2019余所自作43『温泉入浴中に男子の交代時間』

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 修学旅行が1年次にある高校も世間にはあるらしい。
 男子生徒ばかりの工業高校で学年に女子はたった3人。そんな状況では普通学級委員長に選出される事はない筈だったが乃愛は何故か男子による全員推薦で委員長になってしまっていた。学校行事などに関しては彼らは非常に協力的でありの乃愛が忙殺される事態はほぼない、だがしかし修学旅行となると話は別で担任への連絡事項や翌日の確認などで小一時間はかかってしまう。そもそも男子ばかりの学校の修学旅行で女子の扱いは微妙であり、男子は和室の相部屋で各六名前後の和室使用に対して修学旅行にも拘らず女子三名は洋間個室を割り当てられていて自由と言えば自由だが、どこか淋しい話でもある。
 ぽちゃんと湯の弾ける音で不意に乃愛は危うく沈みかけた身体を起こした。
 地方の観光名所を巡る形式ではなく山岳登山一歩手前のハイキング状態の行事に身体はかなり深刻に疲れていたらしい。担任との連絡時間の後に男子入浴時間まで僅かに時間があるからと大露天風呂に入った乃愛だが、気付けば別棟宿泊らしい女性団体客の姿も消えて広い露天風呂には自分一人しかいない。それに気付き思わず手首を見るものの、当然そこには腕時計はない。
 まだ露天風呂に男子の姿もない事に安堵して急いで脱衣所に向かおうとした乃愛は、擦り硝子の向こう側にある多数の陰を見て慌てて風呂の奥にある岩の後ろに姿を隠した。
『どうしよう……、どうしよう……!』
 今まで様々な尤もらしい理由を付けて乃愛を恥辱に塗れさせている同級生達であっても、まだ全裸を晒した事は一度もない。だが身体を隠そうにも女性ばかりの露天風呂に油断して乃愛のタオルは流し場との縁の桶の中にあり、露天風呂の奥のこの場にはない。急いでタオルを取りに行けば間に合うかもしれないと思い付くと同時に、がらりと内風呂との間の扉が開く音がした。
 数名だろうか。話し声が聞こえる。直前まで湯に浸かっていたお陰で身体は冷えてはいないものの、岩の裏に隠れて立ち竦む乃愛の柔肌を湯気を含んだ緩やかな夜風がふわりと撫でる。下腹部の薄い柔毛は水面の僅か下でゆらりゆらりと頼りなく揺らめき、湯の中で綻ぶ乃愛の谷間の奥は僅かにとろみを帯びていく。
 高校に入学し教師に乳房と口腔を犯された日から休日以外は学校生活の全てで恥辱に塗れてきた身体は過敏になり、そして密かにだが確実に高校一年生の少女の身体と精神を処女のまま牝へと変えていっていた。同級生全員への口腔奉仕、全体朝礼での教師に秘裂を性器で擦られた後の相互口腔奉仕…いや奉仕ではない…奉仕ではない筈だが階上の舞台からの人の気配から逃れる様にむしゃぶりついていた大人の男の性器の猛々しさの記憶がまだ乃愛の意識を時折奪う。それだけでなく、同級生達のモノも知っていた少女は何かある度にそれを思い出してしまう。はしたない、いや淫らな気質ではないと必死に言い訳しても身体が自然と火照り、尿意もないまま手洗いで拭う下腹部はねっとりと愛液に濡れてしまっている。露天風呂に入浴する前も丹念に個別シャワーで洗い流しているものの、それでも既に微睡んでしまっている間に十分過ぎる程に濡れていた。
 全裸だけは晒したくない。これ以上歯止めが利かなくなる状態を作ってはいけない。それなのに、何故。
 はぁっはぁっと震えながら深呼吸を繰り返す乃愛の豊かな乳房の先端で愛らしい薄鴇色の乳輪の頂は痛々しい程に硬くしこり、忙しなく浅い呼吸にぷるぷると小刻みに揺れていた。そう、修学旅行中も乃愛の服装は同級生達に指示されるまま着た真夏用の薄いトレーニング服はよくある市販の雨合羽程度に近く、その下はブラジャーもパンティも着けられずにいた。同学年の女子があと二人いるが、彼女達は同じ中学での親友らしく、同級生の男子に常に囲まれている乃愛へわざわざ声をかけてくる事はなく、誰かが訝しで問いかけてくれる事もない…。そして、他の教師も薄々この状況に気付いている気がするのは気のせいだろうか……。
「乃・愛・ちゃーん」
 不意に至近距離からした声に、びくっと乃愛の身体が跳ね上がった。驚いた子猫の様な動きで振り向いた乃愛の目に十数名の男子の姿が映る。同級生だけでなくどこかで見た気がするのは他の組の男子なのだろう、そしてその手にある物に乃愛は大きく目を見開く。カメラ。透明な防水用ケースに収められたカメラは一般的でなくプロのカメラマンが使用する様な本格的な物であり、学校備品のシールが貼ってあった。
「修学旅行記念の写真撮影で野郎ばかりの露天風呂撮影はむさいなぁと思ってたら乃愛ちゃんがいて助かったー」
「流石乃愛ちゃん、A組の潤いだけあってサービス精神旺盛だね」
「潤い。そうそう潤ってるよねーいっつも」
「で、出そこねちゃっただけで…、そ、そんなつもりは…ないの……」
 震える様に何度も小さく首を振る乃愛は男子生徒達に取り囲まれて岩に背をつけたまま両手で胸と下腹部を隠す。嫌、いや、見たくない…腰にタオルを巻く事もなく腰を露出している男子生徒達が全員水面から肉棒の先端を露出させているのに気付き、乃愛はキツく瞳を閉じて顔を背ける。どくんどくんと胸が激しく鳴り、全身がざわめく。
「まぁまぁそう言わず。乃愛ちゃん画像は凄く人気があるからさ、放送部としてはこんな機会滅多にないし」放送部と言う単語にびくっと乃愛の身体が震えた。高級機材を持っているのは部の備品だからなのだろうか。だがレンズに裸身を晒すなど出来ようもない…。「大丈夫!卒業アルバムにも表の校内販売にも流さないよ。エロの乃愛ちゃん画像は裏でしか流れてないから心配しないで」
「う…うら……?」
 何か聞き捨てならない気がしてカメラを構えている男子を縋る様な目で見た乃愛に、横からタブレットが突き出された。
 暗がりの、体育マットの上で男の頭を跨っている女の腰のアップ。ぬらぬらと光る愛液が指で広げられている下腹部の谷間だけでなく内腿までを濡らしている。何枚ものスライドショット。膣と窄まりに挿入される指。直前より跳ね上がってる腰、その奥で白い腰と制服の向こう側で喘ぎ仰け反るその口元。指で広げられる谷間。指で広げられた穴がまだ閉じていない綻んだ膣口と窄まり。目の前のタブレットに映し出されているのは予備体育倉庫での恥辱だけではない。教室で高い窓を拭いている時の低位置からのスカートの奥を狙った画像、体育の授業で短い体操着の裾から乳輪が覘いたもの、投稿直後に下着を脱ぐもの…撮影された記憶などない画像は、今日のハイキングで薄いトレーニング服が汗に貼り付き肌色も柔毛も下腹部の薄鴇色も透け切っている腰を真後ろから撮影した拡大写真も含まれていた。
「これね人気コンテンツ。ぼったくりになるのも問題だから投稿でベストショットに選ばれるとタブレットが当たるシステム。これそれで手に入ったんだよ。乃愛ちゃん撮影してこんなの手に入るんだから皆狙ってるんだよ」
「うそ……」
「大丈夫、放送部はベストショットには参加してないから。――でも修学旅行のいい思い出に乃愛ちゃん特集は組みたいなぁ…いいよね?」
 ロッカーの中にカメラが仕込まれていた事はあったがその時限りだと考えていた少女の膝ががくがくと震え、だが大きく見開かれた瞳はタブレットの画像に注がれたまま離れない。
 自分がいやらしい視線の対象物になっているのは判っていたが画像の中の恥辱に塗れている女生徒はまるで性奴隷か何かの様に牝としての赤裸々な姿を主張しており、下着をつけずにいるその下腹部がねっとりと濡れていてもまるでそれが日常であるかの様に振舞っていた。あれ程時間があれば出来るだけ拭っていたのに、乳首は尖り、下腹部の谷間は綻び、愛液を滴らせている頬は薔薇色に染まり全身が上気している。自分が必死に守っていた日常が他者の目にはそうは映っていないのだと判り、足元が崩れていく様な感覚によろめき、岩にかくんと体重を預けて呆然とする少女の耳に、シャッターの切られる音が届く。
「A組恒例の乃愛ちゃん検査、ここでもやって貰えないかなぁ?高画質版が手に入らなくて皆欲求不満なんだ」
「生徒はまだ御触り禁止なんだろう?うっかり触っちゃう前にさ…自分でしてよ、いつも通りに濡れまんこくちゅくちゅ」
「話には聞いてたけど生オナニー見れるとかやっぱり一番で風呂来て正解だったな」
「や……」どくんどくんとこめかみで激しく脈が鳴り、全身が脈打ち、だが貧血の様に意識が遠退いていくのと身体の芯が妖しく火照り疼く感覚に何度も首を振る乃愛の頭からリボンが解け、豊かな黒髪が薄桃色に上気する柔肌の上に落ちる。自分の身体を膝が支えきれない感覚に思わず背後の岩に手を添えてしまった少女の乳房と下腹部が男子生徒達の視線に晒され、抑える事のないどよめきが露天風呂の奥で沸く。「ぃゃ……ぁ……っ、みないで……みないでぇ…っ」
 ぴちゃっと、不意に乃愛の乳首の辺りに熱い液体が弾けた。
「何だよいきなり暴発するなよ」
「ごめんごめん、だって仕方ないだろ?こんなエロいの見せられたらさぁ」
 湿度の高い温泉の湯気の中でもはっきりと判る青臭い性臭に自分の乳房に叩きつけられたのが男子生徒の一人の精液だと判り、乃愛はひっと小さな悲鳴を上げてしまう。やめて。精液の臭いと熱さは強制的に教師や男子生徒全員の口内射精を強烈に蘇らせてしまう。ぞくんと全身を淫らな疼きが突き抜け、岩に背を預けて仰け反りながら少女の白い肢体がびくびくと震え、一度の射精としては大量の精液を撒き散らかされた白い乳房が重くゆさゆさと揺れ、薄鴇色の乳輪に白濁液が絡みつき斑模様になるその先端で乳首が視線を集めたがっている様に尖りきり突き出ていた。まるで痴女みたいで嫌だと思い嫌悪する少女の全身が妖しく震え、疼きを持て余した薄桃色の身体は視線とカメラの前で卑猥にくねる。湯で中途半端に温められている岩に背を預けてそれに沿う様に腰と背中がゆるゆると舞う様に揺らめき、乳房がたぷんと弾み、水面を掠る様に薄い柔毛が波打つ。
「ごめんごめん。――汚した精液拭うのはやっていいよねぇ?乃愛ちゃんタオルも持ってないんだし、これからおまんこに指突っ込んでくれるんだから精液ついたら困るでしょ?」
「ぁ…ぁぁぁ……っ」
 触れられてしまう。教師は自分の頭も乳房も腰を思うままに掴み揺さぶっていたけれど同級生は口腔凌辱してもまだ指一本その意味では触れていなかった。だが確かにこれから膣内の愛液を掻き出さなくてはならないのならば精液が付着しているのは妊娠の可能性があって怖かった。だが、誰かが触れればもう歯止めが利かなくなってしまうのではなかろうか?いやまだ教師も自分の処女を奪ってはいない…膣内も窄まりも指で犯されていても……、
 ぞくぞくぞくっと腰の奥から這い登る堪えきれない甘く熱い疼きに乃愛は岩に背中を預けたまま仰け反り、甘く甲高い喘ぎ声を零してしまう。まだ露天風呂の手前にいる連中に乃愛を気付かれるには十分の少女の淫らな鳴き声が照明の灯った明るい場に小さく、だがはっきりと響き渡り、一斉に視線が岩へと注がれる。
「タオル越しだから、直接御触りにならないから平気へいき」
「い…やぁ……ぁぁぁんっ、あっ、あ……ぁっ、やぁ……っ、さわらな…い……で…ぇ……っ」
 たっぷりと湯を吸っている薄い手拭いが乃愛の乳房にぺちゃりと触れ、精液が散らされている乳首をゆっくりと摘む。くいっとそのまま乳首を摘みあげられると豊かな乳房が重々しく揺れ、声を殺し切れていないと気付けず乃愛は首を振りたくりながら何度も繰り返し哀願する。繰り返すシャッターの音の中、精々二・三度拭えばいい筈の手拭いは何度も執拗に豊かな乳房を這い、乳首を捏ね、そして拭う手の主が交代して更に繰り返されその場の近くにいる全員に順番に回される様に、高校一年生の少女の乳房は薄い手拭い越しに同い年の男子達に揉まれ、そのぎこちない動きは教師の慣れた責めを思い出させ更に少女を疼かせ持て余らせる。観客が増えていく中、少女の脚が湯の中で頼りなく揺れ、華奢な脚のその奥で溢れた愛液が湯に溶け込んでいくが、乃愛の脚の付け根の辺りはまるで湯の濃度が変わったかの様に湯はとろみを帯びている。それが判り湯を汚してしまっている恥ずかしさと、毎日下着を汚しているかを同級生達に確認されていた検査が蕩ける頭の中で重なり少女は喘ぐ。観られる嗅がれる…でも今はもっと違う。乳房を拭かれている…いや揉まれている。誰に、知らない生徒に、同級生以外にも、同級生にも、全裸を見られて、全員勃起して…赤黒い、勢いよく、反り返って湯から跳ね上がっている傘、どれ、知ってる…咥えてるものと、まだ咥えていないもの。湯の中に崩れ落ちそうになる乃愛は朦朧としながら岩場のすぐ奥にある岩場の上に仰向けに横たわる。力が入らない。湯あたりかもしれないが、少女の全身が甘く疼いて抵抗する力は一切入ってくれない。
「乃愛ちゃん、いつも通りにおまんこ開いて」
「ゃ……ぁ……っ…はずかしぃ………の…、みないで…とらないで…ぇ……ぁ!あっ!……ぃ…やあ……っ!かけちゃ……い、やあっ!」
 何度も何度も繰り返されるシャッター音と拭った筈なのに鼻孔を満たし続ける精液臭に喘ぐ乃愛は、他の何人もの男子生徒が更に浴びせた精液に岩の上でがくがくと全身を跳ねさせる。ぬるぬると滑る内腿全体を擦り合わせ身悶える上気した柔肌の上に乳房だけでなく下腹部や頬や乳房にも性に強い興味を示す年頃の男子生徒達の精液が繰り返し浴びせられ、乃愛は堪え切れずに岩の上で身悶える。ぬるりと腕が、手が、脚が滑る。濃い精液の臭い。露天風呂の男子生徒利用時間は始まったばかりであり恐らくはこれから全男子生徒が入浴するであろう。早々に乃愛が精液に塗れた身体を洗い流して帰られる可能性はゼロではないが、限りなく低い。
「汚したからには、拭わないと悪いなぁ」
「ノーカンのーかん」
 照明の灯された明るい露天風呂の奥は僅かに薄暗いが、乃愛のすぐ近くにある灯篭が白い裸体を牝の淫らさを強調する光量で照らし出し、涙に濡れた視界に、今まさに手で擦られ射精する赤黒い傘が少女の瞳に映る。白い精液が勢いよく飛び、濡れた肌にびちゃりと弾けた瞬間、乃愛は軽く達してしまう。喉奥に射精された記憶が無数に蘇り、そして、予備体育倉庫で教師に執拗に膣内を指で掻き混ぜられて憶えた激しい絶頂と、教壇で同級生の目の前で自ら愛液を掻き出す惨めな物足りない快感の記憶が支配する。掻き混ぜたい…掻き混ぜて欲しい、自分の華奢な指では満足出来ないと知ってしまっている、でも、まさか同級生達には頼めない。
 乳房や下腹部に撒き散らかされた精液を確認する様に乃愛の手と腕が滑り、まるでローションを塗り広げるかの動きで柔肌を少女自身の手が捏ね回す。豊かな乳房が精液に塗れぐにゅりぐにゅりと歪み寄せられたぷんと弾み、精液が絡み付いている下腹部を滑った手が、秘めるべき谷間へとぬろりと沈み込む。――その姿は、高校で恥辱を覚えてから毎夜耽る自慰そのままだった。だが刺激が段違いだった。記憶の中の精液の臭いではない、生の精液の臭いと更に注がれる更なる精液。同級生達だけでない、もっと大勢の視線。シャッター音。記録されている。共有される痴態。隠し撮りでなく自分自身判っている撮影。そして……、
 手拭いを手に、何人もの男子生徒が同時に乃愛の華奢な手足を捕らえ、そして大勢の前で少女の脚が左右に大きく開かれた。「精液自分で塗りたくっちゃ駄目じゃん」
「ぁ……あぅ……っ、ゃ…ぁ……っ、さわらない…でぇ……っ」
「ぶっかけた分は拭わないとね。乃愛ちゃん自分で広げちゃうから手出ししちゃ駄目だよ?誰のか判らない子孕んじゃうよ?」
「乃愛ちゃんが自分で精液おまんこに突っ込みそうだから仕方なく止めてあげたんだぜ?緊急避難だよこれ」
「やぁ……っ、もう……や……ぁ!あ……!はぁ…っ!そこつまんじゃだめぇぇぇぇぇっ!」
 不意に手拭い越しにクリトリスを摘まれた瞬間、岩の上で無力な少女の白い身体が跳ね上がり、仰け反る背に豊かな乳房がぶるんと激しく揺れる。そこは精液で汚されていない筈の足首を掴み高く掲げ左右に大きく広げさせているその爪先が快楽に縮込まりびくびくと揺れる。脚の付け根でぬらぬらと灯篭の明かりを弾く愛液が膣口からとぷりと溢れ、白濁液と混ざり岩に広がっていく粘度の高い水溜りの中途半端な温さと、腰が跳ねる度にぬちゃぬちゃと掻き混ぜられる音が少女の羞恥心を煽り立て更に喘がせた。人垣が動く度に湯気が揺れ、露天風呂の縁の岩の上に横たわる乃愛の瞳には首を振り左右を見てしまう度に同年齢の男子達の性器が映る。
「乃愛ちゃんに触るのは厳禁だけど、乃愛ちゃんが触るのは問題ないんだよな」そう誰かが言い、手拭い越しに乃愛の手首を掴み導いた先は、その生徒の性器だった。「フェラチオ好きだけど先生相手のイラマチオや手コキはもっと好きなんだろ?」
 ぞくっぞくっと膣奥と頭の芯を妖しい淫らな疼きが広がり、乃愛は鳴きながらぎこちなくそれを握る。硬くて、熱い。確かに教室と予備体育倉庫で教師のモノで激しく荒々しく口腔を犯され、そして幹を擦り立てる方法を執拗に教え込まれてしまった身体は従順にそれを再現しようとしてしまう…だが欲情に溺れる少女の意識の何処かで悲鳴があがる。そんな淫らな行為を悦んで行う自分ではない、そう言いたい。それなのに。
 同級生相手の口腔凌辱はまるで壁にある穴か道具の様な行為だった。誰も乃愛には触らず、乃愛自身だけが頭を動かし乳房で自ら挟み込み扱きたて、精液を自ら望んで搾り取る様な…無理矢理手で頭を押さえつけられて口腔を犯される方がマシと思えてしまう屈辱的な行為。それでも同級生全員が満足して全員が乃愛の口内や顔や乳房に精液を放っていた、が、これは違う。同級生以外の男子の幹を手で握り、ぬるぬると滑らせる先走りの汁を絡ませながら射精を促せるのは、教室でただ道具の様に同級生のモノを扱いたのとは、違う。
 喘ぐ。声が抑えられない。嫌いやと言いながら甘くいやらしい鳴き声が止まらない。露天風呂に突き出した形の岩の上で左右と下から身体中を手拭い越しに弄られながら、まるで満員電車の吊革に必死で捕まる様に乃愛の両手は縋る様に垂直に反り返っている同い年の男子の剛直を擦り立てる。硬い。ごつごつとしていて、とても…自分の指よりとても頼もしそうで素敵なものに思え、華奢な指はそれを求めて何度も確認する様に愛しげに絡み付き上下する。毎朝毎夕の検査で膣内から愛液を指で掻き出させられる度に感じていたもどかしさの正体を実感させるモノに、まだ処女の少女は本能的に屈服し心酔する様に擦り立ててしまう。教師に指でだけ犯されている膣が満足を求めている。それは指でだけでも満足出来るかもしれないが、昔の言葉で合舐め、今で言うシックスナインで執拗に刻み込まれた異性の指での絶頂は大人の男の性器に口腔を犯されるのと同時であり、まだうら若い処女の奥底で絶頂と口腔凌辱は…抵抗など思いも出来ない猛々しい牡の性器の責めは快楽と強く結び付き、直結してしまっていた。喉奥を突き上げる牡の長さや大きさ、唇を捲り、顎が外れそうな程の幹の太さと凹凸と鰓の反り返り、それを感じれば感じるだけ高校一年生の少女の全身が濃厚な快感にびくびくと震え、一瞬でも早く指を解きたいと願いながら、白く華奢な指が精液を迸らせるであろう傘の切っ先の亀裂をくちゅくちゅと撫で回す。
 はぁっと息を漏らす乃愛の口元に新たに精液の飛礫が叩き付けられ、可憐な唇の上下に濃い白濁の粘液が糸を垂らす。だがその表情は快楽に耽るそれではなく、今にも身も世もなく泣き崩れてしまいそうな程悲痛であり、そして隠し切れない快楽の疼きを持て余し、自分ではもうどうにも出来なくなってしまった幼子の様に頼りない。
 怖い。教師との一対一でなく、体育館で同級生の目の前で恥知らずな体操着を着てでの屈伸でもなく、教室で全員に見られながらの膣内への指挿入でもなく、修学旅行の露天風呂で、何十人もの男子達に見られ、精液を浴びせられながら手拭い越しに全身を弄られ、乃愛は何度も絶頂に達して喘ぎ全身でよがり狂ってしまっていた。膣口も、何度も何人もの指が手拭い越しに撫で回しつついている…だが挿入だけがない。窄まりもそうだった。アナルへの興味は流石に高校生男子にはないのかと思うがそんな事はなく、時折執拗に窄まりの襞の数を数える様に柔らかく卑猥になぞる指もある。
 挿れて、と言いそうになる。泣きそうになる。恐怖ではない。疼いて、堪えきれなくなる。
 指がいい、指でいい、でも…でも…、もう自分の指で慰めるのは嫌だった。確かにそれで慰める事は出来る、だが、満たされない。細い華奢な指が嫌だった。いやそれもあるが、他者の指がいい。自分では出来ない荒々しく卑猥な遠慮のない執拗な動きで犯されたい。達した後も犯されたい。出来ない筈がない。きっとそれは当然の行為である筈だった。性知識に乏しい少女であるが故に歪んだ激しい凌辱が少女の中では当たり前になり、だが幼い頃からの当然の様に誰もが夢見る恋人との清らかな睦言との落差が少女の理性に悲鳴をあげさせる…だが、その悲鳴すら、今の少女にとっては被虐を促進させる要素に過ぎなくなっていく。天からの細い糸が細ければ細い程理性がそれを望み、そして身体はそれを裏切る。
 ぬちゃり、と音を立てて誰かの小指が何かを纏わせたまま、少女の膣内へと潜り込んできた。
「う……ぁああああああああああああああああっ!」
 疼ききった身体がたかが小指一本の挿入で火が点いた様に弾け、乃愛は全身を仰け反らせて絶頂を迎える。疼ききった身体から搾り出される様に膣口から液体が搾り出されて岩の上に弾け、しんと静まり返った男子生徒達の目の前でびちゃびちゃびちゃと熱い迸りが溢れ続けた。
 薄い白い腹部と内腿と尻肉を壊れた機械の様に痙攣させる乃愛の身体に、複数の荒々しい息遣いが大きくなっていった男子達から精液が浴びせられ、今まで不定期に注がれていた精液を一気に集めたかの様な大量に絶頂の最中の身体に濃厚な白濁液の斑模様を作り出す。びくっびくっと痙攣する乃愛の顔に、手拭いでなく避妊具を着けた小指が根元まで押し込まれた膣口に、乳房に、腹部にねっとりと精液が溜まっていく。
「乃愛ちゃん、小指一本でイっちゃいましたー」
「いひゃ……、ゃ…ぁ……っ、うこかさ……なぁあ!はああああっ!あっ!やぁっ、やあっ!りゃ…め……っ、いま…りゃ……めえっ!」
 犯して。口を犯して。塞いで、とても美味しい素敵な怖いモノで口を塞いで貰えないと自分が自分でなくなってしまう恐怖に焦り、乃愛は自分と思えない動きで無意識に顔の近くにまで寄せられていたモノにしゃぶりついた。元から猛りきっていた剛直に口腔の半ばまで吸い付き、自ら悲鳴を堪える為に頭を振りたくる乃愛に、最初驚いたのか固まっていた男子が、狂った様に吸い付き頭を動かす少女の頭に手を添えて応える様に揺さぶり始める。ぐちょうぐちょっと淫らな水音が鳴り響き、まだ全身を絶頂の余韻に震わせる乃愛に呆然としていた男子生徒達の気配が、若い獣の様な熱を帯びて膨れ上がった。
「お前ら何をやってるんだ」
「げっ」「ヤバ」
 慌てる声を聞きながら急に手を離されて岩の上に脚を開いたまま崩れ落ちた乃愛は、現実感が乏しくとろんとした瞳で男子生徒達の視線の先にいる教師の姿を認めて小さな声を漏らす。それは、淫らな期待の声だった。だが乃愛の視線に気付いても教師はにやりと嗤うだけで岩をこんと叩き周囲の男子生徒全員を一瞥する。
「お前らセックスだけはやめておけよ…いや処女喪失だけはやめておけ。犯罪扱いになりかねないからな。やるなら覚悟を決めた奴に全責任押し付けろ。もしやる度胸があってやったら俺に言え。アフターピルならある。だが警察に駆け込まれても知らんぞ」
 自分の行為を棚に上げて注意をするのかと思いきや妙な承認と取れなくもない言葉に男子生徒達がざわめき、そして教師に視線を向けられた乃愛は絶頂の余韻から抜け出せないまま、見られてはいけない現場を目撃されてしまった様な気まずさに救いを求める様に…やはり勃起しているモノを隠していない大人の男を見上げてしまう。
「お前の就寝確認は俺が印を押しておく。どこで寝ても、いいからな」
 男の言葉に、乃愛の身体がどくりと脈打つ。男子生徒の相部屋と異なり女子の個室は教師用個室の並びにある…言葉の意味はどうとでも取れるものであり、そして乃愛の初体験を、それが膣内射精を前提としているものだと判り、少女は困惑と怯えに混乱し、そして身体の疼きを持て余し岩の上で無意識に教師を見つめ、浅くいやらしい呼吸を繰り返す。教師が歩を進めると男子生徒の人垣が割れ、岩の上でぐったりと崩れている乃愛の顎を掴み上げさせたその顔がにやりと嗤う。
「こいつのおまんこも尻も指二本なら楽勝で咥え込めるが三本にするなら注意しろよ。あと尻はゴム使え。風呂を汚すなよ」
 知られたくない情報を易々と口にする教師に不安を覚えながら、少女の全身がねっとりと甘く蕩けそうになる。顎を上げさせる指だけで達してしまいそうになる自分に涙が溢れ、精液塗れの乳房の頂で乳首が痛い程に硬くしこりその歯を求めそうになる乃愛と冷淡に見下ろす教師を男子全員が交互に見、その目の前で乃愛の前から教師は踵を返した。
「十時消灯だけは部屋に居ろよ。俺の担当じゃない。その前後は、好きにしろ」

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FAF201910200135

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