『真夏日とセーラー服(仮)』六駅目

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 指とはまったく違う、酷く滑らかなもので激痛の収まり切らないクリトリスを軽く舐められた瞬間、香澄の膣から全身に一気に切ない疼きが突き抜ける。びくんと跳ねた足からローファーが脱げ、床へと落ちていく。仰のいて震える香澄の瞳に、体勢を変えさせられてもなお突き付けられている液晶画面の中で、蛇の様な男の長い舌が赤く腫れたクリトリスをねっとりと舐め、根元から捏ね回して突起を転がす光景が映っていた。
 ぺちゃりぺちゃりと舐める音がドアを開かれたままの車内の一画で鳴るそれは、老人や子供が飴を舐める時にたつ音よりも小さかったが、その音の元を知っている人間にとっては不思議とはっきり届いてしまう。抱え上げられ、しなやかな髪を一舐めごとに揺らす少女の今にも泣き崩れそうな羞恥と快楽に染まった表情の為かもしれない。愛液もまだ水の様な快楽慣れしていない少女が性器を舐められ声を堪えてよがっている。かすかに漏れる声は甘く震えていたが、その表情は決して舌の洗礼を悦んではおらず、持て余す快楽に戸惑い、そして男達の仕打ちへ怒りを向ける事すら出来ず怯えているものである。
「ぁ……っ…、ぃゃ……ぁ…っ……ぁぁ…っ」
 脚を大きく開かされて少女は何度も首を振りたくるが、それでも男達を大きな声で制止する事が出来ずに、大きな瞳から大粒の涙を溢れさせていた。
 停車中の駅は乗換駅と言っても平行してホームがあるのではなく駅前ロータリーを挟んで交差する形らしく、少女側の窓の正面に目撃者が現れる事はなかったが、地上より高い場所にあるホームは向かいの駅前ビルからはまる見えだった。
 視界の隅の光景に竦む少女の腰が男の舌の動きにつられ足掻き、宙で前後に揺れ、短いスカートとしなやかな髪が不定期に跳ねる。抱え上げられた体勢は香澄の全身を窓の位置の高い場所に固定し、恐らく外から車内を見た人間からは自ら脚を広げて男の愛撫を受け入れているいやらしい女としか見えないだろう。常識のある人間ならば助けを呼んでいる筈で、その構図は不謹慎なゲリラ撮影の現場そのものである。
 爪が食い込んだばかりの激痛と、敏感なクリトリスを舌で舐られる初めての感覚に交互に襲われ、香澄の唇が頼りなく揺れた。爪の責めで限界まで張り詰めているのではないかと思える限界の感度のクリトリスを酷い虫に刺された様な痛みとむず痒さが支配し、一舐めごとにどくりと脈打ち全身に毒が回っていく様に甘く妖しいものが広がっていく。針で突かれれば弾けてしまいそうな香澄の疼きを嬲る様に男の口がクリトリスを強く吸い、舌先で何度も素早く擦りたてる。
 あっ、と香澄の唇から声が漏れた次の瞬間、背後から髪を掴まれ強引に仰向かされたその唇を、他の男の唇が塞いだ。
「――っ!」
 ファーストキスを奪ったと判っているのかいないのか、白い喉を晒す少女の唇に煙草の臭いのする口が重なるだけでなく、唾液を含んだ状態で深々と重なり、そしてあまりの驚きに呆然としている香澄のかすかに開いたままだった歯と歯の間に当たり前の様に舌が捻込まれ、口内を舐め回す。無反応なままの香澄の舌を男の舌がまさぐり、無理矢理絡ませた。どろりとした粘度のある唾液が口内に広がるのを感じ、懸命に逃れようとするが髪を引いて仰のかされた頭が動く範囲は狭く、そして男への抵抗で相手の舌を噛もうとするには香澄には攻撃的資質に欠けており、男の成すがままに唇を貪られ、深く重ねられたその隙間から唾液がぬるりと溢れていく。
 初めて重ねられた唇の感触はぼんやりと想像していた穏やかで優しいものではなく、軟体生物に似た生々しい感触で、男の薄い唇と逆に口内を蹂躙する舌は長く太く蠢き、香澄は別の生物を口に含まされた様な嫌悪感に悲鳴をあげるが、それすら深過ぎるキスで封じられてしまった。
 じゅるっと音をたてて啜り離れる男と香澄の口の間に唾液の糸が伸びて垂れる。強制的なキスの間中呼吸の仕方が判らず息を止めていた少女が軽く咳込むたびに仰向けの状態で天を向いた乳房がぷるんぷるんと弾み、それに誘われた様に他の男達がむしゃぶりついた。
「ゃ……っ」
 キスは不快そのものだったのに関わらず、クリトリスと同じく弾力のある粘膜が密着する感触の堪らなく甘いこそばゆさに香澄は呻く。滑らかな乳房と過敏な乳首を男達が舐めしゃぶり、たぷたぷと揺さぶるたびにクリトリスに比べれば柔らかいもののもどかしい疼きが胸の先端からじわりと上半身に沁みていき、クリトリスの刺激と重なり香澄の全身を堪えがたい疼きで支配する。宙に浮かされた状態の白い肢体が異常な状況での快楽に小刻みに跳ね、髪を後ろに引かれ仰のかされたまま泣きじゃくるとも乱れた呼吸ともつかない嗚咽が香澄の濡れた唇から漏れた。
「息継ぎの仕方知らない?口がズレてる時や鼻ですればいいんだよ」
「は、はい……」
 親切そうな男の言葉に反射的に礼を言いかけ香澄は更に泣きそうになる…何故自分のファーストキスを無残に奪った男にお礼を言わないといけないのだろう。奥手であっても年頃の少女の価値観としてファーストキスは他の卑猥な行為とは違う憧れがあったが、その期待感を無残に踏み躙られ香澄を更に落胆させる。
「キス初めてだね?美味しいよ」
 男の言葉に耳まで赤く染まり涙をこぼす香澄の唇に、再び男の口が重ねられた。
 またも容赦なく口内に舌を捩じ込まれて反射的に香澄は教えられた通り鼻で呼吸をしてしまい、乳房とクリトリスを弄ばれながら漏れる息は甘く淫らに乱れたものになる。
 悍ましい行為である筈の集団暴行であるにも関らず妖しく甘く蕩ける感覚が全身に波の様に押し寄せては引く繰り返しに、恐怖と絶望に見開かれている瞳に靄がかかり陶酔に揺れる。口内で香澄の舌を擦る男の舌にどうすればよいのか判らないままの唇の端から男の唾液が垂れて少女の細い顎へと伝っていった。
 不慣れなキスと四ヶ所同時に舐められる責めに我を失いかけている香澄の耳に、不意に駅の発車アナウンスが届く。それが何かを意味していた筈だが何だったかを咄嗟に思い出せずにいる少女の膣口に、指が添えられた。
「――っ……ふ!」
 覚えたくもないのに身体が教えこまされた指の感触に香澄の全身が跳ね上がる。
 小動物を甚振る様にクリトリスを舐め回す男がゆっくりと膣口の周囲で円を描き、そして指先をほんのわずかに膣口にめり込ませては引き戻す。ぴちゃりと濡れた音がたち、香澄の腰がかくんと揺れた。発車メロディの聞こえる中、何度も指が挿入されかけては戻る指に大きな瞳から涙が溢れ、喘ぐ舌の動きに男の舌が絡みつき少女の口の中で舌が撫で合う状態を意識する事も出来ない程、膣口は指の抽挿に淫らな反応を繰り返し追い詰める。
 唾液をじゅるりと啜られ舌を絡めとられる香澄の全身が激しく跳ねたのは、膣口に挿入された指が二本に増えた為だった。
「ん……ぷ…っ!ぅ…ぅ……っ!」
 涙に濡れた恐怖と驚きに大きく見開かれた瞳に突き付けられた液晶画面の中で、そろえた中指と薬指がその半ばまで初々しい粘膜の口に捩込まれ、その上では赤く腫れあがったクリトリスが舌先で前後に素早く転がされる。画像の生々しさから逃れようにも、指一本の挿入に順応し始めていた膣には二本目はやや性急であり、より深刻さを増した異物感に香澄の全身が強張る…筈だった。
「――ぅ……ふ…っ、ん……ぷ…っ……んっ…んん……っ!」
 身体の中心に楔を打ち込まれた状態の中、両胸とクリトリスと口内を弄ばれ続ける香澄の肢体は翻弄されたまま淫らな反応を繰り返す。軽く歯を当てられたまま乳房をたぷたぷと揺さぶられるたびに乳首から胸の芯に湯に浸かる時の様なじんと泌みる感覚が広がり、キツくクリトリスに吸い付かれるたびにすぐ下の膣の圧迫感を掻き消す様な激しく甘く妖しい痛痒感が少女の身体を狂わせた。
 くちゃっと、音が鳴った。
「おつゆが少し粘ってきてるよ」
 まだ粘液と呼ぶには粘度が緩いものの、確かに香澄の膣内を満たす愛液は先刻より重いものに変わりつつあった。水よりややとろみのついただけの愛液ではあるが、抽挿のたびに沸き立つ音がわずかに変わった事実は陵辱者達を喜ばせるものであり、二本の挿入への強張りと快楽の弛緩と痙攣を繰り返す膣口を執拗に撮影し、そしてくちゃくちゃと鳴るささやかな粘着質な水音と結合部から溢れる愛液と、男の二本指を初めて受け入れさせられ張りつめた可憐な処女坑を遠慮する事なく記録し配信していく。
 増した異物感はどうしても香澄にセックスを連想させるが、車両内でのセックスなどはありえないという常識に、つまりこれが痴漢行為の最終段階なのだろうと、快楽に朦朧としている思考の片隅で少女は結論づける。もう十分な辱めを受け、そして終わる…その裏付けのない安堵は少女の警戒心を緩ませてしまう。
 口内に唾液を流し込まれ生理的嫌悪感に震えながら、香澄の舌は男の舌を避けきる事が出来ずに絡まされ擦り合わされる。煙草のにおいのする濃密な唾液は香澄の愛液よりも粘り気があり、まるで膣内と同じ様な状態で捏ね回されていく。耳朶をこそぐられながらわずかに唇が離れ、乱れた浅い呼吸を繰り返す香澄の濡れた唇を男の舌が撫で回す。
「唾飲んでよ、香澄ちゃん」
「ゃ……、ぁ…っ、ぁ…ぁぁ……んっ、いや…です……っん…っ、はぁ…んっ……ぁっ、あっ………や……っ……んく…っ!」
 濡れた甘い喘ぎを懸命に堪える香澄の小さな唇に再び男はむしゃぶりつき、そして唾液を口内に流し込む。舐ぶられる感触は他の場所で快楽と受け止め始めてはいても、キスの憧れを無残に打ち砕く執拗な舌の動きに香澄の気持ちは更に暗くなる。口の端から唾液が溢れるたびに男は啜り、そして香澄の口内に流し込んだ。
 腰では男の指がゆっくりと膣を掻き混ぜ、先刻異性の指を初めて知ったばかりの処女の硬さを解きほぐそうと前後動だけでなく指先で膣の前部を擦り続けていた。器用にクリトリスを舐め回し刺激されながらの行為は異物感への嫌悪と抵抗に集中させず、徐々に香澄の腰は男の指に馴染まされつつあるのを、まだ本人は気づけていない。キスへの、男の唾液を飲まされる事への抵抗が一番大きく意識していたかもしれない。
 じっくりと揺さぶられ揉みしだかれる乳房は男の手で卑猥に捏ね回されるたびにもどかしく疼き、そして可憐に色づく乳首は舌や歯で擦られるたびに胸の芯まで長い間甘く残る痛痒感に近い淫らな感覚で唇を貪られ続けている香澄を喘がせる。
「――ぁ……」鳴き声を漏らした香澄の喉にとろりとした男の唾液が流れ込んだ。「ん……んぅ……っ」
 遂にこくんと嚥下してしまった男の唾液に、少女の瞳が悲しげに揺れる。
「嬉しいねぇ、男の唾飲んじゃうスケベ女子高生、最高」
「ぃゃ……っ」
 幾筋も濃密な唾液の糸を唇と唇の間に引かせ、男が至近距離から香澄の顔を覗き込む。男を咎められず、ただその非道な行いに悲しむ事しか出来ない香澄の涙に濡れた大きな瞳に、にやりと笑う初めてのキスを無残に奪った男の顔が映るその顔だけでなく、身体ががくんと跳ねあがった。
「や……っ!」
 クリトリスだけでなく、膣内を擦りたてる指がやや強くせわしなく一点を刺激するたびに込み上げるトイレに行きたい衝動に香澄の顔が真っ赤に染まる。性的な悪戯は被害と呼べるが失禁となると被害でなく自分自身の生理的欲求であり恥ずべき行為だった。だが駅で着替える際についでに用を済ませてきた少女にはそう頻繁にトイレが必要とは思えず、しかし込み上げる感覚はそうとしか思えずに、ただでさえ飽和状態だった精神状態に混乱をきたしてしまう。
「おねがい…おねがいしま…す……っ、もうゆるして…はなし…て……はなしてくだ……んくっ!」
 壊れた様に小刻みに首を振って震える香澄の口を再び男の口が塞いだ。
 快楽の為とは異なる尻肉と内腿の痙攣を嘲笑う様に膣を責める男の指が一点を更に執拗に擦り立て、膣口から溢れる愛液がくちゅくちゅと音をたてる。小鼻から漏れる声は怯え切っただけでなく切羽詰まった悲鳴に近かったが、それでもかすかな啜り泣きよりも小さな声にしかならず男達を調子づかせた。びくびくと四肢を震わせて尿意らしきものを堪えようと細い眉の間に皺を寄せる顔は酷く嗜虐心を煽りたて、そして頑な膣口のその裏側で尿道やクリトリスとの間にある一点を強く擦り続ける男の指の腹の周囲を、少女の肉が締めつける。
「ある程度でやめておけよ」
「この子なら初日でも潮噴きそうでさ…へへっ」
 香澄を抱えている他の男の言葉に、膣内を弄ぶ男がにやりと嗤った。
「ゆるして…おねがいしま……すっ、ゆるして…ゆるしてく…だ……ん…んふ……ぅぅ…っ」
 唇が離れた瞬間、口をついて出た切羽詰まった哀願に男達が視線をあわせ嗤った事に香澄は気づかない。
「――これやめたら、何かしてくれる?」
 不意の問いに香澄は反射的に答えかけ、そして首を振る。もしも金銭を要求されても香澄の貯金は一般的な女子高生としては倹約した昔からの定期貯金のみであり大人の男を満足させられるとは思えなかった…その取引で更に性的な行為を求められると考えられない少女だった。
 首をかすかに振った香澄の膣内で、男の指が一段と強く上端の一点を押し、扱きあげる。がくんと跳ねたその肢体に、男達が更に群がった。

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