2020余所自作77『誰も助けてくれない悲壮な状況』

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 昨夜から窄まりを悪戯し続けられている蜜はぼんやりとしながら電車を待っていた。
 ずっと、ずっと、授業中も休み時間も放課後も蜜の窄まりは弄られつづけ、今は二本指ですら楽々飲み込める様になってしまっていた。授業中に何かを注入されてグルグルとおなかが鳴り慌ててトイレに駆け込んだ蜜は鳴き咽びながら大量の白い液体を排出する…恐らく牛乳だっただろう。不調で退出した授業の間、ずっと腸内に液体が注入されては排出する繰り返しが延々と続き、蜜は全身にしっとりと汗を掻いて、避けようのない屈辱に塗れていく。当然排泄行為など見られたくはない、だがそれは蜜の近くにいる。蜜が堪えている間にずぼずぼと口腔を太い牡槍が犯し、他に誰もいない女子トイレの中に物静かな生徒会副会長が大量の牛乳と腸内の残留物をひり出す音が鳴り響く。排出などしたくない。だが夥しい液体を腸内に留めさせられるのは、暴行に近かった。逃げられない。逃げても、制服を奪われて全裸にさせられている蜜には行き場がなかった。ましてや相手を突き飛ばそうにも手は何もない空間をすり抜けるだけの相手では……。
 ぬろっぬろっとそれの指が今も蜜の窄まりを犯している。また中途半端な時間だったが、呆けている少女は自分を見ている何人かの視線に気付けずにいた。
 ぼんやりとしながら電車に乗り込んだ蜜は身体を押される形で奥まったボックス席へとたどり着き、そして座り込みかけた瞬間、立ち止まらせられる。座席の上の荷物置きの棚へと手が引かれ、そして、何かが蜜の手首を網に固定させた。
「何…、な……」びくっと身を強張らせた蜜の腰の脇でファスナーが下ろされていく音が鳴り、そしてブレザーの中で鍵ホックが外されていく。「ゃ……、ひとが……いるの…」
 今日も車内にはそこそこの乗客がいる中、蜜の身体は四人掛けのボックス席の中央で立ち止まり両手で網に捕まる形で立ち止まっている迷惑な乗客にしか見えないだろう。手首を捕らえているのは何だろう、それの手ではない。手錠か何かの様な見えない物が蜜の自由を奪う中、校則通りの真面目な膝丈のスカートが足元にばさりと落ちた。パンティは、身に着けていない。念の度に自宅から持ってきていたパンティは身に着ける度に切り捨てられてもう三枚も無駄にしてしまった…四枚目があったとしても切り裂かれてしまうだけだろう、そう諦めてしまう。授業中もずっとパンティを身に着けられなかった蜜の頬が夜のビル群の灯りを映す窓に染まり、そして冬の制服のブレザーなどの上半身はそのままに下半身は黒のハイソックスとローファーだけの自分の淫らな姿と、背後に立つ人達の姿が映っているのに気付き真っ赤に染まる。
「ひ……っ!」
 窓には蜜が映っている。蜜と男達だけしか映っていない。手枷も見えない。きっと彼等には電車に乗り込んできてボックス席に立ち止まった蜜が自らスカートを脱ぎ捨てたとしか思えなかっただろう。何て行儀の悪い娘だろうと呆れられるならまだいい…だが蜜の下半身は完全に露出している。腕を真上に上げさせられている為に腰の上まであるブラウスの丈はウエストの辺りまで上がってしまい、蜜の白い尻肉は剥き出しになっていた。
 身を捩ってしまえば尻肉でなく下腹部を晒してしまう事になってしまう。不思議なもので尻肉ならばまだマシで、だが下腹部は人に見せたくはないと少女は考えてしまう。だが、だが、その望みは裏切られるだろう…そう考えてしまう蜜は絶望に顔を強張らせながら、どこか淫らな吐息を漏らしてしまう。膣口は濡れている…ずっと濡れ続けている。寸前まで弄ばれている窄まりに、膣口はくにゃくにゃと疼き切った蠢きを繰り返しており、そして複数の男達の目に晒されている中、男達の存在に気付いてしまい膣奥から絞り出された愛液がとろりと垂れていく。
「や……、ぁ……っ」
 パンティと同じく切り裂かれた結果ブラジャーを身に着けていない蜜のブレザーの釦が、ゆっくりと外されていく。胸のリボンの留め具が外され、そしてブラウスの釦も外され、夜の車窓に生白い裸身が晒されていく。ただ釦を外していくだけならば薄く開いているだけの服の前が、誰も触れていない筈の光景の中、ぐいと力任せに割り開かれ蜜の裸身が露わになる。背後の微かなどよめきの中、シャッターを切る音が幾つも鳴り響き、あまりの恥ずかしさに顔を背ける蜜の乳房が宙でぐにゅりぐにゅりと卑猥に捏ね回されているかの様に歪み揺れ動く。んっ、んんんっと溢れてしまう喘ぎを堪える少女の白い脚が片方ぐいと上げられ、ねっとりと濡れそぼっている牝肉が一人で自然に割り開かれ、まるで牡に擦られているみたいな動きで粘膜が揺れる。嫌いやいやいやと何度も小声で哀願する少女の声は無力で絶望に彩られながらどこか被虐の牝の悦びと期待を漂わせ、背後の男達の行動を僅かに後押しした。
 皆が、少し歩を進めて蜜のすぐ近くで撮影を始める。
 蜜の脚の間にスマートフォンを割り込ませてくる者もいれば座席の間を器用に擦り抜けて窓際の座席に陣取り蜜を前から撮影する者、蜜の背後で性器を擦り始める者、だが奇妙に蜜自身に触れようとしないのは異常さにどこかで気付いているからなのかもしれない…そして、蜜は、その異常な存在に囚われていた。
 乳房が滅茶苦茶に揉まれ乳首が噛まれる…だが視界には相手の存在は映らない。見えない手枷をぎしぎしと鳴らせる音は蜜が自ら捕まっている網棚を鳴らせているとしか思えないのだろう。淫蕩な露出狂の小娘が、乳房を激しく揺らせながら見悶え、腰をくねらせている光景に男達の呼吸が荒くなり目が血走っていく。見られている。昨日の夜は…この後犯された。だが今日は見られるだけなのだろうか?そう考えてしまう蜜は自分に愕然とする。まるで犯されるのを望んでいるかの様で、だがそれは痛い所を突いているのだろうか、顔逸らし首を振りたくり啜り鳴く蜜の下腹部からはどろどろと愛液が滴り落ち、ボックス席の周囲は牝のにおいで満ちていく。
 そして…そして、今日は、途中から犯されていないのだ。
 途中からずっと窄まりだけを弄ばれている牝肉がくにゅくにゅと物欲しげに蠢いている。ずっと膣を責められていない。嫌になる程犯して貫いていたものが与えられない飢餓感は無意識に少女を浅ましい欲望を引きずり出していく。
 んっんんっと声を詰まらせながら下腹部の谷間を弄ばれている蜜は、それの切っ先を避ける様に…求める様に微かに腰を前後に揺らしてしまう。望んではいない。動きがずれているからそう見えてしまうだけだ。だが、白い腰は揺れる。見えない強直が擦る谷間から濃い愛液が撹拌される音がぬちゃぬちゃぬちゃぬちゃと車内に響き渡り、淫らに身体を揺らす蜜の豊か過ぎる乳房が宙で前後左右に弾み若い牝の汗のにおいを撒き散らす。
「――ん……っはあああああああああああああああああ!」
 それが蜜の膣口を捕らえ、ずんっと一気に膣奥へと突き入れられた瞬間、蜜は身も世もなく喘ぎ声をあげてしまいながら仰け反る。牡に捧げているかの様に一点に捕らえられている腰が激しく震え、牝肉がぽっかりと口を広げるその周囲に溜め込まれていた愛液が溢れ返る。何も挿入されていない。何もそこを犯していない。だが白い腰のその奥を極太の牡槍で貫かれている様な光景の中、女子高生の全身ががくんがくんと壊れた様に跳ね、そして、抽挿の音が鳴り始める。一突き毎に棚に捕まっている白い身体が歓喜に跳ね上がり、涙を唾液と汗と愛液に塗れた少女は触れるか触れないかの位置に立つ男達の中でよがり狂う。
「んはああっ!ん…あっ!や……みないでぇ……っみないでみないでみないでみないでぇぇぇぇぇっ!」
 蜜が身を捩る度に男達の身体に当たる。だが、当たるだけだった。実際に少女を犯している男の存在は誰にも気付いて貰えない。急に無視された窄まりがじんじんと疼く中、牝肉の快楽に溺れていく蜜の膣奥で、それの精液が今日も何度も放たれる。昨日からの精子がまだ子宮内で生き続けているであろうそこにまた夥しい精子が送り込まれていき少女の牝肉は更に穢されていく…だが拒む手段は、一つもない。
 やがて見せつけられているかの様な周囲の男達が我に返り蜜を犯し始めるのは、かなりの時間が経ってからだった。

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