2023余所自作139『異常な制服・続』

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 現在は理事長の我儘娘が仕切っている異常な学園ではあるが大正時代からの由緒正しい名門私立は格調高さでは国内でも指折りである。広い敷地の奥まった場所にある図書館は戦争や震災を乗り越えた風格のある建築物であり梟や幻獣の意匠が施されている様は迎賓館と間違える程優雅だった。本館からの長い渡り廊下を歩いたそこは弱冷房とは聞いていたが古書特有のにおいを含んだひんやりとした空気が漂っており、自然と来館者の姿勢を正す。
 ふん、と男は擦れ違う生徒達の反応に小さく鼻を鳴らす。
 顔を強張らせ無視をする一部女生徒や侮蔑や嘲笑や淫猥な視線を殆どの生徒に向けられているのは男ではなく、男の斜め後ろを心細そうに歩く女生徒である。理事長室で紹介された優等生である少女の制服はどうやらこの学園の制服に酷似してはいるものの一般的なものではないらしい。映画か何かの衣装の様なケープ付きの変形セーラーの上着は素材は良質なものであり、少女の着用している型に似ているものの卑猥に身体に貼り付き乳房の形をそのまま主張し乳首の尖り具合まで露わにするものではなく、下はパンティの着用も許されないレオタードよりも薄く陰部の形を浮かび上がらせるホットパンツではなく上着と同じ素材の膝丈のスカートだった。――同じ生徒でありながら牝奴隷さながらの制服を着、その上理事長に平然と紹介される少女の立ち位置と生徒間の評価は想像に難くない。
 自習室や司書室などの小部屋が並ぶ手前は一般的な図書館では蔵書数の及ばない天井まで届く書架が立ち並ぶ重厚な空間であり、三階までの吹き抜けの中央には学習用の机が並んでいる。階段を上り二階の回廊を進めば建築学と言ったまだ興味を持つ生徒の少ない一画があった。北向きの窓だけは大きなそれは懐古的な模様硝子が填め込まれ、背の高い木々の緑を透かしている空間は薄暗くはないが明る過ぎもしない。
 学習用の椅子とは異なり革張りの長椅子等も並んでいる回廊は見下ろせば何十人もの生徒が真面目に学んでいる場所だった。
「あ…の……」
 立ち止まった男に視線を逸らしたまま問いかける少女の頬は淫らに染まったままである。補講中の教室の隣の廊下で男の指で弄ばれ続け身も世もなく悶え絶頂を繰り返した後、ぐっしょりと濡れたホットパンツを軽く整えただけで校内を歩かせたその下腹部は素肌よりも色濃く媚肉を浮かび上がらせていた。白い布は濡れて貼り付けば不思議とその下の色を濃く見せる。元から卑猥なホットパンツ姿を更に濡らし陰部を見せ付ける少女が同世代の他生徒達と擦れ違う度に怯え委縮する様は男を愉しませるものだった。――恥辱に怒りを覚えるのではない、この少女には被虐の性癖が強く植え付けられている。
 書架に背を預けて腕を組んだ男は頼りなさげな少女を見て目を細めた。
「そこに立ち、胸を露出させろ」
 回廊の縁を顎で指す男に、少女の瞳が揺れる。はぁっはぁっと落ち着きのない微かな呼吸を繰り返す少女は確かに動揺しているが、逆らう事がないのは判っていた。拭う事を許さなかった愛液は白い内腿の膝まで垂れ、乾きかけてはいるがまだ淫らな照りを残している。普通に歩く事が出来ず、内腿を擦る動きは無意識だろうが卑猥に腰を振る仕草で指示された回廊の縁に立つ少女は背後の吹き抜けの下に居る大勢の生徒を気にしている様子だった。何度も階下を確認し、そして身を竦ませた少女が形だけは優雅な制服の釦に指をかける。
 普通の制服と異なり下着を身に着ける事を許されていないのであろう上着は釦を外していく傍から引き延ばされている布が左右に勝手に開いていき、上から外していく釦に徐々に露出していく胸元を超え、乳房を超えた時点でずるりと滑り豊かな白い胸が一気に露出した。
「あ…っ……」
 小さな声を漏らしびくんと身を震わせた少女が顔を真っ赤に染めて男から顔を逸らせる。極薄の伸縮性のある制服は乳袋の形状で少女の乳房を元から誤魔化そうとはしていなかったが、偽りの制服から解放されてしまった白い豊乳はぶるんと卑猥に跳ねてうら若く健康的に喜んですらいる様だった…だがそれが淫靡でしかないのは、尖りきっている乳首の為だった。柔らかな色の乳輪のその頂はこりこりとしこり、弄ばれるのを待ち侘びている。はぁっ…と熱い吐息を漏らし全身で息をつく少女に白い乳房がたゆたゆと揺れ、所在なさげな手が背後にある回廊の手摺をなぞるが、それは露出してしまった乳房を隠そうとしない意思を表すと同時に僅かに肩を逸らせ自ら乳房を男の目に晒す仕草だった。
 階下の生徒達は本に集中している筈だが、ふと顔を上げれば吹き抜けの上の階で手摺に背を預けている少女に気付くだろう。後ろ姿ではこの異常な制服と乳房を露出している姿に気付けないかもしれない、しかし斜め後ろからならば乙女らしからぬ豊満な乳房の白が垣間見える可能性もある。
 見られている。それだけで昂っているのか羞恥の顔に淫らな牝の疼きを漂わせている少女が、ちらりと男へと視線を向けた。
「――パンツを下ろせ」
「ぁぁ……っ…そんな……」
 流石に恥ずかしいのか男の言葉に愛らしい顔を歪めて許しを請い少女が微かに首を振ると、その小さな頭よりもはっきりと乳房がふるふると大きく揺れる。――上着の前を全て開かずに乳房を絞り出す形で留めているのは、少しでも隠していたい乙女心かもしれないが、伸縮性のある服が豊かな乳房の左右に絡みついている様は淫猥さを強調している…それは計算してとは思い難いが異常な状況を演出し少女の隷属とその淫らさを男に訴えかける様だった。
「見せなさい」
 男の股間がスラックスの中でびきびきと硬く天を仰いでいるモノが更にいきり勃つ。人気のない、いや階下の生徒の気配が直接的に伝わってくるこの回廊で制服を乱す意味は少女には伝わっているだろう。ここで犯される。そう判っていても男に逆らえず乳房を晒し呼吸を乱す少女の甘酸っぱいにおいが古書の匂いを漂わせる冷えた空気を侵していく。おかしな言葉で訴えてくる事も哀願してくる事もなく、だがまだ男を知らない乙女の躊躇いが肉棒を舐め回される錯覚を齎す程に濃密に漂ってくる。ぁぁ……と微かに零れる悲痛な鳴き声は、階下には届かない。廊下で指で弄んだ少女の膣は既に十分綻んでおり、男の挿入を既に待ち侘びている。ペンライトと言っても万年筆の様な可愛らしい物でなくアイドルのコンサートで使われる類の物は男性器と大差ない大きさであり、それで既に処女膜を破られている上に同級生男子によって指で弄ばれる事には慣らされている牝肉は処女とは中々言い難いであろう。だが、それでも少女の牝肉は男を知らない。それが救いなのか屈辱なのか、妊娠の可能性がない事だけはよいのかもしれない、しかし、恥辱の尋問に垣間見える少女は、男を知らずにいる安堵よりもその奥底に潜む救いようのない牝の本性に気付けずにいるらしい。
 ああっあぁっと微かに鳴きながら少女の指が極薄のホットパンツの上端の両脇に添えられ、ゆっくりと布が引き下ろされていく。白い柔肌のまろかやな腰と薄い腹部が露出し、既に透けて無毛と判っている下腹部が、そしてその奥の淫猥な谷間が開館中の図書館の開けた回廊で露わになる。既に透明な粘液の泥濘になっているホットパンツと下腹部の間に溜まりきっている愛液がどろりと大量の糸を伸ばし、身を屈めて布を引き下ろしていく少女の乳房がそれを隠す様にたぷんたぷんと形を歪ませて揺れ動く。
 少女の動きは、膝で止まった。
 男の口元が歪む。
 愛液でどろどろに濡れたホットパンツを膝まで降ろし、脚から抜き切る事なく羞恥に全身を震わせながら身体を起こした少女は、それがどれだけいやらしい姿なのかを本当に自覚出来ずにいるのだろうか?
 羞恥と不安に全身を頼り無げに震わせている少女の瞳は肉食獣に追い詰められた小動物の様に揺れていた。だが図書館の二階吹き抜けに面した回廊の縁等という目立つ場所で自ら乳房と性器を剥き出しにしたのは少女自身に他ならない。性的昂ぶりを隠し切れない悩ましい瞳に浮かぶ恥辱の快楽は男の凌辱を誘っていると受け取られても仕方のないものだった。
 緑と白の偽制服はただの拘束着に成り果て、もどかしげに少女が身を捩る度に内腿の付け根で卑猥な処女地がぬるぬると揺れ動く。何度も口を開きかけては唇をキツく結ぶ少女は何を言おうとしているのか。いっその事すぐに犯して欲しいのかもしれないが、格調高く重厚な図書館吹き抜けを背景にした少女の痴態はただ嬲るには惜しいものがあった。評判通りの清楚可憐な美貌は困窮した苦学生と言うより深窓の令嬢の様であり、恥辱に順応し牝の被虐に目覚めた身体は手折れつつある花の淫靡さを強烈に漂わせている。――その膣に無粋な異物を挿入されておりながら、まだ牡の肉棒を知らない処女。同級生や教師に指等で弄ばれている牝肉は既に快楽を知っており、貪婪な喰い締めも狂喜ぶりもどれだけ日頃慰み者にされているか…処女である事が不思議でならず、理事長令嬢の香奈の異常な執着を感じさせるものがある。
 その処女だけは奪わないのは何故か。
「――オナニーをしろ」
 男の言葉にびくりと少女の身体が強張った。今日合わされたばかりの父兄の前で自慰行為など正気の沙汰ではないだろう…だが同級生の前でペンライトで処女膜を破られた少女にどれだけの尊厳が残されているのだろう。俯き弱く啜り泣く声すら誰かの救いを求めず圧し殺したものであるのが憐憫を誘う。嫌…と小さく鳴きながら乳房と下腹部に延びる手は小さく華奢でありながら僅かに荒れ、家事とは無縁な令嬢とは異なると判った。何故この学園を選んでしまったのか、もしもこれが普通の公立ならば彼女は恥辱に塗れずに済んだだろうに。
「ぁ……っ」
 クリトリスを撫でた瞬間、びくっと少女の身体が跳ねた。
 そっと乳房を撫でている指遣いは愛撫としては繊細過ぎる羽箒で擽る様な具合であり、自ら焦らしている雰囲気だがその意識は唯一の観客である男に向けられているのが伝わってくる。乳房と下腹部を露わにして回廊の手摺に凭れる少女の頬が羞恥に真っ赤に染まり、だが細いその指は密やかな自慰を丁寧に繰り返す…あっ……あぁ……っと微かに声を漏らしながら中指の先でクリトリスを捏ね回す指は最初指先が僅かに蠢くだけでしかなかったが、その動きが徐々に大きなものへと変わっていき、中指全体を躍らせて捏ね回す快楽を自ら求めるものになっていく。乳房を撫でる指は自らゆさゆさと揺さぶりながら乳首を捏ねるものになり、びくっびくっと白い体を震わせながら前屈みになっていく少女の下腹部は新たに溢れ出している愛液が手摺越しの光を浴びて淫蕩にぬらぬらと照り輝いている。
「隠そうとするな」
 男の声に、はぁ…っと緩い吐息を漏らし辛そうな顔をする少女の顔は恥辱よりも快楽に屈しかけた淫らな疼きに彩られていた。浅く乱れた呼吸何回か分、ねっとりとしたいやらしい視線を男に向けてから諦めたのか、もぞもぞと両膝を擦り合わせて少女は自らホットパンツから片方だけ脚を抜く。伸縮性の高い布地はパンティよりも小さな帯状に片膝に残り、上履きも脱ぎハイソックスだけになった脚をそろりそろりっと上げた少女が、傍らにあるミニテーブルの上に足を乗せた。これで許されるだろうか?と問いかける様な視線は淫猥な媚と恥辱に濡れ、暫しの間の後、少女は自ら膝を大きく外へと開く。無様な蟹股とするには聊か角度が足りないそれはどこか上品さを残したままだったが品行方正な優等生が自ら取る体勢としては十分に卑猥なものだった…いや若干の恥じらいが残っているからこそ羞恥の被虐美と言っていい艶めかしさが強烈かもしれない。
「……。御覧…ください……」
 軽く身を仰け反らせ、涼しい図書館内でしっとりと汗を滲ませた少女の白い身体が視姦を求める様に揺れる。手摺に腰を預け片脚をテーブルに乗せている少女がはぁ…っはぁ……っといやらしい吐息を漏らしながら豊かな乳房を自ら捏ね繰り回し、そしてもう一方の手は男の視線を妨げる前からではなく尻側の脇から下腹部へと延ばされた。三層吹き抜けの天井から下がっている優雅なシャンデリアの一つの明かりが淫猥な粘膜を照らし出し、ぬらぬらと愛液に塗れている襞を切なげに割り開く指は自らもどかしさに焦れているかの様に忙しなく揺れ動く。――どれだけ恥辱に塗れた学園生活を送らされているのかは男は知らないが、この少女は明らかに快楽を植え付けられている。そう判る動きだった。
 ぬるぬると滑る愛液に可愛らしい襞を繰り返し掻いて弄り回す少女のこめかみに首筋に汗が浮かび、緑色の上着の寄せられている豊かな乳房の谷間へと汗が滑り伝い落ちていく。大勢の生徒がいる階下の微かな本の頁を捲る音さえ聞こえてきそうな静まった図書館の吹き抜けで、回廊の手摺で自慰に耽る少女と書架に凭れる男の三メートル足らずの距離で卑猥に上擦る押さえた喘ぎ声と粘着質な愛液の撹拌音が引っ切り無しに届く。階下では真面目に勉学に励む生徒達が大勢いる状態で、上品に風化した飴色の手摺に凭れている姿は上着を脱いではいない為に目立たないかもしれないが、上着の下の淡い桜色に上記した柔肌はほぼ剥き出しである…それが淫らにびくびくとくねり、愛液を垂らし、自らはしたなくテーブルの上に足を乗せて下腹部を見せ付けて自慰に耽っている。湿った薄桃色の肌に淡い産毛と汗がきらきらと光り、落ち着きなく揺れ踊る身体にポニーテイルが跳ね上がる。隠そうという意識が蕩けていてもまだ喘ぎ声だけは抑えている、しかし愛液のあからさまな撹拌音はぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅと鳴り響いていく。
 だらしなく薄く開いている口元から熱く濡れた鳴き声が零れ、少女の指が落ち着きなく膣口の周りを撫で回す。まるでお預けをされた犬の様だ。無毛の下腹部は既にぱっくりと割り開かれ、鴇色の粘膜の底が物欲しげに揺れ動いているのが見えた。肉棒に貫かれてはいないがペンライト…いや一般的なペンライトとは一線を画す男性器並の太さのケミカルライトを銜え込まされている牝肉は十分に疼ききっているのだろう。
「お…おまんこに……ゆびを……入れさせていただきます……っ」
 焦れきった少女がねっとりと蕩けた瞳で男を見つめ、わざわざ言葉にしてこれから自ら行う自慰を説明し、そして指をじわじわと膣内へと送り込んでいく。Oの字に大きく開いた口から純白の歯と赤い舌が覗き、白い身体が手摺で限界まで仰け反る。あまり派手に身を乗り出しては階下に目立ってしまうと意識する余裕もないのだろう、撓やかに反った汗に濡れた身体がシャンデリアの明かりを浴びて豪奢に輝き、光の中、少女の手が自らの乳房を痛々しい程に激しく揉みしだく。指は二本だった。最初は可愛らしく一本だけ挿入するかと思ってみれば、優等生の少女はいきなり中指と人差し指を揃えて自らの膣内に送り込んでいる。ぐちゃあっとあからさまな粘着音が鳴り、膣口から粘度の濃い愛液が溢れ出し、太い糸を垂らし回廊の床へと伸びていく。びくびくびくっと華奢な身体が痙攣し、忙しなく乱れた呼吸を繰り返しながら白い両手が別の生き物の様に激しく揺れ動く。二本の白い指が鴇色の粘膜に根本まで送り込まれたかと思えば綺麗な爪が見える程引き戻され、単純な抽挿でないのを垣間見えさせる妖しい動きで指が膣口を広げ、交互に突き挿れられる。この年頃の少女はこうも快感を求めるものなのかと感心する男と少女の視線が不意に合った。
「ぁ……」
 確かに恥じらった少女が僅かに表情を曇らせ、ぶるっと身を震わせ何かを堪える様に汗塗れの身体を強張らせて乱れた呼吸を繰り返す。ゆらりと姿勢を戻しながら引き抜いた人差し指と中指からは愛液の糸が幾筋も垂れ、居心地悪く所在なさげに佇み、少女は男を見上げた。
「――何だ?」
「ぁ……の……」言いたくない、そう主張したげに背けた顔だが、全身から強烈に漂うのは凌辱を求める牝の発情臭に似たものだった。フェロモンとはこういうものなのかもしれない。片膝にホットパンツを絡ませている内腿は愛液でねっとりと濡れ、桃色に上気した柔肌はクリトリスも乳首もぷっくりと腫れ上がり疼ききった身体を持て余している少女をこのまま放っておけばどうなるだろうか?と悪戯心が芽生えて男は口の端を歪める。
 先刻から何人か隠れてこちらを見ているのに男は気付いていた。最初は回廊の向こう側や階段から見ていたが、今は数メートル程離れた場所から少女の痴態を鑑賞している…スマートフォンで撮影している男子もいた。もしもこのまま男だけ離れれば少女は堪えきれずに自慰に再び耽るであろうし、女王様の仕打ちが怖い男子生徒は臆病者極まりなく極上のズリネタを眺めるだけなのかもしれない。――だが男は理事長令嬢の怒りを怖がる立場ではない。
「言ってみろ」
 男の声に、少女が何度も浅ましく震える呼吸を繰り返す。制服を中途半端に纏った身体は全身から発情した牝の熱気を漂わせ、そして揺れる濡れた瞳は彷徨いながら時折男の股間へ、いきり勃ちスラックスを内側から突き上げている自慢の肉棒へと注がれている。つまらない筒の玩具しか知らない少女が何を求めているのか、同級生に求める事は到底許されない奴隷少女の昂ぶりが空気を侵す様に伝わってくる。
「わ、わたしは……ご案内を仰せつかっているので……、その…、お確かめいただきたいものは……すべて…たのしんで……ください……」
「つまらない物言いだな」
 興醒めしたと言わんばかりに肩を竦めた男に、泣き出しそうな表情になりながら少女がよろめきながら歩み寄り、そして跪く。その顔の正面には男の猛りきった肉棒を隠すスラックスの腰がある。
「……。く…苦しそうなので……介抱をさせてください……」
「――何がしたいのかを、言ってみれば考えなくもない」
 もしもこれで男が拒み理事長に報告をすれば正当なお叱りだけでなく女王様の機嫌を損ねるのは確実であろう。それでも物欲しげに男を見上げてくる少女は既に我慢の限界なのかもしれない。同級生達の前で遊具で処女膜を破られ恥辱の学園生活を送り、それでも男を知らずにいる自分と被虐で調教されきった身体の均衡は崩れており、その最後の一押しが男なのかもしれない。隠れている男子達が更に距離を詰め息を殺してこちらを見物している視線に気付く余裕もなく、少女は怯え切り狂いかけた様な、それでいて淫欲に蕩け切った瞳で男を見上げ、そしてスラックスの上から隆起している肉棒に柔らかく口吻けてきた。口を開き下品に舐め回すのでなく、柔からな唇で恭しく触れ、そっと挟みながらその長さと太さを確認する仕草に男はにやりと嗤う。
「どうか……セックスを教えてください」

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FAF202309172326:

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