徒然なる日記

ほとんどがゲームに関するネタです。もしかしたら気のせいかもしれません。

2021年4月4日(日)
源平繚乱絵巻GIKEI開始
 逆落としまで。
 発売日のあたりは「ガールズ&パンツァー最終章第3話」などもあってなかなか時間が取れず、始めたのは翌週に入ってからでした。なのでそこまで時間はかけていないのですけど、ここまで進んでいます。
 事前に予想した通り、今までの作品とは違います。過去作に慣れているプレイヤーは違和感を持つかもしれません。これまでは名もない人物となって歴史上の人物と接するのだったに対し、本作はたいした意味もなく重要人物である源義経になり替わってしまいますからね。本物が死んだという訳でもないのに。
 現代の人間が平安時代にタイムリープするという設定ゆえか、奇妙な設定までついています。なぜか、主人公たちだけは時間の流れが異なっていて、感覚的に1ヶ月が過ぎると実際には1年が過ぎているという。おかげで10年以上も離ればなれになっていても感覚としてはたかだか10ヶ月程度しか離れていないのです。しかも、肉体も10ヶ月分しか加齢していません。おかげで物語全体に重みがありません。そりゃそうですよね。馬を習い始めて半年もたたずに奥州で屈指の馬乗りになってしまうのですから。人付き合いだって同様です。自分ではたいした仲だと感じていないのに向こうが勝手に感慨深くなって持ち上げてくれるんですから。主人公なんて妹を助ける裏技でもあったなら秒で奥州や郎党たちを裏切ることでしょう。ずっとそれ以外は関係ないみたいなことを言っていましたからね。
 主人公が義経になったことで源義経の女体化がないのはもちろんですけど、シナリオにも大きな影響を与えています。主要登場人物が全て現代からの転移者なので歴史上の人物とのシナリオやHシーンがありません(未遂や妄想はわずかにある)。ハッキリ言ってしまえば現代だけで完結してしまう構成なのですね。これも今までとの大きな違いです。正直、女体化の意味さえ問われるくらい。
 暗い雰囲気にならない効果はあるものの、主人公は平家に対する恨みが一切ないために常時、他人事のような反応を繰り返します。それでいながら多くの人物に慕われたりする様子は明らかに不自然さがあります。特に郎党たちのそれは理由がなさ過ぎて異常なくらいのレベルに達しています。ましてや褒美がいらないとする中での忠誠度マックスですからねぇ。苦しいにもほどがあるというか。もともと本物ではないだけにより何かを示せなければ人が付いてくる理由が見出せません。ただでさえ、妹のこと以外はどうでもいいという態度なのに。
 シナリオは相変わらずの蘊蓄好き。もはやお家芸なんでしょうけど、隙さえあれば差し込んでくる感じで全シナリオ中の何%くらいを占めているのか知りたいほど。
 逆落としも突っ込みどころ満載です。自慢のはずの愛馬を人なしで崖を下ろしてしまい(勝手に下りたから下りられるだろ? という説得力のつもりらしいが家臣たちはノーリアクション)、自分は陰陽師から借りている虎で下りる始末。いや、それ歴史が変わらないですかね? 馬ではなく虎で下りたという逸話が伝わってしまうのでは。何のために乗馬を上達させたのか。
 しかも、敵陣についてからは騎乗を止めてしまう意味不明っぷり。徒歩であるのが危険であるのはもちろんですけど、妹を探すという目的からも離れているとしか思えません。見通しが良いのはどちらでしょうねぇ。視点が高いのはどちらでしょうか。
 加えてここで生じた疑惑が酷いもので、ひょっとしなくても主人公は
武士なのに誰も殺していないのではないか、というアレなもので。戦場においてそんな人物を誰が認めますかねぇ。郎党たちがそれに何の感情も持っていないのはさすがに無理があります。どうも都合よく現代人的な感覚と平安時代の感覚を使い分けている印象です。主人公たちしかいない場ではそれも構いませんけど、みんながいるところでそれはどうなんでしょう。時代考証とかねぇ。
 シナリオがそれほどあるようにも思えませんし、意外と早めに終わるかもしれません。

2021年4月8日(木)
源平繚乱絵巻GIKEI継続中
 ようやく1周目「源平合戦編」終了。
 やー、前回のラストあたりからエンディングまで大変でした。基本、史実通りなので斜陽の話しかないような展開ですからね。テンションが上がるどころかだだ下がりの有り様で。クリックするのが大変でありました。特に奥州にたどり着いてからがまた最悪で。ここへ来て登場人物がほとんど女性化している弊害が思い切り出てました。泰衡と痴話喧嘩して破滅ってよくよく見なくても字面が嫌すぎます。一体どこのBLなのかという醜態です。Hシーンはなくてもそういうのはあるって酷いなぁ。なんか主人公もここのシーンだけえらい冷たい感じだし。ライターにはもうちょっと考えて欲しかったなぁ。
 1周目が終わるとタイトルに戻って異なるシナリオにも臨む形になってます。ただ、そうは言っても実際はループ物としてそのまんま繋がっています。つまり、「源平合戦編」でたいくさん残った謎や伏線は違うシナリオでしか明かされない、ということでしょうね。1周目におけるとてもとても怪しいポイントは見事なくらい主人公たちがスルーしてましたからねー。なまじ悲劇に向かうシナリオなだけにストレスも溜まりました。
 ヒロインは選択の余地なく1周目は紫都香で固定。まぁ、通常の作品とはヒロインの意味が異なるので言ってもしょうがないのですけど、個別シナリオとしては的な意味で考えると酷かったですね。史実通りということを差し引いても碌なものではなかったです。まさかヒロインの意識が消滅したまま終了ですからねぇ。きっと後で取り返してくれるんでしょうけど、それにしてもこれは、という感じでした。

2021年4月11日(日)
源平繚乱絵巻GIKEI継続中2
 2周目「北行伝説編」終了。
 1周目が基本、史実通りなのに対して2周目はIF盛りだくさんの展開。色々な伝説などを拾う、それも義経となっている主人公が直接拾うなのでだいぶ慌ただしいというか、史実ではちょっとありえない動きになっています。平家の落人伝説で四国に行ったり、周回タイトル通りに奥州からさらに北に行ったり。その様子はシナリオの展開というよりは、もはやこの世界の旅行記と言ったところになってます。もちろん、いつもの蘊蓄も漏れなく付いてきます。というか、これなくしてはインレの作品は成り立たないと言っても過言ではないでしょう。
 1周目後半の流れがひたすらテンションの下がるものだっただけに、この2周目の内容には変化も相まって癒されるようでした。当然ですけど、1周目には登場しない新キャラが出るのも良いところです。帝や藤さんはとても可愛くて魅力的です。正直に言ってヒロインよりもね。
 ただ、一方でさんざん好き勝手していながら
ごく局所的に史実を守ろうとする行動はよくわかりません。そもそも、それは史実なのか、という部分ですし、仏門に入るなんて抜かして壇ノ浦後に四国に行ったのに神社の建立だけは守りましょう、なんてのは寝言を言っているとしか思えないですよ。しかも、主人公たちの基本姿勢は現代に戻れれば後は野となれ山となれ、というものなのにねぇ。説得力がないにもほどがありますよ。
 オチはなんだか不思議な形になりました。3周目を見据えなければならないためか、北行伝説と言いながら途中で唐突に終わってしまいます。まるで5~6巻くらい連載して急に終了が決まった漫画のようです。観光案内も切り上げられてしまい、なんだか不完全燃焼でした。まぁ、そうでないとループ物として問題がある感じになってしまいますからね。なんとなく満足したらもうループしなくていいよ、というような。謎満載で終わるのもそういや打ち切り漫画っぽいですね。

 ヒロインは2周目も選択の余地はなく残った楼子が固定。当然かもしれませんけど、1周目以上にヒロインらしさは薄いです。そういう役割だからHシーンが発生しました、というくらい無理やりっぽく始まります。クマの盲導犬的なアシストもちょっとやり過ぎではないのか、というレベル。彼女がいなければ2人は恋仲にはならないであろう、というくらいの干渉度ですから。そもそも、時代ものとしては納得感の薄い組み合わせなだけに後押しをさせたのかもしれませんけど、却って違和感が浮き彫りになったような気がします。
 結局は長いシナリオとなってきましたね。もう少しかかりそうです。

2021年4月15日(木)
源平繚乱絵巻GIKEI終了
 3周目「偽経編」終了。
 …………。恐らくはこの最終章をやりたいがためにこの企画を立てたと思うのですが……。どうも振るわないですねぇ。こういった題材を扱った際のいわゆる作家の腕の見せ所というやつがあんまり輝いている感じではないんですよね。わざわざやりたかった割にはあまり冴えていないというか。仮説も含めてあんまり魅力を感じられませんでした。
 色々と言いたいことはありますけど、ラスボスが中途の想定よりもショボくなるってなんだかねぇ。最後なんて恨みごとのひとつもなく消滅ですよ。結局、盛り上がりが弱いから平将門から変えたように見えるほど。あれじゃ一度、撤退したのが恥ずかしくなるくらいですわ。酒呑童子や土蜘蛛の扱いもテキトーすぎて涙が出そうなくらい。鵺なんて結局しゃべらないというか、ボイスがなかったような? どうも大人の事情を匂わせます。
 義経と頼朝は本当は仲が悪くない、という仮説からずんずんと進む部分はいかにパラレルワールド的なことを言っているとはいえ無理があるというか、苦しすぎます。仮説そのものは構いませんけど、ならばなぜ主人公は作中で冷たい目に遭わされていたのでしょうか。まるで合理的な説明はありませんでしたけど。そもそも、義経のチンギスハン説を受け入れられない楼子が力説するようなことですかね。頼朝が途中で別人のようになってしまうのも戸惑いを超えて意味が分からないほどでした。1周目、2周目とあれほど疎まれ続けてきて同じ人間にしか見えませんでしたけどねぇ。
 最終盤でいきなり始まる為朝を引き入れる流れもかなり置いてきぼりでした。や、それを採択するなら2周目とかにやっても良かったのでは。まぁ、確かに物の怪とかが相手でも弱いものイジメに見えるキャラですけど、主人公は2回とも死んでいるんですからねぇ。何の遠慮もいらないような気がしますけど。
 現代で封印が解けたからラスボスがなぜか800年前に移動して平安時代をやり直しって一体どこから突っ込めばいいのかわかりません。現代に甦るのならいざ知らず、800年前に戻って封印がなかったことになるのなら、むしろ封印なんてしない方がいいのではないでしょうか。だって実質ラスボスにもループが働くのと同じってことですからねぇ。実際、本物の義経は殺害されてしまった訳ですし。
 エンディング周りの展開もなんだかねぇ。最初から最後まで弁慶や三郎たちを完全に袖にしているからあのオチにもただ厄介者が付いてきた、にしかなっていないんですよ。ホント気の毒で見ていられません。継信や忠信なんて一体、何のために付いてきたのやら。郎党たちとの関係がうっすいからこういった場面でなんら主張らしきものが見られない。生き返った(これ自体、どうかと思いますが)継信と主人公の間にほとんど会話が発生しないあたりが全てを物語っています。何のために一緒にいるのか、主従とはどういったものなのか、どんなものを培ってきたのか。そういったものを見出せないことが問題なんでしょう。熱い感情がどこにもないというあたり……。
 やはり、中途半端に戦わなかったり、戦ったりする武士というのがいけなかったのではないでしょうか。戦わないのならそれを貫けばいいのに、途中から遠慮しながらなんとなく戦うというあたりに芯が感じられません。そもそも、別人にしないといけなかったんですかねぇ。史実を知っていて物真似している人間に主人公としての重みを感じ取れ、と言われても難しいですよ。

 やはり、長かった「源平繚乱絵巻GIKEI」もこれにて終了。ゲーム感想は近日中に。

2021年4月23日(金)
カプコンアーケードキャビネット継続中2
 「源平繚乱絵巻GIKEI」が終了したので再びレトロゲーに帰ってきました。例の通知があったのでこのカプコンアーケードキャビネットは結局、全て買いました。まぁ、そういうのが向こうの思惑だったのでしょうねぇ。早々に終了の撤回が宣言されました。きっと想像以上に売り上げがあったのでしょう。たいした意味もなく止めるのがバカバカしくなるくらいには。実際のところ、かなり対象が広かったですからねぇ。PSだけではなくPS2もその対象でしたから。PCエンジンミニを見送った人間なのでこちらで買うのもありだな、とか思ったくらいで。

 「ガンスモーク」
 他のタイトルも含めてまるで進歩がないので遂にカジュアルモードに手を出しました……。その結果は完全に予想外で恐ろしいものでした。通常のアーケードモードでは運が良くなければ1面もクリアできないくらいであったのに、いきなりのノーコンティニュークリア達成。さすがにノーミスとはいきませんでしたけど、それでも最終面までにミスしたのはわずかにひとつだけ。それもどちらかと言えばスタートからの長丁場で集中力が切れてきたから、というのがその理由でした。
 正直言って落差があり過ぎます。まぁ、取得アイテムがなくならないとか、複数のカジュアルになるポイントがあるのですが、それにしても。本作で言うと樽を壊しやすくなる、というのが思った以上に大きかったと思います。これに執着して(するしかなくて)よくミスするのは下手のあるあるパターンですからね。あとは言うまでもなく愛馬サンダーボルトの被弾可能な数が増えたというのが一番ですかね。
 ただ、意外にも、というか知らなかったのですがサンダーボルトは乗ったまま面をクリアしても継続してくれないのですね。カジュアルモードでもそこは変わらないので、ぶっちゃけそこがミスするかの最大のポイントになっているように感じました。そして、ラスボス戦では(あるいは他でも)そこでミスすると愛馬がいないので当然、苦戦するという感じでした。それでも4~5回くらいでクリアできてしまいましたが。
 そうしてクリアしてもまた遊びたくなる作品であるというのが初めてわかりました。

 「サイドアーム」
 こちらも悩みながらカジュアルモードに手を出しました。結果に後悔しました……。それもノーミス……。こちらは最大とはいえ4面まで進めていましたので結論からすればやるんじゃなかったですね。「ガンスモーク」はまだ手応えみたいなものがありましたけど(要はアーケードモードでは絶対にクリアできないという)、こちらはもう終わり? みたいな呆気なさしかなかったです。昔、あれほど慌てふためきながらクリアしたステージがあっさりと……。正直、ぜんぜん嬉しくありませんでした。
 合体している時の被弾可能数(つまりサンダーボルトと同じですね)が上がっているのが最大のポイント。しかも、合体アイテム自体もアホみたいに出る上に取るたびに最大までチャージされるという鬼親切設計。アーケードでは2発までな上にいくら取っても回復しなかったのに(おまけに被弾時の無敵時間が超短いのでほぼ同時に2発被弾とかも普通に起きる)……。
 ラスボスは殆ど記憶になくてそのことにすごい動揺してました。クリアしてからうっすらとそう言えばそうだったような、くらいに思い出してました。
 やはり、そこそこでも勝負できているものはあまり使わない方がいいですね。楽しくありません。恐らくショックのあまりしばらく遊ばないと思います。


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