2023余所自作127『不公平な勝負』

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 男子野球部対女子野球部、男子陸上部対女子陸上部を始め高校の男女運動部は得てして仲が良くはない。当然だろう、敷地には限度がありそして野球でも陸上でもやりこんでいる男子部は甲子園だの何だのと脚光を浴びがちなのに女子部は基本的に目立たない…敢えて例えれば女子新体操だけは男子よりも人気があるがそれはどこかセクハラ臭を感じなくもない。
「――これで、いいんでしょ」
 ぶるんと勢いよく競泳水着を腰まで下ろした真魚は男子水泳部部長を睨みつけた。くだらない。最近の水着は確かに高機能だが男子と女子の瞬発力差を考えればその程度のハンデは紳士的にあって当然だろう。そもそもプールの使用が七レーン中男子五レーン女子二レーンの時点で酷い差だと言うのにその上使用日を更に削ろうとする横暴に真魚が噛みついたのが三十分前だった。事なかれ主義な女子部長も他部員も帰ってしまい、今プールサイドには男子水泳部員と真魚しかいない。
 男子競泳水着に合わせて腰の辺りまで引き下ろしてしまった為、白い肌が腹部の下近くまで露出してしまい真魚は乳房を両手で隠す。おおおおっとどよめく他部員の視線が露骨に絡み付いてくるのが気持ち悪い。
「じゃあ個人メドレー一本勝負。俺が負けたら使用はこのまま、海津が負ければ女子は金曜のみ。いいな?」
 あまりにも理不尽な条件に真魚はぐっと顎を引いて男子部長を睨みつける…それでも女子部長や他部員は男子に押されて条件を飲んでしまったのだから撤回出来る可能性があるだけマシだろう。
「あと……」
「約束、違えないでね!」
 絡んでくる男子部員達の視線に耐えかね真魚はスタート位置につく。水着を少しだけ上に引っ張りたい衝動に駆られるがそれをしては難癖をつけられる気がして唇を噛む。元から切れ込みの大きな競泳水着はストラップなどで布地をフィットさせているのであり腰周りまで引き下ろしてしまうと尻肉の上端は露出して浮いてしまうわ油断すれば丸まって落ちてしまいそうだわで不安極まりない。軽く身体をほぐす為に乳房から手を離した真魚に男子部員達が更にどよめく。身体をほぐす為に身を捻れば豊かな乳房がぶるんと跳ね、腰に絡み付いている水着が僅かに更に下がった気がして頬が赤くなる。気にしたら負けである…だが同級生こそいないものの男女の違いがあっても同じ部活の部員達にほぼ裸身を見られている様なものである。勝ったら土下座の上頭を上履きで一発ずつ叩く程度の仕返しは決めておけばよかったかもしれない。
「はい1年坊主は全員帰れー。お前らちょっと興奮し過ぎだ」
 えーっと不満そうな声を上げるものの男子一年生部員達が室内プールから追い出されていくのを見て真魚は少しだけ安堵する。水泳強豪校なのもあって男子水泳部員は五十人を超える。そのうち半数がまだ篩に掛けられていない一年生三十数名の騒ぎ具合は確かに真剣勝負の場のものでなくストリップを初めて見た童貞のものだった。少しは理性があるらしいと、隣のレーンに入ってきた男子部長を睨みつける。――相手はインターハイ常連であり正直勝ち目はない、それでも理不尽を許すつもりにはなれなかった。
「Take your marks」
 男子副部長の声の後、ホイッスルが鳴り真魚は飛び込んだ。

 嘘……っ。
 水中に飛び込んだ瞬間ずるりと更に下にずれた水着に一瞬真魚の顔が強張る。水中に沈み込んだ身体が水面へと進む中、バタフライの揃えた脚で掻く度に尻肉に乗っている水着が徐々に落ちていくのが判った。やだ。水面に出て両手を前へと大きく伸ばし水を掴んで胸へと寄せると無防備な乳房が水圧でぶるんぶるんと揉みくちゃにされる。水中で腕を後ろへ送り込み、また大きく腕を広げて前へと戻す…一掻き毎に乳房が激しく乱れるそれは競泳水着をしっかりと着用している時にはない刺激であり真魚は驚きと混乱で泣きそうな気持ちになる、だが水泳は好きであり、これは全裸で誰もいない場所で泳いでいるのだと思えばマシなのかもしれないと切り替えようとする。バタフライから背泳ぎになり、水中から出ている乳房に絡み付いてくる視線に背筋がぞくりとざわめく。手で隠すどころかまるで自ら見せつける様に胸を張り続ける恥ずかしさに、いやただ単に集中している為なのだ、と尖りきった乳首のきゅんとする刺激に真魚は歯を食いしばる。胸だけでなく臍の辺りまで水面から出ている状態なのは泳法的に当然なのであって真魚が望んでのものではない。集中しなければいけないのにプールサイドの男子部員達の視線が自分に注がれているのが気になって仕方ない、いやそれより何より…、
 水着が、更に下に落ちていってしまっている。
 腰骨の辺りから下へ脱げていっている水着は、既に真魚の柔毛が見えるか見ないかの位置にまでさがっており、一掻き毎に落ちていくのが嫌でも判ってしまう。既に尻肉の半分以上が露出している背中側は尻肉と尻肉の間の谷間に溜まる水が抵抗を増させ、それが下へと引き下ろす結果になってしまっている。もう止めてしまいたい程恥ずかしいのに、理不尽さへの憤りが真魚を意地にさせていた。ずるっと水着がはっきりと滑り、一気に腰を抜けた。
「――っ!」
 脚の付け根に溜まった水着に、背泳ぎを続ける真魚の胴が全て露出してしまう。ぞわりと全身がざわめく少女の柔毛と谷間が水中でくにゅくにゅと捏ね回される。水着で守られている安心感はなくなり、今まで感じた事のない水の動きに感じた事のない奇妙なもどかしさが腰から背筋にまでぞくぞくと広がっていく。恥ずかしい。それなのに、辞めたら負けになってしまう。そして、絶望感が襲ってくる。次は、平泳ぎ…足を大きく開くのだからこれ以上脱げる事はない…そう思いながら交互に水を掻く脚に、ずるりと、水着が太腿の半ばまで脱げ、ターンの瞬間、膝にまで落ちた。
 ターンから暫く脚を揃えている間も膝の間にある水着に真魚は軽いパニックに陥っていた。もし脚を一掻きでもさせたら開いた脚に、水着は一気に脱げてしまうであろう。だが平泳ぎの泳法はそういうものなのだから仕方がない筈なのである。水中で少女の呼吸を止めた胸の鼓動がどくどくと速まり、全身が大好きな水泳とは無関係な何かで熱を持つ。手で水を掻くと、ぶるんと胸が揺れ、そして水から顔を出した瞬間、脚で水を蹴る。
 ずるんと、たった一蹴りで、あっけなく水着は脚から抜けた。
「――!!」
 全裸になってしまった衝撃に顔が一気に熱くなり泣きそうになりながら真魚は平泳ぎを続ける。水面から顔を上げた瞬間に見えてしまった男子部員達のにやにやとした笑いに、悔しさと同時に全身がかっと熱くなる。見ないで。そちらが滅茶苦茶な条件を出してきたのだから罪悪感を持つのが当然ではないか、そう思いながら脚を開く度に真魚の脚の付け根が、本来水着に包まれている下腹部の谷間がくぱりと開き肉襞が水中で揺れる。惨めでいやらしい姿だとどうしても意識してしまうのは負けなのだろうか、だが、身体がどうしようもなく熱くて恥ずかしい。もう止めてしまえばいい。他の部員は納得してしまっていて自分だけが意地になっているのだから…だがこれで止めたら、どうなるのだろうか?
 隣のレーンの水泳部長が既にターンして最後の自由形の折り返しで擦れ違うのを見ながら、真魚は敗北感よりもどうすればいいのか判らない混乱の中遅々とした動きで泳ぎ続けるしか出来なかった。

 とん、と最後の自由形をクロールで泳ぎ切った真魚はゴールで手を着いたまま俯いて動けなくなる。プールの中央に漂っている水着を取りに戻るのが必要だと判っているのに、身体が動かない。はぁっはぁっと乱れた呼吸を繰り返す少女は男子部員達が自分に注いでいる視線を痛い程感じてしまう。片手で乳房を隠している真魚と男子部員達、揶揄う軽口もないのが不気味であり、そして、何か張り詰めている異常な空気に、全身がどくどくとうねっている。負けた悔しさも確かにある、それなのにそれを上回る泣きたくなる何かが身体を絡め取って、動けない。
 ざぷんと身を沈ませた隣のレーンにいた男子部部長が同じレーンに入ってきたのを感じ、背中を向けたまま半歩だけ後退った真魚は、支える様な仕草で乳房を掴まれ、身を仰け反らせる。静まり返ったプールに甘ったるい声がはっきりと響き、そして剥き出しの尻肉の間を滑って下腹部に滑り込んできた男子の指がぬるぬるになっている少女の谷間に沈み込む。
「生意気言ったお仕置き、しようか」
 くちっと膣内に潜り込んでくる指、たった一本で、真魚は何も言えなくなり項垂れ、水面を見、そして頷いた。


おまけ

 逃げないと駄目な気がする。
 男子部部長に手を引かれながらレーンロープを潜り、プールのタラップまで辿り着いた真魚は全裸の自分に絡み付く男子部員の視線に動きが止まる。どくんどくんと激しく鳴る鼓動に顔が真っ赤に染まり、そして直前に軽く差し入れられた指の感触に頭の芯がぼうっとして全身が熱くもどかしくて堪らない。――性欲は、それなりにある…自慰も知っているが、生意気な為か仲がいい同級生がいても特定の彼が出来た試しがない。
「水着…を……っ」
「来いよ」
 先にタラップを昇っていた男子部部長の声に、真魚は見上げ、そして、呆ける。
 股間が、盛り上がっている。
 ぴったりと貼り付いた競泳パンツの股間が盛り上がってるその長い筒は、性器なのだろう。当然知識として知ってはいたが実際に存在をはっきりと見るのは初めてであり、呆然とする真魚の瞳はそれに向いてしまったまま離す事が出来ない。
「ひゃ……!」
 どれだけ呆けていたのか不意に背後から尻を持ち上げられてタラップを反射的に昇ってしまった真魚は、目の前にきた男子部部長の競泳パンツの股間に、顔が重なってしまう程近くなる。どくんどくんと全身が高鳴り、片膝をプールサイドについただけの少女の下腹部は濡れた状態で水とも愛液ともとれない液体がぽたりぽたりと垂れていく。忙しない犬の呼吸の様に息を繰り返す真魚は、目の前でほんの僅かに競泳パンツからはみ出した赤い部分にびくんと震えた。
「海津、そんなすっぽんぽん見せつけた責任取れよ」
「何を…すれば……いいの……?」
 競泳パンツの上端からはみ出した肉塊は、徐々に更にその姿を現していく。大きなフランクフルトの様な…いやもっと人体に近い色合いなのだが、それは肌色よりも赤みが強くて、そして鏃の形をしていて、大きい。目の前にあるものに自分が何かさせられると判りながら問いかけた真魚は、沈黙に生唾を飲む。具体的な命令は貰えない。でも何かをしなければならない。全裸で片膝をプールサイドについただけの自分に、男子水泳部員達が視線を注いでいる。どくんどくんと高鳴る鼓動と身体の熱さに全身をくねらせどうにか熱を発散させたくなる衝動を堪える少女の膣口から、とろりと液体が滲む。
 何度も繰り返す深呼吸に触れる目の前の塊が、ひくんと揺れた。
 その行為は知識的には知っている…だがまさか自分が、こんな場所でしなければならないなどとは思いもよらなかった。自分を見ている男子はどう考えるのだろうか、全裸で、脚を閉ざせないまま、男の股間に顔を寄せている、女子を。
 あ……と熱い吐息を漏らしながら、真魚は舌を差し出し、それを舐めた。プール特有の塩素の強い水を舐めるのは健康上良くないとは思うものの、何故か逆らえなかった。本当にフランクフルトに似ている。ぱんぱんに張り詰めた肉の感触に驚きながら真魚はそれに舌を這わせ続ける。プールに入っていたせいか塩素の匂いしかしない気がしたが、先端の亀裂の部分から垂れたねっとりとした液体はしょっぱく、だがそのぬめりが何故か心地よくて真魚は舌で丹念に舐めて塗り広げてしまう。いつの間にか男子部部長の股間へと身体を伸ばしてうっとりとして傘を舐め続けている真魚を、何人かがプールサイド持ち込み禁止の筈のスマートフォンで撮影しているが、それに気付けない。もしかして記録用の備品かもしれない。――そして、それは確かに記録用になっていた。
 はぁっはぁっとだらしのない喘ぎを漏らしながら只管男子部部長の傘を舐り続けていた真魚は、不意に身体を引き起こされた。
「海津どすけべなんだな」
「フェラ好きとか楽しみだよ」
 うっとりとしていた真魚は、男子部部長の鈴口から垂れた先走りの汁の粘液の糸を垂らし唇をねっとりと濡らしたまま、プールサイドに立たされる。あ…と声を漏らすがそれは快楽の疼きに蕩けた理性のないものであり、それが徐々に引き戻され気まずいものに変わっていく、だが、不公平に憤っていた強気さもなく、ただ、大勢の男子の前で狼狽える淫蕩な疼きを堪える女子でしかなかった。
「なぁ海津。――何でお前、フェラチオしたんだ?」
 大勢の男子の前に立たされ本能的に頼りなく胸と腰を手で隠す真魚の前で、ベンチに座った男子部部長が問いかけてきた。自分でもどう説明すればよいのか判らない行為の説明を求められ、思わず密かに周囲を見回した真魚は、見える範囲の男子が全員競泳パンツの前を大きく張り出させているのを見てしまい、痙攣の様な小刻みな吐息を漏らす。ああああああ…っと身を捩ってしまうその腰がはっきりとぐちょりと鳴り、真魚は身体を抱き締めたままがくがくと身を震わせて自分でどうすればいいのか判らない甘い切なさと恥ずかしさに、男子部部長を見てしまう。
「……。お願い…します……判らない…です……、どうにか……して……」


更におまけ(20230315追加)

 スタート台に腰を下ろした真魚ははぁっとため息を漏らす。傾斜のパネルを倒したスタート台は膝までの高さであり椅子代わりにちょうどよくはあったが、パネルを倒した状態では目の前で胡坐を?いている男子水泳部部員二十人程の前にまるで全裸で話し合いをする様で落ち着ける状態ではなかった。何故こんな状態になってしまったのだろうと自問自答しようとするものの意識がぼんやりと滲んで疑問だけが空回りをする。
「――海津、オナって」
 男子部部長の声にびくんと真魚の身体が跳ねる。
 明るい。名門男子水泳部のある高校は卒業生からの寄付により真新しい屋内プールが建てられた。陽光が燦燦と降り注ぐ水面の反射が真魚の白い肌を下からも照らし出し、水着姿の時は堂々としていられたその場で真魚は僅かに戸惑いの視線を男子部部長に向けてしまう…だがそれは半刻ほど前の頑固で真面目な女子水泳部員のものでなく性的な面を男に委ねてしまった女の脆く甘えたものである。
「オナニー。した事ない?」
「……。あ……あり…ます……」
「じゃあやって」
 突き放す様な男子部部長の言葉にぞくんと真魚の背筋が震えた。本能的にもう逆らえないのを感じて他の男子部員を見、そして真魚は顔を真っ赤に染める。
「や……やるので……、部長の…部長の……を…なめさせて……ください」
 静まり返ったプールサイドに妙にはっきりと広がった真魚の声に、僅かに遅れて男子分がどよめいた。全裸でスタート台に座っている白い裸体が男子のざわめきと絡み付いてくる視線にびくびくと震え、恥ずかしさに俯いていた真魚は隣に立っている男子部部長の足を見ながら何度も肩で深呼吸を繰り返す。
「何でフェラチオしたいんだ?」
「はずかしいから……」
 フェラチオの方が恥ずかしいだろと誰かが突っ込む声がしたが、真魚はこの恥ずかしさから逃れる方法はそれしかないと思い込んでしまっていた…いやそれだけが道なのである。手で隠す乳房も腰も堪らなく熱く火照り恥ずかしいのに今もし自慰に耽ってしまえばとんでもない事になってしまう気がした…いや、もしかして自分こそ自慰をしたいのかもしれない。いやらしい事をしたい。それなのに、唯一脳裏から離れないのは先刻舐め続けてしまった男子部部長の性器の先端だった。それはとてもいやらしく、そして縋っていい存在な気がした。
 俯いていた真魚は半歩前へと踏み出した男子水泳部部長の足に、はぁはぁと乱れた呼吸を繰り返しながらゆっくりと顔をあげる。先刻舐ったあの傘がそこにあり、そして男子部部長は競泳パンツの上端をぐいと引き下ろした。元から上へと反り返っていた異性の肉槍が根本の辺りまで一気に露わになり、赤黒い幹までもが露出したそれに真魚はとろんとした瞳で見つめてしまう。グロテスクと言っていい筈の鏃型の傘へと続く幹は小さな襞が正面に這い、そして血管がたっぷりと浮き上がっている。まるで淫乱な遊び慣れた女の様にそれに陶酔してしまう自分に驚くよりも先に、真魚は目の前に突き出された牡槍にふるっと淫らに身体を震わせてしまう。
「舐めさせて…ください……」
「いいけど、その前に、条件出していいか?」
「……。はい……」
「海津真魚は今後、男子水泳部の玩具になる。いいな?」
 玩具と言うのが性的なものであり恐らく酷く恥ずかしい思いをするのだと思いながら、はぁっと熱い吐息を漏らしてしまう真魚は男子部部長の肉槍から視線を離せないまま頷いた。
「違うだろう?こういう場合は部員に向かって、言うものだ。――具体的に、よく判る様に」
 男子部部長の言葉に、耳まで真っ赤に染まったまま何度も深呼吸を繰り返した後、真魚は乳房と腰を隠していた手を下ろし、そして膝を肩幅程度に開いた。正面の部員にしか奥は見えないであろうが、既にぬるぬると下腹部全体が愛液に濡れてしまっている真魚の白い内腿やスタート台は眩しい陽光を反射し、そこがただの水でないもので十分過ぎるまでに濡れていると伝えてしまう。自分が顔見知りの男子水泳部員達に秘めるべき場所を晒してる恥ずかしさに喘ぎながら顔を逸らした真魚は、男子部部長を見上げた。
「お前身体硬くないよな。――開けるだけ脚を開け」
 男子部部長の言葉にぞくぞくぞくっと妖しい疼きが全身を駆け抜け、乳房が大きく弾む程震えて喘いでしまった後、真魚は膝の間を更に開く。ぬちゃあっと愛液の酷く粘液質な音が鳴り、そして限界まで脚を開いた真魚は口を開こうとする。
「まだ開いてない場所があるだろ?」
 追い打ちの様なその言葉に、これから自分がどの様な玩具になるのかを実感し、そして自分を見ている全員が楽しめるのだと思った瞬間、真魚の身体の芯にぼうっと熱くもどかしい疼きが巡る。のろのろと両手が下腹部へと伸び、限界まで脚を開いたその中央で真魚は愛液塗れになりねっとりと滑る自分の肉の丘を、その内側の襞を、左右にはっきりと割り開く。ああああああっといやらしい声が溢れあまりの恥ずかしさに弱く首を振りたくる真魚の豊かな乳房が両腕に左右から挟まれた状態で激しく弾む。本能的なものなのか僅かに身体を仰け反らせた体制は開いた脚もあり屈辱に塗れている筈の女子部員の秘めるべき処女地をあからさまに見せつける状態になり、スタート台の上の腰ががくがくと震えるその様は騎乗位でよがる様に近かった。
「わ…私、海津真魚は……今日から皆さんの、男子水泳部員のおもちゃ…です……、よ、よろしくお願いします……」
 ぬらぬらと光を弾き余すところなく男子部員達に性器を晒してしまう真魚は愛液で滑る指を何度も直そうとし、そしてその動きにまるで中毒性でもあったかの様に繰り返してしまう。
「よし。ご褒美だ」
 そう言い男子部部長に後頭部を手で引き寄せられた真魚は、まるで抵抗する事もなく自ら背を伸ばし赤い肉傘に吸い付いた。

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