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農産物や農業問題について
〜その2、野菜は栄養素の宝庫 〜
野菜の種類により相違はあるが、栄養素の基本であるでんぷん質、たんぱく質をベースにして、
各種ビタミン、ミネラル、食物繊維が豊富に含まれている。

米や大豆などの穀物と共に野菜は人間が生きていく上で欠かせない食べ物で あり、体の機能を調節し、体内の働きをスムースにする役割を担っていることはよく知られている。

精進料理は肉や魚を使わずに、野菜、穀類、海藻類、豆類、きのこ、木の実、果実など植物性の食材を用いる料理である。

禅宗の僧侶はこの精進料理を主体にした食生活をしているが、高齢になってもいたって健康であり元気である。
僧侶に限らず、日本人の多くは二千年に わたりこうした野菜、穀物、魚介類を主体にした食生活で命をつないできた。 この農園で収穫する身近な野菜にもさまざまな栄養素や効能があることが わかる。

トマトはリコピン、カロテンによる抗酸化作用と高血圧抑制、ナスは ポリフェノール(ナスニン)による発がん、老化抑制、カボチャはカロテン、カリウム、ビタミンによる粘膜強化、ニンジンはカロテンによる免疫力アップ、ダイコンはジアスターゼによる消化促進、ジャガイモはでんぷん、ビタミンCが豊富、サツマイモはでんぷん、食物繊維、エダマメはたんぱく質、ビタミン による肝機能向上、 ホウレンソウはビタミン、カロテン、鉄分が豊富、ネギはアリシンによる血行促進、タマネギは硫化アリルによるコルステロールの代謝促進、キャベツは ビタミンUによる胃炎や潰瘍改善、ブロッコリーはカロテン、クロムによる 糖尿病予防等々、野菜はさまざまな健康増進機能を持っている。

今の世の中は健康食品や栄養補助食品などが氾濫していて、テレビや新聞では飲んでいないといけないような錯覚に囚われる宣伝が行われている。

多くの人がこうした健康食品依存症になっているのではないかと思われる。
しかし畑で採れるいろいろな野菜を毎日の食事のなかで取り入れる方が ずっと体のためにはいいし、生活習慣病も遠ざけることができるのではないだろうか。

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