徒然なる日記
ほとんどがゲームに関するネタです。もしかしたら気のせいかもしれません。


 2008年1月3日(木)    Clover Point4回目終了
 新年明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
 
 「Clover Point」。4人目は日向美緒里。
 ここまでの3シナリオで期待値が下がっていたということもありますが、美緒里シナリオはそつなくまとまっていてなかなか良かったです。大きな矛盾もなく、萌えゲー的にわざわざヒロインの印象を悪くするようなイベントもありませんでした。まぁ、美緒里は基本の段階で悪徳高利貸し(利子は10日で1割)というクラスについているからかもしれませんが。
 願いをかなえるクローバーを題材に扱っていながらクローバーを生涯使わないという結論は工夫が感じられて良かったです。そのままでは納得いかないところですが、使わない理由をしっかりと用意していたのも好印象でした。加えてクローバーは無制限に願いをかなえられる訳ではない、ということを自然に実証する形をとっていたのも良かったかと。
 しかしながら、萌えという面ではイマイチのような気も。まずは萌えられるかが問題ですけど、仮に萌えた場合はそれはそれで問題があるように思います。美緒里は主人公よりも年下ですが、変則姉キャラという不思議なキャラ。普段は可愛い金貸し後輩ですがHシーンになると姉キャラに切り替わります。主人公はお姉ちゃんとか言わされてしまう始末。しかも、微妙に喜んでいます。
 この状態で萌えられたとして問題はオチ。美緒里は弟の面影を主人公に求めて特殊プレイに及んでいるだけなので最終的にはこのいびつな関係は消滅してしまいます。そうなると特殊な状態で萌えた人はどうすればいいのかと途方に暮れかねません、と思うのですが私には萌えはわからないので実際にはどうなんでしょ。キャラに萌えてしまえばそのあたりは瑣末なことなんでしょうか。
 共通から個別に入ってしまうと当該シナリオでないヒロインはほとんど退場状態になる。結局それは1本目から4本目まで変わりませんでした。1人を除いて全員が寮住まいという関係の近さを考えると随分ともったいないように思います。別に本筋に絡めなくとも活用方法は幾らでもあるのでは。
 スキップで気になること。明らかに既読箇所でありながらスキップが動作しない箇所が幾つかあります。テストプレイすればすぐに気がつくであろうことなだけにどうかと。

 2008年1月5日(土)    Clover Point終了
 機動戦士ガンダムOO13話。作品の方向性として関係ないんでしょうけど、ユニオンは役に立ちませんなー。このエピソードの後では無能とそしられても反論できませんよ。テロも防げない、施設も守れない、要人も奪い返せない、ではねぇ。ガンダムに手出ししないのがせいぜい。ところでグラハムさんは刹那に対してどこまで気付いたんでしょうね。
 イナクト対エクシアは作画も美しく見応えがありました。本作品では初めてといっていい、しっかりした枠のある1対1の戦闘シーンで良かったです。
 マリナ様にはすっかり正体がバレてしまいました。そういう問いかけ(まぁ、マリナ様は天然でそう言った可能性が大ですけど)にまんまと乗ってしまう刹那がなんともらしいです。これで中身がロックオンその他だったりしたら笑えますけど、そのために8話で機体見せもしていたということでしっかりとした配慮が窺えます。
 
 ラストはシロツメ。
 えーと、なんかおかしいんですけど。シロツメさんが。
 これは夜々シナリオと担当したライターが違うということなんでしょうか。夜々シナリオでは近親相姦に至ってしまった2人をこいつらやってもーた、という目で見ていたというのに、このシロツメシナリオでは率先して薦めているんですけど。一体どういう心境の変化なんだか。ギャグならわかりますけどそういうことでもないようだし。シロツメシナリオは全体の解答編ということを考えるとそれはちとどうなのよと。
 この流れからもなんとなくわかるようにシナリオはなし崩し型。夜々とうまくいくようにシロツメさんが体を張ってデートシミュレーションを行うと単純な主人公はそのまんま好きになってしまうという大昔からよくあったパターン。それでもそれなりに楽しく読めるのはシロツメさんのキャラがそこそこ面白いからですが。
 しかし、作品のオチとして弱いことは否定できませんなー。種明かしもそれほどでもないというか、別に知らんでもどうということはないですからねぇ。少なくとも他のヒロインシナリオと矛盾してまでわざわざやることかというと、ねぇ? さらにエピローグがないというのもまた物足りなさに繋がっていると思います。シロツメさんを気に入っても虚しいというか。CG枚数もずば抜けて少ないですからねぇ。まぁ、唐橋みどりだった! とかいうオチよりは良かったのではないかと。それぐらい。
 「Clover Point」もようやく終了。ゲーム感想は近日中に。

 2008年1月13日(日)    そして明日の世界より−開始
 すでに数日前の話ですが「Clover Point」のゲーム感想をアップしました。なんだか予想とは違うゲームだったかな、と。良くも悪くもそんな感じの内容でありました。
 
 機動戦士ガンダムOO14話。新オープニング。なんだか色々と前面に打ち出してきた印象です。後半には特に今後の展開を示唆するような画像がたくさん盛り込まれておりました。早くも新型が3つも。3体というのが気になりますな。「W」の時のようなことになるのでしょうか。
 フラッグを全てカスタム化ですか……。色々な意味でそんなことができるならもっと早くやっておけよ、と。グラハムさんの部下の立場は。
 パトリックさんは相変わらずでもう芸人のようです。
 次の展開は色々な意味でガンダム運用における現実性を問われることになりそうですな。もともと継続された作戦行動にものすごい疑問がある訳ですから。それこそ素人でも不思議に思うような。ものが違うんで比較になりませんけど「ガサラキ」のTAなんて2時間かそこらでしたよ。宇宙世紀ガンダムでも連続稼働時間はそんなに長くないよねぇ。そこにきて交代要員すらいないソレスタルビーイング。うーん。
 刹那さん、休暇中に夜這いですか。それはさすがにどうかと。まぁ、真面目な意味ではちょっと危うい脆さのようなものを感じます。要するに弱音を吐きに来た、ってことに見えますが。
 新エンディング。やたらと平和そうな光景がすごい皮肉のようにも見えますな。これくらいのことすら夢のよう、と?
 
 「そして明日の世界より−」。新しいパソコン様にやたらと手間がかかっていて未だに1周目すら終わっていません。毎度のことながら知識がないと苦労します。始めたの1月4日くらいですよ?
 こういう作品ってどう評したらいいのかわかりませんなー。取りあえず現実感を持たせたゲームだけに原画には一部とても気になるところがあります。
 具体的には朝陽姉さんの三つ編みが。そのボリュームはさすがになしでしょう、とか唖然としながら呟いてしまうくらいのあり得なさがあります。特にメイド服との組み合わせは凶悪で現実感は一気にフェードアウト。おまけに彼女が教師ですって? はいご苦労さま、とか言いそうになりましたよ。これに比べたら御波さんの顔よりでかそうなリボンなんて可愛いものです。や、ホントはたまに気にならんでもないですけど。
 序盤はこんな感じで微妙な船出でありました。この手のゲームって現実感ないなー、とか思ったら終わりですからねぇ。危ないところでした。でも、朝陽姉さんはもうちょっとどうにかしようよ(まだ言ってる)。

 2008年1月15日(火)    そして明日の世界より−継続中
 まだまだ1周目。
 結構まじめにやっているつもりなのですがなかなか1周目が終わりません。
 1周目ということで攻略情報を参照することなくプレイしているのですが、ちと奇妙な感じ。青葉ルートを目指すべく選択肢をチョイスしているのですが、なんだかそんな気配がほとんど感じられません。まぁ、言ってしまうと現時点で個別ルートに入っているのかどうかもよくわからないのですけど。
 テキストもなんだか不思議です。各所で微妙に話の辻褄が合わなかったりしているんですよねぇ。
 例えばある時、主人公が八島のじいちゃんに会いたいけど会いに行けない状態で夕陽に背中を押されて会いに行くことを決意します。ところが、翌日以降そんな話は忘れたように主人公たちは異なる行動に出ています。思考にもそれが浮かぶことはありません。確かにそれなりに影響のあることが起きてはいるのですけどそれにしても。
 と、これはほんの一例でこんなようなことが何度も起きます。選択肢の繋ぎの問題なのかどうも細かいところで首をひねることが多いです。中でも御波さんとは明らかに何か、それこそ恋人的な何かが起きていました、ってな感じでイベントが進行したりしていて、もう混乱状態(このへんが個別に入っているのかいないのか判別がつきにくい原因)だったりします。御波さん寄りの選択肢なんて選んだ覚えはないんだけどなぁ。それでも2人のやりとりにニヤついてしまう自分がアレですけど。
 本作は久々に音楽がいい作品に出会えた、と思わせてくれます。オープニングから独自の雰囲気で聞かせてくる感じで、音楽だけで世界観を十分に表現できているのではないでしょうか。サントラの初回特典が実に嬉しいです。しかし、それだけに店舗予約特典を逃したのはあまりに痛い。まさに痛恨ですわ。
 
 新しいパソコン様の機嫌はもうひとつ。OSが変わったことが理由でこのホームページにも変化が出るかも。色々とどうしたものかなぁ。

 2008年1月17日(木)    そして明日の世界より−1〜2回目終了
 1周目はノーマルエンド。
 先日の日記の時点でも朧げに予感していましたが、やはり1周目は青葉ルートには入れず。
 ノーマルエンドという名称からするとかなり良いまとめであったように思います。ヒロインルートに入っていないのだから、少なくとも他作品ではバッドエンドも同然なのですが、どうしてどうして心にしみ入るシーンの連続でした。
 2度目の海での水遊び、花火、父との語らい、最後の授業などなど。畳みかけるような勢いでありながら、それでいて静かな締めでした。ただ、健速氏の特徴は相変わらずなので要注意な面もあります。言い切ってしまえば「こなたよりかなたまで」と同じ手法で終着しているので人によっては物足りなく感じるかも。また、基本的に奇麗事なので五代雄介@「仮面ライダークウガ」の
 >「だからこそ現実にしたいんじゃない。ホントは奇麗事がいいんだもん」
 という考えに賛同できないと厳しいかも。
 2周目は樹青葉エンド。
 えーと……(汗)。これホントに同じゲームですか? なんかノーマルエンドとあまりにも違うんですけど。これじゃ、終末の話である意味がほとんどない。ただの恋愛話というか、ひとつのカップルが誕生する話でしかないような。強いて特別なところを挙げれば、このカップルは世界の危機でも来ない限りまず生まれない、ということくらいでしょうか。
 もともとノーマルエンドを迎えた時に、人間関係や人々を取り巻く状況の扱いなど非常にバランスがとれていたので逆にヒロインルートを心配していましたが、まさかここまでとは。どう見てもハーレムに極めて近い状況を作り出したからこそうまくいっていたのであって、誰かを選んでしまっては全てが御破算になってしまう可能性が大なんですよねぇ。発生する出来事も大幅に削られているので、なんだかよりご都合主義が強まってしまってとても残念。
 そもそも青葉の恋に色々と無理があるんですよねぇ。特に大量の女の子らしい服を持っているというくだりが。成長期の娘さんが着られる洋服をあんなに用意していてどこにもそれが表れないというのはちょっとどうかと。裕福な暮らしをしている訳でもないのに。それでいてゴム弾のバルカン砲を輸入するとかふんだんに男の子らしいことにも支出している。青葉の稼ぎを把握している主人公がそれに気付かないのはさすがにおかしいような。
 他にも主人公の望む性格を演じる、というところに大きな矛盾を感じます。なぜならそれが事実なら、ホントはやりたくないことをずっと続けていた、ということになる。そんな歪な無理を続ける青葉の姿に主人公はまだしも夕陽が気付かないとはとても思えない。まぁ、フォローを含めて言うなら自らも望んでボーイッシュな自分であり続けたのでしょう。それでもなお厳しいのは主人公の望みがわかるなら当然、望む女性像もわかるはずである、という点でしょうか。客観的視点でそれが実現できないと判断したならまた違う葛藤が起きたでしょうし。もちろん、主人公の望む女性像は青葉の母親とは違いますしね。

 2008年1月19日(土)    そして明日の世界より−3回目終了
 3周目は水守御波。
 青葉シナリオがアレだったために期待薄で始めた御波シナリオですが、予想に反して出来の方はなかなか。きちんと終末と戦う描写がされていますよ。
 前々回の日記で触れた、何もしていないはずなのに明らかに御波となにかあったことを示唆するテキストは、やはりというかこちらでも出てきました。青葉シナリオよりもノーマルエンドと共通する部分が多いんで重複しているようです。文字色が変わって既読文扱いになってましたし。つまり、フラグ管理ミスではなく単純にテキストミスというか、イベントの構成ミスですな。イベントそのものは誰かに恋人がいたことがあるのかどうか、という他愛ないものですから見落としたのでしょう。でも、テストプレイくらいはしたでしょうから、このイベントを見なくともノーマルエンドには行けるかもしれませんね。
 シナリオそのものはある意味で呆気なかったかも。青葉シナリオでは主人公の気持ちを動かすのに随分と苦労していた感があったので、御波シナリオでは拍子抜けするくらいあっさりと恋人になったように見えました。これがこの世界の可能性ってやつなんですかねぇ。確かに序盤の彗星のことを知らない時には青葉は親友で嫁にするなら御波、みたいな発言を冗談とはいえしていましたからねぇ。ちょっと変なところで青葉さんが気の毒になってきました。
 御波というキャラクターは色々な意味で他のヒロインたちとは一線を画しているせいかなかなか面白かったです。まさに視点が違うという感じで立場による精神の有り様をまざまざと見せてくれました。最終盤で彼女が初めて「普通」になってしまう描写は地味ながら高い効果を上げていたと思います。ただ、それでも最後の方はちょっとくどいように感じましたけど。
 御波シナリオで良かったのは主人公と2人だけの描写に留まらないところでしょうかね。それほど分量は多くはないんですけど。共通シナリオで海お母さんが御波を気に入っていたことが後でもしっかりと描かれているあたり好印象。今のところ、御波で遊ぶお母さんがいちばん幸せそうです。

 2008年1月20日(日)    看護戦隊ナースレンジャー
 機動戦士ガンダムOO15話。9〜10話に比べて酷い窮地の演出でした。これが率直な感想です。濃縮ウランにテロリストが〜、というくだりは完全に意味不明。なぜ人革連軍にまで秘密にする必要があるのか。セリフから考えても演習予定地と襲撃ポイントにはズレがあることがわかるのに計ったようなタイミングでガンダムに攻撃できるのはなぜ? このくだりそのものがいらないように思います。
 9〜10話と同じくセンサーを大量にばらまいての基本戦術。まず全く同じ作戦を用いる連合側、全く同じ作戦に今度はミスでなく引っかかるソレスタルビーイング側、ともにどうかと思います。上に絡んで言えばこの作戦ではあんな正確な射撃はできないような? エリアしかわからないのだからセンサーが3メートルごととかそれぐらいでないと無理なのでは。
 ソレスタルビーイングは大規模演習を知っているのに、なぜ包囲されることが想定外のような対応なのか。そもそものプランはテロを防いだら逃げ帰るもののようです。では、その後で演習が始まったらどうするつもりだったのでしょう。演習の事実を知っているようで知らない、そんな不思議な状態に見えます。
 ソーマ・ピーリスへの対策ゼロ。4機しかいないのに1機が行動不能になる状態に対して何もしていない事実。ミーティングすらしているように見えないのはさすがに……。まさかハレルヤに期待していたのでしょうか?
 いつもと違って全くモニターしていない戦術予報士たち。モラリアの時は相手をあっさりハッキングして、リアルタイムで動静を探って指示を出していたような。何か理由があるならそれくらい入れられる尺はあるように見えますけど。
 15時間を戦い続けてもシールドは張っていられるのに逃げることはできない、というのもよくわかりません。たしかバーチェのGNバズーカはシールドを張りながら発射できたような。9〜10話でそんな描写が。
 まぁ、こうして書き連ねてみると(ホントは他にもまだまだありますけど)今まで以上にガンダムの恐ろしさが映し出された格好です。こんだけドジ踏んで戦い続けてもまだ確保止まりという事実。イナクト+MAがいなければエクシアは離脱していたかもしれないという。実際、被害がどの程度かは知りませんけど各軍が戦慄しているのは間違いないと思います。だってパイロットの体力が持つなら全滅させられてしまうかも、なんですから。
 それにしてもジュシュアさんのかませ犬っぷりは只事ではありませんでした。死ぬだろうとは思っていましたがあそこまで意味なくあっさり死ぬとは。というか、かませ犬にすらなっていないような。
 新ガンダム登場。来週には3機ともお披露目のようです。15話で新型登場ってかつてないスピードなのでは。製作スケジュールの都合から2クールを1年扱いにして考えてもまだ30話。これでも上回るのは「W」くらい?
 
 「看護戦隊ナースレンジャー」。「そして明日の世界より−」の箸休めくらいのつもりでいましたがまさかもう終わるとは。かけた日数こそ3日ですけど、総プレイ時間は恐らく10時間もないと思います。その短さの中で時間稼ぎみたいなことをやってますからねぇ。
 ルートはほぼ一本道でエンディングはふたつ。途中の選択肢ひとつでエンディングが変わるだけ。章仕立てのゲームなのに2章で終わりというのもなかなかすごいと思います。
 内容の方もねぇ。なんだか残念な仕上がりです。シナリオには期待していなかったんですが、その状態であってもかなりのテキトーっぷりが窺えます。セリフに何度も「(アドリブ)」とか使ってますからねぇ。正気ですか、と。いくらなんでも手を抜きすぎ。
 パロディネタも偏りが感じられて楽しめるかどうかはかなり分かれそうです。個人的にはところどころで笑えるという感じでした。
 パッケージからもわかるようにやはり、誉めどころは原画、CGですかね。なかなかエロいです。ただ、それでいながらここでも問題が。CGのメインはレッドとグリーンに集中していて、ブルー、イエロー、ピンクはほとんどオマケ程度。この3名に期待していると苦しいです。なんかラストでは売れれば「2」が出るかも、とか言ってましたけど、その場合でも新メンバーが出るようだし望み薄かもしれません。プロポーション的に両極端なメンバーを重視しないっていうのもすごいですな。

 2008年1月25日(金)    FORTUNE ARTERIAL開始
 今週のお買い物は予定通り「さくらシュトラッセ」と表題作の2本。他にも幾つか迷うタイトルがないこともなかったですがまぁ、この2本で。特に積むつもりでもなかったのに消化していないのが幾つかありますしね。
 
 「FORTUNE ARTERIAL」。軽く迷った末に期待度の低い方から始めることに。現在まだ始めたばかり。オープニングから少しくらい。まだ選択肢は出てきていません。
 前作からそういった傾向は見てとれましたが演出に力が注がれているのがよくわかる出だしです。列車のシーンはなかなか印象的。2度と使いそうにないのでもったいない気すらしてしまいます。
 立ちCGもなかなかパワーアップ。序盤限定でも驚くほどの数が投入されています。ぱれっとが得意とする後ろ姿なんかも加わりました。他にも動きがあるカットなんかも。瑛里華さんの背後で燃え盛る炎は過剰かと思うくらいでちと笑いました。
 崩れすぎなくらいのカットも見続けていると慣れてくるから不思議です。SDとリアルの中間くらいの、それこそ遠近法的にも大胆なそれらは賛否が分かれるかもしれません。べっかんこう氏の絵は可愛いだけではなくなってきた感じ。瑛里華さんの張り手カットとかあの流れの中だから効果的だと思いますけど、単体ではあまり可愛いとは言い難いですからねぇ。というか、立ちCGと同じ等身でSDカットを用意するのは結構な冒険に感じます。
 テキストは驚いたことに面白いです。オーガストなのに。これまでの無味乾燥っぷりに比べるとかなり良くなってます。爆笑にはほど遠いですが、適度な間隔で微笑を誘ってくれる感じでなかなか。これまで無色透明に近かった主人公にようやく色がついたように思います。笑いの一部も彼のしっかりしたリアクションからくるものです。楽しい学園生活を生み出そうというライターの配慮が感じられるのは好印象かと。
 シナリオはまだわかりませんが、不安を感じるところはありました。千堂兄妹の秘密を明かすシーンはいきなり強引な流れになって、そこまでが順調に感じていただけに一気に不安になりました。一応は意図があってのこととされているのですが、どうも性急さを感じて心配に。
 なんかオーガスト作品を誉めるのって落ち着きませんなー。不安が気のせいで、残りの良いイメージが最後まで続いてくれることを祈りながらプレイを続行します。

 2008年1月27日(日)    FORTUNE ARTERIAL1回目終了
 機動戦士ガンダムOO16話。結局、この作戦はなんだったのかなぁ。どうにも疑問の残るエピソードでありました。ソレスタルビーイング側はどういうつもりでミッションに望んだのでしょうか。3機のガンダムに救われた後の全員の反応を見ていると不思議でなりません。なんか武力干渉とか理念とかどうでもいい感じ? プランにない出来事が起きているのがプラン通りに実行できない自分たちに理由があるとは少しも思わないあたり、ねぇ。事実がどうなのかは知りませんけど。マイスターズ以外にしても生還の報があるまでは絶望の事態(彼女たちの得ている情報からすればソレスタルビーイングの活動が絶たれるか否か)であったはずなのに誰一人としてそんな様子がないというのが何とも奇妙です。
 敵パイロットなるべく殺さない発言はとても微妙な気がします。作品の方向性に対してもそうなんですが(「W」が後半でひよったのをつい思い出します)、施設等に対しては全く容赦しない攻撃を仕掛けるのになんでそこだけ? とか思わないでもないような。それは例えば、超人機関は全力で攻撃したのに戦場で会うソーマ・ピーリスは可能な限り殺さない、ということになりますが。なんか矛盾してるような。
 太陽炉は5機発言。これはやはり、1話冒頭のガンダムのことを指しているのでしょうか。それとも、他に何か。まさかプトレマイオスじゃないよねぇ。たしかガンダムがいないと動きが制限されるとか以前に言っていたし。
 スローネツヴァイの攻撃はファンネルともドラグーンとも違うようですね。射撃はもちろん、どうやら体当たりもしているように見えます。ただでさえ、性能差があるのにファンネル攻撃というのは実に卑怯ですな。
 誰が見ても「エヴァ」のゼーレを彷彿とさせる監視機関が出てきました。この発言からするとソレスタルビーイングと同胞とは言い難いようです。というか、ソレスタルビーイングにはいわゆる黒幕がいそうな感じ。
 
 仮面ライダーキバ1話。のっけからわかりにくい構成です。今回は22年前に仕留め損なった敵を倒したってことでしょうか。パターン通りにクモタイプが最初の敵かと思えば違いました。
 朝日新聞ばりの親父ギャグ攻勢はテレビ朝日だから止むを得ないというところなんでしょうか。これ毎回のお約束だったらつらいなぁ。
 テレビマガジンのCMと本編の主人公の顔がイコールで繋がらないのは私だけでしょうか。同じ人間にしても髪形が違いすぎるような。
 
 「FORTUNE ARTERIAL」。1人目は悠木陽菜。
 1周目を終えての結論は予想以上に良い、でありました。萌えゲーとしてのくくりで見れば十分ではないかと思います。まさかオーガストのゲームがここまでねぇ。正直、このレベルまで来るとは少しも期待していなかったですよ。
 オーガストとしては久方ぶりのマップ移動をなんだか新鮮に感じてました。というか、オーガストに限らず最近はマップ移動そのものが減ってきている気がしていただけに。ひと昔前はこのスタイルばかりだったのになぁ。
 恋物語としての流れで見れば全体的にスムースで不満らしい不満はありません。ただ、今後のルートも見据えると主人公が少し不安です。かなでさんの前で陽菜を幸せにすると誓うシーン。ここで照れる主人公はちょっとどうかと思います。どう見てもシリアスな状況なのに、照れていることを理由に言うことを回避しようとする姿勢は空気が読めていないとしか言いようがありません。それこそこんな奴に主人公を任せて本当に大丈夫なのか、と思うくらいに。
 シナリオとしては予想外の出来事がなく予定調和の感が強いのが少し残念なところ。と言ってもオーガストにこのレベルの不満を持つことができるという事実に私は嬉しくなってしまうのですが。前はそれ以前だったからなぁ。
 話を戻すと、シナリオの山と谷の差が少ないのが物足りないところ。焦点がひとつしかないだけになおさら。二つ以上あるのなら(必然的に)話に膨らみも出て良いと思うのですが。まぁ、ダイレクトに言ってしまうと姉妹の仲に対してハラハラドキドキする余地がないんですよね。心配を誘われないというか。この手のネタは結末が読めていてもプレイヤーをハラハラさせてナンボではないかと思うので。 
 Hシーンはいつも通り頑張っていますが、そろそろ本編に全部入れて欲しいように思います。あくまで別にするのであればHシーンを除いても成立するくらいの小イベントにはして欲しいところ。っていうか陽菜シナリオならいくらでもHシーンを入れる箇所はあるよねぇ。
 本作に対する1周目までの好印象はヒロインである悠木陽菜に依存している面もけして小さくないと考えます。個人的に彼女を気に入っているからシナリオに対する粗もさほど気にならないでいられる、という可能性も。ルートによるライターの違いも含めて今後はまだまだ予断を許さないように感じます。

 2008年1月28日(月)    FORTUNE ARTERIAL2〜3回目終了
 2周目は東儀白。
 やはり安心するのは早計であったようです。個別シナリオによる折れ線グラフは早くも下り坂を描き始めました。まぁ、早い話がいつもオーガストですね(はぁと)、とか表現したくなる感じでしょうか。
 白のキャラクターはそれほど悪くはないんですよ。名は体を表す、ではありませんが銀色の髪に細い体も相まって顔が白すぎるほど白いのが気になりますが、それ以外はとてもいい娘ですし。生徒会の愛すべきマスコットという意味で申し分ないと思います。
 やはり問題はシナリオです。2人に降りかかる障害が発生も解決も非常に強引で。
 東儀の家は歴史ある名家で様々なしきたりが色々ある。例えば結婚相手は分家から選ぶとか、祭の時には本家の人間が特別な舞の担い手になるだとか。
 主人公はもちろん部外者で一滴たりとも分家の血は流れていない。けれども若者の情熱は止められない。当主である兄曰く、東儀を捨てるか、男を捨てるかの二択であると。白にとって母から教わった舞はとても大切なもの。おいそれとは捨てられない。もちろん、主人公のこともそれは同様でいくら考えても堂々巡り。これが障害。
 ではどう解決するか。答えを出せないままずるずると日々は過ぎて祭の日。形としてはどちらも選べない白はただ先にやってくる時間によってのみ舞を捨てようとする。
 しかし、主人公は確かな根拠はないけれど、やはりそれはさせられないと、白を連れて祭へ向かう。無事に間に合った、となれば主人公との別れが確定的なはずなのに白は充実感いっぱいの笑顔。兄から東儀を捨て分家の養子となるよう言いつけられた白はなぜか動転。基本的に最初の条件通りのはずなのに初めて聞いたような狼狽ぶりを示す。
 改めて考えるまでもなく障害は解決していないように見える。祭は毎年あり、大事な舞を結局は捨てることになるのだが、なぜだか2人は解決モードで気にしている素振りは少しもない。そのままエンディング。
 と、まぁこんな感じで正直、お話になりません。これ以外にメインストーリーと呼べるものはないのでたいそう苦しい、と。
 そういや白は名字が変わったはずなのにおまけシナリオのスク水にはなぜ旧姓の東儀と書かれていたのでしょう。他にスク水を着る機会なんてなかったのになぁ。
 3周目は紅瀬桐葉。
 我ながら甘かったです。この桐葉シナリオに比べれば白シナリオはぜーんぜんましでありました。思わず駄目だこりゃ、と率直に言ってしまうフォロー不可能さがこのシナリオにはあります。
 まず露骨なまでに複数ライター制の影響が出ています。「夜明け前より瑠璃色な」にもあった、いきなりテキストレベルが低下するという事態です。端的に言って主人公の性格がこれまでの2シナリオや共通シナリオとは明らかに違います。
 体育祭実行委員長を見事にやり遂げ、後輩からもいくらか慕われるようになった生徒会役員の姿はどこにもありません。桐葉シナリオの主人公は見事なまでにやる気なし。傍目にはなぜ生徒会に属しているのか不思議でならないレベルです。副会長に用を言いつけられれば最初に出るのは「それは強制じゃないだろう」のセリフ。現実にはそんなものだとしても、創作で無意味にこういう態度をとられるとかなりイライラさせられます。
 「他人の事情に首を突っ込まないのが基本」と称して副会長の指示をシカト。そのくせ桐葉のことはストーキングするという分裂具合。やはり共通シナリオとは別人。主人公のこんな姿勢を陽菜が聞いたら泣きそうです。
 クールでニヒルを気取っているつもりなのか、終始ぞんざいな態度で何もしないくせに偉そうな態度が目立ちます。相手がサボリの常習犯だから自分が上だと思っているかのような。
 白シナリオも大概でしたが桐葉シナリオはそれに輪をかけて惹かれあう過程が無茶苦茶です。主人公のしたことと言えばストーキングの末に桐葉のお気に入りの場所を探し当てたが、その場所を生徒会には伏せていた、あとはひたすら付きまとっていただけ。ですが、生まれてから誰にも興味を持たなかった桐葉は「いつの間にか」主人公を好きになってしまいます。ちなみに白シナリオも「いつの間にか」でした。
 素直に言ってついていけない超展開です。桐葉の正体よりもこちらの方がよほど「超」に相応しいと思います。また、恋仲になると途端に態度のでかくなる主人公が痛すぎます。
 シナリオの基本的な流れも苦しく誉めるところが見当たりません。シスターから桐葉を逃がすために主人公が採った手がガラスを3枚割るとかもう完全に意味不明です。いくら慌てていたからってそれが生徒会役員のすること?
 ラストシーン手前、桐葉の部屋に入る前の瑛里華の退場のさせ方も酷い。いくらなんでも強引でセンスなさ過ぎ。ちょっと考えれば幾らでも自然な手は考えられると思うだけに。
 ま、こうした不備が全て気にならないなら恋人描写そのものは悪くないと思います。Before→Afterの落差があまりにも激しすぎる気はしますが。

 2008年1月31日(木)    FORTUNE ARTERIAL4〜5回目終了
 4人目は悠木かなで。
 姉妹ということで同じライターが担当したのか陽菜シナリオと似たような空気感です。ネタ的に被りはしないかと心配しましたがそんなこともなくひと安心。ただ、それだけに姉妹の間のこだわりも少なく恋仲になるのにあっけなく感じました。まぁ、陽菜シナリオはそれだけでほとんどシナリオ1本を引っ張っていたので仕方ないですが。
 あっけないと言えばシナリオ本体にも同じことが言えます。というか、本作のシナリオの特徴そのものと言っていいかも。当然のように2人の前に障害が設定されますが、その解決方法がなんとも肩透かしであることが多いというか、基本だったりします。本シナリオにおける穂坂ケヤキの扱いについても同様。まぁ、なんともそのまんま過ぎて。
 本編よりもおまけの方が面白かったです。オーガストにすれば驚くべきサービス度という感じ。誰もがオチは読めているでしょうが、それでも楽しめるよう配慮されているのは好感。むしろ、それで良かったかもというくらいフォローが効いていました。ところで、これはやはり姉妹のシナリオを終わらせないと選択できないのでしょうか。
 5人目は千堂瑛里華。
 メインヒロインだけあって前作のフィーナ姫同様に力が入っているのですが、なんとも惜しいです。ヒロインの魅力を伝えるという意味については十分すぎるほど描けているのですが、本シナリオもやっぱり「いつの間にか」好き、なんですよねぇ。中途からいきなり顔を真っ赤にするのでとても驚きます。慣れてくれば可愛く感じられるようになるんですけどねぇ。しかも、これを補足するのが主人公の血が特殊、って理由なのがなんだか色々と複雑な気分にさせられます。
 シナリオはまたしてもな展開が待ち構えていました。いや、散々悩んで出た結果がそれか、と。まぁ、トゥルーエンドがあるからってことなんでしょうけどそれにしてもこれは。投げやりといっていいまとめ方でした。
 おまけシナリオには驚き。2つあってまさかHシーンがどちらにもないとはねぇ。完全にフェイントでしたよ。

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