2019余所自作32『壇上から退場』

表TOP 裏TOP 裏NOV 31<32>33 BBS

 漸く伝達事項を言い終えたと思った瞬間、ふらりとよろめいた乃愛の身体を誰かの手が支えた。
 そのまま倒れてしまったならば恐らくスカートで何とか隠せているであろう中央部が割れて柔毛や下腹部の丘を露出しているパンティ姿を全校生徒の前に晒してしまっていたであろう。緊張のあまりの貧血に近い状態で自分を支えてくれた相手を感謝の気持ちで見上げた少女の顔が強張る。
「先生……」
 機材を壊した乃愛を擁護する代償として口腔を凌辱し、それを目撃した同級生達による恥辱の原因となった教師の冷たい笑みに、少女の背筋がぞくりとざわめく。教壇にいる時とは異なる嗜虐的な笑みが乃愛の頭を抑え付けて喉奥に射精した時のものと重なり、力の入らない身体が僅かに跳ねる。全校生徒へ向かっての発言の間中、教師も生徒もほぼ大半が男性である高校の体育館の壇上でいやらしい姿で視線を浴び続け燻っていたものが、一気に煽られる。どくりと身体の芯が脈打ち、既に濡れそぼつ乃愛の膣口から愛液が更に溢れた。
 嫌、と動く唇を無視する教師に導かれるまま、通常ならば舞台の端にある階段を降りて他の生徒と合流すべき所を舞台袖へと連れられてしまった乃愛は、そのまま数名の教師達とすれ違い、そして舞台の下の半地下の予備倉庫へと迷い込んでしまう。
 パイプ椅子や跳び箱や機材を仕舞う体育館の後部にある倉庫と違い、舞台袖からの折り返しの階段で潜り込む天井高の低い予備倉庫は普段使用しない物を仕舞う場所である。傷んだ跳び箱や古いマットといったほぼ廃棄待ちの用具が詰め込まれた空間は埃と汗の臭いが籠もり、乃愛は息を詰まらせる…介抱をする為ならば舞台袖の椅子に座らせればいいものをわざわざ階段を降りさせた意図を感じ、ぞくぞくと妖しい気まずさに顔を逸らす少女は降りてきた舞台からの階段の裏にあるマットの上に不意に押し倒された。
「ゃ……」
「餓鬼共のマス掻きアイドルになっているんだって?」
 まだ全体集会は続き、各連絡事項の後は体育大会での表彰式など様々な行事が続く事になっており、直前にすれ違った中には表彰に訪れた知事の姿もあった。まだ彼らは舞台袖に居り、階段から降りて来て予備倉庫を覗き込めば簡単に見つかってしまう、そんな場所で教師の手がブラウスの上から乃愛の乳房を鷲掴みにし荒々しく揉みしだく。一応は声を抑えている教師に低い冷淡な声で耳元で囁かれ、耳に舌を差し込まれ、少女の唇から戸惑いを過分に含んだ甘い鳴き声が漏れる。
「こんなでかい乳、狙わないワケがないからな。でもあいつらチキンだからお前に指一本手出ししていないんだって?全員のチンポをパイ擦りしてやったのに辛い話だなぁ」
「嫌…せんせい……いやぁ……っ」
 お互いに囁く様な声のまま、古びたマットの上で教師と女生徒の身体がもつれ合う。汗に湿ったブラウスの上から乳房を揉みしだく大人の男の手に少女の肢体が暗がりにびくびくと震え、既に男に割られている膝が無力に揺れ、灰色の薄汚いマットの上に素行不良とは縁遠い豊かで艶やかな黒髪が広がる。あの脅迫の日、教師は余計な事はせずただ乃愛の乳房で己の長大な肉棒を擦り立てさせ口腔を犯し、そして同級生達の前で射精しただけだった。だが今は違う。脱力している教え子の乳房をねちねちと揉みしだき乳首を捏ね回し獲物を甚振る様にブラウスの上から抓り上げた乳首を引いて嗤う教師に、乃愛の身体の芯がどくどくとうねる。――歪な恥辱だけでない肉体を直接弄ばれる淫虐に、羞恥で燻っている処女の身体が反応してしまう。
【――それでは知事による表彰です】
 がたんとすぐ近くで椅子から立ち上がる音が鳴り、乃愛の身体が震える。人が居る。階段三十段足らずの場所の他者の存在に、血の気が引き、そして全身が妖しくざわめく。他にも何人か人がいた。全員が一斉に舞台に昇るワケではない…誰か数名が残っている。そんな場所で……。
「発情しまくってるな」
 四つん這いの体勢に転がされた乃愛に覆い被さる形になった教師の腰が重なり、ぬちゅりと中央部の割れたパンティのその更に中心である少女の谷間を、熱い長大なモノが強かに擦り上げた。
「ひ……ぁ…っ!」
 知っている。教師のモノがどれだけ大きくて逞しいかを、既に少女はよく知っている。同級生全員のモノを乳房に挟まされて擦り立て目を逸らす事を許されなかった乃愛は処女であるにも拘らず既に三十以上の男性器を実感させられてしまっており、今背後から自分の谷間をゆっくりと擦り立てているモノがどれだけ充実した牡の力強く長持ちするものかを、知っていた。この場で処女を奪われるかもしれない恐怖よりも戸惑いが勝る乃愛のブラウスの釦が強引に外され、汗でしっとりと濡れた白い乳房が暗がりの中で重みで撓み、愛液塗れの谷間を執拗に擦りたて続ける男の手が荒々しく揉みしだく。強制口腔奉仕で教師に頭を抱え込まれた時以外は体育の授業で同級生全員に屈伸の補助をされただけであり、異性の愛撫を知らない初々しい身体がマットの上で妖しく撓る。短く巻き上げていたスカートはウエストの辺りへ捲り上げられ、中央部が縦に全て割れている淫猥なパンティは尻肉の谷間から下腹部までがあからさまに露出し、その中心で少女の異性を知らない襞と赤黒い幹と傘がぐちょぐちょと絡み合い引きずり合う。
 空気の濁った半地下の倉庫に乃愛の牝のにおいが甘く籠もり、まるで抽挿の最中の様に暗がりの中白い肢体がびくびくと震え、マットに垂れた少女の愛液が灰色の布に淫らな染みを広げていく。
 喘ぐまいとする乃愛の唇が開いたまま揺れ、華奢な指がマットに縋る様に爪を立てる。扉を開いたままの場所には全校生徒が居り、そして階段のすぐ上には何人もの人がいる…それなのに隔てるものは何もない。ただ階段を降りただけの暗がりで、顕わになっている乳房を揉みしだかれ、男性器で谷間を擦りたてられているいやらしい姿はいつ見つかってもおかしくない。見られたくない、見つかりたくない、それなのに、彼らの存在を感じれば感じる程乃愛の全身が敏感になり意識は教師の手と性器に集中していく。
 ぐちょっぐちょっとあからさまに籠もる愛液の攪拌音に首を振りたくる乃愛に、教師が両方の乳首を捏ねながら覆い被さり、耳元に顔を寄せた。
「このままやるのと、また口に出すのとどちらがいい?」
 その言葉に、少女は凍りつき、そして返答を促す様にゆっくりと谷間を擦る長大な性器に溺れそうになる寸前で、口を開く。
「くち……、口で…先生の……ものを……いっぱいしゃぶらせてください……」

 マットの上に横たわる少女に頭と腰を逆にした体勢で男は覆い被さり、乃愛の頭の両脇に男の脛が、そして口を傘と幹が充たしていた。自らの愛液でどろどろに濡れた長大な性器に顎が外れそうな痛みと息苦しさを憶えながら懸命に舌を絡ませる乃愛は、教師の舌が捏ね回すクリトリスの快感と、膣と窄まりに埋められている指の存在感に怯え、蕩ける。緩い抽挿に愛液と唾液の音が鳴らない様に懸命に嚥下する乃愛の口内に男の先走りの汁が垂れているがそれはまだ少女には判らない。ねっとりと口内を満たす粘液の微妙な塩辛さに、頬が染まる。愛液の味なのだと考えているそれはどこか苦く、粘り気が強い。ぐちゅりと口腔粘膜を擦る傘と鰓の音を少しでも抑えようと少女は吸い付き、自ら頭を前後に動かす。
 スピーチの声が聞こえる。そう言えば知事のスピーチが長いとどこかで聞いた気がした…だが今はそれが長ければ長い程助かる気がした。恐らくこの予備倉庫に仕舞い込む器具はないだろうが、全校集会が終了して人に動きが出ればそれだけ見つかる可能性は高くなるだろう。音も、まったく小さくならない。今音が沸き続けているのは、乃愛の下腹部だった。教師の指が膣内を掻き混ぜる度にぐちょぐちょとあからさまな淫水の音が鳴り響いている。クリトリスを舌で舐められ衝かれる度に牡を口腔深くまで迎えたまま乃愛は喘ぐが長大なモノが口を塞いでくれているお陰で声にならずに済んでいた。朦朧とする意識の中で、淫らな声を抑えてくれる牡の凶器に少女は感謝し、蕩けた表情のままそれに奉仕し舌を這わせ、唇で締め付ける。
 地面が回る。まるでマットがぐるぐると回っているかの様な浮遊感に、乃愛は薄汚れたマットに爪を立ててしがみつく。全身がしっとりと濡れ、クリトリスから全身に、爪先や頭の芯に電気が駆け抜けていく。ぬちゃっぬちゃっと膣内と窄まりに挿入されている指が交互に突き入れられては引き抜かれかけ、まるで脈打つ様に下腹部全体がうねり蠢き、少女の膣口からは夥しい愛液が垂れマットに濃い粘液の染みを広げていた。
 誰かが開いたままの扉を通り階段を昇っていき、誰かが出て行く。気配ではなく乃愛の位置からはその足が男の腰の向こうに見えていた。その度に、見つかる可能性に煽られ少女は達していく。初めはただの一瞬の衝撃であり、それは回数を重ねる度にふしだらな暗い羞恥と貫かれる様な快楽の度を深めていく。
「ん……ん…ぅぅぅぅっ!」
 誰かの足を見た瞬間、乃愛の膣と窄まりははっきりと教師の指を食い締め、暗がりで薄桜色に上気した汗塗れの柔肌が、男の下で絶頂に仰け反った。

Next 33『恥辱と恥辱の間のひととき』
FAF201909262313

■御意見御感想御指摘等いただけますと助かります。■
評価=物語的>よかった/悪かった
メッセージ=

表TOP 裏TOP 裏NOV BBS