2019余所自作48『教室内で水着ショー』

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 五日間と言う長い修学旅行のフリータイムは各班での行動と決められており、乃愛は一応男子と一緒の班に入れられてはいるものの別行動となっている筈だった。
 だが、現実には違っていた。
 古びた、田舎の閉校になった小学校の教室に連れてこられた乃愛は同じ班だけでなく同級生全員がいる状態に教室の隅で俯いていた。田舎の小学校は教室数二つの公民館と言った方が近く、林の中にぽつりとある寂れた雑草塗れの広場の隅の廃屋だった。
「よくこんな場所知ってたな」
「いやだって、なぁ……」
 運び入れたダンボールの中からプロジェクターを取り出して設置している男子達の奇妙な盛り上がりに、乃愛は僅かに視線を向ける。何かの上映会なのだろうか。小さな椅子や机を並べている姿はまるで文化祭か何かの準備の様であり悪意を感じられない。もしかしたら本当に純粋に何かの行事なのだろうか。委員長としてクラスの行事を教えられていなかった事には戸惑うが、だが同級生男子全員のギラギラとした視線を浴びて恥辱の時間を過ごすよりは良いかもしれない。何か健康的な高校生活を送れるのならば……。
「乃愛ちゃん、これに着替えて」
「え……?」
 同級生の一人に手渡された白い小さな布に乃愛の顔が強張る。――ビキニ。それは修学旅行中の、しかもプールなどなさげな廃屋の小学校には不似合いな衣装だった。どくりと胸が鳴り、全身が熱くなる。Tシャツにジャージのズボン姿である乃愛だが、その下には彼等の指示で下着を身に着けてはいない…この修学旅行中に少女が下着を身に着ける事は同級生達が認めなかった。ジャージだけは学校指定のものを身に着けられたがTシャツは極薄で伸縮性の高い乳房に密着しているものであり、旅館でも出来るだけ目立たない様にしていたが、このビキニはその比ではない。乃愛の乳房の先端や下腹部の狭い部分を隠すだけの白い布は一重でありその下を簡単に透かしてしまうであろう。またこうなるのか。執拗な恥辱の繰り返しに項垂れながら、乃愛の身体がどくりと脈打つ。いやらしい。いやらしい事ばかり考えている。
「早く着替えて」
 急かされ、乃愛は教室の隅で背を向けて着替えを始めた。スカートならばまだしも、下着を身に着けていない姿でジャージを脱いでビキニを着るのは、尻肉を剥き出しにしてしまう事になる。はぁっと漏れる震える息が、濡れる。ジャージの内側の底で、愛液が糸を引く。期待などしていない。自分は淫らな行為を望んではいない。そう繰り返しながら両脚を抜き、ビキニのパンツに脚を通しかけ、その両脇の紐がダミーではなく本当にただ結んでいるだけのものだと気付き、ぶるっと身を震わせる。高校一年生の男子は、いやらしい事ばかり考えている。そう思う乃愛の下腹部は愛液にねっとりと濡れていた。同級生の中で女子が一人でよかったかもしれない…もしももう一人いたら男子の指示するままに淫らな服装を強要されている自分は穢らわしい目で見られてしまっていたかもしれない。狭い。ビキニのパンツの布地は小さく、狭い三角形に薄い柔毛が収まる様に整えていると尻肉側の布が引かれ、下腹部の丘に布が食い込む。自分が用意した衣装ではないから仕方ない。そう何度も繰り返しながら紐を結び直す乃愛は、自分に注がれている多くの視線を感じぶるっと身を震わせる。

「映画…鑑賞?」
 酷い恥辱を受けるのだと思っていた乃愛は教室に設置されたプロジェクターに首を傾げた。
 もしかしてこのビキニは悪ふざけであって真面目に修学旅行の行事なのかと思う少女は、プロジェクターの為に展開された机を組み合わせた台の上に座る様に指示をされて少し溜息を漏らす。その程度の悪戯ならば我慢するしかないのかもしれない。プロジェクターの後ろで脚を開いた体育座りを指示され、少し肩透かしを食らった気持ちになる自分に首を振った乃愛は、カーテンを引き僅かに薄暗くなった教室内でプロジェクターが黒板に映し出す画像へと目を向けた。
 豚が映っていた。
 農場の一角らしい小屋にいる豚に乃愛は首を傾げ、そして顔を強張らせる。
 牡豚が女性に覆い被さっている。全裸の白人女性と豚の間には圧し潰さない為か台の様な物があったが、下腹部はそこから出て、そして、牡豚と白人女性は、繋がっていた。細長い豚の性器が錐の様な動きで女性の膣口に捩じ込まれ、女性が低い声で喘ぐ。豚は腰を振ってはいないが、細長い性器は…長い管の様な部分から伸びる生のソーセージの様な性器はまるで回転する様な動きをしながら女性の膣内へ送り込まれ、女性の尻肉が喘ぎ声に合わせる様にびくびくと揺れ動く。獣姦。話に聞いた事はあっても見た事のない異常な交尾を大画面で映し出され乃愛の身体は凍りつく。
 海外の女性らしい低音の唸る様な喘ぎ声と気持ちよさげな顔、四つん這いで牡豚に貫かれながら乳首を尖らせて悦んでいる姿に、生理的嫌悪感と同時に乃愛の身体がかぁっと熱くなる。人間同士ではないから無修正なのか、結合部が大写しになっている赤裸々な画像に心拍数が上がり少女の全身が僅かに揺れた。恥ずかしい。見てはいけない画面だがそれは人間の男性でないから見ていいものなのか、同級生達の意図が判らず戸惑って視線を逸らしては、再び画面を見てしまう。農業高校ならばまだしも工業高校では必要のない知識な気がするが、これは何なのだろう…。
 どぶりと牡豚と女性の結合部から白濁液が溢れる。唸る様な喘ぎ声と同時に女性が心地よさげに仰け反り、そして、白濁液は途切れずに溢れ続けていく…乃愛が戸惑う程に、大量に。だらだらと溢れ続ける牡豚の精液の衝撃に呆然として映像を見続けてしまう乃愛の前で、牡豚と女性の交尾は何度も何度も繰り返し続ける。それは一日で撮影されていないのかもしれない。だが牡豚の錐の様な幹の先端の螺旋状の尖った部分も、交尾後にまるで女性から精液が溢れるのを妨げる様な大量のゼリー状の物体の栓も、牡豚の性器を自ら膣に導いて挿入させる女性の動きも、異常過ぎる光景に呆然として乃愛は見続けてしまう。いつの間にか、同級生がビキニの紐を引き乃愛をプロジェクターの後ろで全裸にさせているのにも気付かずに。
「あ……ぅ……っ!?」
 不意にぐにゅりと膣口に触れたモノに、乃愛は視線を下に向けて凍りつく。
 まるで画像の中の豚の性器の様な細長いものが、いつの間にか剥き出しにされていた下腹部の底に当てられていた。びくっと身を強張らせ慌てて横を見た乃愛の瞳にその日の日直の男子生徒の姿が映る。その手に握られているモノは明らかに豚の性器を模したモノであり、人間の男性のモノとは似ても似つかない。
「指だと物足りないけどさ…でも欲しいんだろう?」
「ゃ……」
「ほらまだ終わってないから画面見て」
 樹脂製なのであろう、プラスチックの様な硬さはなく膣口を捏ね回すその先端はぐにゅぐにゅとくねり、画像の中の豚の性器と同じ様な動きを繰り返す。ぞくりと妖しい疼きに仰け反り乃愛は首を振りたくるが、他の男子の鋭い注意に怯えて画面へと視線を向けてしまう。ぐちょぐちょと白人女性の膣口に突き入れられるドリル状の豚の性器の先端の動きが、乃愛の下腹部でのモノの動きと重なり、少女は全裸のまま台の上でびくりと身を震わせた。
「やぁ……っ、いや…ぁ……っ、いやぁ…っ、あっ……、ぁぁぁぁ……っ」
 指より細いがドリル状の物体は樹脂製特有の弾力性をもって膣口をぐにゅりぐにゅりとこじ開けては引き戻されていくが、螺旋状である為に膣口の内側に残されては不定期に抜け、その動きは人間の指の予測出来る動きとは異なっていた。豚の性器もそうなのだろうか、そう本能的に考えてしまう少女の目の前で、大きな画面一杯に豚の性器が女性の膣に捩じ込まれていく画像が映され、それは奥へと送り込まれては引き戻されていく。人間の指とは違う。まるで自分が豚に処女を奪われていく様な錯覚に乃愛の瞳に涙が滲み、そして、台の上で後ろに手を突き大きく脚を開かされている体勢の少女の膣口にじわりじわりと豚の性器を模したモノが押し込まれていく。それは処女膜を傷つける程の太さはなかったが異常な形状で乃愛の処女地を責めたて、牡豚と女性の交尾をいつの間にか吸い込まれる様に見ている白い腰が台の上で弾みリズムを刻み始める。ねっとりと溢れた愛液が尻肉の下まで伝い台を濡らし、乃愛は牡豚の性器を見ながらか細い声で喘ぐ。異常な行為はやがて男子生徒が囲んで眺める状態になり、繰り返し流れる獣姦の映像を見せ付けられながら身悶える乃愛の白い身体に、びちゃりと同級生の男子の精液が浴びせられた。
「いやぁ……っ!」
 精液の臭いと熱い飛沫を感じた瞬間、少女の白い身体が台の上でがくんと跳ねる。日直の男子が操る擬似具に少女の膣の痙攣がはっきりと伝わり、同級生達の目の前で華奢な腰がかくんかくんと上下に動き、うっすらと汗ばんでいる柔肌に汗が滲む。

 夕暮れ。フリータイムの終了まであと一時間足らずとなった頃、全身に同級生の精液を浴びせられた乃愛は廃校の教室の床の上で呆然としていた。
 あれから、ずっと擬似具だけで弄ばれ続けていた。同級生全員が乃愛を牡豚に模したモノでぐちょぐちょと執拗に犯し続け、そして口腔をまた全員で犯され…いや乃愛が犯したのだろうか?全員のモノに口腔奉仕を繰り返しながら、膣内は牡豚のモノで貫かれ抽挿を繰り返されていた。またもや彼らは指一本乃愛に触れてはくれなかった。
 自分は牝豚だとでも思われているのだろうか。ぽつりと浮かんだ疑問に、乃愛は泣きそうになる。せめて人らしく扱って欲しいなどと、惨めな考えが浮かんでしまう。でも同級生全員に実際に犯されるよりはいいのだろうか?判らない…思考が追いつかない。はぁっと緩く溜息をつく口の端から、精液がどろりと溢れる。全身から精液臭が漂っていて、酔いそうになる。いや、これは酔う成分はない筈だった。ならば、何なのだろうか、この朦朧とするもどかしさは。
 同級生に急かされ、のろのろとジャージとTシャツを精液に塗れた身体のまま身に纏い、乃愛はよろめきながら立ち上がる。旅館に戻ったらその足で入浴しなければいけないだろう。気だるさに眠りたいのに、頭のどこかがざわめいて、昂ぶっている。――今日は、旅館は貸しきり状態で露天風呂は全時間男子使用だった筈、と乃愛は朦朧とする頭で確認した。

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