徒然なる日記
ほとんどがゲームに関するネタです。もしかしたら気のせいかもしれません。


 2007年11月2日(金)    ツナガル☆バングル難航
 げんしけん2・4話。第1期シリーズを見ていないためか、とても混乱するエピソードでした。もう時系列が狂いまくり。原作を当たり前として見ていると、まだ登場しないはずの荻上さんや朽木くんがいたり、そもそも先週よりも過去に戻っているし、何よりもエピソード自体が似て非なる話になっている。なんだか不思議な感覚になります。
 アニメと原作は所詮、別物。そんな言葉を強く体現している作品です。オープニングからもそんな様子が伝わってきます。原作だと現史研のメンバーはロボットものにあまり興味がなさそうに見えますからね。まぁ、初期にはそんなネタも少しあったような気もしますが。
 一番、違いを感じたのは全体的にキャラが違うように見えることですかね。田中さんなんてあれが正しいというなら、原作ではキャラをわざと描かずにいたとしか思えないくらいに違います。斑目や咲さんあたりも微妙に違うような、って感じ。
 とか思いながら見ていたら脚本は木尾士目氏。まさに原作者が書いているのにキャラが違う……。本当に不思議な気がするアニメです。まぁ、脚本家がそのエピソードの基本的なお話を決めている訳ではないと思いますが。シリーズ構成は別の方だし。
 
 「ツナガル☆バングル」。2周目途中でやる気ゲージがほぼゼロ近くになる。
 徹頭徹尾、貫かれる中学生的言動に耐えられなくなってきました。どう見ても小学生か中学生にしか見えないものだから、躊躇のない酒盛りのシーンやHシーンにすんごい違和感があります。そんな時だけ年相応(?)な行動をとるなよ、と。
 また、前にも書いたいい加減極まりないシナリオの基礎的な流れにもウンザリしてきます。もうちょっと真面目に考えてプロットを書いてくださいと。キャラクターが子供っぽいからといってシナリオまで子供のようではねぇ。
 後はまるきり芸のない宝探し。アクションゲームのアルゴリズム程度の違いしかないので1周が終わる前にあっさりと飽きます。個別に入ってもまだ基本は宝探しですからねぇ。どうしてもこのネタをやりたいなら(とてもそうは思えないけど)もっと情熱を持って読ませる宝探しエピソードを書いてくださいよ。
 予想はしていましたがエロもかなり弱いです。まー、仮にエロくてもキャラクターが子供にしか見えない時点で違和感がよりすごくなるだけだと思いますが。小学生かそれ以下にしか見えないネタエロゲーの方がまだずっと良いです。
 恐らくもう無理だと思います。
 
 ソフトハウスキャラが新作「ウィザーズクライマー」を発表。さて次は誰を原画家に起用したのかしら、と思えばなんと佐々木珠流氏。「王賊」では氏の担当する原画作業は随分と早く終わっていたのでしょうか、驚きです。内容はまだまだ概要程度でよく分かりませんが期待したいと思います。

 2007年11月6日(火)    スパロボOG再開
 機動戦士ガンダムOO5話。結局、タリビアの指導者はそのまんま。もしかして為政者を選ぶシステムは選挙ではないのかしら。400年後の話ですからそれも不思議ではないのかも。つーか、独裁者という線も。
 ソーマ王女七変化! というくらいに毎週毎週スタッフに愛されている王女さまです。もう毎度のように服装が違います。さすがはメインヒロイン。ってそういえばソレスタルビーイングのお嬢さまも似たようなものですか。するといずれはヒロイン対決が?
 今回はセルゲイ中佐萌えって感じのエピソードでした。もうパーフェクトソルジャー(以下PS)な彼女が可愛くて仕方ないようで、上官というよりすっかり父親化しております。軍歴の長い軍人とは思えません。
 ガンダム名物といってもいい感応ですが、果たしてこれは2人の間だけなのでしょうか。仮に他の3人が近くにいたらやはり同じような反応を示したのでしょうか。気になるところです。ところでPSさんの名前がわかりません。公式ページは未だに更新されていないし、エンディングロールにもそれらしい名前は見当たらないし。わざわざ雑誌で調べるのもなぁ。
 PSさんの赤い(ピンク?)MSタオ2(?)のコードに06が入っているというのはわざとなんでしょうか。そこかしこに旧シリーズを思わせる何かが入っているのは韻を踏んでいるんですかね。スタッフの遊び心?
 アレルヤさんは右目が見える状態と左目が見える状態で人格が違うのでしょうか。あまりに極端に違うのでなかなか愉快です。
 
 「スパロボOG」。およそ4ヶ月ぶりに再開。26話まで。
 急にSRXチームその他が合流したので誰と誰を優先して使おうか迷ってます。ユニットが倍以上になったというのに資金はちっとも増えないものだから、必然的に使い道が限定されてきます。取りあえずアニメを見ている悪影響とばかりにイングラムは毎回お留守番です。リュウセイ編であったなら話も違ったのかもしれませんけどねー。
 他にも悩みはあってレベルと撃墜数(エースポイント)の関係。ATXチームはとっくに取得済みなのでその他のメンバーに撃墜数を稼がせたいのですが、そうすると当たり前ですけどキョウスケたちのレベルが置き去りにされるんですよねぇ。まぁ、キョウスケとエクセレンに関しては我が軍最強なので使わない訳にもいかないのですが他のメンツがね。
 ユニット数が増えたこともありますがOGであるせいか、どうもあまり乗せ替えをする気になりません。アニメのせいでイメージが固定されているせいか、それぞれの機体で特徴がありすぎるせいか、武装はわりと共通しているせいか、乗せ替えの自由度が高すぎるせいか。よー知らない、あるいはあまり覚えていないキャラは気軽にほいほい変えているんですけどねぇ。

 2007年11月7日(水)    荒れる11月戦線
 lightの「Dies Irae」が12月21日に延期。発売予定日の2週間を切ってもマスターアップ報告が出ないことからかなり怪しいと思っていましたが、やはりとばかりに延期されました。しかも、ここへ来ていまさら選んだ単語が「再延期」ですから、文章の短さといい誠意のなさが如実に伝わります。しょーがねーじゃん? くらいの。「再」の字は(本当は「々」でしょうけど)あと7、8個くらいはつける必要があるように思います。
 ま、久しぶりにこの手のニュースを取り上げておいて言いたいのは別に厭味ばかりではなく、12月も怪しいのでは? ということ。具体的な理由に乏しい延期理由といい、これまでの大雑把な延期のされ方といい、ね。まぁ、12月に発売されれば儲け物くらいの心持ちでいればいいかと。lightの大作はそんなもんですからね。
 こんな時、あまり期待し過ぎていないと割り切りも早くて助かります。ホームページの各種企画をきっちりこなしたり、聖槍十三騎士団の顔と名前を一致させられるレベルにあったりすると延期の度にかなりツライ思いをしてしまうでしょうから。予定通りに出るならそれくらいの方がいいんですけどね。
 
 まだ確定とは言い難いものの11月のラインナップもかなり固まって来ました。というか、延期組が宣言し始めた、ということですが。私の予想というか、期待は外れそうな見込みで対象をしぼらないことには6本を買うことになりそうです。それどころかコンシューマーでも欲しくなっているのが1本あるくらいで。
 正直、あかべぇそふとつうに詳しくない私は「G線上の魔王」が来年までズレ込むとは思ってもいませんでした。予約キャンペーンとかやっていても普通に延期するもんなんですねぇ。そういや「To Heart2 Another Days」も延期されたし、実は珍しいことでもないのかしら。「ピリオド」はどうだったかな。
 ちなみにコンシューマーで欲しくなってしまっているのは今まで一度も買ったことがない「Gジェネレーション」シリーズの新作。森口博子好きの私は主題歌のためだけに買いそうです。ま、Hi−νガンダム対ナイチンゲールの映像だけでもかなりそそられはするんですけど。でも、買ったところでどう考えてもプレイする時間がないよなー。物理的に無理って感じ。優先順位にもよるけど年明けとか?

 2007年11月12日(月)    スパロボOG再開中2
 機動戦士ガンダムOO6話。セブンソードとは何かと思えば新しい武装の名前でしたか。ちょっと拍子抜けです。
 圧倒的なはずのガンダムのアドバンテージはものすごい勢いで目減りしていっているように感じます。というか、機体が優れているのは確かだと思いますがパイロットはそうでもないのか? 刹那だけかもしれませんけど、サシで戦う度に苦戦以上の状態に追い込まれているような。
 今回はオペレーター2名のキャラ立てと言っても過言ではないエピソードでした。まさに見分けがつかねぇ状態だったのでとてもありがたかったです。どーでもいいですが、スメラギさんはふた昔前のエロゲーキャラみたいな格好ですね。ひとり露出狂みたいなデザインなので違和感ありすぎデスヨ。
 AEUのエース、パトリックさんはたぶんそうだろうと思っていましたが、やはりお間抜けキャラになっていました。
 
 「スパロボOG」。35話まで。
 ようやくツインユニットを使うようになってきました。まぁ、主にボスユニットを倒す時に火力が足りないと感じたら、って使い方ですけど。ツイン精神コマンドは未だに一度も使っていません。ただ、使い方も実感できてきたのでこれからはもう少し有効に活用できそうです。SPもなんとか使えるくらいには増えてきましたからね。
 ウェポンセレクトシステムがあるせいかサイバスターが使いづらく感じます。有効と感じるP攻撃がないのが他ユニットと比べて見劣りしやすい要因かと。現状はディスカッターより弱い(鍛えていない)アカシックバスターが辛うじてそれを担っていますが……。なんかシリーズが進むほどに使いにくくなっている気がします。マサキの精神コマンドもなんだか必要数値が多い気がするし。ただ、鍛えていなくともサイフラッシュは随分と強力な気がします。以前はかなり鍛えていないとあまりダメージも与えられなかった記憶があるんですけど。
 スパロボOG外伝のCMを見るとなんだか切なくなります。こっちはまだ1も終わっていないというのにねぇ。発売までにどこまで進めるかしら。21日くらいまでがリミットだからなぁ。その後は年内は無理っぽいし。

 2007年11月18日(日)    スパロボOG再開中3
 機動戦士ガンダムOO7話。今まで書いてこなかったですけど、普通に面白いですな、この作品。序盤から次週が楽しみになるってのは意外と貴重です。
 ソレスタルビーイングの中でも意志の統一はそれほど図られていないようで。ま、実行者から遠いほど犠牲に対するこだわりが少ないのは当然ですけど。まぁ、ティエリアのように例外もいるようですが。
 てっきり恩人かと思ったサーシェスはどうやら複雑な感情を励起させる存在のようで。本人ももしかすると回想の頃とは違っているのかもしれません。
 無差別テロの見せ方が非常に良かったです。ルイスのコメントも実にそれらしく、高い効果を挙げられていたのではないかと。沙慈くんの行く末がなんだか心配になってきました。すでに2回も死にかけてますよ。もしかして運命が最も変わるのは彼?
 
 「スパロボOG」。ようやくOG1が終了。
 最後はジュデッカ、メテオ3と戦いましたが、印象としては(気力をほとんど上げられないため)なかなかダメージを与えられなかったR−GUNリヴァーレの方が強く感じました。弱いユニットでは本当にダメージを与えられないからねぇ。
 続いてOG2。
 なんか勝手が違うので戸惑いながら進めています。敵のユニット(?)を操作するとかよくわからなかったですよ。雰囲気的にもガラリと変わっている感じで、続きというよりは知っているキャラも出てます、程度のイメージを受けました。
 資金はOG1から引き継ぎがあったようですが、さすがにOG2から始める人間は少ないという配慮なのか、あまり楽になっているようには感じません。ま、その割には熟練度は楽に獲得できる気がしますけど。
 ようやく自然体でツインユニットを使えるようになりました。自分でもどんだけ遅いんだよ、というくらいですが経験値やPPのためにはシングルでいるよりはその方がいいと気付いたのが大きかったです。意外と全体攻撃をしてくるユニットは少ないとか、サブユニットはダメージが少なくなるとか、そのあたりが後押しになりました。援護攻撃に経験値がついてくるようなもの、ってな考えが出来ればもっと早かったんでしょうけど。でも、ここまで遅れた一番の理由はシステムに対する食わず嫌いでしょうね。なまじ使わずともそれほど苦労することなく進めてしまうだけに(ま、このへんは2周目をやらないと自分がどれだけ不器用なプレイをしていたのかわかりませんけど)。

 2007年11月23日(金)    世界でいちばんNGな恋開始
 今週のお買い物は予定通り、「赫炎のインガノック」、「世界で一番NGな恋」、「ぱすてる」、「そして明日の世界より」の4本。たいへん迷いましたが表題作から始めることに。好物は後までとっておくタイプの私ですが、やはり丸戸史明氏の作品を我慢するのは難しいです。
 現在4話まで。
 予想通りとはいえ、面白いと感じることは実に嬉しいです。ただ読み進めることに喜びを感じられる作品は年間でも稀ですからね。ただ、いつものテンポで読み進めようとしてしまうのでつい主人公のボイスを飛ばしてしまうのが玉にきず。性格の問題から喋り出すのもワンテンポ遅いですからね。まぁ、情けない役割でありながら聞くに堪えない演技でないことは僥倖ですけど。
 「ままらぶ」以来のHERMIT作品ということでホームコメディの手本のような内容に仕上がってます。わりと複雑な人間関係をさらりと染み込ませてくるあたりにうまさを感じます。まぁ、住人の名前はすっごく覚えにくいですけど(わざと?)。
 話数仕立てということでドラマを想像しやすい作りですが、あまりにも「ここで終わり(続く)なの?」という引きの連続なので1話1話順調にという感じはしません。そのあたり止め時には全くなっていないのがひとつの証左になっているかと。
 今のところ気になるのはテキストに無駄なところがほとんどないことですか。ホームコメディでありながらほんわかするようなシーンは極めて少ないんですよね。セリフの全てが物語に必要なものだけで構成されている感じで少々、寂しく感じます。もう少しなくても構わないけどあったかくなるような遊びのテキストが欲しいところです。
 その影響かところどころで各行動への動機の弱さが散見されます。1話なら、美都子がなぜああも簡単に主人公の面倒を見る気になったのかとか、理がなぜあそこまでテラスハウス陽の坂に留まり続けたのかとか。きっと書いて来るだろうと思ってクリックすると一気に数日間が過ぎていて、どうやらその間に使命感やら立ち去り難い何かが醸成されているようなんですよ。別に美都子は貧乏人なら誰でも住まわせてしまうような底抜けのお人好しではないし、理もだれかれ構わず力になろうとするほどのお節介な人間でもないですからねぇ。
 本作をプレイしているとどうしても「めぞん一刻」を思い出します。なんというか「うる星やつら」もそうですがコメディの基本が詰まっているんですよねぇ。よって基本に忠実にドラマを作っていけば、設定が共通しているところがある以上、似てくるのは当然なんですよねぇ(というか素直にオマージュなのかな)。特に3話から4話にかけての理がテラスハウス陽の坂に帰れないくだりなんて五代くんがオーバーラップしまくりでした。ああ、こんな話あったよ、って。読んでいると動機(流れ)の理解も早いというくらいです。
 そして、天城夏夜さんはまさしく加藤あおい@「Ripple」を彷彿とさせるヒロインでした。ええ、なんだかどっかで聞いたような話のオンパレードでしたよ。あの時は主人公がサラッと過去を振り返りましたが本作では現在進行。よって過去に色々あった人ではありません。そのへんは香野麻美に譲っているようです。
 続きが気になってきたので取りあえずこのへんで。

 2007年11月26日(月)    世界でいちばんNGな恋1回目終了
 機動戦士ガンダムOO8話。姫さまとの邂逅はちと苦しい理由でした。というか、アザディスタンの特異性なのか違うのかが普通にわからなかったのでどこかで蘊蓄が欲しかったところ。髪の毛の色や顔だちとかで同郷と判別したのでしょうか?
 2人の主張は真っ向から対立。しかし、どちらも否定できない一面の事実には違いないんですよねぇ。価値観や主眼が変わらない限りは歩み寄ることは出来ない。ただ、当時の被害者である刹那からすれば安全な場所から和平を唱え、締結するまでの犠牲は止むを得ないとする主張はどうしたって受け入れられないでしょうねぇ。
 
 「世界でいちばんNGな恋」。1周目は陽坂美都子ノーマルエンド?
 サムネイルを見る限り、まだCGが残っているようなのでノーマルエンドなのではないかと思います。終わり方も丸戸史明氏にしては投げやりというかテキトーな感じでしたので。
 途中まではちょっとした勘違いをしていたせいで、2人の恋を「どうしてみんなそんなに反対するんだろう」とか思っていました。しかも、親友と称する人間が策を弄してまで別れさせようとする。さすがにこれはおかしいと思ってからしばし、ようやく気づきました。美都子の受験先は秋泉大付属とか書いてあるじゃないですか。秋泉大ではなく、付属。そうですか……、「ちうがくせい」でしたか、美都子さんは。そら「ちうがくせい」はマズいですよねぇ。深く納得。
 個人的な感覚で言うと、やはりこの恋はNGでした。勘違いしていた時でさえ美都子に対しては父性本能しか現れていなかったのでどうしたって無理という感じ。プレイヤーとしてはまさか美都子の気持ちに気付かないはずはないので主人公にシンクロはできませんけど、もし実際に同じ立場であれば、やはり気付かないよう思い込みをかけて迫られてから驚愕したのではないかなぁ(ちなみにこの時のイベントCGを見ているとなんだかホラーな気持ちになりました。ちょっと怖い)。ましてや麻美と美都子の罵り合いを見ていたらどうしていいかわからないでしょうね。幸い主人公は目にしませんでしたが。
 そんなシナリオであっても常にオチを用意して重くなり過ぎないように配慮している構成は実に見事です。11話の姫緒、夏夜、麻美による3人漫才は重苦しい展開のはずなのに思わず笑ってしまいますし、他にも笑いどころには事欠かないほどでしたから。
 物語としては二転三転しすぎかな、と。自分のペースで文字を追って行けるゲームだからいいんですけど、もしこれが実写ドラマだったりしたら、その急激な展開の連続についていけないかもしれません。しかも、最後はわかったようなわからないような消化不良な気持ちになりそう。
 祝福されない恋ということで何気なく前作「ままらぶ」とテーマが共通しているんですねぇ。ゲームとしての構成もかなり類似性が見られますよ。

 2007年11月28日(水)    世界でいちばんNGな恋2〜3回目終了
 2周目は香野麻美。
 予想はしていましたがシナリオは美都子シナリオとほとんど一緒。クリスマスからがちょっと違う程度なので、印象としては間違い探しレベル。あっという間に終わってしまいました。美都子トゥルーエンドがあるであろうことを考えれば先に麻美エンドを終わらせておくべきだったんでしょうな。感動成分はほぼスキップの中に埋もれてしまって自分の脳内から発掘するしかありません。
 私は麻美の「ダンナ愛してて何が悪い!?」以降のセリフに圧倒されてました。2周目に彼女を選んだのもこれが理由。美都子相手にここまで言ってしまうのが彼女なんだなぁ、としみじみ。主人公に聞かれなくて良かったのか、悪かったのか。新規部分はほとんどエピローグも同然であまり琴線に触れるところはなかったなぁ。
 3周目は沢嶋姫緒。
 彼女は良い意味で予想を裏切ってくれるキャラであったので共通部分からお気に入りでした。というより、金髪キャラは日本人でも外人でも個人的な初期好感度が人並みよりも低いのでこうした逆転現象はそこそこ起きやすいです。ま、全く振れ幅もなく最後までそのまんまなキャラも多いんですけど。
 お嬢さまキャラとしての最低限の体裁を保ちつつ、それ以外のところではことごとく予想を外してくる。それが可愛らしさに繋がっているのだから参ります。SDカットで破壊力はさらに倍増です(木下さんに立ちCGがあるのはやはりこれのためかなぁ)。
 それでもシナリオという面で見ると主人公があの場面で姫緒に心変わりするのは少し無理があるように思います。もともと主人公に本命が存在しておらず(美都子はもちろん被保護者)、異性に対するスタンスも日頃から示されないので突然、色恋沙汰という意識が浮上することに違和感を感じてしまうんですね。いえ、より正確にはいつも夏夜さんの誘いを無下にしておいてここでいきなり女性として姫緒を見るのはどうなのよ、と。姫緒さんの方は必要十分だと思うのですが主人公の方はねぇ。
 3人で生きていくために主人公や姫緒さんは頑張りました。常人では成しえぬ努力で最高の結果を導き出しました。MVPは彼らでしょう。それは確かだと思います。しかし、エンディングにわずかたりともでてこない夏夜さんを私は影のMVPとして讃えたいです。姫緒さんの恋心を形にして見せました。どこまでいっても素直になれない姫緒さんにそれを認めさせました。自分だけでは永遠に袋小路から出られない姫緒さんに離れたところからもエールを送りました。拗ねた美都子の心を優しく的確に解きほぐしました。姫緒さんが風邪を引いて寝込んでいることをこれ以上ないほどわかりやすく教えました。夏夜さんなくしてあのエンディングを迎えることは不可能だったでしょう。かつてネタにされたように自分は蚊帳の外なのにねぇ。そういや、麻美シナリオで主人公に最高の説得作戦を与えたのも彼女でしたな。耐え忍ぶ姿が似合いすぎで涙を誘いますわ。

 2007年11月29日(木)    世界でいちばんNGな恋4回目終了
 4周目は天城夏夜。
 なんだか徹頭徹尾、報われない人だなぁ、夏夜さんてば。他のシナリオではひたすらに貧乏くじを引くか、高らかに負け犬のブルースを歌いあげているというのに、自分のシナリオでは3人の中で最も負の感情を発露させた上に物語は最も早く終わると。四天王最弱は伊達じゃなくなってマスヨ。
 加えて個人的には他のシナリオを終えていたために、美都子が受けた電話の中身を知っていて伏線にならず、それどころかよもや主人公が聞かされていないとは思わずにけったいな勘違いをするはめに。「よくキャンセルできるなぁ、勇気ありすぎ」とか思っていましたよ。そりゃ、聞かされていなければたいして迷わずに断るよなぁ。知っていたら夏夜さんの無茶な要求に……、やっぱり従っていたでしょうね、この主人公なら。
 主人公は「どうして夏夜さんはそうまでして僕のことを」ってな発言をするけれど、案外と組み合わせの妙みたいなものはあって、主人公のような人間でなければ夏夜さんの重さはなかなか受け止められないでしょうねぇ。美都子のような存在が間にいるようなケースにはなかなかならないだろうけれど、夏夜さんは夏夜さんで主人公を好きになるだけの特殊さがきっちりあるという。
 銭湯での暴露がその一端な訳だけど、自分から隠そうと言っておいてここまでクリティカルな威力とタイミングでやられてしまうと、もしかして意図的なのではとか思いかねません。主人公の方から口止めを頼んだのならともかくねぇ。あれほどの超絶スルーができるのもこの主人公ならでは。不幸に対する耐性が足りない人間では無理です。つーか、あれですかね、他作品のように夏夜さんが主人公にとって過去の女にならないためにはこの程度の困難は当然ということなんでしょうか。
 本来、夏夜さんのような丸戸的ヒロインは正ヒロインを苛めてナンボなんですけどねぇ(過去作は全てそうだった)。美都子は色々なものに守られているからなぁ、主人公とか条例とか。まぁ、それでもあれだけの目に遭ってしまう訳ですが。
 シナリオのオチとしてはよく分からなかったですよ。特にどのあたりにどのくらい主人公の意思が介在していたのか、というところが。なんか陽坂家族会議で可決されたようなラストの展開でしたから。

 2007年11月30日(金)    世界でいちばんNGな恋終了
 ラストは陽坂美都子スペシャルエンド。
 ノーマルエンドとは違いが出るのかと思ったらエンドロールの後に長編エピローグとして追加型でした。そして、プレイ開始して最初の頃に冗談で考えていたラストはラスボス穂香さんの帰還と一大決戦だな、というのが本当のことに。まぁ、よく考えたら何も触れないまま終わるのは丸戸さんシナリオのゲームらしくないので当然なんですよね。流れを考えれば蛇足っぽくもありますが、やはりこの問題が結着しない限りは大団円とは言い難いですから必要な一幕でしょう。ただ、やけに既視感あふれる展開だったのがちと気になりましたが。
 ところでラストのHシーン、幸せのはずのそこで愕然とするセリフがありました。それは感極まったような主人公の懇願の叫び。最初はああ、そうきたか、と思いましたが直後には体が震えました。そして、気づきました。自分で思っていたよりも遥かに麻美先生に感情移入しながら本作を進めていたことに。そんな私には主人公のセリフはそりゃねぇだろう、でした。最後の最後まできてそのセリフは重すぎるし、やるせなさすぎますよ。確かにこの言葉を他に聞いている人間はいないでしょうけど……、ってこのシーンはデバガメされている可能性があるような。ああ、まさかとは思うけどあのセリフを麻美先生に聞かれていたら……。そしたら泣くだけではすまないよなぁ、今度こそ主人公の側からいなくなってしまうかも。
 ところでその2。この美都子シナリオ、フラグ的に見るとなんともすごいシナリオでありました。麻美先生とHしまくってもルートに入れますからねぇ。そのせいで一部テキストの主人公のセリフがとっても微妙なものに。うわぁ〜、そんなこと言っちゃいますか、みたいな。本当にシャレにならない感じでした。シナリオライター的には(シナリオアップした時点で)承知の流れだったのかなぁ、コレ。
 非常に今さらではありますがエンドロールに使う素材はもう少し考えて欲しいです。各シナリオのエンディング付近のCGを使いまくりなのでネタバレの嵐という感じでした。共通であることが悪いとは言いませんけど、その場合はもうちょっと配慮をお願いしたいところ。
 「世界でいちばんNGな恋」もこれにて終了。ゲーム感想は近日中に。

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