2023余所自作128『変身解除と魔法少女』

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「厄介なものだな魔法少女は」
 手枷で立ったまま拘束されている銀髪の少女を見、敵将軍は面倒くさそうに呟いた。普通の人間ならば飲まず食わずの一週間ならば消耗し汚れ心も折れていてもいい頃の筈だが、目の前の少女は捕らえられた時の美しい姿のまま悲し気に男を見るだけだった。――だがその秘部は真下から生えた拷問器具…牡槍の形状そのものの責め具に貫かれていた。監禁初日から夜な夜な犯され昼間は責め具に貫かれている少女だがその魔法防御が不完全ながらに持続している為、中途半端に変身は解かれている。少女と称するには悩ましい豊かな乳房もこちらは少女と称するに相応しい無毛の下腹部も露出していたが、他の装束と、恐らく少女自身の偽装は解かれていない。
「可哀想な方……」
 ぽつりと呟いた少女の澄んだ声に男は眉間に皺を寄せた。折角捕らえた魔法少女だが魔法防御が半端に効いている為に城への帰還も出来ずにいるが、徐々に防御が薄れているのは互いに判っている筈である、それなのに健気に気高く憐れむ姿が無性に腹立たしい。将軍の甲冑を指を弾く仕草一つで脱いだ男に、正面から見据えていた少女が気まずげに瞳を逸らす。少女が存在するだけで領域内漂う甘やかな乙女百合の芳香は一週間入浴も出来ていない身体に相応しくない…食事も排泄もなく唾液も汗も泪もいつの間にか綺麗に消えているのは魔法少女の存在の潔癖さの様で若干呪いの様に思えなくもない。
 だが、ここは異なる。
「あ……っ!」
 優美な姿を拘束する手枷をぐいと上に引き上げると、清純な少女の蜜壺からずるりと責め具の肉槍が引き抜かれていく。無数の瘤とその球面から突き出た様々な突起が揺れ動いているそれは魔法少女自身が今まで浄化し、浄化しきられなかった魔軍の敗残兵が道具化したものだった。球面ひとつひとつが一人の兵である。改造は悪趣味極まりないが責め具化された兵達自身が魔法少女への報復を願っているのだと言われれば将軍としては使用を認めるしかない。ぬろぬろと引き抜かれていく疑似具の球面は凝視すれば全て顔であり、突き出した舌が少女の牝肉を只管舐め続け揺れ動き自ら集合体として責め続けており、それは少女の愛液でどろどろに濡れそぼっていた…いや濡れそぼつと言っていいのだろうか、少女のしなやかな脚が爪先立ちになっているその床に届くまで、敗残兵の肉槍は重々しい濃密な愛液を全面に絡み付かせていた。
 最初は尿かと思えるほどのぽたぽたと零れるだけだった愛液は、こんな所まで乙女百合の甘い匂いを漂わせる透明な蜂蜜の様な濃密な愛液に変わっている。あああああぁ……と悩ましい声を微かにあげてしまう少女が恥ずかし気に身を捩る。初日に処女を奪ってから魔法防御で抵抗し続けている白い身体は徐々に牝に目覚めてきており、凌辱の最中には喘ぎ声を漏らしてしまうまで堕ちていた。だが、まだ絶頂だけは憶えていない。
 無毛の丘の奥の初々しい薄紅色の膣口から大小の瘤が抜けていく最中も、球面…敗残兵の鼻も顔自体も未練がましく揺れ動き精一杯舌を伸ばして呪わしい少女を犯したがっていた。濃密な愛液がべったりと絡まるその姿は哀れですらある。
 ん……あ!と少女を鳴かせながら最後に引き抜かれた亀頭部分に該当する大きな頭部は幹部のものだった。

 嫌…いや……っと鳴く少女を背後から犯す男の指先が微かに発光し無毛の丘のその上に、子宮のある位置の上に紋を描く。これまで何度刻もうとしても不可能だったそれが、漸くうっすらと刻み込める様になりつつある。男の精液が子宮に溜まり少女の性感が高まっている時にじわじわと刻み込む、それはもう少しで少女の身体が魔法抵抗を失うのを意味していた。美しい銀髪を狂おし気に乱して鳴く姿は哀れな牝でしかない。ぷるんと突き出した豊かな乳房の頂の乳首は艶やかにしこり、男が指で摘まんで引っ張ると、少女は更に悩ましく乱れ、そして牡槍に貫かれている熱い膣が卑猥に波打ち搾り立ててくる。既に女である。
 他の魔法少女も既に捕らえられているが数人は行方知れず数人は廃人…無事に正体を暴けた者はまだいない。魔工将軍が捕らえた少女は変身を解除する前に恐らく別の何かに改造されてしまっているであろう。魔軍として魔法少女を操る存在を確かめ殲滅しなければならない。――故郷を崩壊させた憎い存在への憎悪はこの少女に向けるべきではない、そう考えながら、男は少女の膣奥を肉槍の先端でくじり続ける。あっあっあっあっと可憐な追い詰められた鳴き声を零す少女の下腹部にぽうっと紋が浮かび、まるで胎動の様に消える。
 昼間に一度見た少女は膣内を責め具に犯されながら緩くだらしのない喘ぎを漏らすだけだった。疑似具にまで堕ちながらも幹部と配下の意地なのかどちゅどちゅと音が漏れてくる程上下動を繰り返す責め具…将軍である男の前では激しい動きを見せない所が哀れだが、男の不在時に変身解除をさせられればもしかして戦闘兵への改造程度は望めると考えているのだろう。
 だが、残念ながら少女のよがり方は責め具と男の牡槍とではまるで異なっていた。
 いやぁ……と鳴く声が濡れている。
 魔法少女とはいえ女、男に犯されれば身体は快楽を覚えていってしまうのであろう、それは哀れではあるが確かに異常な具合のよさに引きずられそうになる。膣奥をごりごりと捏ねているとねっとりと絡み付いてくる牝肉はまるで自分に合わせて作り出されたかの様に溶けてしまうそうな程の快楽を齎してくる。それが魔法『少女』の能力だとすれば悪意としか思えない。
 放っておけばまた綺麗になるであろう身体は全身が汗でびっしょりと濡れ華奢な身体は不規則な痙攣でびくびくと揺れていた。ぁ……っ、きもち……いぃ……と微かな甘い声が何度も何度も零れるのを聞きながら男の爪が淫紋をなぞる。怖い、と小さく鳴く少女の上着の止め具は外れ、華奢過ぎる項も肩も剥き出しになっているその白い肌に男は口づけ、耳朶を噛む。
「怖がるな。任せろ…委ねろ」
 その先には魔法少女の破滅しかないのだが男は熱く甘く囁きかける。油断をさせるのも重要である。――だが牝肉と牡槍の相性の良さが素晴らし過ぎる為なのか、存分にこの少女を完全に狂わせてしまいたくて仕方がない。処女喪失から一週間、己の肉棒にだけ激しくよがる頑なな身体に愛着が湧くのは当然かもしれない。
 指先の淫紋がねっとりと熱を帯びていくのが判る。
 怖い…こわいの……たすけて……ぁぁぁぁっ…駄目……っと鳴いて白い身体を捩る少女の上着がずるりと脱げていく。怨敵と思えぬ優美な身体つきは服を失うと華奢で無力なただの少女としか思えず、背後から犯す男は生唾を飲む。心なしか、いや、牡と牝の肉の親密度が更に高まり互いの腰を押し付けあい貪る動きに拍車がかかる。降りてくる子宮には既に男の子種が今夜もたっぷりと仕込まれており、その牝肉の熱と淫猥な蠢きと締め付けと少女の乱れ方に男はとどめの為の強烈な突き上げを繰り返す。
 甲高い鳴き声が深夜の小屋に反響し、背後から将軍に凌辱されている白銀の魔法少女が全身を淫らに撓らせて男へと腰を突き出して身体を跳ねさせ、その牝肉が初めての完全な絶頂に牡肉を締め付ける。微かに呻きながら可憐な少女の膣奥に牡槍の切っ先を押し付けた状態で魔将軍は今宵何度目かの精液を魔法少女に、いや、ただの牝に変わっていく少女の膣に迸らせる。白銀の髪を飾る髪飾りが水の様に溶け、そしてその変身が溶けていく…だがその白銀の髪と身体つきは変わらない。身体を密着させ淫紋の光が小屋内を照らす中、男の精液を全身で悦んで受け入れてしまっている少女の身体が絶頂の余韻の後、くったりと沈み込むのを男は抱き留めた。浄化能力の消えた女の身体ではもう洗わねば整えられないであろう濡れた身体を結合したまま受け止めた男は、僅かに名残惜しく思いながら肉槍を引き抜こうとし、そして暫し後戯の緩い抽挿を繰り返す。
 あ……ぁ……と無防備に快楽を悦ぶ愛らしい声を聞いてから僅かに勢いを緩めた肉槍を引き抜いた男は、変身の解けた少女を見下ろし、凍り付く。
 そこにあったのは、見間違える筈もない、故郷と共に消えた筈の愛しい妹の顔だった。


おまけ

「……、お兄様……?」
 全裸で朦朧としている妹の声に、男ははっと我に返る。故郷ではよい暮らしが出来ていた妹がこんな粗末な小屋で、しかも昼間はあの様な悪趣味な責め具でこの美しい身体を弄ばれてたのだと判り傲慢な怒りが瞬間的に身を灼いたと感じた瞬間、床から生えていた肉槍がごうと音を立てて炎に包まれ、次の瞬間には燃え尽きる。――いや一番悪いのは自分なのだ、妹を犯し、幾度もその腹に子種汁を注ぎ込んで女の悦びを植え付けた挙句、絶頂を刻みつけたのは男自身なのだから。
「すまない……」
 その上、処女まで奪ってしまった。
 項垂れる兄に、執拗な凌辱に余力もないであろう妹が華奢な手を伸ばし、頬に指先で触れる。

「お兄様が…生きておられた事が…うれしいです……お会いしたかったです」
 変身が解けても余り印象の変わらない美しい妹の顔に男は顔を顰める。何故気付けなかったのだろう。まるで認識阻害があったかの様に、記憶のまま、いや記憶の中よりより美しく成長した妹に。
 ぞくりと、背が騒めいた。何故故郷は滅んだのか。魔法少女に認識阻害が必要な意味とは何かのか。この戦いは何なのか。根底から覆されたのか、それとも変わらないのかが判らない。認識を整理する時間が欲しい。
 指を鳴らせマントを取り出した男はぐったりとした妹の身体をそっと包む。
「お兄様のにおいがします……」
 幸せそうに微笑んだ妹は、そっと瞼を閉じ、そして疲れ果てているのか微かな寝息を漏らす。まだ魔術が使えると言う事に安堵しながら全裸だった男は瞬時に鎧を装着した。腕の中の妹の身体はとても軽く、そして細い。ぞくりと背筋がざわめく。確かな妹への愛情と、そして、拭いされない強烈な肉欲。何故妹と判ってもまだこの身体を犯したいと感じてしまうのか、途方に暮れながら深夜の森へと進む男の背後で一週間妹を犯し抜いてきた小屋が激しく燃え上がり、その熱が背中にじわりと伝わってきた。

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