2020余所自作81『宴会の余興』

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 藤乃は酔っていた。
 剣道部の合宿に紅一点。これは危なっかしいとしか思えない図ではあるが負けず嫌いが徒となり昼間の練習試合でひたすら勝ちまくり自分は男子に負けてはいないのだと主張出来たと思い込んでいた少女は、生意気な女子として見られている自分が男子のヘイトを更に集めてしまっていた事に気付かない。一人きりの女風呂、一人きりの個室、特別扱いにならざるを得ない自分に楽しくも窮屈な集団生活状態にある男子が妬むのにも気付けず…その上藤乃の身体は高校生としてはかなり浮く程に熟れていた。たわわな乳房も蜂の様に括れたウエストも張り出した腰肉も男子生徒の劣情を誘うには十分過ぎていた。そこそこは距離を保つ。だが暑い最中の道場で手拭いで汗を拭う少女剣士の牝の色香は男子生徒達の理性を削り取っていく。
 合宿に持ち込まれていた焼酎の小瓶を見咎めた少女を煙たげに見た後、それは悪意に変わる。
「飲めるわよその程度!」
 軽く馬鹿にした売り言葉に買い言葉でどぼどぼと注がれたコーラの焼酎割を一気に飲み干した少女は、明らかに酔った。酔ってしまっていた。台風の接近もあり明日の予定などを相談している顧問と部長と食後の風呂に出かけた多くの部員のいなくなった食堂で慣れぬ酒の一気飲みをし、そして、その後の意識が少女にはない。

「んは……っ…、ん……はああああっ!」
 盛り上がりきった少女の窄まりからぬぽりとオレンジ色の卓球の玉が姿を現す。宿の奥まった場所にある卓球場までの通路は既に消灯され、そこは人目にはつかない。朦朧とした少女は腸内にまだ留まっている幾つかの異物の気持ち悪さに唸り、そしていきむ。
「へへへ…こいつ産卵プレイで濡れてやがる」
「ケツの穴だけどな」
 玉をひりだす度にマジックで書かれる正の字は既に四画。床に転げている玉は既に冷えたものと温まったままのものが混ざり、それは薄めたものの少女の膣と窄まりに注入された焼酎に塗れていた。
「んはあっ!」
 恐らくは処女だと思われていた想像通りの乳幼児の様な綺麗な肌色を留めている下腹部のその後ろ、もぞもぞと蠢く窄まりが排出しかけていた玉の形そのままに半球状にぷっくりと膨れ上がり、オレンジ色の玉の一角が徐々に露わになり、そして不意に窄まりを抜けきり床へと吐きだされる。ぽこーんと濡れた間の抜けた音が卓球室に鳴り響き、朦朧としている少女は荒い呼吸を繰り返してぐったりとするが、まだまだ腸内の玉は残っている。酩酊状態で虚ろな瞳だがその瞳はどこかまだ挑発的で男子達の凶暴性を加速させていく。
「ゆるさない……っ」
「こっちもな。睡眠時間削るんじゃねえよ」
「あと3分で全部出し切らなかったら、お前レイプな」
「ゆるさ…な……ぃ……っ、ん……ぐ……ぅぅぅっ!」
 身を捩る少女の浴衣の胸元が開け、豊か過ぎる乳房がぶるんと露出するがそれに藤乃が気付く事はなかった。ただひたすら不愉快な排出欲求と悪魔達の歪んだ悪夢の世界の中で、少女はいきみ続ける。ぞくりぞくりと妖しい感覚が全身を火照らせまだ憎からずの仲の部長との最後の一線を越えていない処女肉がぬるぬると滑り、薄い焼酎と混ざりあい卑猥な液体と汗が剥き出しにされている下腹部を濡らしていた。
「んは……ぁあああああああ!」
 ぬぽんとまた排出した玉に藤乃は首を振りたくる。卓球の玉は4センチ。それは部長の青年のモノの径よりは小さいが密かな睦事で触れているモノをどうしても思い出させる…身体に。部屋の全景も相手の人数も判らない歪み踊る世界の中、はあはあと喘ぎながら少女が思い浮かべるのは相手のモノだった。
 ぬぽんと、また玉が抜ける。
 抜けきった後、自分を犯すものの正体を藤乃は知らない。

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FAF202010210016

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