「♪例ぇ〜どんなにぃ冷たく別れてもぉ〜っ！お前が俺には最後の漢ぉぉぉぉぉぉ〜っ！」
「……。何の替え歌だそれは」
「きゃー♪」「よっ日本一〜」「ぴゅーぴゅー」
「いや、どぉもどぉもっ」
「お前はどこぞのカラオケ喫茶の親父か」
「えぇー？美声って誉めて貰えるんだけど……」
「そういうろくでもない誉め言葉を間に」
「お父さんに」
「げほっ」
「大丈夫ー？」「やだっズボン濡れちゃった拭いてあげるっ」
「私がやるぅっ、構うなこいつは狂犬病だっ！――痛ああっ！ゲンコでぶつなぁっ女の子にゲンコする奴はモテナイっ！星一徹級に駄目ダメどめすてっくばいおれんす野郎なんだぞぉっ」
「でもぉ」「ねぇ」「うんうん」
「何よぉ裏切り者どもめぇ皆でこいつをバッシングするのが友情でしょおっ」
「前はいつもむっとしてるから怖いなーとか思ってたけど…ねぇ？」「うん、面倒見いいし」「成績も顔も◎だし」
「こ、こ、こいつは最低な奴なんだからっ！」
「えー何が？炊事洗濯何でもござれなんでしょ？」
「お…お前わどこで何を同級生に語っておるんだっ！」
「暴力反対っ暴力反対っ脳味噌でてっちゃうっ脳味噌でてっちゃうっ！ほらぁっこんなに最低野郎なんだからぁっ」
「でも私なら許すよ？そこまで私お馬鹿じゃないからゲンコで打たれないだろーし」
「わぁっ裏切り者っ……って私お馬鹿じゃなぁいっこいつが全部悪いんだってばあっ！とにかく最低なのっ最低最悪なのっ…こらぁズボン拭いてあげるなっ！」
「えー私らだって生活に潤い欲しいもーん、他の男子じゃ色気なくってつまんないしー」「ずるっ、役得してるー」「えへへ早いもん勝ち〜」
「……。ここはキャバクラか？」
「カラオケ屋さんでしなだれかからないのっ、節度と常識持ちなさいよっ、他の人達に恥ずかしいと思わないのあんた達っ！」
「「「「――お前が言うな」」」」
「『男あ女の最初の男になりちゃがり、女ぁ最後の女になりちゃがる』…らっけ？」
「急にどうした？」
「つまりあ初物ばんざぁい！って事れしょ？」
「……。誰だ酒頼んだの！」
「聞けぇっ！いいかこらっ初物げっ…もごっもぐもごもごごむぐー！」
「いや実に続きを聞きたいなぁっと」「御噂はかねがね」「ちょっとつまみ食いしたいなぁと思えるくらいに、かねがね」
「お、お、お前ら……人のプライベートを何だと思っていやがる」
「ほらいい男は共有財産」「ホントにそんな…大きいの？わくわく♪」「大丈夫よ安心してつまみ食いだからっ」
「お前ら……絞めるぞこら」
「きゃー♪４Ｐ♪本妻その辺寝させて４Ｐ４Ｐ♪」「絞めるのはこっち♪機関車わ君だぁ車掌わ僕だぁ〜」「安心して！マツキヨすぐ裏にあるからっ♪」
「そんなに身体がもつか！」
「いやぁそれはもお御噂はかねがね♪」「わくわくっ」「出来ればマンツーマンが嬉しいけど我慢してあげるから♪」
「うーるしゃあああああああああい！こいつわ本当に問題あるんらから、さわったら駄目っ！あにゃるばーじんまれ奪われらうんらぞ！」
「「「きゃー♪」」」
「いいからお前は死んでろ！」
「ぐにっ！ ら、らまってらんかあげなひもんっ、いいっ!?でっかいの！がっちんがっちんにかたくてでっかいの！しかも絶倫さんらの！こいつのしょおたいはオットセイらぁ！」
「ど、ど、同級生全員のおるこの場で貴様は何を抜かすっ！」
「最高じゃない？」「ねぇ？」「うん…やっぱ…御味見したい、よ、ねぇ？」
「……。殺すっ。わしゃしがこいちゅころしゅのおっ！惨殺っ、ものすごく世界一の惨殺するぅぅぅっ……すぴー……すぴぴー……」
「？ あー…何言ってるのか判らんのだが、判るか？」
「つまりは、まぁ、一丁前に最後の女を目指したいんじゃないでしょか？」
「……」
「しかしあれね、せめて腹上死とか言えないものかと」「まぁ絶対この子の方が長生きしそーだとは思う」「手料理でO157やら何やらで中毒死ならいつか出来そうな気もするけどねぇ」
「お前ら…それでも友達か？」
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第三夜
FAF200812262141