『真夏日とセーラー服(仮)』驟雨3

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 淫蕩な記憶に引き摺られ喘いでいた香澄は,一段と大きな停車の振動にびくりと我に返った。
 窓の外に広がる乗換駅ではある筈だがどこか狭く感じる駅のホームに気付き、上気し弛緩していた少女の顔が羞恥に染まる。きゅっと二本の指を締め付ける膣の蠢きに思わずあっと小さく喘いでしまった香澄は反射的に口元を押さえてしまい、クリトリスを捏ねていた指にたっぷりと絡み付いていた愛液が頬に付く。驚いてそれを見る少女の目に、ビルに反射する朝日に照らされきらきらと光る濃厚な太い糸が頬と指の間に幾筋も伸びているのが映る。
《まだいってないのに止めたね》
 発車メロディの響く中、男から放り投げられた物を反射的に両手で受け取る香澄は、慌てて指を引き抜いた膣の違和感に身体を強張らせ、そして両手で受け取ってしまった物の正体に更に凍り付く。
 細身のペットボトル程の大きさのそれは色や形まで男性器に似せた精巧なものだった。堅いプラスチック製ではなく樹脂製で弾力があるが密度が高いのか思いの外重く、鰓の張り出し方も血管や襞や何気ない凹凸もかなり誇張気味である。
「困ります…、隠せる場所が…ありません……」
 余りにも赤裸々な物体を投げられ思わず車内を見回した香澄は、先刻まで乗り合わせていた乗客の姿が消えているのに気付きほっと安堵の息を漏らす。
《それ仕舞う一番いい場所があるの、判ってるでしょ》
 発車メロディが終わり乗降扉が閉まっていく中、男がふらりと立ち上がりカメラを構えたまま少女へと歩み寄り膝の前で膝を突く。愛液に濡れた手とその手が持つバイブレータから愛液の付いた顔へと流し撮りを続けた男は、空いている片手で香澄に膝を弾いた。
《両脚いっぱい広げておまんこにバイブ突っ込んでよ。途中で止めた罰だよ》
 発車の揺れの中、近距離から撮影しつつ自分をその手では犯さない男に縋る瞳を向けた香澄は、やがて諦めて俯き、震える膝をゆっくりと開き始める。
 自分の意志で動かなければいけない事が辛く恥ずかしさに消えたい程なのに、頭の心がぽぉっと熱くざわめくのを感じるのは何故だろうか。開いていく膝とその奥を、紅潮しつつ震える香澄の顔を、肩の呼吸に揺れる乳房を、これから淫らな行為で香澄を狂わせるバイブレータとそれを持つ愛液まみれの手を、執拗に撮影するカメラのレンズとそれを見るであろう大勢の視聴者に撫で回されているかの様な錯覚に膝を開きながら香澄は甘く熱く啜り泣く。
 男が膝の間に割り込める程足を開いた香澄の鼻孔に牝の甘い性臭がむわりと流れ込む。恥ずかしさに顎を震わせて唇を戦慄かせる香澄はゆっくりとバイブレータを持つ両手を下げていく。
「まだだよ。両足をシートに乗せてどすけべな開脚して」
「ゃぁ……っ、いやぁ……いや……」
 他に誰もいない車内に香澄は幼女の様に哀願しながらじわじわと脚を上げていく。脱げたミュールがことんと床の上で鳴り、不安定な体勢を支えようと少女の身体は背もたれに埋もれ男へと腰を突き出しる卑猥なものへと変わっていく。腕は再び乳房を寄せ、腰の下まで回らない丈の短いワンピースはウエストの辺りまでを隠すだけだった。これと同じ体勢を何度かさせられた憶えが香澄にはある…複数の男が同じ様に足を開かせ、両手で愛液と精液まみれの襞と丘を指で開かせ、いやらしい言葉で香澄に陵辱のおねだりをさせた。かすみのおまんこにすてきなおちんぽをいれてください。もうがまんできません、おまんこしてください。おちんぽをください、ぐちょぐちょにかすみをおかしてなかにあっついせいえきをどぷどぷそそいでください。二本の指で慰めていた時の記憶が再び少女の意識を攫い、熱く潤んだ虚ろな瞳にひくひくと蠢く膣口だけでなく夥しい愛液を滑らせる淫らに綻んだ下腹部全体を撮影するカメラと男が映る。
「ぁ……ん…、みないで……みないでください……ぁ…ん……ぃや……ぁ……、あ、あぁ……ん」
 全身がざわめき身体中が舐め回されている様なもどかしい疼きにくねりながら香澄はゆっくりとバイブレータ下ろし、膣口へと宛てがった。ぬろんぬろんと滑る傘に白い腰が戦慄き、ニップルリングの鈴と愛液を掻き混ぜる音が車内に響く。
 指と異なりまだ不慣れな異物の挿入に角度を直そうとする香澄は余りのもどかしさと恥ずかしさに堪えきれず両手の力を入れた。
「あ……ああぁん……いや、ぃやぁぁ……みないで…、みちゃ……いやぁ……あぁ……っ…あん……ぁんっ」
 ぬぷりと愛液を溢れさせ膣口に沈み込むバイブレータに甘く淫らな喘ぎが少女の唇から迸り、白い肢体がシートの上で大きく跳ね上がり、硬直する。人前で撮影されながらバイブレータを操る恥ずかしさでじわじわとしか進まないに挿入に、自らの行為に焦らされ酷く乱れた呼吸を繰り返す少女の耳にニップルリングの鈴の音がちりちりと届く。
 昨日からずっと犯されていた間は言い訳が出来た…だが自分の手でバイブレータを挿入する行為に他人の動作はない。騎乗位で男を迎え入れさせられたのとも違い、自分一人だけの快楽を求める淫乱さに涙が止め処なく零れる。この動画を見る同級生達は命じられて嫌々行っているのだと判ってるくれるだろうか……。
「はあんっ!」
 遅々とした動きでの挿入でようやく膣奥をバイブレータの傘が突いた瞬間、香澄は大きく仰け反って喘いでしまう。ぎゅっと締め付ける膣圧にバイブレータがぬぽりと勢いよく抜けそうになるのを辛うじて抑えて、軽い絶頂に喘ぎながらカメラを秘かに盗み見る。至近距離から膣口とずっぷりと挿入されているバイブレータを執拗に撮影していたカメラがやがて羞恥と切ない疼きと陶酔に染まる自分の顔までを舐める様に移動するのを見て首を振る。
「いや……うつさないで……ぇ…っ」
《カリ高バイブの具合はどう?》
 泣きじゃくる顔を撮影しながらの問いに白い身体がシートの上でがくがくと戦慄く。膣がざわめきひっきりなしにバイブレータを締め付け押し返す貪婪な蠢きに、逆らい懸命に膣奥に留めさせながら香澄は必死に顔を逸らす。
 僅かな柄を残しずっぷりと膣奥までを貫く異物に腰が意識と関係なく前後に跳ねる。疼ききっている膣奥で誇張過多の大きな傘が存在を主張し、膣全体がうねる度に同じく誇張されている鰓に奥を強かに擦り上げられ、香澄の全身に甘い汗が滲み、鰓に掻き出された愛液が膣口から尻肉を伝いシートへととろとろと伝っていく。
《素直に言わないとお仕置きだよ》
 通話機など必要のない距離で囁かれる言葉に何度も首を振る香澄は、不意に男に離れられて凍り付く。もしもこのまま男がどこかへ行ってしまったら自分はどうすればいいのだろうか。切符を持ってもいなければバイブレータを隠せる鞄等もなく、もしも駅員に声をかけようにも乳輪と下腹部を何とか同時に隠しているだけの露出の際どい姿では人前に立つ事自体が内気な少女には無理難題に近い。
 次の駅への減速の中、それまで座っていた正面のシートに戻った男に何を言われるか判らず香澄は浅い呼吸を繰り返す。再び舐め回す様な執拗さで痴態を撮影するカメラのレンズの中、膣奥まで挿入したバイブレータを僅かに押し込める度に膣圧に戻され、無意識の抽挿を少女が身悶えながら繰り返す。リアルな着色のバイブレータはまるで実際の性交の様に鴇色の膣口をずぶずぶと蹂躙し、その柄も抑える指も愛液にまみれていた。
《突っ込みっぱなしじゃなくてずぷずぷ出し入れして》
「もう……ゆるして……、ん……ぅ…はあああああぁっ!」
 ただ挿入するだけでは許されないのかと絶望感に泣き咽びながらゆっくりと柄を引き戻そうとした香澄は、膣圧と愛液の滑りで勢いよく抜けそうになるバイブレータの鰓に強かに膣内を擦り立てられ、全身を震わせながら身を捩る。膣圧に絞り出されぬぽんと勢いよく落ちそうになるバイブレータを反射的に押し戻す少女は、自分自身で行ってしまった激しい突き上げに絶頂を迎えてしまう。
 たっぷりと絡み付いている愛液が結合部でこそげ落とされ滑る柔肌を垂れていく。正面の男に向かい扇情的に突き出す状態になっている白い腰が前後にがくがくと跳ね続ける中、たった二人だけの車内に甘く悲痛な喘ぎ声が溢れ続け、真っ白になっていく思考の中で香澄は惨めなやるせなさと困惑に泣いていた。
 疑似具でも女の身体は快楽として受け入れてしまうのだろうか、それとも男達が蔑む様に自分はどうしようもない生まれついての淫乱なのだろうか。膣全体がぎゅっと絞り上げた後、波のうねりの様にぐちょぐちょとバイブレータに吸い付き奥へ奥へと誘う蠢きを繰り返しているのが判るのは相手のいない好意故に、絞り上げている膣も柄を持っている手も香澄自身のものだからだろう。何も誤魔化せる要素がない。とてもとても恥知らずで貪婪な動きがやるせないのに、何もかも快楽にすり替えられていく。自分の膣圧でこれ程相手を締め付けて押し返そうとし、逆に吸い付いていたのかと思うと恥ずかしくて堪らない一方、それを貫き強烈に腰を打ち付けてきていた男の猛々しさを思い出し、腰の奥から爪先まで広がっていく蕩ける感覚に香澄の足の指が甘える様にシートを抉る。
「ぁ、あぁ……ぅ、ぁん……ぁぁ……」
 唾液を口の端から零しながらこのまま眠りたい甘い陶酔に溺れる香澄の耳に、遠くから乗降扉の開く音と駅名を告げるアナウンスが届いていた。いやらしい事以外はまるで拒絶しているかの様にのろのろとしか巡らない思考に、日の出直後の澄んだ風がふわりと身体を撫でる意味にも気付かないまま、少女は膣奥までずっぷりと犯すバイブレータを指先で緩やかに捏ねる動きを繰り返す。あんあんと微かに零れる甘い喘ぎとニップルリングの鈴の音が停車中の静まった車内に漂う。
《バイブ気に入ったかい?》
 男の声に涙と唾液を零しながら正面を見た香澄は向けられたままのカメラに一際甘く喘ぎ、殆ど無意識にまるで恋人同士の睦言の様な甘えた仕草で首を振る。
《答えなよ。おまんこいったよね?》
「……。はぃ……」
 まだぼんやりとした思考の中で耳に届く男の言葉は妖しい媚薬か酒の様にぞくぞくと香澄を酔わせ煽っていく。
 やはり睡眠不足なのかこのまま眠りたい堪らなく心地よい脱力感の中、いつの間にか発車した車内で軽く揺られる香澄は不意に内腿の付け根辺りを布で擦られる感触にびくっと震えた。瞬間的に醒めた意識で見下ろした香澄は見知らぬ男に愛液をタオルで拭われているのに気付き悲鳴をあげる。いや、昨夜の男達の中の一人かもしれない…全裸で挑みかかる男達の顔を積極的に直視など出来ない少女にはスーツ姿の男が誰なのかが判らず、だが香澄の痴態に動じる様子もなく平然と愛液を拭う様子は無関係な善意の第三者とは思えない。
「ゃ……、いや…やめ……」
 やめてくださいと言いかけて香澄は言葉を失った。愛液まみれの下腹部が酷い有様になっている自覚がある上にそれを拭おうにも香澄にはハンカチ一枚与えられてはおらず、胸と下腹部を何とか隠すだけの薄い服を汚し更に目立つ訳にはいかないだろう。やや強い力でぐいぐいと拭われている筈なのだが夥しい愛液の滑りで微妙な妖しさと荒々しさに強張りながら少女は耐えるしかなかった。いつの間にこの車両に現れたのか……。
「ほらほらこれ見て」
 更に他の男から目の前に突き出されたタブレットに映る手摺りに下腹部を押し付けて身悶える自分の姿を他のホームからの望遠撮影したらしい動画に香澄は思わず縮込まる。音質の悪い内蔵スピーカーから聞こえる喘ぎ声は流石に望遠で拾える筈がないが、通話機が一対一限定と限らないのに気付き、大きく瞳を見開いたまま涙を零し香澄は首を振る。タイミングは当然撮影中ではなく、つまり動画再生であり画面の隅に映る数値は早朝であるにも関わらず百を越えていた。
【ウサギちゃんのこれどこよ?】
【T駅だろこれ環状線】
【捕まえたら犯っていいってガチ?】
【タイムラグどんだけあるのこの動画】
【今日対抗戦がなければ部で一団で追い込めるのに残念】
「え……? ――ぁっ、きゃ……ぃゃあ!」
 早朝にも関わらず流れていく複数の文字列がどこかおかしい気がして戸惑った香澄は男達に身体を転がされ、シートの上に横たわり白い脚を伸ばした状態で左右に大きく開く形に高く上げさせられると同時に手から離れたバイブレータがぬぽんと膣内から絞り出され床に落ちていく。
「あははロケットみたいにバイブ飛ばしちゃって」
「深窓の令嬢顔して締まり良過ぎ。餓鬼なら一分保たないなこのまんこ」
「いや……ぃやぁ…、ひ……くううううううぅっ!」
 転がされた不安定な体勢にシートに両手を突っ張らせる香澄の下腹部で複数の男の手がタオルやティッシュで愛液を拭う荒々しい刺激に、天井へ向けられている膣口がくぽくぽと淫らがましい蠢きを繰り返し、その中の愛液を拭おうと男達の指が入り乱れて無造作にだが甚振る卑猥さを込めて抽挿され続ける。
 かくんと減速していく車内で香澄の喘ぎが響く中、やがて停車前になり愛液を拭われた膣内に新たに挿入されたのは鰓を激しく誇張したより一層おぞましく卑猥なバイブレータだった。
「今日の予定は兎狩りでね、どこでもいつでも誰でも痴漢でもレイプ魔でも捕まったら観念して犯られてね?おかしな事したら一発アウトで即画像ばら撒き。指示は出すし撮影も何人かですずっとしているからズルしたらすぐバレるよ」
 膣口からほんの僅かにしか露出していないバイブレータの底には引き抜き用の金属輪とニップルリングの物と揃いらしい鈴が付き、愛液を拭われながら複数に荒々しく弄ばれた香澄が虚ろな瞳で全身で呼吸を繰り返す度に鈴の音がちりちりと響く。膣の奥で凶悪な鰓がずしりと錨の様に膣肉に食い込み、処女喪失の痛みに近い違和感が身体の動きをぎこちなくさせる。
 容赦なくシートから引き起こされ乗降扉の前に立たされ、先刻の乗車駅と同格の巨大ターミナル駅に滑り込んでいく車窓から望むホームに佇む乗降客数の多さに香澄の膝が震え出す。
「後はあんまりにもどろどろぐちゃぐちゃで我慢出来なくなったら今みたいに拭いてあげるよ。マイクに『綺麗にして下さい』って言えばいい。――但し拭く前か後には僕らが香澄ちゃんの大好きな中出しセックスをするね。ああ、中出しして欲しくてお願いしてもいいけど、とんでもない場所で輪姦するかもしれないから気を付けてね、じゃあ、頑張って。まずは中央改札右側の自動販売機でジュースでも買って水分補給をしようか」
 震える手に硬貨を握らせ、男は乗降扉が開くと同時に香澄の背をぽんと押した。

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201606110156

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