ピンホール写真、ピンホールカメラとは…

「小室三喜雄のピンホール倶楽部



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ピンホール写真とは…
 ピンホール写真は、レンズの変わりに銅板や真鍮板に0.2〜0.3_の小さな穴をあけ、その小穴から入ってくる光を、フィルムや印画紙などの感光材料に像を定着させる、とても単純で簡単な方法で写す光映像写真です。

ピンホール写真の歴史
 昔は針穴写真と呼ばれていました。小穴から入る光が像を結ぶ現象について書かれた古書が、紀元前4世紀・中国や西洋・古代ギリシアなどから見つかっています。また15世紀頃レオナルド・ダビンチも、一点透視法についての手記を書いています、ラテン語"カメラ・オブスキュラ"、カメラは部屋のこと、オブスキュラは暗い(暗箱)という意味で知られています。昔は暗い部屋の壁に小さな穴をあけ、外から入り込む光の像で透視図を描いたりしていましたが、現在では優れた感光材料等を使って映像を定着化させた作品が、ピンホール画像写真といわれるものです。

ピンホール映像(穴ガメ/穴画眼)
 ピンホール写真は、ソフトな画質で夢や幻想、過去の記憶を見ているような映像が特徴です。中心部は明るく鮮明で、周辺部に広がるにつれて暗くなり、光の斜光によって鮮明さや色彩が失われ、光が流れ漂うような描写になります。画面の真中はシャープな停止した光映像、周辺は放射状に流れる動的な光映像で、2次元の平面に表現する事が出来ます。撮影した作品は、手前から奥までピントがあるパンフォーカス映像となり、魅力的で独特な味わいある素晴らしい作品が出来ます。 また、穴ガメの特徴であるレインボーフレアや斜光フレアなどは、画像に光の演出が加わり穴ガメでなければの、光映像撮影が求められます。
    ▼ ピンホールカメラによる撮影の様子 (筆者)

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