1997年 2月 8日

何時の間にか入手難となったスペオペ

書店にいけば、毎月大量の新刊がならんでいる。
その影では、実に多くの本が絶版になっているし、「在庫切れ、再版予定なし」の本も数多い。
文庫にいたっては、ベストセラー/ミリオンセラーでも無い限り、一度在庫が切れると入手はいたって困難なのが現状なんだ。
ブーム本は、その時購入しなければ二度と購入できない可能性が高い。
その証拠に、かつてベストセラーだった「ウルトラマン研究序章」は、最近一般書店ではなかなか手に入らない。
おかげで、HARIは昔読んだ本を手放せないでいる。
しかし、整理されていない為どこに読みたい本があるか分からない状況となっている。
その結果、安い本−文庫などは、読みたくなったらもう一冊買ってしまう。(^^;

ところが、数年前までは、大型書店なら楽に手に入った本がもう買えないのだ。
たとえば、「レンズマン シリーズ」、「宇宙のスカイラーク シリーズ」、「ジェイムスン教授シリーズ」などである。
そう、HARIはスペース・オペラ、略してスペオペが大好きなのだ。
驚いた事に、「キャプテン・フューチャー シリーズ」は長い間入手難(HARIはそれほど長い間、スペオペから離れていたのだろうか?)だったのが、最近数冊が復刊(!)されたそうだ。
これは困った、もう読めないのか。
たしかに、今の子供ですら莫迦にする設定ではあるが、夢がある。
宇宙には、かつての暗黒大陸・アフリカのような謎が満ち溢れ、謎の異星人や超古代文明の謎、そして秘宝が冒険者を待っている。
強力な敵によって絶対絶命のピンチに追い込まれた主人公は、超人的な能力によって危機を脱する。
ヒロインは主人公に助けられ、また主人公を助ける。
(当然、安易に脱いだり主人公と寝たりしない。)
この基本線って、今でも充分魅力的だと思うのだが・・・。

和製スペオペ「銀河英雄伝説」はヒットし、ペリーローダンはまだ続いているのだから購入層は存在するはずなのだが、何故だろう?
「宇宙はエーテルで満たされている」と書いてあっても、「銀河パトロール隊」の予算が無尽蔵にあってもいいじゃないか、空想科学小説なんだから。

もし、スペオペが廃った原因が「非科学的」・「非現実的」であるならば、「架空戦記」物(一部の作家を除く)の方がひどいと思うのだが。

そう言えば、最近、キニスキンやカーティス・ニュートンみたいなヒーローは全く誕生していない。 SFアニメでも、最近の主人公は「内向的」なタイプの方が多いみたいだ。
(こっちの世界は、足を洗いつつあるのでよく分からないが)
映画のヒーロー、007も新作が出なくなって久しい。

もしかしたら、時代は「不死身のヒーロー」を不要としているのだろうか。

だから、ヒーローが活躍するスペオペは廃ってしまったのだろうか?


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