なんともさみしい人の入りでした。１００名ほど収容可能な劇場に客は私を含めて３名のみ。いくら平日の初回上映で字幕とはいえ、あまりにも少なすぎ。これは先週、封切られたばかりの映画なのですが。

　で、肝心の内容ですが、もうひとつパッとしませんでした。初っぱなからして、主人公が母を嘆かせるほどの不良ってのがどうにも理解できません。飛行禁止区域を飛ぶってのが諦観のため息をつかせるほどクズな行為なんでしょうか。

　冒険に出てからもどうにも展開がちぐはぐな感じで。主人公がサッパリ成長しているように見えないのが困りもの。最後の最後に活躍したりするのですが、それはクズ呼ばわりされていた原因の技術を駆使してという微妙っぷり。

　そもそも宿敵と父親代わりを果たす存在が一緒というのは構図としてどうなのか。冒険から帰ったあとで踊るのが母親というのも微妙さを助長しています。原作の縛りがあるにしてもヒロイン不在というのはかなり厳しかったように思います。