2020余所自作86『泥酔』

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「ふへへ……」
 初めての飲酒で既に頭の中がぼんやりとしている礼菜はベッドの上に転がってだらしない笑みを浮かべた。同級生が集まってのクリスマス会は積極的でもなければ消極的でもない中途半端な礼菜にとってはとっておきの機会であり、炭酸ジュースに酒を混ぜる面々にどぎまぎしつつ少女の意識はたった一人の男子へと向いていた。野球部のエースへの告げもしない片思いと言うベタな状況だが十数人も参加しているクリスマス会ならばそこそこに親密で、そこそこの距離があって乙女心的には助かる。
 夕方から始まりランダムのプレゼント交換やカラオケにボードゲームと楽しんでいる間に時間は過ぎていき、時計が二十時を回った頃から酒が回りだしていた。二十一時近くになるとそろそろ門限で帰宅する子達が続出して、礼菜もそろそろ帰らなければならないなと思いながら彼の参加するイベントについついぎりぎりまで堪えた結果が泥酔だった。
「ふへ……」
 気付けば女子はもう礼菜しかいない。いや、礼菜はもうメンバーの顔触れを意識出来ていない。頭の中がどくどくと脈打ち全身が温まっている初めての泥酔でご機嫌な緩い笑みを浮かべながらベッドの上でころんころんと時折寝返りを打つうちに制服のスカートが捲れ上がりパンティーが見えてしまっているのにも気付かずに、時折緩い笑い声をあげている。――そんな姿に他参加者の男子達がぼそぼそと話している内容も全く判らないまま。
「香取、暑くね?」
「んー…あちゅい、かも?」
 ころんと転げている礼菜はただ純粋に全身がぽかぽかと温まっている感想を口にする。
「ちょっと端っこ行ってー」
「ふぁい」
 ころんと転げた礼菜は男子の一人が剥き出しになっているパンティの隅に指を引っ掛け、そして少しだけずり下ろされたのに気付けない。
「今度はこっち」
「ふぁい」
 ベッドの上で転げるのが何となく楽しくて指示されるまま左右に転がる礼菜の腰からパンティが下ろされ続け、ぷるんとした柔らかな尻肉が、漆黒の柔毛が、そして脚を揃えて転がる付け根の秘めるべき場所が蛍光灯もクリスマスツリーの電飾も何もかも照明が灯りっぱなしの室内で露わになっていく。何度も転げていく間にパンティは完全に礼菜の脚から抜き取られ、ウエストの辺りまで制服のスカートが捲れている礼菜の下半身は剥き出しにされてしまう。
「んにゃぁ……」
「香取、喉乾いてね?」
「少ぉーし」
「ほらほら飲めのめ」
 寝転がったまま渡されたのはほぼ酒の状態であり、けほっと噎せながらゆっくりと飲んだ礼菜の紅潮した頬が更に赤くなり顔どころか制服の胸元まで真っ赤に染まる。
「あたまぐるんぐるんまわるねー」
「ピースしてみ」ふへ、と笑う礼菜は自分の下半身が剥き出しになっているのにも気付かずに向けられたスマホに向かってピースサインをし、そして手がぺたりと落ちた。「ちょっとねむいかも…ねて、いい?おこして…ね?」
 今何時頃かな?と思いながらぐるぐると回る世界に礼菜は意識を放り出す。何やら声をかけられれば一応それに応じる礼菜は、ベッドの上で自分の脚が左右に大きく広げられるのにも、見易い様に腰の下に枕を差し込まれるのにも、執拗にスマホで自分の痴態が撮影されているのにも気付けないままふへへとご機嫌な笑みを浮かべるだけだった。
「香取、気持ちいー?」
「ふにゃぁ…ん……こちょぐったい…」
 ぴちゃぴちゃとクリトリスを嘗め回されてくすくすと笑う礼菜は、次の男子がシェービングフォームと安全剃刀を準備しているのも気付けない。順番で交代でエスカレートしていく遊びの中、礼菜がプレゼントに用意していたお手頃の万年筆が指代わりに挿入されくちょくちょくちょと膣内を掻き混ぜられぬるりと礼菜自身の膣の蠢きで押し出されて愛液の糸を垂らしてベッドの上に落ちてはまた押し込まれていく。
「香取、楽しい?」
「ん……はぁ……っ…たの…し……、ぁ…ん、ふあ……んっ」
 殆ど意識のないまま従順に答える礼菜の下腹部にはもう柔毛はない。左右に大きく開かれた腰を枕の上で前後に揺らす礼菜の膣内から温まりきった万年筆が引き抜かれ、ねちょりと音を立てて男子の指が沈み込む。既にねっとりと濡れきった膣の異物感にんんっと微かに唸る礼菜の手は男子の一人のモノが握り込まされている。
「暑くない?」
「あちゅい…よ?」
 左右に動かされる手の中の熱い幹の先からどろどろと滴る先走りの汁が礼菜の手を汚し、そして下腹部では柔軟に指を一本受け入れていた膣に次の男子の指が二本ゆっくりと沈み込ませていく。時折酔いを醒まさない為か飲まされる酒の苦さ以外の何かが、『大きなスティックキャンディ』を舐め続けていた礼菜の口内に広がる。酒と違ってねばねばとした何かを願われるままにこくんこくんと飲んだ礼菜は、暑さをどうにかしてくるらしい男子がどうにか楽にさせてくれるらしいのに任せる。
「香取、気持ちいい?」
「きもち…いい……、いぃ……、ぁ…んっ…んふ…っ、んはあっ…きもちいぃ……きもちいい……っ」
 ぐちょぐちょぐちょぐちょと凄い音が室内に響き渡り枕の上から腰を浮かして尻肉や内腿をびくびくと痙攣させながら礼菜は質問に答え続ける。二本の指で捏ね回される膣口からどろどろと溢れた愛液が糸を引いて枕へと垂れていく。そんな礼菜の制服のベルトやファスナーが複数の手で解かれていく中、二本目のスティックキャンディがプレゼントされて少女は舐め回す。美味しいかは判らないけれどクリスマスイベントのスティックキャンディならばご馳走に違いない。

 翌朝…いや昼頃か、礼菜はとても機嫌のいい五人の男子に起こされる。
 前夜のパーティの酔いでくわんくわんと頭の痛む礼菜は親切に掛けられている毛布に包まったまま迎え酒を受け取り、そしてパーティの続きが始まった。



■『泥酔おまけ』

 シェービングフォームを下腹部の柔毛に乗せようとした前に、唐突にびちゃりと生暖かい白濁液が弾けた。
「あっぶね…俺の手にかかる所だったろ」
「ごめんごめん、ちょっと興奮したわ」
 そう言いながらまだどぷどぷと精液を吐き出している傘で柔毛を掻き混ぜる男子の顔が歪な形に歪んでいる。ぼんやりしてる礼菜は自分の秘所にかけられた粘液の正体もそれを掻き混ぜているモノの正体も判らないまま口の端から酒を垂らしていた…平凡な扱いではあるが乳房も大きく男子生徒の間ではおかずとして好評の少女へのグラスの酒量は明らかに多目になっている時点でこうする事は暗黙の了解になっていた。クリスマス会がこんな早い時期なのもこの家の家人が参加者当人以外は不在の為だった。明後日まで五月蠅い親は帰ってこない。
 呆れる程無防備な少女の柔毛は手入れなどしなくても済む程度のしょぼしょぼな生え方であり剃刀を数回当てるだけで剃り落とせてしまいそうだった。そこを、その最後の姿を、幾つものスマホが撮影していく。赤黒い傘で捏ね回される柔毛が精液溜りの中薄い渦を描き、そして傘がクリトリスを挟み込む。
「ぱくっとな」
「親父かよ」
 小馬鹿にしている様なそんな恥辱の中、当の本人は先刻から舐めさせられている他の男子のモノに執着している。ケーキの残りの生クリームを絡ませておいたのがよかったのかまるで苺をしゃぶる様に熱心にくちゅくちゅと舐る姿は思いの外いやらしい…が噛まれても知らないぞと他の全員が思っている。
「さーて撮影もしましたので入刀」
 ぞりっと、安全剃刀が礼菜の下腹部の柔毛を剃り落としていく。本能的なものなのか、それとも他の刺激なのか、びくんと上気した腰が跳ね上がるのを数人で腰を抑え込むその中心で、処女の膣の奥深くまで挿入している万年筆が前後上下にうねうねと暴れる。
「やらしいなこいつ」
「香取、おまんこ感じてる?」
 返事の代わりに万年筆が上下に大きく揺れた。
 数人がかりで腰を抑え込んだまま、ぞりっぞりっと柔毛を剃り落とされていく礼菜の膣口から溢れた愛液がねっとりと垂れて糸を引く。今は酔っていて判らないだろうがこの行為は生え揃うまでこの日の恥辱を同級生の少女に思い出させる事になる…毎日の手洗いも入浴も生えているべきものがなくなっているのだからどうしても実感せざるを得ないだろう。それを許せないと憤らせない為の材料はもう十分に用意してある。
 ぞりっと最後の一筋を剃り落した後、状況も判らずにご機嫌な笑みを浮かべている礼菜の手を導き、ねっとりと糸を引く下腹部の丘に当てさせて左右に開かせる。
「はい、チーズ」
 全員のスマホが、それを記録した。

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