Since 1996

こんせぷと♪

 まずは、ミニトレを復活させるにあたって、どんなバイクに仕上げるかを決めます。
12inch化は決まっていますが、それ以外は何も決まっていません。完成像なしににやみくもに手をつけるのは危険。
足回りには何を使うのか。エンジンは積み替えるのか、しないのか。部品はまだ入手できるのか。アフターパーツはあるのか。

 雑誌などでYSRの足回りを組んだミニトレを見かけますが、二番煎じみたいでイヤです。それにYSRの足回りでは少し貧弱そうで不安を感じます。しかし雑誌でみたNSRの足回りはワンオフパーツでかためられていて、しろうとにはとても手が出ません。それに他のメーカのパーツを使うのは少々抵抗があります。できればYAMAHAの純正流用にしたい!!!

 ミニトレを最新の足回りで進化させたら。そんなことを考えてTZMかTDRのものが使えないか検討することにしました。これについてはバイク屋さんや解体屋さんを巡って、実車で確認することになりそうです。
 以前はエンジンをYSR80に換装することも考えてサービスマニュアルなども入手しましたが、エンジンまで積み替えてしまうと、フレームだけオリジナルで自分のミニトレじゃあなくなるような気がしたので、これはいったん保留とします。
 チャンバーに関しては城北、ルーニー、KRSなどから発売中のものがありますので、当分は心配ないでしょう。
まだ使えそうな部品は出来るだけ使用して、足回りを中心に進化させる。そんなイメージで取り掛かります。



フレーム塗装♪

 以上のことが決まったら、さっそくフレームを塗装に出すための準備です。フレームは錆のひどいところをあらかじめ自分で落としてから塗装に出します。それと、ステップを落とした痕をきれいに整形しました。
足回りを変更しても、エンジンは変えないつもりなのでフレーム補強はしません。

 さて、どこに塗装を出すか。もちろん安いにこしたことはありませんが、失礼ながらそのへんの鉄工屋さんでは不安です。
結局、自動車の板金を専門に請け負っている板金塗装の工場に直接持ち込みました。話を聞くと、サンドブラストもやってくれそうな感じです。見本を見ながら色だけを決めて、打ち合わせもそこそこにお任せ、となりましたが、それが後々に後悔する事になるとは!!!

 フレームは紺にパールが入ってよい感じの仕上がりです。
費用は3万円でした。ところが、ブースに入らなかったのでブラストはできなかったとの事。これはまあ、仕方ないか。
でも、それだけじゃあなかったんです。下地処理がまずかったのか、クリアを十分に吹いていないのか、よく分かりませんがフレームに少し物が当たっただけで塗装が欠けちゃうんです。それどころか、部品を組み付けるためにボルトを締めると周辺の塗装が割れてしまい、パリパリとめくれてしまいます。そういえば、オートバイのフレームを塗装するのは初めてだと言ってたっけなあ。いまさら再塗装するわけにもいきませんので諦めてしまいましたが、やはり経験のある業者に出すべきでした。(泣
やっぱりフレームはブラスト&焼付塗装しないといけないですね。

 前に進みましょう。

 さて問題の足回りですが、どの車種から流用するにしてもバランスが大事です。雑誌ではよく12インチ化されたモンキーやゴリラの例を見ますが、中には手足が長すぎておせじにもカッコイイとは言えないものも見かけます。(モンキー・ゴリラフリークのかた、ごめんなさい。)
 そんなことにならないためにも、縮小スケールで簡単な図面を引きました。本業は設計屋ですからね!

 CAMAIの導きだした結論は...これです!!!

  ・武川アルミスイングアーム 16cmロング(モンキー用)
  ・KYBガスショック MGS305T(305mm)
 スイングアームの取付けですが、フレームのピボット部に対してスイングアームの間隔が若干、広いので間に数mmのワッシャを入れて調整しています。切った貼ったの加工は一切ありません。
このあとRホイールをつけた時にカラーをどうしよう、とかチェーンラインの調整をどうしよう、などといった心配が残りますが、現時点では深く考えません。とりあえず付いた。それでよし!
 ショックのほうは取付径が10mmと12mmの両方に対応するようにカラーが付属しており、心配なく取付きました。
ついでに袋ナットも傷だらけなので新品に交換しましょう。

 おおーっと、ここで発見!
純正の袋ナット(92804-10700)が小さくなっている!!!
同じM10サイズながら、以前のものは二面幅が17mmのスパナを使うところ、新しいものでは14mmのスパナで取り付けるようになっています。見た目も一回り小さい。
これは軽量化を考えての変更でしょうか、それともコストダウン!? いずれにせよ、レアな発見ですね!
YAMAHAさんっ、エライっ!

 さて、同時進行でレストアに必要なパーツをかき集めておくことも忘れてはいけません。ところが、外装パーツなどはすでにお亡くなりになっておりました。うーん、ガソリンタンクとシートだけは欲しかったのに。
これらは個人売買や解体屋めぐりで手に入れるしかありませんね。
詳細なパーツの生存情報は「すとっくるーむ」をご参照ください。



足回り♪

 解体屋でYSRのリヤホイールを入手しました。8分山程度のタイヤが着いて、5千円。見た目はかなり汚かったのですが、磨くとこれがなかなかの上物ではありませんか!小さな傷のタッチアップ程度ですっかり見違えました。
シューを新品に交換して、ドラムの内側を粗目の紙やすりで研いで再生完了です。
おっと、ここでご注意! ドラムの内側はいくら錆がひどくてもグリス類をつけてはいけませんよ。止まんなくなっちゃいますからね。粗目のペーパーで研ぐだけで十分です。
こうなるとさっそく付けてみたくなるのが心情ですよね(笑)。 Rアクスルシャフトは、モンキー純正品を使用します。品番はシャフト(42301-181-760)、ナット(90306-KF0-003)です。カラーはYSRから流用です。

さらに雑誌の個人売買でTZMのフロント回りを入手しました。インナーチューブに傷、サビのない極上品です!
綺麗なピンク色のアルミハンドルもおまけに付けていただきました。Thanks!

 フロント回りの移植ですが、ここで12インチ化最初の難問に突き当たりました。そう、アンダーブラケット(三つ叉)の取り付けです。当然のことながら、インナーチューブの径が異なるのでミニトレ(26mm)のものは使えません。またTZMのものはシャフトの全長が違います。
最悪の場合はシャフトの打ちかえという手段もありますが、数万円の出費を覚悟しなければなりません。ダメもとでインナー径が30mmの他車をあたってみましたが、解体屋ではまだまだTZRやTDRは出回っておらず、八方塞がりです...。

しかし灯台元暮らしとはこのこと!私の弟がTZR50を所有していたのを思い出しました!!!
測ってみるとなんとなく合いそうな、微妙な寸法です。さっそくTZRのアンダーブラケットを取り寄せて試してみると、ミニトレのシャフトより5mmほど短かいのですが、ナットさえ変えれば大丈夫です。ナット(M25×1.0)にはZZR1100D用のアフター・パーツがぴったりでした。

 三つ叉を組んで、フロント回りを移植するとどうですか、すっかりバイクらしくなりましたね。手足の長さのバランスもいい感じじゃあありませんか。
トップ・ブリッジはKITACOのTZR50/TZM50R用アルミトップブリッジ(560-0050200)です。他社からもネイキッド用パーツとして、いくつか同様のものが発売されていますよね。いやあ、ネイキッド・ブームさまさまです。

 ヘッドライトは最初からYB-1のものを使おうと決めていたんです。レンズの形状がオリジナルによく似ているし、ケースもリムもメッキパーツで構成されていてピカピカだし、ケースがプラスチックになっていて軽量化(笑)にもなるかな、と。

 どんなバイクでもそうなんですが、CAMAIはステムがカクカクと切れるようなフィーリングが嫌いなので、ステアリング・ダンパーを取り付けることにしました。もちろん、ミニトレ用のステアリング・ダンパーなんて販売されていませんので、これはNSR50用のものを流用しています。これには本来の目的以外に思わぬ効果がありました!
後で気づいたんですが、TZMのフロント回りを移植したことでステアリングを切りすぎるとフロント・フォークとタンクが干渉するという問題が出てきたのですが、ステアリング・ダンパーの角度調整で何とかこれを避けることができました。しかし、強引にハンドルを切るとそれでもタンクに当たってしまうので、ゆくゆくはちゃんとしたハンドル・ストッパーが必要になってくるでしょう。



エンヂン♪

 シリンダヘッドを開けるとピストン、シリンダには焼き付いた証としての傷が縦にいくつも入っていました。ピストンの画像を見てもわかるとおりですね。もちろん、こんなひどい状態だと、このピストンの再使用はできません。
 シリンダ外観のサビもひどく、ワイヤーブラシで磨いた程度では落ちません。ヘッドはフィンが欠けているところがあります。

 通常なら、シリンダはボーリングしてオーバーサイズのピストンを入れ、外観はサンドブラストして再塗装、という工程になるのでしょうが、思い切ってこれらの部品は新品を注文することにしました。


 ついでにスタッドボルトも新しい物にしよう!
おや!?

 またまた発見です!新しいスタッドボルトはめっきが緑色になっています。ふむふむ、これは緑色ジンクロメートと呼ばれるめっきですね!一般的な虹色めっきや白色めっきに比べると少しお高いそうですが、腐食には強いめっきだそうです。
ここでちょっとしたトラブル発生!スタッドボルトがどうしても2本だけ外れません。しつこくCRCを吹いて、ダブルナットを掛けて、ラチェットレンチで回そうとしてもびくともしません、ボルトが曲がりそうです。仕方がない、2本だけはあきらめるか(笑)。

 クランクケースカバーを外すのにも一苦労です。CRCをたっぷりくれても、ねじはびくともしません。強引にインパクトドライバーで外します。カバーを外すと、多量の土が焼けてこびりついていました。おそらく、今まで一度も開けたことがなかったのでしょう。こびりついた土をほじって落とします。
バラ。バラ。......バラバラ......。どこまでこびり付いているんだ!? これで5gくらい軽量化できたかなあ(笑)。
こんな状態ですから、当然目に付く部分のオイルシールは全て新品に交換です。それとクラッチ先端のワイヤーで動くところ、スプリング、フック部分はグリスアップしておきましょう。
ケース全体は細目の紙やすりで軽くなでてから、きれいに磨き上げました。

 エンジンが組みあがりました。ピカピカです!
ケースカバーなどを止めるボルトには、頭がなめる心配のないキャップボルトを使用しました。サビを防ぐためにねじ部に少しだけグリスを塗ってから締めます。

 キャブレターも分解してオーバーホールしました。バラバラにすると、中は比較的にきれいだったので、簡単な洗浄で済ませました。
ここでバラバラにした各部品、特にフロートバルブは傷ひとつないことを確認しておきます。かすかな傷でもあればオーバーフローの原因になりますから、ここは注意して確認しましょう。サービスマニュアルにも、バルブの傷とスプリングのへたりはチェックポイントとして掲載されていますよ!
キャブ本体は、組みなおす前に穴という穴をエヤーで吹いて貫通させます。ここでエヤーなんですが、私はコンプレッサーを持たないので、缶スプレーになったものを使用しています。カメラやパソコンのクリーニング用品として脂分を含まないものが市販されていますが、これは役に立ちますよ!



車体周り・電装♪

 さあ、これでエンジンを積めば本格的に車体に取り掛かれますね!と、言いつつさっそく積み込む(笑)。
各種パーツも徐々に組み付けて、あと少しのところまできました。こうなるとレストア作業にも勢いがつきます。

 エンジンを積んでから、ここまでたどり着くのにも様々なトラブルや試行錯誤があったのですが、残念ながら写真がありません。忘れていました。解説だけでご勘弁ください。


 まず、タンクと50cc用シートのセットを個人売買で入手したのですが、タンクが曲者でした。中で腐ったガソリンがひどくこびりついて、それを落とすためにクリーナーを2本も使用したのですが、それでも落ちない。ガソリンの腐った匂いも相変わらずです。しかも、だんだんあちこちから液漏れしてくる....。そう、腐って穴が空いていたんです。
外観は綺麗だっただけに勿体無いのですが、そのタンクは使用を諦めました。また別なのを探さなければなりませんね。画像にあるタンクは、ミニトレ入手当初からのものです。雰囲気を味わうために載せてみました(笑)。

 よく行く解体屋でYSR用のFマスターシリンダーを入手しました。解体屋のおっちゃんに「こんなん、何に使うの?」と聞かれたので、ミニトレをレストアしていることを説明すると、「じゃあ、せんえんでいいわ。」と言って売ってもらいました。
バラしてみるとピストンがサビだらけ、パッキンも怪しかったので、インナーキットを新品に交換しました。

 アップハンドルにしたため、ブレーキホースはTZMのノーマルのままでは長さが足りませんので、TZM用ロングタイプのステン・メッシュホースに交換しています。

 サイドスタンドは純正のままだと短かすぎてバイクが倒れてしまうので、他に使えるものを探します。ミニトレのスタンドは取付穴の中心から先端までの長さが約210mm、これに対して約50mmほど長いものを探すことにします。これは先述の解体屋で店員の目も気にせず、あらゆる車種のスタンドの長さを測って回りました(笑)。
 お店に1台だけあったTDR50のスタンドを測るとこれが使えそうな長さ(約250mm)でした!
残念ながら、そのTDRはパーツ取り用の車体ではなかったので諦めざるをえません。しかしTDRなんて、ほとんど解体屋では見かけることができませんので、これは新品を注文することにしました。
さっそく届いたスタンドを取り付けようとすると....穴径が合いません!TDRの取付けボルト径はミニトレよりも一回り大きい12mmでした。そこでフレーム側の取付穴を棒やすりで広げてやって無事、取り付けることができました。

 メインハーネスはかなり汚い状態。線を束ねているビニルテープが風化してべとべとになっているし、線自体は硬くなっているし、ギボシ端子は白く粉を吹いていて、接触不良を起こさないほうが信じられないくらい。そのままでも再使用できなくはないのですが、比較的に簡単にできそうなので新たに作り直しました。オリジナルのハーネスをテスターであたって設計図を起こし、材料を集めました。
 線はできるだけオリジナルと同じ色を使います。太さはそんなに電流が流れるわけでもないので、0.5mm2くらいで十分でしょう。線をインシュロック(結束バンド)で適当な間隔に束ねて、一番多く束ねる部分(タンクの下を通るあたりですね。)は、ゴムチューブを被せます。コイルチューブなんかも使います。のちのちのメンテナンス性を考慮して、ブレーキスイッチなどの端子部分はギボシ端子による接続の替わりにコネクタを使いました。手間と時間を惜しまずに材料を揃えれば、新品を注文するよりずっと安上がりにできますよ。私の場合、総額で3千円掛からないぐらいでできました。

 もともと2本サスのミニトレにはキル・スイッチがついていません。さらにライトのON/OFFは、メインキーの切り替えで操作するようになっていました。これらの操作が右側のスイッチケースに新設されたのは、モノサスのミニトレからです。

 ライトのON/OFFをキー操作で切り替えるのは不便だし、走行中の切り替えは危険だと感じてレストア以前にこれをハンドルスイッチ操作に改造していた経験がありますので、今回も同様の改造を施します。ちょうどKITACOから発売されている、モンキー用集合スイッチが必要な機能をもちあわせていて使えそうだったので、さっそく購入しました。
 さすがにメーカーが違うと、ギボシ端子の接続を入れ変えるだけで一発に、とはいきませんでしたが、若干の改造で全ての機能が生かせるようになりました。
 配線変更のついでに、線色をできるだけYAMAHAが従来から踏襲している色(例えば右ウィンカーは濃緑、左は濃茶、ホーンは桃....など、みなさんご存知ですよね!)に合わせて変更しました。これでメンテなどの際に端子をバラバラに外しても悩まずに復旧できるようになります。念のために配線図もおこしました。こちらです。

 メーターはノーマルものです。トップブリッジにあらかじめ空いている取付け穴に合わせてノーマルのメーターステーに穴加工を施して取り付けました。



ばっくすてっぷ♪

 さて、最大の難関、バックステップの製作・取付けについてです。これについては過去にさまざまな社外品が発売されていましたが、現在では皆無です。入手は困難でしょう。私の場合、以前はYSRの純正品を加工して無理矢理取り付けたりもしましたが、どうもすっきりしませんでした。今回は(最悪の場合、ワンオフで製作してでも、)納得のゆくものを取り付けようと考えました。
(最終的には、COERCEのR1Z用バックステップを加工して取り付けています。)


 さて、実際にはどのようにして取り付けたのか。これに関してはtak様からお問い合わせのmailをいただきまして、何度かmailの交換をしているうちに自分でも忘れていたことを思い出させていただいたり、当時は気が付かなかったことを新たに発見をしたりと、とても楽しいやりとりがありましたので、ここにその内容をご紹介したいと思います。(一部編集させて頂いています)
--
> はじめまして!takといいます.
> 今回,CAMAIさんのミニトレレストア記のバックステップを見て,ぼくもちょうどバックステップ作成で
> 行き詰まっていたのでアドバイスを頂きたくメールを出しました.

takさん、はじめまして。ご協力できることでしたら何なりとおっしゃって下さい。

> ぼくはCAMAIさんとは逆に,ミニトレを17インチに大径化しています.ポジションがつらく,TZR50かTZR250の
> ステップでバックステップを作ろうと思い,250の方のステップを入手するところまで行きましたが,固定方法で
> 詰まっています.
> R1Zのステップも,固定箇所は2箇所ですよね.CAMAIさんは,その上の方の穴をピボットを利用して固定して
> いるのは写真で確認できたのですが,もう一方の固定はどうなさってますか?

これはエンジンを止めている最後方のボルトがありますよね、それよりもさらに5cmほど後方にあるフレームの穴に長いボルトを通して固定しています。(I型、およびIII型以降のミニトレにこの穴があるのかは確認できていません。)

しかし、過去に発売されていた各種メーカーのバックステップは、ほとんどがエンジンを止めているボルトのところで固定するようになっているようです。私の方法ではフレームの一番厚みのない部分なので強度的にも不安なのですが、私の使用しているステップのように折れ曲がりのない、平面的なプレートだとエンジンを止めている場所ではどうしてもサイドスタンドと干渉してしまうため、あえてここで固定しています。
本来ならばフレームに補強を入れて、この部分の厚みを増やしておいたほうが良いのかもしれませんね。

それと、R1Zのステッププレートはそのままでは取付ピッチが合いませんので加工しています。
上の方の固定穴は、最初から空いていた穴を大きく明け直しただけなのですが、下のほうの固定穴はステップの中心から160mm、上の穴から95mmの位置に穴をあけ直して、先端は切り落としています。
言葉で説明するのが難しいですが、ステップの取付け穴を含めた3つの穴の中心を結ぶと、それぞれの辺の長さが125mm、160mm、95mmの三角形となります。
(へたな説明ですみません、判りますでしょうか???)

> R1Zもそうだと思うのですが,一方をピボットに固定するともう一方はフレームに届かず中ぶらりんになってしまう
> のですが,固定方法についてアドバイスありましたら教えてください.

私はフレームとステップの間に外径20mmほどのカラーを入れています。
スイングアームとの干渉を避けるため、ピボット側にもカラーを入れてステップを外に持ち出していますので、シャフトはL=250mmのボルトに交換しています。

> これからもずっとミニトレくんと付き合っていくつもりですので,掲示板等でもよろしくお願いします.

ありがとうございます。同じミニトレオーナーとして、これからもよろしくお願いいたします。
それでは、今日はこのへんで失礼いたします。では。
--

 どうもありがとうございました。mailをいただいたのがちょうどバックステップの記事を書き始めたころのことで、私のほうこそ参考になりました。さてtak様とのやりとりのなかでひとつ、発見がありました。これもtak様からのmailの引用です。

 --
 > ぼくのミニトレのフレームはおそらく2型なのですが,CAMAIさんの言われているこの穴がありません.
 > エンジンを固定している最後方のボルトより50mm後ろのあたりといいますと,ブレーキペダルを固定
 > (軸になっている)している棒がフレームに溶接された状態で存在しています.
 > グラインダーで溶接をとってしまうと,CAMAIさんのおっしゃるような穴が出来そうです.
 --

 後に判ったのですが、tak様のミニトレはおそらくI型だということ、そしてI型のミニトレはブレーキシャフトがフレームに溶接されていたということ。
II型の場合、このブレーキシャフトは両端が「サークリップ」と呼ばれるC型のクリップで止めているだけなので、このサークリップを外せばブレーキ周りが取り外しできるはずなのですが、I型の場合は思い切ってブレーキシャフトを切断する必要があるんですね。

 後にtak様からバックステップ取付後の画像をお送りいただいたのですが、この辺をとてもきれいに加工されていました。さぞかしご苦労されたものとお伺いできます。
バックステップだけでなく、全体にうまくまとめられています。17インチ化も”アリ”ですね!感心しました。
そう考えるとミニトレって自由度の高いバイクだったんですね。

--
> ぼくのバックステップ化計画はCAMAIさんのR1-Zの社外バックステップ化に触発されて始められました。
 
(中略)

> とりあえずご報告までに。
> いろいろご相談に乗っていただいてありがとうございました!
> また頼ってしまうかもしれませんが、そのときもどうぞよろしくお願いします。
--

とてもうれしいお返事をいただきました。どうもご報告ありがとうございました。



外装♪


 車体周りが一段落ついたので、外装に取り掛かりました。
あと足りないものはタンクです。当初からのタンクは中が錆一つ無いとても綺麗なものなのですが、外観に何ヶ所かへこみを埋めるための補修を施しています。さすがに10年も経つと補修の跡からひび割れなどが発生してきていますので、このタンクは予備として取っておくものとして、別のものを探すことにします。
当然ながら新品の外装はもう出ませんから、(ダメもとで注文しましたがやはりダメでした、)中古品を探すことになるのですが、これについては以前、個人売買で失敗していますので、信頼の置けるところから購入したいものです。
(以前、上野のバイク屋街で銀色の'78年式新品タンクを3万!というのを見かけたことがあるのですが、当時は「!」の意味が違いました。今なら速攻で購入していることでしょう(笑)。)

 いまでこそ、ネットオークションという便利な手段もありますが、その当時はパソコンさえも所有していなかったので、中古車雑誌に広告を載せているショップを、近いところからしらみつぶしに回りました。

 何軒めかでようやく写真のタンクを見つけることができました。そのお店は横浜郊外にある、ミニトレなどの小排気量車の在庫数が圧倒的に多いお店です。お店の人がとても親切で、ミニトレのタンクを探していることを伝えると、お店の奥から2個のタンクを探し出してきてくれました。一方は(たぶん'78年式の、)緑色。もう一方は画像のとおりの'74年式の青色で、価格は両者とも25,000円。外観はどちらも綺麗でしたが、緑色のほうがへこみが多かったこと、青色のほうは内部をコーティング済みであったことなどから青色のほうに決めました。
持ち帰ると、さっそく載せてみたのが右の画像です。結構、いい感じでしょ。お気に入りの写真です(笑)。
さあ、ここまでくるとあと一息ですね!

 Fフェンダー、Rフェンダー、オイルタンクについては、自家塗装に挑戦しようとしていたんです。「そうだなー、鮮やかな青色がいいなー。」なんて考えたりしていたんですが結局、手間を惜しんでプロにお任せすることにしました。
どうでしょうか、さすがプロの仕事ですね!タンクの塗り分けなどはイメージ通りの仕上がりです。もう少し明るい青でもよかったかなあ!?とも思いますが、これはこれで満足しています。(それでも光が当たると、明るい色に見えるんですよ!)


 残すは細部に手を入れるだけとなりました。デカールは全てカッティングシートで自作しました。




12インチ化されたミニトレです。
全体のフォルムをくずずことなく仕上がったと自画自賛していますが、さてどうでしょう!?
赤いホイールがみょーにマッチしていると思いませんか?
大きな画像はこちら。54KBです。


なにか懐かしいような、それでいて走りを予感させるようなイメージです。
街中を走ったら、これがミニトレだと判る人はいったい、なん人いるのかな!?
大きな画像はこちら。81KBです。








YB-1純正のピカピカにメッキされたヘッド・ライトがお気に入りです。
えへへ、この角度からのshot、いいですね。
大きな画像で見たい方はこちらをどうぞ。サイズは85KBです。


ミニトレはやっぱり、アップ・ハンドルでなくっちゃ。
トップ・ブリッジにはKITACOのTZM用を使用しています。本当はタコメーターも欲しいところですが、レアものですからね、なかなか入手できません。
大きな画像はこちらをどうぞ。77KBです。








エンジン、キャブともにいまのところ、ノーマルです。
バックステップとの干渉を避けるため、キック・アームにはYSR用のものを使用しています。
大きな画像はこちら。サイズは62KBです。


スイングアームは武川のモンキー用です。
バックステップはR1-Z用のものを加工して取り付けています。
大きな画像はこちら。サイズは64KBです。



Plan for the future

とりあえず12インチ化という当面の目標は達成されましたが、まだまだやり残したところや手を入れるべきところが残っています。今後の課題をここに掲げることで、自分にプレッシャーをかけておこうかな、と(笑)。
「ぜひやりたい!」という内容から、「できればいいなあ。」というものまで様々ありますが、長い目で見守ってくださいね。

重要度
課題
現状
★★★★キャブ・セッティング(今だまともに走らず。嗚呼...)
★★★★ハンドルストッパーの設置 (簡単な加工でつけられないかな?)
★★タコメーターの設置(RD用のタコメータを物色中です)
★★チャンバー交換(グラスウール交換可能なものを検討中)
リヤ・ディスク化(TZMのリヤ廻りを入手しましたが、今だ手がつけられず...)