神門兼之著 ISBN4-8068-0502-5 C0075 | |
飛田穂洲は、昭和四〇年(1965)一月二六日、七八歳で亡くなりましたが、大正一五年(1926)一二回大会から、死去の前年夏の四六回大会まで、甲子園球場でずっと観戦し、試合評を書きつづけました。 日本の野球発展に大きな影響を与えましたが、甲子園野球とともに生きた穂洲の存在は貴重なものでした。 死去の前年夏、穂洲は心臓が悪化していました。それまでの賑やかな宿舎から離れ、甲子園に近い閑静な旅館に腰をすえ、水戸から同行した付き添い二人と、主治医の忠告を守って球場に日参していましたが、来着早々、私が訪ねると、一人ぽつねんと病床の布団にあぐらをかいていました。 穂洲伝を私が書くようになったいきさつは、このとき突然彼が発言したことによるものでした。 私は面喰らいました。朝日新聞に芥田武夫、毎日新聞に井口新次郎がいて、ベテラン記者であるうえ、二人とも穂洲監督のもとで、活躍した大物選手です。駆け出しの私ごとき者が及ぶはずもない。そのことを繰返し述べても、納得して貰えなかったのです。 穂洲としては、私なら誇張せず、愚直に事実のままを書きつらねるだろうと思ったのではないでしょうか、さらに、書けなかったら、それもよしとした心積りではなかったでしょうか。 それから四十年近く……、今さらという俗念をはらって、ペンをとったのです。―あとがきより →目次 |
トム・セゲフ著/脇浜義明訳 ISBN4-8068-0500-9 C0030 | |
歴史が逆戻りしたように思えるときがある。イギリス軍のバーナード・モンゴメリー少将が言った言葉が思い出される。「ユダヤ人はアラブ人を殺し、アラブ人はユダヤ人を殺す。これが今パレスチナで起こっていることだ。そして、これはおそらくあと半世紀は続くだろう」。イギリス軍と違って、イスラエル人もパレスチナ人もこの地以外に行くところがない。今は、パレスチナ人のテロのため、イスラエル人はシオニズムの母胎へ戻ってしまった。これがパレスチナ人の復讐なのかもしれない。おかげで、現在はポスト・シオニズムは姿を消している。しかし、イスラエルがポスト・シオニズム的未来へ進むことを予知させた社会の深部での変化は、イスラエル人がシオニズムに代わる何かを認めはじめていたことの証拠である。シオニズムの次に来る社会はきっとあるのだ。(本書より) →目次 |
石井正顯著 ISBN4-8068-0501-7 C0031 | |
私は、海上自衛官として15年以上の海上勤務により危険予知能力、危険回避能力を磨き、民間企業の第一線で様々な危機管理業務を遂行した経験をもとに、理論構築を含め、サラリーマン、官庁職員の保持すべき危機管理能力に少しでも役立つよう執筆することにした。 →目次 |
風真弘子著 ISBN4-8068-0498-3 C0073 | |
仕事・日常生活・家族を通じて、思い、考えたこと。感じ、学んだことを、エピソードを交えながら綴った、笑いと涙と元気いっぱいのエッセイ集。 →目次 |
趙英来著/大塚厚子・田中敦・福井ちえ子・堀千穂子訳 ISBN4-8068-0499-1 C0030 | |
「僕の死を無駄にするな」 →目次 |
ディグナスを読む会訳 ISBN4-8068-0491-0 C0030 | |
エルサルバドル12年の内戦は、多くの被害をもたらした。中でも、女性たちは2重の被害を被った。ゲリラとして身を投じようが、そうでなくても、女性というだけで迫害を受けた。本書は、その女性たちが自らを取り戻すための試みが記されている。 →目次 |
仲村 聰著 ISBN4-8068-0494-0 C0073 | |
日本で最もよく知られているメキシコの音楽家はトリオ・ロス・パンチョス。華やかなギターとレキントの音色から「ベサメ・ムーチョ」を初めとする多くのポピュラーソングが日本にやってきた。メロディーの宝庫となったメキシコポピュラー音楽の秘密を探る。 →目次 |
ミシャル・ワルシャウスキー著/加藤洋介訳 ISBN4-8068-0496-7 C0030 | |
民族共生は、……百年以上にわたって、ある者はパレスチナと呼び、ある者はアレツ・イスラエルと呼ぶこの美しい大地で、たがいに傷つけあってきた女たちと男たちの心に埋め込まれた深い希望なのだ。―本書より →目次 |
リイアンズ(代表 安永せつ子) ISBN4-8068-0495-9 C2030 | |
総合生活コンサルタント集団=リライアンズ(弁護士/税理士・公認会計士/司法書士/行政書士/社会保険労務士)が、相続・遺言・資産運用・確定申告・年金と保険・借金のトラブル・結婚と離婚・いきがいづくりについて、的確なアドバイスを送ります。 →目次 |
―湘南科学史懇話会への道猪野修治著 ISBN4-8068-0493-2 C0040 | |
九八年、神奈川県湘南地域で寺子屋的学問所「湘南科学史懇話会」を立ち上げた著者が、郷里の山形県から上京して今日までを描く。武谷三男氏との出会い、山本義隆氏との交流、梅林宏道氏、高木仁三郎氏との結びつきなど、批判的科学運動の生きた歴史がある。 →目次 |
中村欽哉著 ISBN4-8068-0492-4 C0030 | |
韓国の料理は、味がストレートに、それも強烈に飛びこんでくる。その力強さ、素直さ、隠し事のない赤裸々な姿が感動的である。原始的に「食べる喜び」を感じて食べれば、肉体的・精神的エネルギーが体内に蓄積できる。まずは、元気に韓国料理を食べてみよう。 →目次 |
―阪神・淡路大震災から見えてくるもの松本由隆著 ISBN4-8068-0488-6 C0030 | |
市民防災が国防という有事を想定して、市民を国家の側に回収していく危機の時代に、「人が人として生かされる」市民自治の観点から対峙していくことが出来るか。阪神・淡路大震災の教訓を生かしていくということは、我が町をその視点で考えていくことだ。 →目次 |
北海道上士別村絵・上家孝之 文・上家勝利 ISBN4-8068-0489-4 C0725 | |
「ふるさと」―故郷を離れて50年、浮かぶ風景は金毘羅山であり天塩川です。上士別町は旭川から北に60km、内陸性の気候で特に冬の寒さは厳しいものがありました。少年時代は戦後のどさくさで何もない時代、そんな環境の中で遊ぶ相手は山であり川でした。 →目次 |