなかなか新鮮です。
 ただ主人公を相棒と見込むあたりは色々と厳しいです。他のシナリオのせいもあるのだけれど、どうしたってこのシナリオだけやけに杏璃が主人公に執着しているように見えてしまうんですよねぇ。で、ここがすんなり納得できないと後ろの相棒から恋人への繋がりがうまくいかないし。
 それと克己するシーンですか。あそこは杏璃というキャラの気性を考えても、現場に駆けつけた時にはすでに吹っ切れていた方が綺麗に格好良く見えると思います。戦闘中に後ろから抱きしめるのもどうかと思うしね。
 このシナリオで印象に残ったのは本筋と関係ない二つのイベント。
 一つ目は終盤に発生する朝の兄妹コント。他のシーンと比べてここだけはテキストのボケとツッコミが絶妙。今までで一番大笑いしました。帰ってきた時のすももの息切れする演技が素晴らしいです。ホント、ここだけは違うライターが書いたんじゃないの? ってくらい光ってますよ。
 二つ目はこれも終盤に発生するカボチャの効能に関するイベント。ネタとしては割とありがちなんですが、その画面効果がすさまじいです。春姫さんの立ちCGの胸部が画面一杯にアップになってそれが揺れるという暴挙(?)。もう春姫と言えば乳ネタ、というくらい弄られまくってるよなぁ。

 2005年11月20日(日)    はぴねす!終了
 仮面ライダー響鬼40話。うーん。先週がせっかくちょっと良かったというのに今週で全て台無しという風情。というかここまで弟子入り問題を引っ張っておいて実はヒビキがビビリでした、というオチはどうなのよ、と。一度は誘う前に断った明日夢をじわじわと追い込んで翻意させる、というのが狙いのお話だと思っていたのになぁ。朝、起きたら鬼になりたくなってました、みたいな豹変ぶりは興醒めですよ。せめてそんな二人にアキラが「この身の程知らずが!」と一喝して欲しかったです。
 その回のラストの引きを前の回の予告でやっている、ってのは予想できました。まぁ、予想以上に今回のエピソードでは何もなかったですけど。なんでいきなり変身しようとしたのさっぱり。この現象は「クウガ」でも終盤に度々あってなんだか懐かしかったです。
 
 「はぴねす!」。ラストは伊吹シナリオ。
 なんですか、このプレイボーイな雄馬くんは!?
 かーさんは、かーさんはそんな雄馬くんに育てた覚えが……、あるんだろうなぁ、きっと。実際にどうかはともかく。まぁ、オチは「幸せ、足りてる?」の問いかけに対するものでしょうからいいとして、問題は沙耶と伊吹に対してですよ。
 特に沙耶の方は酷くて、一人になって心細くなった彼女が学園の屋上に呼び出したところを頭からガブリ! という感じでした(どんな例えだ)。久しぶりになぜHシーンになっているのか理解できなかったですよ。心の隙間につけ込む、という表現がぴったりの速攻雄馬くんでした。もうなんというか自分に惚れていることを嗅覚で悟った、みたいな迷いのなさ。この能力を他のヒロインでも発揮していたら半分の期間も使わずに終わっていたことでしょう。すももなんてプロローグのうちに食われて終了ですよ。
 沙耶と言えばいくらサブヒロインだからって衣装が制服のみってのはちとかわいそうでした。休みの時にみんなで遊びに行く時も彼女だけ制服姿……。なんか泣けるものがありましたよ。それに比べたら魔法服と普段着が同じ、という伊吹は幸せというべきですかね。
 シナリオはまぁなんというかそういう感じ。もはやまともに取り上げるのも馬鹿馬鹿しい。そもそも伊吹が強奪に来る→それを防ぐ、ってだけの流れを5回も繰り返すのはどうなのよ、という根本的な原因が。ハッタリ魔法演出もすでに飽きてますからねぇ。はよ、終われとしか思っていなかったですよ。
 ヒロインの可愛らしさの描写ってのは良いものを持っているのにねぇ。春姫が自分のシナリオでもないのに、おたおたわたわたしている様子なんてかなり見応え(?)ありましたよ。裏面の事情をプレイヤーがわかっているこういう演出はうまいなー、と。沙耶の顔全体が真っ赤になるカットをこのシナリオで初めて使うとか。
 本作ののスタッフはわかっているようでわかっていないよなぁ(最大はもちろん準のこと)、と改めて思ったのは春姫がオアシスの制服を着ないこと。素材を用意できないなら、初めからそんな期待をしてしまうようなテキストは書かないで欲しいデスヨ。
 意外と長かった「はぴねす!」もこれで終了。ゲーム感想は近日中に。

 2005年11月22日(火)    ダンシング・クレイジーズ開始
 ようやく間を開けずにゲーム感想をアップすることができました。一体いつ以来だろう。いつもこうだといいんですが。
 内容は由緒正しき萌えゲーであると。ただ、シナリオに関してこれ以上をハッキリと望むのは意外と難しい問題なのかも、とか思ったり。戯画とかラインナップが変わり始めてきましたよね。もしかしなくとも「パルフェ」の次の純粋な新作は同じチームの作品のようですし。
 
 正直、諦めかけていたんですよ。いつまでも未練がましくリンクを残しておかないで消すべきかなぁ、とか最近は考えてました。と・こ・ろ・が復活のメールが来ました。二次元陳情さんのところから。ああ、信じていて良かった。
 定期的な更新が難しいようですが、焦ることなくゆっくりとでも更新されることを期待しております。ただ、例えそれがマイナス方向でも心に残ったのならレビューを書いてくれると嬉しいなぁ、とファンとしては思います。マイペースで頑張ってくださいませ。
 てな訳で私同様、お気に入りに登録している方は変更してください。アドレスが変わりましたので。
 
 「ダンシング・クレイジーズ」。まだ2周目途中くらい。
 某所での評価が不安になるくらい悪かったので心配していたのですが、「なんだ普通に面白いじゃないですか」というのがここまでの私の感想。新キャラも「真昼に踊る犯罪者」メンバーに負けてないし、ストーリーも先が気になる流れでいい感じです。
 戦闘もなかなかバランス良く調整されていて、陣形の違いできちんと結果も変わってくるので考える気になります。職業によってキャラの装備が細かく違ったりするのはなかなか芸コマで見ていて楽しいです。
 ただ、「真昼に踊る犯罪者」のように様々な依頼を受ける、というスタイルではないので戦闘一辺倒になるのは少し残念。作中作みたいなのは変則依頼みたいなのに費やした方が良かったように思います。
 
 戯画の丸戸史明氏シナリオ、ねこにゃん氏原画の新作「この青空に約束を−」が遂に発表。この日を随分と待ちました。というか、作品規模が大きくなってきているんでもう1年に1回くらいしか会えないのかなぁ、なんて思ったりしているのですが。
 初の学園ものとはいえ、舞台は過疎化の進む離島ということで変わった雰囲気の作品になりそう。なんかちょっとだけ「果て青」に近い気もしますが。
 ストーリーやキャラ紹介を見て正直に思ったことは、ライターが丸戸史明氏でなければ不安しか感じないということでしょうか。実力を知っていないとあれだけではねぇ。キャラもなんか1人は「ラ○ネ」の人みたいだし。にしてもふりがなを振ってくれないと名前が読めません。予想はつきますけどね、それは正解とは限らない訳で。

 2005年11月27日(日)    プリンセス小夜曲開始
 仮面ライダー響鬼41話。やっぱアレはデジタル処理でなんとかしただけで着ぐるみは作っていないってことなんですかね。いきなり変身する理由が描けていない、と先週分で書きましたが今週は鬼になるのを辞めるに至った理由が描けていないと散々でした。他にも事実上イブキをサポートする任についていないアキラが音撃管を用意できる、たまたま一緒にいたカスミがさらわれる、助けようとする3人がすぐに現れることができる、桐矢と明日夢の前に偶然トドロキの弾かれたギターが落ちてきてカスミ救出に役立てる、それが弟子を引き受ける一因になる、など全話中でも屈指のご都合主義エピソードでゲンナリでした。
 
 今週の買い物は「プリンセス小夜曲」、「モノごころ、モノむすめ。」、「薺ヶ好」の3本。いずれもヨドバシで買ったんですが「プリンセス小夜曲」は正直、賭でした。移転前は予約可能リストに名前がなく、移転してからはそもそもリストがない、しかし、予約協賛店リストにはしっかりと横浜店の名前がある。予約特典「囲って!王子様」はシナリオ付きミニゲームとあってぜひ欲しくて何度も素直にソフマップで予約するか、と思いましたが結局やめて。当日は不安になりながら10時過ぎに行ったんですが、なんとかついてました。それでもほとんど予約がなかったのか(まぁ、多分ね)それほどの枚数はなかったようで店員のやりとりが間違いでなければ、この時点で残り10枚ほどでした。や、余裕かまして昼過ぎとかに行かなくて良かったかも。エロゲー買うのにこんなにハラハラしたのは久しぶり。
 「モノごころ、モノむすめ。」はメーカーの利益率の変更でもあったのか随分高くて驚きました。ヨドバシ価格で税込み7780円。いつもそんなに値段を見ている訳ではないんで知りませんけど、こんなに高いのって滅多にないんじゃないですかね。個人的には期待度がそれほどでもない作品だと二の足を踏むに充分な価格ですよ。一方では6600円くらいのタイトルもある訳ですから。
 「薺ヶ好」は悩んだ末に購入した1本。なにせ「碧ヶ淵」の方しかプレイしていないですからねぇ。それでもタイトルにもなっている薺が良キャラということで決意。当時は扱い悪くて悔しい思いをしましたから。4000本限定ってのも後押しした要因です。ここのチームには頑張って欲しいし。
 それにしても5800円で4000本って完売しても開発費をペイできるんですかねぇ。以前に8800円タイトルで開発費にもよるが6000〜8000本くらい売れないとペイできないって記事を読んだような気がしたんですけど。
 私がこの日、確認しただけでも横浜店で20本ありました。これ以下の入荷量の店もあるかもですが、大概の店はこれ以上でしょう。その場合、4000本で全国に足りるんですかね?
 
 「ダンシング・クレイジーズ」。一応は全エンドを制覇しました。残りは何でも屋を倒すだけなんですがこれがなかなかの難行で。最初の氷野麻紀さえまだ犠牲者なしには倒せません。こんなんで全員にこられたらまさに瞬殺でしょう。ということでレベル上げが必要なんですがこれはぼちぼち進めていく方向で。とはいってもアナザーストーリーは一切手を着けていない(揃わないうちに見ると後からどれが追加されたのかわからなくなるから)ので進行度としては半分くらいなんでしょうね、きっと。よってゲーム感想もまだまだ書けそうもありません。
 
 「プリンセス小夜曲」。上に書いた理由から同時進行することに。
 現在、プレイ時間がすでに14時間を越えているんですがまだまだ全然中盤といった雰囲気。果たして1周に何時間かかるゲームなんでしょうか、コレ。ここまでの雑感としては悪くないです。順調に「ダンシング・クレイジーズ」のレベル上げが滞るくらいには。
 ショタ王子が全ヒロインからモテモテという状態は予想以上に厭味がないものだなぁ、と妙な感心をしております。得意技の「捨てられた小犬のような目」(天然)も説得力に大きく貢献しているとはいえ。
 実際、5年ぶりに会った幼なじみの姿がそのままっていうのはヒロイン側からすれば結構な反則のような気もします。ましてや一度は死んだものと思っていたとなるとなおのこと。それだけで陥落する理由としては充分ではないかと。もともと好意があった訳だし。
 日常(?)の掛け合いはB級テイストたっぷりですが、舞台がファンタジー世界とあって意外にマッチしています。厳しいツッコミをする気になれない世界だからこそ楽しめるというか。
 超のつくお人好しが悪事を働こうとすればするほどうまくいかず、逆に結果として良いことばかりしてしまうというのは普通に微笑ましいです。こんなに好感度の高い主人公は久しぶりかも。
 反面、Hシーンはここまでに限って言えば低空飛行な感じです。お姫様だからか基本的に半脱ぎがない、というのが痛い。正確にはないこともないんですが、少なくとも半脱ぎありと宣伝するには不可能、それくらいしかないんですよ。基本は全部着ているか、脱いでいるかの二択。厳しい世界だなぁ(泣)。

| 前の日記 | 日記目次 | 後の日記 |


| ホーム | サイトマップ | 更新履歴 | 徒然なる日記 | 不定期映画鑑賞記 | ゲーム感想 | 気になるタイトル | リンク |

このページに使用している画像は(有)ぱんだはうすの著作物から画像を加工、引用しています。他への転載等を禁じます。