〜 尾花沢で詠まれた歌仙 〜
芭蕉と曾良が須賀川を立ってから、尾花沢に着くまでさしたる知り合いもなく、俳諧の興行もなかった。尾花沢には旧知の鈴木清風がおり、清風をとりまく地元の俳人の歓待をうけて、二巻の歌仙をまいています。 歌仙「すずしさを」の巻と「おきふしの」の巻、二巻である。これらの歌仙から、芭蕉と曾良の地元の風物伝説などに寄せる関心の深さがうかがえます。 |
「すずしさを」の巻 この歌仙は初め芭蕉、曾良、清風と村川素英(尾花沢の俳人)、渋谷風流(新庄の俳人)の五人で詠まれていました。ところが途中風流が帰ってしまったため、後半からは四人で詠われています。 |
「おきふしの」の巻
歌仙の詠み方