月日は流れて
それから約10ヶ月が経ちました。、
普通の猫に比べれば、ちょっと小さいけれど、
3kgを少し越えるぐらいにまで、ピエスは成長しました。
我が家に来た時が約750gだったから、
約4倍の体重に成長したのです。
しかし、それと同時に、実はピエスの体は相当に痛んでいたのです。
ある日を境に、一切の流動食や水などの水分を、
体が受付なくなり、全て吐いてしまうのです。
唾液までも、吐いてしまうのです。
原因は、食道の終わり、胃への入口が極端に狭かった、
この病気のせいで、本来はストレートな食道が、
下方へどんどんと膨れてしまい、
まるで、胃の様な形にまで、
だんだんて変形してしまっていたのでした。
蛇口を開いて、ホースの先を閉じて、水が出ない様に塞ぐと、
本来細かったホースがどんどんと膨れていってしまうみたいに、
ピエスの食道は変形していってしまったのでした。
こんな状態にまで食道げ変形してしまうと、
食道に達した水分は、胃へ辿り着く前に、
全て食道の出来た、たるみに溜まってしまい、
決して胃へは行かずに、
ただただ、口から吐くしかなくなってしまったのです。
毎日の様に動物病院へ通い、
点滴をしてもらって、水分補給をしてもらいましたが、
どんどんと体重は減り続け、
2.2kgまで、減ってしまいました。
まだ、1年にはなっていませんでしたが、
もう手術しか、方法はありません。
再び、麻布大学動物病院にピエスを連れていきました。
ピエスを見て、先生がまずは、驚いて言いました。
「よく頑張りましたね。この病気の子は殆ど半年ももたないんです。」
この病気の子は、たいてい、すぐに死んでしまうので、
これまで、手術を行えるまで、生きていた子は
非常に珍しいそうなのです。
ピエスの状態も思わしくなかったので、
早々に手術の日程も決まり、後日、大手術が行われました。
しかし、手術は途中で中断されました。
食道にメスが入れられる事はなかったのです。
何と、ピエスの体質に問題があったのでした。
麻酔に過剰に反応してしまう体質だったのでした。
つまり普通の猫に比べ、麻酔が効いてしまいやすく、
麻酔の効果が出るとともに、血圧も急に下がってしまい、
そのまま手術を続行すると、心臓までも停止してしまう、
危険な体質だったのです。
その様ば理由で、ピエスの手術は中断されてしまったのです。
最後の望みであった、『手術』。
これさえも、ダメとは・・・・。
もうピエスには、このまま、
喉が乾いて、乾いて、
水を飲みたくて飲みたくてしょうがないのに、
一口たりとも、飲むことさえさせてあげられずに、
徐々に衰弱しながら死を待つより他、ないのだろうか・・・。
そこで、あるひとつの決断をして、
最後のお願いをしに、
動物病院へと行きました