2022余所自作102『気付いたら一晩中』

表TOP 裏TOP 裏NOV 101<102>103 BBS

 花火会場からは高速道路までの渋滞を含めて小一時間かかっていたにも関わらず、少女の膣内はぐちょぐちょに濡れていた。
「ぁ……っ!」
 浴槽の縁に腰を下ろして少女の身体を背後から絡め取る男の指が付け根まで膣内に潜り込んだ瞬間、びくんと華奢な身体が腿の上で跳ねた。シャワーの湯を暫く浴びせられていた白い肌からはボディソープの泡は流されており滑り落ちてしまいそうな事はないが、そのしなやかな脚の付け根の膣口の周辺はねっとりと濡れそぼっており、男の指だけでなく他の指や掌まで愛液と精液が絡み付いてくる。一時間前に肉槍を抽挿していた牝肉は軽く綻んでいるが直後にそうであった様に孔がぽっかりと口を開いている事はない。清楚可憐な令嬢然とした儚げな面持ちに不似合いな、粒々とざらつき押し上げてくる膣前壁と指に愛し気に舐り搾る膣…男を悦ばせる為に生まれた様な淫らな牝肉を秘めたその肌は透き通って思える程白く、それが性的に翻弄されている時は淡い薔薇色に上気し堪らなく卑猥なものになる。指の一掻きだけでふるふると揺れる身体は男の腿に跨る形で脚をいやらしく大きく開いた形にさせられ、薄い尻肉に男の牡槍が挟まれて天を仰いでおり、何も言えない状況だが少女がそれを意識しきっているのは判っていた。
 ぐちょっぐちょっぐちょっとあからさまな粘液質な水音と少女の甘い上擦った鳴き声が浴室内に反響する。ひくっひくっと白い内腿が痙攣し尻肉が小刻みに踊る、その中心は、男に捏ねられている膣肉だった。牡槍で犯している時の従順な屈服と追い詰められ切った牝のまるで地獄を味わわされている様な身も世もないよがり狂い方とは異なる、僅かな余裕の残されたふしだらな悦びに浸らさせる時間。男の動きを邪魔しまいと心掛けているがどうしても跳ねてしまう身体、弱く振ってしまう首、そして……、
「おねがい…します……、やめて……、やめてくださ……ぁああ…っ、だめ、だめ……っ、もう……っ…ぁっ、あ、あっ」膣口の裏側を軽く叩かれ続ける少女の全身が強張り小刻みに震え続ける。もう何度も繰り返している行為の果てにどうなるのかを熟知している少女の哀願を愛しく思いながら、男は後ろから細い首筋に歯を当てて軽く力を籠めた。せめて両脚を合わせたいのであろう、だが男の意向には逆らえない少女の脹脛の無力な抵抗が堪らなく心地良い。征服してくれとせがんでいる。望む事は何でも受け入れてしまうと全身で示している。止めてと言いながら叶わないと判っている。――実際に止めれば安堵よりも惚けた後に男の機嫌を損ねたのではないかと不安になる、可愛い女。「――だめ……ぇ……っ!」
 男の指に掌に、びちゃびちゃと熱い液体がかかる。止められないのであろう、そして自分の潮吹きの絶望にスイッチを入れられてしまった被虐的な牝の軽い絶頂が指を強烈に締め付けてくる。たかが指一本でも千切らんばかりに喰い締める膣肉のくねりを暴力的に捩じ伏せて擦る男に、少女が鳴く。
 男の手に一度受けられた飛沫が浴室のタイルへと流れていく中、かくかくと白い身体が徐々に揺れだし、そして男の腕の中に崩れ落ちる。絶頂とは異なる無防備な微かな嗚咽に、男は手についた潮に構わず白い身体をそっと動かし、唇を重ねた。執拗に口内を舐るものではなく宥める為の接吻を暫く続けた後、そっと唇を離す。
 嫌わないでと少女の瞳が訴えている。当然嫌う筈がない。
 愛していると応える気持ちは、伝わっているだろうか。

 感度の良過ぎる少女を抱く時には男は課している事がある。本気で自分の為に貪るのは三度目の射精時のみ。一度目と二度目はあくまでも少女を悦ばせる事を優先する…平均的な身長ではあるが骨格が小振りで華奢な身体は最初の頃は男を受け入れるのも精一杯だった頃の名残だが、それでいいと今でも思っている。
 シーツの上で組み伏されている少女の全身ががくんがくんと激しく揺さぶられ、男の肉槍の切っ先が膣奥を突き上げる度に汗が散る。汗と涙と愛液で全身の水分が搾り取られてしまいそうな少女の為のベッドのサイドテーブルの上の蜂蜜酒と水は口移しで与えていたが既に空になっている。
 酔いではなく絶頂の繰り返しで朦朧としている少女の顔は夢見心地に蕩けている。羞恥に顔や下腹部を隠そうとする事も出来ずに、ただ男に貪られる姿が堪らなく愛らしい。恥知らずな淫らな体位もこの状態になるとただ素直に悦ぶだけになる…羞恥に身悶える少女もいいが、快楽に、自分に従順に純粋に溺れている姿は無防備で、肉の快楽だけでなく原始的な万能感に口の端が歪む。恐らく今自分は、剥き出しで愛情をこの少女に向けているのだろう。
 全身で汗が伝う程、荒々しく腰を使う。愛液と精液で下半身はどろどろに濡れており、ベッドは濡れきっている。もう午前中は動けないであろう少女の全身が力無く揺れ動くのに、牝肉だけは貪婪に絡み付き蠢き搾り立ててくる…いやらしい、本当にいやらしい牝肉が、熱く、牡槍を受け止める。華奢で脆弱な身体を連日こうも犯すのは少女に悪いと思いはしても、止められない自分がいる。獣の様な肉の衝動もあるが、それよりも精神が望んでいる。手放したくない。捕えたい。何者にも与えたくはない。与えはしない。何故か判らない惨めなゆとりのなさ。許してくれるだろうか?いやいつも許されている、少し眩しい日差しの中にいる様な穏やかな笑みで自分を見上げ、そして気恥ずかしそうに視線を逸らす少女。
 はぁっと荒れた息を漏らす男の顎から汗が滴り、少女の首筋に弾けた。荒々しく腰を打ち付ける濡れた打擲音が寝室に繰り返し鳴り響き、常は倒れ込んでも鳴らない広いベッドのスプリングがぎしぎしと唸る。夜更け前から始めた行為だが、カーテンの隙間から差し込む夜明けの淡い光が一筋、少女を照らし出している。細い。不健康ではないが力任せに抱き締めれば骨を折ってしまいそうな華奢な身体に、十七歳の年齢に不似合いな豊かな美しい乳房。夏服で隠れる場所に執拗に付けてしまっている歯形と吸い跡。水泳の授業の存在と体操服が未だにブルマだと聞いて愕然としたのは記憶に新しい。汗塗れの美しい身体が、一突き毎に揺れ動く。無防備な牝顔。全身で牡槍を味わっている、歓喜の鳴き声。蕩けて羞恥も何も消え失せた、至福の微笑み。
 膣奥に切っ先を押し当てたまま唇を貪り蜂蜜酒の甘さとハーブの匂いが溶け込んだ唾液を啜る。甘く鳴きながら牡肉を絞り上げてくる牝肉。膣口から膣奥へとぐびりぐびりと招き入れる貪婪な蠢き。まだ欲しいか。精液が。少女は恥じらい絶対に頷けないであろう。今はもう問いに答える事も出来ない、だが判っている…自分の肉欲が満たされるまで貪って欲しいと、それが対として幸せなのだと全身で強請ってくる。男と女としての当たり前の事なのかもしれない、それなのにこうも従順に求められ受け入れられてもなお完全には消えない己の飢餓に、肉棒の苛つきに、腰で弧を描き、膣奥を捏ね回す。舌を貪られながら零れる甘い囀り。互いの汗で滑る肌がするすると絡み合う。
 ぞくりと騒めく肉槍の疼きを持て余し、男は一旦少女の牝肉からそれを引き抜き白い身体を転がして腰を高く突き出す四つん這いの体勢へと変えさせた。既に力が入らない身体に少女の乳房がクッションになる状態でベッドに崩れ落ちているのを熱に浮かされた目で見降ろしながら、やや痛々しく辺りを赤く腫らせているぽっかりと開いた膣口に赤黒い傘を押し当て、ずぶりと埋めていく。少女の苦手な後背位。蕩け切った声を聞きながら、少女の両手を取り、指を絡める。勝手に少女の左手の薬指に嵌めた指輪が夜明けの光を弾く。野蛮な腰の動きに白い身体がうねる。受精しやすいと聞く体位を少女が苦手とするのは、ただ単に男の身体が触れていない為だと以前聞き出している…これ程深く迎え入れておきながら怖いらしい。
 徐々に高まってくる射精感に男は僅かに仰のきながら少女の名前を口内で何度も呼ぶ。汗が滴り、牡と牝の熱気がベッドの上で蒸気の様に漂う。性臭。全て少女の膣奥に注いでいる精液のにおいと、堪らなく甘い少女のにおい。細い指に指を絡め、腰を激しく打ち合わせても逃がさずに引き戻す。一度引き抜いた為に空気を含んだらしい蜜壺からぐぽぐぽと恥知らずな下卑た音が鳴り響く。濃い粘液の中の空気の泡が弾ける。あぁんあぁんと微かな喘ぎが溢れ続ける…朦朧としていても途切れ途切れの記憶は残るらしい少女が恥ずかしがるのは確実な卑猥な交尾。いつも淫らな行為を考える事は流石になくとも、ふとした時に思い返すといい。どれだけ自分がいやらしい行為を受け入れているかを。頼りなさげに一人立つ浴衣姿の少女が男を見つけた瞬間心底幸せそうなえ微笑みを浮かべ、そして恥ずかしげに瞳を逸らすその儚げで淫らな様が、人混みに肩を抱き寄せただけで上気する柔らかな肌が濡れた瞳が、小さな反応の一つ一つがどれだけ男の獣欲を刺激するか。三回では足りない。壊れるまで犯し抜きたい。だが、同時に真綿で包む様に愛したい。両立の仕方がいつも判らない。
 二度の射精を経ている結合部からは膣内で執拗に掻き混ぜられ続けた愛液と精液がどろどろと溢れかえってくる。濃さは一度目が一番濃いのだろう、だが、男の欲望のままの抽挿で放つ三度目の射精を、この身体にたっぷりと染み込ませたい。指先で指輪の小さな宝石を撫でながら、華奢な腰の奥の膣を突き上げる。
 微かな呻き声と共に、肉槍が牝肉の中で跳ねる。どくりどくりと送り込む精液に輸精管がうねる。強張る身体に汗が一気に滲み、全ての意識が牡肉に集中する。
 失神間際の少女の牝肉が、淫らな絶頂でそれを受け止めていた。

 失神している少女を濡れたシーツでくるみ、湯を張り直している浴室の洗い場に静かに横たわらせてからベッドを整える男は通常のシーツの下の防水シーツを剥いで新しく二枚を敷き直す。充実しきった身体はこのまま寝たいと訴えているが少女を濡れたシーツの上に寝かせる訳にはいかない。枕と掛布も整え、そして防水シーツを手に洗い籠もある洗面所へと向かいながら軽く伸びをする。汗塗れの身体を軽く洗い流した頃にはもう日の出の時間だろう。
 昼まで少女を抱えて眠る休日は、まだどこか気恥ずかしい。

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