2019余所自作25『クラスメイトにレイプされている女の子』

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 開け放たれた窓からの蝉時雨が廊下を満たし、耳の中で反響する。
 見慣れた校舎なのに人気のない廊下はまるで異世界の様だと感じながら、香澄は重い足を引きずる様に歩く。――もう何日も家に戻れていないのに登校日には学校に行けるのが不思議でならない。いや、判っている…男達に自由を奪われた自分には何の選択肢もない。だが学校の中では、少しだけ自分に戻れるのではなかろうか。いいや、判ってる。もう、一欠片も自由はない……。
 教室の扉を開けた香澄は、教室内にいる男子生徒達にびくっと身体を強張らせる。女子生徒の姿は、ない。何故だろう?今日は登校日であり、いや、だがしかし、校庭の部活動の喧騒はあったが、校舎内には人気はなかった。
 後退り逃げ出しそうになる香澄の肩がとんと後ろから押され、教室内へと二、三歩よろめいて進んでしまった少女の後ろで同級生男子の一人が扉を閉めた。
「おはよう小早川」
「よお『香澄ちゃん』」
 夏休み以前には感じ取られなかった歪んだ嗤いを含んだ同級生達の挨拶に、香澄の心臓がどくどくと嫌な感覚に締め付けられ、既にエアコンの効かされている教室内で、少女は黒板に貼られている大量の写真に凍りつく。PCで印刷されたのであろうA4大の画像の全てに香澄の痴態が映されていた。いや、香澄だと判らないモノばかりだが、電車内で、駅舎で、森の中で、露天風呂で、昼夜問わず大勢に犯されているものは、それを撮影された悪夢の時間は少女の記憶にあるものだった。顔を避けて撮影された画像が沢山あるのはインターネット流出分として散々見せ付けられてきた、そしてその流出分は基本的にこの学校の男子生徒向けに配信された事も教えられ、その上で犯され続けていた。
「捜索イベントの御褒美で三人にはもうヤられたんだろう?」
「学校で勉強するのは大切だよなぁ」
 同級生達の動画コメントでもしかしたら自分だと判ってしまっているかもしれないとは考えていた、だがそれでももしかして気付かれずに済んだかもしれないと期待していた胸に、絶望が暗く広がっていく。同級生男子の誰かが香澄の手首を掴み、教室の中央へと導かれ、そして、机を綺麗に除けられた空間に少女は立たされる。
「自分で脱ぐのと、脱がされるのとどちらがいい?」
「着たままがいいならそれでもいいよ」
 今着ている制服は男達が貸したものではなく自分の物だった。もしもありふれた…愛しい日常生活に戻れるとしたらこれを穢されたり破かれたりはしたくなかった。
『戻れるの……?』
 もう戻れない気がする…親友に裏切られ拉致されて凌辱され続けて、同級生達用であってもインターネットに画像流出してしまった後、もう同級生全員が自分の悲劇を知っている。いや…悲劇、なのだろうか?だれも同情して救ってくれようとしない…そう思っていた虚ろな瞳が、不意に小さな光を帯びる。居ない。夏休み直前に自分に告白してくれたあの照れ屋の同級生が、この一団の中には居ない。もしかして知らないのかもしれない…だが、彼の父親は、香澄の父親の仕事上のライバルである小父様は、香澄の処女を買い、恥辱の初夜を捧げた男は、香澄を隅々まで『知って』いる。もう顔を合わせられる筈もない。居ない事は、救いかもしれない。
 不意に、甲高い耳障りなモーター音が教室に鳴り響き、少女の身体がびくんと大きく跳ねる。
「何だ?この音」
「ははぁん……」
「嫌……っ!」机の上に両手をつかされ、男子生徒達に向かって腰を突き出す体勢を取らされた香澄の制服のスカートがひらりと捲り上げられた。「見ないで……ぇっ」
 男子生徒と普通に話すのも基本的に出来なかった内気な少女のか細い悲痛な声と同時に、元から殆ど生えていなかった薄い柔毛を剃られた下腹部や、初々しい鴇色はそのままだが犯され続けた結果まだ腫れが引かない粘膜や、そして谷間の上端の突起と膣口の奥を振動で激しく揺さぶっている白い機具が顕わになる。
 実際に決定的証拠を目にするまでは疑わしかったのか、男子生徒達の空気が確実に変わり、涼しい教室内に若い獣達の熱気が一気に溢れ、揺らぐ。
 机についたままの両手を押さえる男子生徒の手に力が更に加わり、香澄の両足は強引に開かされ、そして腰が更に高い位置へ突き出す体勢へと変えられていく中、何度も嫌いやとか細い声が零れ、少女の瞳から涙が溢れる。だが、残酷な絶望の中、廊下を歩いていた時の凪いだ感覚とは異なるものが、ぽつりと点り、まるで枯れ野に一気に火が広がる様に少女の身体を妖しく満たしていく。白い華奢な腰が僅かに震え、校門近くで男達に解放される直前に拭われた淫らな液体が膣奥からとろりと溢れていく感覚に香澄は仰け反る。無線式のバイブレータはどこで操られているのか、振動を様々に変えて少女の膣内と突起を弄び、小型ではあるが耳障りなまでの強力な振動音が教室に満ちる。
 ぐい、と誰かの指がバイブレータにかかるのを感じ、香澄は首を振りたくる。敏感な突起を押しつぶす歯ブラシ状の部分だけならまだしも、連結部の細いU字部分の反対側の膣内に潜り込んでいる部分は大きい。小さめの鶏の卵に似たモノが膣内のくねりを経た場所で激しく振動している。それを押し込まれた時の衝撃を思い出し、香澄は喘ぐ。男性器と異なり幹の太さがないだけ、先端の異物感は半端ない。二箇所で激しく振動する残酷なバイブレータには既に愛液が絡まり始めていた。その連結部に指をかけ、ぐいと引っ張られ、香澄は膣奥のくねりから大きな異物が引き抜かれそうになる強烈な刺激に仰け反り、鳴く。白い腰がびくびくと跳ね、上履きの足が爪先立ちになり、同級生達の目の前であっさりと少女の牝の部分にスイッチが入る。
「――すげぇ締め付け」
 連結部に指をかけて軽く引く程度では抜けないのを何度も確認した後、男子生徒がぐいと力を込めて、だがゆっくりと残酷な行為を愉しむ様にバイブレータを引き抜き始める。突起を離れた部分のモーターが一段と激しく鳴り響き、そして、びくびくと激しく痙攣する白い腰の中心で、初々しい鴇色の粘膜の奥底から白い卵状のバイブレータ部分が姿を僅かに現す。
「凄……産卵プレイ」
 ぼそりと誰かが呟くのが聞こえ、少女は達しながら全身を戦慄かせ、細く甲高い声で鳴く。せめてゆっくりでなく一瞬で素早く抜いて欲しかったが、だがどちらにしても達してしまう事には変わらないであろう。同級生の目の前でバイブレータを引き抜かれていく恥辱に絶望しながら、香澄は全身でイキ狂ってしまう。ゆっくり抜かないで欲しい。膣が、視線が、犯されている。全員が、いや、あの男子生徒以外の全員が、自分の絶頂を見て愉しんでいる。その後に何があるのかはこの数日で嫌と言う程味わわされていた。暗い絶望が、更に少女を狂わせる。
「いやあああああああああああ!」
 大きな塊が膣口のくねりをぐぽりと抜けた瞬間、香澄は甘くいやらしい声で鳴き叫ぶ。
 膣口で栓をしていた卵状の異物と少女の膣口の間にどろりとした濃い愛液が太い糸を引き、卑猥な機具を引き抜かれたばかりの同級生の少女の鴇色の孔と性器の先端と大差ない…いやそれより大きいかもしれないモノに男子生徒達の視線が注がれ、そして、全身をびくびくと痙攣させて浅く乱れた呼吸を繰り返し机に顔を伏せている少女のその頭の脇にバイブレータが放り出される。
 次に何が挿入されるかは、もう判っていた。

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