2020余所自作68『オ互イヲ、求メアウ?』

表TOP 裏TOP 裏NOV 67<68>69 BBS

「嘘……」
 何度も鞄の中を確認していた澪は遂にその中身を全てベンチの上に広げて一つの事実に辿り着き、凍り付く。
 コスプレ衣装がない。
 ネットアイドルとしては成功している澪だが実はあがり症な所がありコスプレ撮影会や即売会など人前に出るのは苦手な為、これまで逃し続けていたそれらに挑もうと考えたのは憧れの人の結婚報道の為だった。当然、澪とは縁のない人気俳優だったが密かに憧れ続けていた年数が長かった為そのショックは大きく、もしも勧誘されたままデビューをしていればもしかしたら自分にもほんの少しでもご縁があったかもしれない、そんな小さなあり得ない後悔が少女の背中を後押しした。
「澪ちゃん、何か困ってるの?」
 ベンチの上に広げた荷物の中には着替えの下着の入っているポーチもあり不意に聞こえた男性の声に慌てて荷物を掻き集めた澪は、目の前に立った奇妙な笑いを浮かべている男に、竦んだ。

 撮影会の愛好家の中には、キャラクターに入れ込んだ挙句コスプレ衣装まで購入する人間もいるらしい。
 そんな奇妙な文化は密かに自作衣装でコスプレをする程度の澪には縁遠く、だがこれからの撮影会に必要な衣装を持っていると聞いた澪はその男の言葉に甘えるしかなかった。
「あ、の……、あの……、どこ、か、海の家、とか……っ」
「今年は海の家はやってないの知らない?」
 そこは小さな海岸だった。撮影会予定の海に面したコテージから然程離れてはいないが海水浴場も閉鎖されている為に人気はない。鬱蒼と茂った木々と大きな岩に隠れたプライベートビーチの様な場所は南の孤島の様に美しい。そして、男が背を向けているその場で澪はサマーニットに手をかけたまま震えていた。主催者に衣装を忘れてきた非熱心な人間だと思われたくない澪は男に衣装を借りて向かうつもりだったが、男としては澪の身体に衣装が合うかを先に確認した方がいいと言う。確かにその通りだった。人気ゲームのその衣装は水着の様に面積が小さめで際どく、身体を隠す面積は澪としてはぎりぎりの許容範囲と言った所である。そして、澪の身体は一般的とは言い難かった。むっちりと肉付きのよい腰と太腿に比べ蜂の様に括れたウエストにしなやかな手足、華奢と評してよい肢体のそこだけが熟れている。まだ高校生だが整った愛らしい顔立ちと対比の激しいそれらに、ネットの男性は酷く残酷で卑猥な言葉を言い放ってきた。澪がコメントを切ったのはその為だった。孕ませたい、犯したい、そんな言葉の羅列が刺さりながら、褒め称えながらの下卑た言葉がどこか密かに少女の中の女の部分を喜ばせる…そんな自分が嫌でありながら、何度も辞めようと思う度に純粋に思える引き留める言葉に絡め取られる様に澪はネットアイドルを続けてしまっていた。この撮影会も期待されている。今更その信頼を裏切る事は出来ない。――そう、出来ないのだ。
「見ないで…くださいね?」
 背を向けた男に念を押して澪はそっと服を脱ぐ。乳房が、大きい。グレープフルーツの様な乳房とはよく聞くが澪の乳房はメロンの様に大きく、しかも重みを感じさせながらも型崩れしていない絶妙な紡錘状を保っていた。垂れてはいない。だがたぷんたぷんといやらしく揺れる。ブラジャーで形を整えなくとも勢いよく突き出している。そして今日は撮影の為に下着は身に着けていなかった。どうしても下着を身に着ければその線が身体に残ってしまう為だった。
『やだ…どうしよう……』
 乳首が立っている。下腹部がむずむずともどかしく熱くなっている。始発電車に乗る前にシャワーを浴びているから身に汚れはないが、人の少ない電車であっても下着も付けずに乗った交通機関に、一人の不安な外出に、男達にネット越しに辱められ続けていた澪の身体はいつの間にか卑猥な反応を示してしまう様になっていた…つまり、濡れてしまう。処女であるにも関わらずカウンターが回る度に澪は想像してしまう…善意と好意の視聴者の中に画面の中の自分に射精する男達がいると、笑顔に、ちょっとしたポーズに『生臭い白濁液』がかけられる、澪の存在は『生きるオナホール』『生まれついての淫売』『犯される為に生まれてきたドスケベ』なのだ、それは『俺には判る』……。
 サマーニットのワンピースを脱いだ澪は岩の上に置いていた衣装に手を伸ばし、そして凍り付く。
 衣装が、ない。
 小さな箱庭の様な海岸で唯一の服を脱いでしまった澪は全裸だった。
「どうし…て……」
 振り向いた澪は男が全裸になっているのを見て凍り付く。浅黒い身体は健康的に引き締まってはいるもののその表情はどこか暗いく不健康な笑いが浮かんでいた。不良の笑みではない、何だろうか、世間でオタクと言われる人達特有のどこか媚びた様な愛想笑いだが目の底がギラギラと光っている…そして、下腹部のモノは既に天を反り返り先走りの汁を夥しく垂れ流している。どくりどくりとこめかみで脈が鳴り響き澪の全身の血の気が引いていく中、身体の芯が熱くなる。これが性器。画面の中で何度も何十回も何百回も犯しているもの、先端から溢れているのが精液なのだろうかと精神の隅で他人の様に考えながら、澪は半歩退く。岩に隠されていた陽光が澪の裸身に当たり、淡い鴇色の乳首と黒子一つない白い裸身が光を弾く。
「澪ちゃん、もうおマンコ濡れてるから僕の衣装着ちゃ駄目だよ」どこか粘着質な物言いに、澪の脳裏をネット越しにぶつけられてきた大量の凌辱の言葉が過る。「予想通りだなぁ…澪ちゃんの乳首、加工ソフトで透けさせたの沢山出回ってるの知らないでしょ。おマンコも何もかもコラで出回ってるけど…やっぱ全部剃ってるんだー澪ちゃん熱心だからちょっと教えるフリしたら従うんだよね。キャラの決めポーズとかもやってくれるけどさ…あれ衣装剥がすとエロいんだよぉ?澪ちゃんの動画は丸剥がししてるのさ、凄い人気動画だけど…へへへ……生澪ちゃん、やっぱりいいなぁー……」
「や……、ぃ……や…ぁ……」
 口の端を吊り上げながら手を伸ばした男の手が澪の乳房をゆっくりと掴み上げる。大の男の手が掴んでもなお包み切れずに極上の果実を溢れさせるそれが歪み、むにゅりと荒れた男の指が食い込む光景の残酷さに思わず瞳を閉じてしまう澪の唇を男の口が塞いだ。んくっと悲鳴を上げそうになる澪の口内に男の舌が素早く潜り込み、煙草の匂いの強い唾液が侵してくる嫌悪感に美しい眉が歪むが、男性恐怖症の様な躊躇いが澪の動きを封じ込めてしまう。ファーストキスを奪われる衝撃に涙が溢れる澪の脳裏で無数の凌辱の言葉が過る。まだ何も判ってなかった頃。無防備に答えてしまった幾つかの問い。
【お付き合いしたことないんです】【少し気が弱いかも】
『澪ちゃんの可愛い舌じゅるじゅる吸ってあげる』『どんなに恥ずかしい事あっても人に言わない方がいいよ?澪ちゃんおマンコ奴隷にしたいとか言われたって、どう説明するの?』『チューはねぇ、エロいよ?澪ちゃんのちいちゃなお口にたっぷりベロチューした後フェラも教えてあげるよーフェラ、知ってる?おチンポを美味しくおいしくしゃぶるんだよ?そのアイスキャンディーみたいに俺のおチンポ澪ちゃんにしゃぶらせてあげたいなぁ』『澪ちゃん綺麗だからザーメンまみれにしてやりてー』『精液パックすると美貌にいいよー』
 息継ぎらしい間にいやいやいやいや…と小声で泣く澪の唇が、徐々に乱れ始めていた。乳房を揉まれ続け乳首を捏ね回される間に、澪の腰に男の腰が重ねられ細やかな前後動が繰り返されている。にちゃっぬちゃっと愛液と先走りの汁が絡み合う音が波音に混ざりあい、澪の泣き声に男が澪を称え辱める言葉が重なり合う。
「澪ちゃんが迷ってる間にね、撮影準備出来ちゃったからこれネット配信されてるんだよー。いつも澪ちゃんの剥がし動画作ってくれてる連中にもおこぼれあげないと駄目だもんね」
「いや……ぁ……っ」
「酷かったよねコメント、最初頑張って変な言葉をやめさせようってしてたの皆知ってるから澪ちゃんが真面目な頑張り屋さんなの。でもさ…澪ちゃん辞めなかったじゃん、アイドル。だからさ…真面目で頑張り屋さんだけどさ、澪ちゃんは……超ド淫乱なのも皆知ってるんだよ」
「ちが…ちがい……ま、す……ぅっ!」
 男の傘が引き戻されクリトリスをくじられた瞬間、澪の裸身がびくんと大きく跳ね上がり男の胸板に重なっていた乳房がぶるんと大きく跳ねて二人の鎖骨の辺りで卑猥に挟まれる。ぐじゅっぐじゅっと淫猥な音が激しく下腹部で鳴り響く中、耳まで真っ赤に染まっている澪の唇から熱く淫らな吐息が漏れる。悍ましく思いながら真面目故に理解して否定しようとし故に想像してしまっていたいやらしい刺激は、澪の認識を軽く超えていた。
「澪ちゃんの剥がし動画、こっそり流してるのに1本で軽く10万は回るんだよー、1回1射精として10万回は澪ちゃん射精されてるの。それに比べたら、1射精とか、物足りないかな?ねえ」
「やめて…くださ……ぃっ……」
「でも澪ちゃん撮影会出たいんでしょ?ね、エロマンコすっきりさせないとおマンコ汁だらだら溢れさせたまま撮影する事になっちゃうでしょ?そしたら撮影会に迷惑かけるよねー」
「ゃ……」
「だからさ…すっきりさせようよ…。ね?澪ちゃんがセックスですっきりすれば僕も撮影会も澪ちゃんもネットもみーんな丸く収まるんだよ…それにさぁ、もう澪ちゃんの生マンコ、配信中なんだよ?ほら、あれカメラ」
「ぃゃ……ぁ……」
 風景は美しい、だがこんな形で自分の処女を捧げる事になるなど考えてもいなかった澪は啜り泣く。いや…そうだっただろうか…?何百も送られてきた卑猥な妄想の中でこんなシチュエーションがあった気がした…そう…あれは……。
「大声上げて誰かに見つかったら澪ちゃん全世界の人に迷惑かけるんだよ?ネットアイドルが自粛ムードの真っただ中の撮影会に挑んだ挙句ノーパンノーブラで移動したってマスコミに叩かれたらコスプレの人も撮影会もネットも皆白い目で見られるんだよ、澪ちゃん一人のせいで偏見の目で見られるんだよ淫行野郎ってさ、嫌だよねー迷惑だよねー」
「ゃ…ぁ……」
「それにさ…澪ちゃんもうかなり出来上がってない?おマンコとろとろでひくひくしてるのおチンポに伝わってきてるし、先刻から澪ちゃんの声物凄いエロ可愛くなってるよー」
「……」
「犯罪動画って何十人も警察官が澪ちゃんのこの動画見るんだよ?逮捕とか出るならアドレスも漏れて全世界に配信ってなるだろうけどさ、澪ちゃん判ってるよね……もう牝顔になってるんだもん。――どうしたい?」
 軽く男の腰が引き戻され、膣口をぐじゅぐじゅと押しては引く動きを感じながら、澪は項垂れた。
 ネットアイドルは親も知らない澪の秘密だった…逮捕、いや、補導だろうか…世の中の人々に蔑まれる恐怖にネットの大人の異性達におかしな形で歪められた内気な少女が勝てる筈もなかった。
「秘密に…してください……っ、どうか…親にだけは……っ」
「じゃあ、さ、ネットのいつもの言葉、カメラに向けて言ってみて」
 びくっと震える澪の身体を向き直らせ、いつの間にか三脚まで設置しているカメラに向けさせた男は背後から澪の片脚を持ち上げ、重ねた傘と膣口を見せ付けさせる様に体勢を変えさせる。思わずカメラから瞳を逸らす澪はぐぶりと膣口に沈みかけた傘に気圧されて泣き笑いをカメラに向ける。
「皆様、いつも澪を見てくださってありがとうござい…ま……すっ、今日、も……澪とたのし……い時間……をすごしていただける…と…うれしぃ……で、で……す……っ、――ひ……ぐ…ぅ…あああああああああああああああああっ!痛……っ……いやぁあああああああああああああああっ!や…め……てぇぇぇぇ……っ、ゆるし…んはあああああああああああああああああああああああ!」
 放送開始の言葉を終わらせた瞬間、ずんっと槍を突き刺す様な勢いで突き上げられた硬い肉棒に、澪の処女は散らされた。

 撮影会の時間は何時だっただろう。
 ずんっずんっと背後から突かれながら澪は虚ろに考えるが、跡になる時計を身に着けてもいない上、鞄は岩場の影にある筈だった。何もない…澪が身に着けているものは髪飾りしかない。もしかして撮影会のスタッフから到着の確認のメールが届いているかもしれないが、確かに到着してはいても衣装がなければ澪は撮影会には出られない。
「凄いよ澪ちゃん、もうおマンコぐねぐね吸い付いておチンポ食い千切りそうなくらい締め付けてくる…やっぱり澪ちゃんはエロマンコネットアイドルだったんだねーロストバージンでこんなおチンポ狂いのおマンコなんて、澪ちゃんくらいだよ…っ、もう気持ちよさそうな声あげてさ、剥がし動画なんて目じゃない…もう宣伝つけてさ、荒稼ぎしちゃえばいいのに…さ!でもまだ始めちゃ駄目だよ僕等のおマンコアイドル誕生したてなんだから、まずはみんなのおチンポにご挨拶しないと、ね!」
「ん…はぁぁぁぁああっ!だ……だめ…っ……おく…つかないで…んっんんんんんっ…おく…だめなの……っ、お、おねがぃ…しま……すぅっ」
「なんで?ねえ何で?澪ちゃんおマンコの奥突いてもGスポット擦っても気持ちよさそうにエロ声あげるのに何で奥駄目なの?言ってみて、ねえ、さあ!」
 ずんっずんっと膣奥を突き上げるモノに揺さぶられる度に澪の巨乳が宙で暴れる。そう、暴れていた。汗に塗れた柔らかな形良い乳房が残像を描いて激しく上下に揺れ、うら若い少女の汗が飛び散った。水蜜桃を思わせる滑らかな乳房だがその豊かさはゆさゆさと揺れるたわわで蜜をたっぷりと含んだ果実か重々しい水風船に似ていた。だが、一揺れ毎にむんっと熟れ始めの女子高生の甘い匂いが潮風を叩き健康的な夏の海を淫猥な空間へと転じさせようとしているかの様だった…そしてその下の結合部は、明らかに淫蕩そのものの光景であり、踝まで垂れている少女の愛液の匂いが濃厚に漂っていた。男の脛毛まみれの脚までをも澪の愛液がべっとりと濡らし、ぐちょっぐちょっと傘が引き抜かれかけては奥へと突き上げられる度に白く泡立った牡と牝の潤滑液が結合部から溢れ返る。――澪の牝肉は、怯えと恐怖を裏切るかの様に牡の強直を迎え入れてしまっていた。痛みはある。だがその痛みが更に澪を狂わせていた。ネットの男達に散々聞かされ続けた処女喪失や凌辱や膣内射精や乱交…本のすれば文庫本何冊では済まず棚の一列は軽く埋めてしまうであろう卑猥で屈辱的な文章を最初は真面目に受け取ってしまっていた澪の精神的な性的思考は歪められきっていた…凌辱への鈍化と嫌悪は密やかに被虐の根を下ろし、少女の気付かぬうちに恥辱に疼く身体に仕上げてしまっていたのかもしれない。内気な少女が何故コスプレをしてアニメキャラの決めポーズを真似てみたのか、早朝とは言え下着を身に纏わずに電車に乗れたのか、駅から撮影場所までサマーニットの内側で摩擦にしこる乳首ともどかしい下腹部の奥の疼きに困惑していたのか……。
 男の剛直が膣奥を小突く度に、澪の脳裏に一番最初に見てしまった先走りの汁が過る。ほんのりとは…いやそれなりには知ってしまっている。それが精液ではなく結合の為の潤滑液であり、だが精子を含んでいるであろう事も。もしかしたらもう少女の膣内には大量の精子が泳いでいるのかもしれない。何日生きているのだっただろうか…ねっちょりと愛液に満ちたその中を夥しい精子が泳ぎ、膣内に、子宮にたどり着く…卵子を目指して。いや流石に妊娠だけはしてはならなかった。だが直前まで処女であった自分の牝肉の熱い潤みの中を泳ぐいやらしい子種汁を連想するだけで澪の頭が熱く蕩けてしまう。怖い。駄目。なのに……。
「おかしく……な……んあっ!あ!ああ!い……いぃっ!そ、こ、い、いいっ!」
 自らが咄嗟に答えてしまっているのも判らないまま澪は激しく首を振りたくる。一つひとつの動きが膣に伝わり牝肉を突き上げる牡槍を味わう動きに変わってしまう。最初の痛みの時からそうだった。灼熱感と同時に澪の精神の何処かは無限の様な自分に突き付けられた凌辱の言葉の数々と照らし合わせて記憶と身体の両面でこの処女喪失を二重に堪能してしまう。確かに痛い。痛いからは…次にくるのは、牝奴隷として堕ちていく程の、快楽が自分を待ち受けている、そう確信してしまっている牝肉は痛みすら迎え入れ、ねっとりと処女にあるまじき濃密な愛液を溢れ返させ、そして夥しいそれと凌辱の言葉に昔から練り上げ続けられた牝肉は牡を悦ぼうとしてしまう。
「ねえ、これレイプや脅迫じゃないよね?澪ちゃんは、何でこんな場所でセックスしてるの?」
「助けて…いただいてる……から…ですっ、困ってる澪を、やさしい方が……んくうううううううううっ!だめぇっ…そこ…すごぉ……い……っ、みおのために、おちんぽっ…ずぼずぼして…くださって……ますぅ……っ」
「澪ちゃんおチンポやおマンコって口にしちゃうんだねー僕嬉しいなー。澪ちゃん熱心で真面目だからさ、セックス覚えるのも早くて、嬉しいよ!ほら!ほら!ほら!奥突かれると、どうなる!?」
 ずんずんずんずんと荒々しく膣奥を突き上げられ、澪は男に後ろ手を取られたまま限界まで背を仰け反らせる。むっちりと熟れた腰だが腹部は薄いそこが、男の傘が突き上げる度にぶくりと内側から膨れては直りそしてまた膨れる。愛しい男を抱き締めると例えるには淫ら過ぎ処女を失ったばかりとしては悲し過ぎ野生の動物に例えるには快楽に溺れきり牡槍を自ら味わい尽くそうとする牝肉がぎっちりと咥え込み離すまいと締め上げ蠢く。
「へんなの…っ、からだ、ばらばらになりそうで…こわくて……でもとめちゃ、だめぇぇぇぇぇぇっ、澪……きもち……いい…ですっ!」
「はい良く出来ました。僕も澪ちゃんのド淫乱マンコ気持ちいいよ」
「んはぁあっ!そ、こっ、そこ、そこ、そこ……きもちいいっ!おチンポ、きもちいいっ!」
「カウパーどろどろの生おチンポの生ハメ、気持ちいい?」
「は……ぃっ!気持ちいいのきもちいいのきもちいぃのぉ……っ!」
 激しく首を振りたくる澪の長いツーテイルが宙を舞う。澪には見えないカメラと接続されているタブレットには生配信中の牡と牝の激しい交わりが映り続け、その画面には以前澪を辱め続けたものよりも更に攻撃的で狂熱を孕んだ書き込みが滝の様に流れ続けていた。
『はあはあ澪たんドスケベ過ぎる』
『澪!俺以外にやらせるって何だよこの淫売!ブチ殺すぞこの牝豚!』
『口貸せ口!初フェラ俺にまわせよ!』
『やばいけどこれ和姦ー!澪ちゃんもうマトモな配信戻れないっしょ』
『今度からは騎乗位生配信したらええねん』
『場所教えろよこれからオフ会だ!』
 仰け反る澪の脇から手を回した男に両の乳房を荒々しく揉まれ澪は鳴く。同級生の女子が悪戯に揉むのとは全く異なる男の指の力は柔らかな乳房への遠慮がなく深々と沈み込ませるものでありながら、その動きは油を染み込ませるかの様にねっとりと執拗なものだった。
「澪ちゃん、自分で腰動かしてみて」
 男に命令されるがままに腰を動かしてみようとするものの深々と貫く肉槍をいなす知識もなければ経験も足りない澪は出来るだけ腰を動かそうとするものの、小刻みに左右に振る可愛らしい動きしか出来ずその上膣内の威容に負けて挫けてしまう。はあっはあっと乱れた呼吸を繰り返す澪の乳房を好きなままに揉みしだき乳首を捏ね回す男の腕の中で、少女はむっちりとした腰を出来るだけ動かそうとして鳴き喘ぐ。はあんはあんっと甘えた声が小さな海岸にはっきりと響き、華奢な足が自ら淫らな行為を繰り返す為に踏みとどまろうと力が籠もる。歪な趣味に不健康な生活を送っていそうな割に赤黒く発達しきった太く長い剛直をもてなそうと、撮影の為に柔毛を剃り落としてある子供じみた下腹部の奥の秘穴が迎え入れ、ぐぽっと音を立てて白い腰が拙い上下動と円運動を繰り返す。
 困惑と甘えを含んでいた声音が、ほんの僅かに腰の動きがコツを掴んでしまい滑らかさを帯びていく。まだ処女を失って間もないがそれは明らかに牡肉を貪る為の動きであり、悩ましく見悶え涙を零している澪の唇から唾液が糸を引いてつうっと垂れていく。
「澪ちゃん、おマンコがぐねぐね蠢いておチンポ締め付けて悦んでるの、判る?」
 まだ何処か途方に暮れながら、家族の面影を脳裏の隅に留めながら、こくんと澪は涙を零しながら頷いた。彼の機嫌を損ねてはいけなかった…満足して貰わなければ、いけない…その為には何をするべきか、その確かな証は何かのかが一瞬でも頭から離れない。膣内射精…それは恐ろしい事の筈だが、澪はそれを受け入れなければいけない筈だった。皆が満足する方法。皆が。
 ――澪は、動画視聴の数十人にまで考えが及んでいない。しかも、気の早い人間は撮影場所も判っている撮影会場へと既に向かっている事も…撮影会が終わる夕方には彼らが到着する事も。
 こくんと頷いてしまった澪は甘く浅く乱れた媚びを含んだ呼吸を繰り返しながら口を開く。
「澪のおマンコ…か…かわいがって…ください……もっともっと…いやらしく開発して…おチンポ漬けに、して……ぇっ」
 今限り。そう、衣装を貸して貰えるまでの行為で、表に出ないのだから今しか味わえない、そう思い込んで澪は腰をくねくねとぎこちなく回しながら男に甘える。セックスも今限り。もうこの後自分は誰にも穢されない…これは穢れた事になるのだろうか?衣装を借りて撮影会に挑めばもうそこからは日常に戻るのだから、これでおしまい。そう思うと膣奥で何かが疼く気がした。だがそこを意識してはいけない、今こそ、今だけ、澪は溺れてしまえばいいだけだった。
「澪ちゃんが可愛がって欲しいのはおマンコだけかい?――他にも知ってるよね、いっぱい吹き込まれて、憶えたよね」
「……。は、ぃ……」
「フェラもパイ擦りも人気だし、アナルセックスも5Pも沢山教えたよね。澪ちゃん記憶力がいいから憶えてるだろう?」
「はぃ……っ」
「調べたんだよね?澪ちゃん勉強熱心だからいつもネタに詳しくなってるよね。――だから、澪ちゃん判ってるだろう?中出しセックスでイキ狂うとか、アクメとか、全部知ってるよね、頭でっかちで、おマンコ濡らして疼いてたんでしょ?」
「――は……ぃ……っ」
 それは女性として認めてはいけない事の筈だった密かな一人きりの秘密は守られて然るべきな権利の筈だった。だが澪は逆らえない。徐々に、少しずつ動き出した男の腰に、牝肉をぐちょぬぽと可愛がる逞しい牡槍に優しくだが残酷に叱りつけられ宥めすかされる様に澪の身も心も男の言葉と性器に支配されていく。
「じゃあ、次は何を覚えないといけないか判るよね?」
「……。澪に……みおに…絶頂を…おしえてください……。沢山たくさん絶頂をおしえ…て……さいごに、とどめに…たっぷりと精液を澪のいやらしいおマンコに…だしてください…、一番奥で…澪のだいすきな一番奥で……澪を……さいごまで、おかしてください……」
「犯すじゃないよね。でも澪ちゃん可愛がられるのも乱暴に犯されるのも好きなんだっけ?」
「――は、はい…、澪…おチンポをゆっくり動かしていただけるのも…めちゃくちゃに…突かれるのも……とっても…すきっ…あっ、すき……っ、すき、とってもすき……っ、あ!あ!おチンポ……っ、すき……ぃっ!」
 ぐいと腕を引かれ澪はカメラに向き直った体勢で大きく足を開き牡を迎え入れたまま身体を前へと曲げられる。
 正面やや下に位置するカメラは澪の顔から結合部までが一直線に収まる位置であり、見慣れたそれよりも高額なカメラにびくりと身を震わせ硬直しかけた白い身体を、男が背後から勢いよく突き上げた。澪の唇から絶叫が迸り、下腹部から熱い液体がびしゃりと弾け砂浜へと放物線を描き垂れ続ける中、男の力強い抽挿が繰り返される。ぱんっぱんっぱんっぱんっと鳴り響く腰を打ち合わせる打擲音があからさまに鳴り響く中、澪の赤裸々な言葉を男が引き摺り出し、少女はそれが後ろ暗いものだと微かに認識しながら牡に逆らいきれずに淫らな告白を繰り返す。誰も見ていないから。誰も聞いていないから。その言い訳はカメラの前では無意味だと判っている筈だが男の善意に微かに縋り、何十人から百人以上へとカウンターを増していく配信動画の中で、澪は秘密を暴かれ身体の隅々までの恥辱に溺れ、そして、牝へと完全に堕ちていく。
 イきますと、宣言し、澪は何百人もの視聴者に見られながら初めての絶頂に押しやられた。

 遅刻してきた澪を迎えての撮影会は終了した。
 既製品では明らかにサイズが合わなかったコスプレ衣装は澪の乳房も腰も隠し切れず、最初から微妙な空気が漂っていた。カメラを準備していた参加者は皆タブレットでネット検索などをして時間を過ごしてくれていたのか、不思議と叱られる時間は短く、想像していた撮影会よりも人もカメラも多い中リクエストに応えて様々なポーズをつけていた澪は、身体を曲げ伸ばししていた為か不意に膣内から零れた大量の精液が衣装を汚しているのに気づいたが、タイミングよく責任者が別の衣装への着替えを提案し、用意されていた衣装へと着替えた澪は無事に撮影を続行できた。
 想像していた他の被写体の参加のない撮影会で、澪は精一杯にポーズを取り続けた。キャラの決めポーズから、グラビアアイドルの様な四つん這いやジャグジーに入っての濡れての撮影に…それは徐々に淫らさを帯びながら進んでいく。下着も付けないまま極薄の濡れたTシャツ一枚のシーンなどあっただろうか?といぶかしみながら、澪はポーズを取っていく…その痴態は明らかに卑猥で隠しきれていないものだったが、男の望むままに五度の射精を済ませるまで貪られた澪は体力も残っておらず、ただひたすら疲れ切っている身体に鞭打ち要望のままに被写体になりきっていた。
「お疲れ様ー」
 何十人もの開始メンバーから声がかけられ撮影会終了した後、綺麗な夕日を眺めながらふうっと息をついていた澪は、消えた筈の大勢の気配に首を巡らせる。

 その日、表舞台での澪の最初で最後の撮影会があり、そしてその後、裏での澪の最初の撮影会が始まった。

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FAF202010082231

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