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農産物や農業問題について
〜その4、農地の有効活用 〜
これまで農業とは関係のない者が野菜づくりという小さな作業を通して 農業や農産物について考えるよい機会になった。

ちなみに農業関係の主要な指標を調べてみると下記のようになっている。

農業総生産産出額は8兆億円、
GTP比1.4% 日本の農地面積は460万ha、
耕作放棄地は40万ha、
稲作減反率は40% 農業就業人口は260万人、
農家戸数は250万戸、
専業農家戸数は40万戸、
兼業・自給的農家戸数は210万戸、
専業農家率は16%、
農業従事者平均年齢は66歳 食料自給率はカロリーベースで40%、
金額ベースで70%。

総合農協数は750組合、
組合員数は950万人、
一般農業法人数は840社 農林中金の保有総資金量は130兆円、

内農業分野への投資は1兆円程度 と云われている。

以上のような数値を見ていると、日本の農業は極めていびつであり、驚くような構造が浮かびあがる。

いろいろと考えさせられることが多い。

減反政策により全国の田んぼの多くが遊休地となり、更に埼玉県全域ほどの 農地が放棄地になっていることは尋常でない。

農業を専業にしている農家はわずか16%程度で、あとは兼業と零細な自給的農家となっている。

農業従事者の平均年齢が66歳となっていて、あと10年もしたら大半の 担い手がいなくなってしまう。

農業就業人口は260万人であるが、新たな就業希望者、事業者、そして 市民農園のような身のまわりの農作業に関りたいという人は200万人ほど いると云われている。

素人の私見であるが、農業及び農地をもっと解放して、意欲のある人材や企業が参入・参加することができるようにしたほうが農業の活性化と発展に つながると思われる。

遊休地や耕作放棄地の活用は当然のことであり、 農地全体を有効活用することにより、食料自給率はもっと引き上げることが 出来ると思える。

こうした体験農園や市民農園のような小さな農作業からでも、多くの人が 農産物について知ることができ、農業のことを考えるよい機会となる。

子供たちにとっても土や野菜に触れる農業体験は貴重なものであり、食育の 大事な素となるであろう。

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