『誘惑〜Induction〜改訂版 STAGE-7』

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 触れてはいけない人だと判っている。
 裾野から掬い上げられた乳房をゆっくりと揉みしだかれるだけでその悩ましく甘いこそばゆさと恥ずかしさに縮込まりたくなった少女は、更に乳首を舌で転がされ首を振りたくった。頭上からの熱いシャワーが肌を打ち、ボディソープを中途半端に流していく中、無意識に縋り付いてしまっている異性の身体の逞しさに頭が白くなる。肌の下に脂肪がない様な引き締まった身体の筋肉の硬さ、自分とはまるで異なる肩幅と胸板、濡れた髪の長さ、ギプス以外は何一つ身に纏わずに重なる肌、膣口をぐいぐいと押す猛々しい傘、そして、異性でも恋人でもなく他者には触れさせるべきでない窄まりをそっと柔らかく執拗になぞる指。
「ゃ……せん…せ……そこ……ぃゃぁ……」
 降り注ぐシャワーの流れから外れているのかボディソープが男の指の感触を滑らかなものにさせ、擽る様に動く指先がひくひくと戦慄いてはきゅっと窄まる密やかな孔を撫でる。性的な行為にやや疎い少女にとって到底思い浮かぶ筈もない淫らな刺激に白い顎が震え、男の腕の中で細い背が撓った。はぁっはぁっと泣きじゃくる様な乱れた呼吸を繰り返す瑞穂は乳房を揉みしだく片手の動きにも翻弄され混乱する。
 怖くないと言えば嘘になる。医師は唇は奪わないと約束してくれてはいたが、それは恋仲の男女として接しては貰えない事を意味しており瑞穂の胸に突き刺さっていた。敵う筈がないと判ってもいる。深夜の整形外科診察室近くの通路で見てしまった医師と交わる看護婦は、十七歳の少女では到底比較にもならない華やかな美貌の主で…そう思いかけた瑞穂は一瞬何かが気になったが、医師の甘噛みに喘ぎ思考は妨げられた。
 医師に気づかれてしまう前に腕を解かなければいけない、はしたない娘だと思われたくない、恥ずかしいなどの様々な考えが浮かぶものの、身体はびくびくと震え続け思う通りに動いてはくれず少女は耳まで赤く染まる。今すぐ離れたいと切望しながら、張り詰めた精神はどこかでこの状態に胸ときめかせてしまっているのも判っていた。愛しく思う女性がいる男性にこうして縋り付く事など許される筈がない。途方に暮れる少女など構わない様に、その手は優しげに乳房を撫で、そして恥ずべき窄まりの縁を捏ね回し、乳首を入念に舐りそして噛む。
「ぁ……っ……せんせ…ぃっ」
 こそばゆさとは似て異なる甘い疼きが医師の触れている場所全てから広がり、全身が甘く溶けていく。これは洗って貰えているとはもう呼べないと認識しているのに瑞穂には止められない。とろとろと滑る膣口と傘の接触部は少女の乱れる動きで常に撫で回される形になり、シャワーの水音の中くちゅくちゅとひっきりなしに粘液質な音を響かせていた。
 身体の奥が熱く脈打つ感覚に瑞穂は甲高く細い悲鳴をあげてしまい、首を小さく振りたくる。何かが今までと異なる狂おしいもどかしさは不可解な物足りなさを伴い、ひくっと震えた膣内の蠢きは収まらずしゃくりあげる動きを繰り返す。
「せん……せ……ぃっ、ぁっ……せんせ…ぃ、せんせいっ」
 自分の中で何が起きているのか判らず、だが全てを医師が握っている予感は確信に近く瑞穂は問いかける様に男に更に縋り付きそうになり、びくっと身を震わせる。
 不意に過ぎった昼の看護婦の美貌が深夜の整形外科外来の通路で見てしまった悩ましい姿と重なり、瑞穂の頭が白くなった。
「どうした」
 医師の淡々とした声の問いかけに、呼吸さえも忘れていた少女は首を振ろうとするが、自分の身体とは思えない程首は硬く凍り付き動こうとはしない。あの美貌の看護婦は自分が質問したネクタイは愛する人の物だと気付いてしまったのだろうか?瑞穂の脳裏に父親のネクタイを締めている母親の姿が浮かび、一対の男女を傷つける自分の行動の恐ろしさに動けなくなる。自分は何をしているのだろうか、急速に竦む精神と甘くもどかしく疼く身体の差異に混乱する瑞穂の瞳から溢れる涙を、頭上から降り注ぐ熱いシャワーが流していく。
「怖いのか」
 自ら解く事が出来なかった白い腕をするりと解いた男が至近距離から瑞穂を見つめてくる。塗れた漆黒の髪、整った精悍な顔立ち、声音は淡々としており労っているかと思えたが、その目に浮かぶ感情を感じた瞬間、瑞穂は更に息を詰まらせた。
 怒りなのだろうか苛立ちなのだろうか。
 元から罰を与えると言われたのを失念していたのだろうか…男女の睦事と錯覚して気後れするのも失礼な立場なのだろうか、男にとってはこれは浮気でも悪戯でもなく悪事への罰でしかないのだろう。胸の痛みに視線を逸らせる少女の身体を軽く引き上げ、男はユニットバスの広い床へと横たわらせた。

 ――これは、何……?

 ――これは、何だ?

 虫螻の様だ。
 床の上で身悶える華奢な身体をまさぐりながら男は肺の底に溜まった冷えた空気を吐き出す様に息をつく。暖まったユニットバスは決して寒さを感じさせるものではなかったが、肺の底や臓腑の奥に感じる冷えた違和感は消え去らない。何なのだろうか、風邪などの体調不良ではない、睡眠不足でもない、正体不明のものが男を不快にさせていた。
 細い、か弱い腕。ウエストも腰も腿も細いが細いなりの強弱が付いていて、棒切れの様な惨めさはない、モデルの様な筋肉もなく、肉感的な強弱でもない、儚げで優美な肢体。濡れた肌と床に貼り付き広がる絹糸の髪。澄んだ甘い声。
 脳裏を過ぎるのは特別室で見た光景だった。この裸身に貼り付くガウン姿の男。他者の濡れ場を生で見た事はなくこういったものなのだと認識すると同時に、嫌悪感が湧いた。美しい花に醜い虫が貼り付いている感覚が更に一歩室内へと足を運ばせていた…だが更に他人から見れば今の自分も同じ醜い虫なのだろう。
 何度もボディソープを白い肌に垂らしては擦り込み洗い流して、舐り、吸い、噛む。熱いシャワーが高い位置から降り注ぐ中、執拗な愛撫に身悶える少女の声が甘い。特別室から戻った直後は殆ど見せなかった反応は男の知っているものへと完全に戻っており、それが男を不快にさせる。何をされたのか望んで行ったのか。それを意識する己に不愉快な感覚を覚え、少女の乳房にボディソープを垂らし手で荒々しく揉みしだく。この滑りがなければ恐らく指を深く食い込ませ酷く痛い思いをさせていただろう、ぬるりぬるりと滑る指で可憐に硬くしこった乳首を摘まもうとしては逃し、甘い囀りを聞きながら洗い流して、吸い付く。舌で乳首を転がしながら膣口を捏ね回している中指をゆっくりと挿入すると白い身体がびくりと跳ねるが、悪い反応ではない。
「ぁ……っ」
 ねっとりと熱い牝肉が指を拙く締め付ける。少女の両膝が男の身体の脇で頼りなく震え、指の抽挿の度にくちょっくちょっと卑猥な粘液音がユニットバスの水音に溶けていく。多忙でおざなりなセックスとは違い時間をかける愛撫の心地よさは静かに一人で飲む酒の様に男を満たし、愛撫の指は更に執拗さを増していく。この少女も肉棒で貫かれる悦びを覚えれば急いてせがむ様になるのだろうか。腕と同じ簡単に手折れてしまいそうな細い身体の中、美しい曲線を描く豊かな乳房が男の手で撓み、乳首に軽く歯を立て吸い付き顎を引くと淫らに引き延ばされる。懸命に堪えようとしている甲高い啜り泣きと共に指をいやらしく喰い締める膣の蠢きと微かに前後する華奢な腰。自分を呼ぶ声は、今まで抱いたどの女よりも美しく、甘い。
 看護婦と自分の間柄を誤解したのならば何故こうして中途半端に身体を許すのか、悲しげに咎める瞳に涙を溜め、命じられるがままに舌を差し出し舐り回され、教え込んだ通りに舌伝いの唾液を飲む少女への疑問は男の中ではさして大きくはない。潔癖さは男としては滑稽であっても女の羞恥心の重要な要素であり弄ぶにはあった方がよいものである。
 男の頭が徐々に降りていき下腹部に辿り着いた時、放心状態に近い蕩けた状態だった少女がびくりと震えた。
「ゃ……、そんな……」
「何だ」
 範囲は広くないものの豊かな髪と似た細く縮れの少ない柔毛は濡れ、薄い下腹部の丘に貼り付いていて視界をさして遮りはしていない。十分指で弄り続けてあるその奥はクリトリスから床に着いた尻肉までねっとりと愛液に濡れ、水とは異なる光沢に滑り慎ましげな佇まいはまるで情交の後の様に綻びきっている。腹部や内腿の肉付きの薄さと比べ、丘自体は柔らかく男の抽挿を受け止めるだけのクッションの役割を満たしており女性らしい膨らみを帯びてはいるが襞は慎ましく、子供の様に色が淡く内腿の白さと大差ない中、乳首と似た粘膜の淡い鴇色が艶めかしい。
「……。み…みないでください……おねがい……します……」
 水音に消えそうな細い声は羞恥に震えていた。出来れば膝を合わせたいのであろう、内腿が男の頭を頼りなく挟みかけては恐れる様に緩み、華奢な指が男の視線を遮ろうと割り込んでくる。
「手を外せ」
 既に鏡越しに見られていても至近距離から見られるのは恥ずかしいのか、珍しく命令に従おうとはせず首を振る少女に男は口の端を歪めた。目の前にある指は子供の様に小さいがしなやかで細く女性らしいもので、男は事故での外傷がギプス以外に見つからない事に安堵する。薄く柔らかな肌は白く、微かに血の色を透かす薔薇色が美しい。
 不意に指を舐められた少女の身体が震えた。
 細い。一番太い親指すら男の小指より細く、節でさえ頼りなく桜貝を思わせる整った爪は小さく、舌を滑らせても荒れた部分を感じない。恋愛も碌に判らないまだ十七歳の小娘の指は詩集の本の頁をめくるのが似合うもので、まだ男の性器を愛撫などした事はないのであろう。擽る様にゆっくりと指を舐る男の舌先で華奢な指が頼りなく揺れる。ぬちゅりと舐める音に内腿が跳ね、男の両耳を柔らかく撫でて怯えた様に離れた。
 構わずに指を舐る男の鼻腔をボディソープとは異なるいやらしいにおいが擽り、腰骨から背筋へとぞくりと細やかな高揚感が這い昇る。虫螻が這った跡はさして潤ってもいなかった膣内までアルコールティッシュで何度も拭い、その上で弄んだ…掌まで愛液がねっとりと溜まるまで指を抽挿し絶頂に華奢な全身に汗が滲むまで、それを思い出した男の眉間に皺が寄る。おかしな薬を盛られて朦朧としていた小娘に自分は何をしていたのだろう。自ら薬を飲ませたのではなく、少女の意識が戻っているでもなく、他人の食い残しに手を着ける様な惨めな行為だと今更感じ男は少し前の自分に呆れかえる。

 びくんと少女の身体が跳ねた。シャワーの範囲からずれた下腹部の上で細い指は頼りなく力を失っていた。回想の間も無意識で舐っていたのであろう、綻んだ指の間から男の舌まで愛液の糸が垂れているのに男は気付いた。びくっびくっと震える少女を見上げると、熱いシャワーに打たれながら硬くしこった乳首のその向こう側でギプスの右腕の先の指を口に当てている姿が男の視界に入る。
「――何をしている」ゆらりと顔を上げた守崎と耳まで赤く染まった泣き顔の少女の視線が合い、そして気恥ずかしげに濡れた睫毛が伏せられた。虫螻が貼り付いた時は泣いてはいなかったなと思いながら、しかし酷く嗜虐心を擽る綺麗な泣き顔に男の口の端が吊り上がる。「右腕は使うな」
 身体を起こすと熱いシャワーを流し続けていた為に溜まったサウナよりも粗い粒子の湯気が揺らぎ、肌に絡み付く様に流れていった。蒸す空気は熱く重く、少女の匂いが篭もっており鼻腔から肺の奥まで埋めていく。次に何をされるのかが気になるのか不安げに再び男へと視線を向ける少女が、何を見たのか怯えて身を竦めた。床と肌の上でうねる漆黒の髪と上気した身体が艶めかしく悩ましい。横たわっても尚豊かな質感を留める乳房を隠すよりも声を抑えたいのか口元に当てた右手の指先が、無言で見下ろす男の視線の先で頼りなげに床へと落ちる。
「いい子だ」
 命令には従ったものの綻んだまま下腹部に添えている左手にボディソープをたっぷりと垂らし、男は華奢な肢体に覆い被さった。美しい裸身はいつ感じても薄く華奢で男の腕の中に簡単に収まってしまう…力任せに扱えば折れてしまいそうな鎖骨や首筋の上で、怯えた儚げな獲物の震える甘い吐息が男の口元を撫でる。
「舌を出せ」
 強ばった身体がびくっと跳ね、潤みきった瞳が至近距離で揺れる。背中にかかるシャワーの湯や僅かに流れる熱く湿った空気よりも更に密度の高い危うい淫らな感覚に、少女の左手に当たる傘がひくりと動く。指に当たっているものが判っているのか何度も目の前の唇が揺れ、何か言葉を紡ぎかけ、羞恥と怯えに震える少女の頭を男は軽く抱えた。濡れた豊かな髪が幾つもの束になり指に絡み付き、ちいさな頭は予想以上の頼りなさで男の手の動きに操られ細い顎と甘い唇を差し出す。
「瑞穂」
 微かな甘い吐息の後、おずおずと差し出された舌に男は舌を伸ばした。ねちょりと絡む唾液とは異なる滑りに気付いたのか戸惑い瞳を見開く少女に、男は擽る様に小さな舌先に粘液を絡み付かせ擦り立てる。んっと短い喘ぎを零す少女の瞼が伏せられ、微かに小さな舌が揺れて男の舌を撫でるがそれは愛撫と例えるには拙く意図的でなかった。
 何を思い違いをしているのか看護婦と自分が恋仲と錯覚しているらしい少女だが、それならば何故舌を舐る事を許すのか…拒み切れない理由を考えかけ、男は放り出す。何を考えようが自分には関係がない。
「自分の愛液が判るか?」
 息継ぎに紛れた問いかけに少女がびくっと震えた。
 水の様な粘度のないものから徐々に濃密さを増していった愛液は今はねっとりと糸を引く程度に変わり、そして少し潤う等と言う慎ましい具合でなく少女がたっぷりと濡れるのも、羞恥を煽れば煽るほど敏感に反応するのも、男の刻み込む通りに少女の身体は淫らな悦びを憶え応えてくる。
「いやらしい娘だ。洗っているだけでこんなにぬるぬるの愛液を垂らして恥ずかしくはないのか」
「ゃ……」
 舌を舐りながら男はゆっくりと腰を前後に擦り付けた。細い指と手の甲に傘が重なりボディソープが潤滑液の様にぬらぬらと滑りを良くし遅々とした動きを繰り返させる。かりの部分に当たる小さな指の関節が溜まらなくこそばゆく、男は小刻みに擦り付け弧を描いて押し当てた。はぁっと窮まった嗚咽を漏らす少女の指がびくびくと震え、少女自身の下腹部と男の性器の間で行き場に困る様に揺れ、傘と粘膜を隔てようと指を閉じかけては傘に指の間を割り込まれかけてこそばゆいのか更に開き、慌てて締めようとして傘を挟み込む。ぬちゃぬちゃとユニットバス内に篭もる粘液音の中、たっぷりと注いだボディソープが泡立ち互いの下腹部の毛までを包み、ゆっくりとした腰の動きの下で微かに白い腰がくねるのを男は確かに感じていた。
「愛液が恥ずかしいのならば洗うべきだろう?」
 小さな頭を手で抱きながら囁く男に、大きな瞳に涙を湛えて翻弄されていた少女の指が僅かに動く。
「――あ……っ!」
 傘に触れていた伸ばされていた指先が粘膜の谷間へと曲げられ、少女の腰が床の上で縮込まり強張る。反射的に膝を合わせようと内腿が男の腰を締め付けかけ、そして竦んだ様に固まる。
「よく洗え」
 髪が濡れ露出した賢そうな額の髪の生え際を指先でなぞりながら囁く男に、焦れったくなる程ゆっくりと密やかに少女の指が動く。あっと切なげな声を漏らしながら曲げられた指先で自ら粘膜の襞を掻き分け、くちゃくちゃと粘液音を立てさせる仕草は重ねた傘と幹で味わう男にも当然伝わり、白い手の甲が男の性器を小刻みに擦り続けていた。
 そっと髪の生え際を指でなぞる男の腕の中で華奢な肢体が頼りなく震え、胸板に重なる乳房が捏ねる様に円を描く。乱れた吐息が男の口元を甘く撫で、傘に重なる小さな手の甲は拙い仕草を伝えてくる…いつも快楽に耽りながら洗う癖があるのならば少しは慣れたものになるであろうが、少女の拙い仕草は不慣れそのものでまるで初めて触れたピアノの音に驚く子供の様に恐る恐るで落ち着きがない。まるで小動物か鳥の雛の様な脆弱で無防備な痴態に男は目を細める。
「洗うだけで喘ぐとはふしだらな小娘だ」
「ゃぁ……」
「舌を出せ」
「……」
 潤みきった瞳から涙を零す少女が僅かに躊躇った後、そっと差し出した舌に再び男は舌を絡めた。
 ラジオのノイズに似た細かなシャワーの音の中、舌を絡めるその先で少女が甘く喘ぐ。小さな頭を抱えたまま、空いた手でゆっくりと少女の乳房の裾野をなぞると至近距離で濡れた大きな瞳が見開かれたが、言葉にも身体にも逆らおうとする様子はなく僅かに身を震わせるだけだった。乳房を揉みしだかれるのも性器を擦り付けられるのも洗う事に含ませて誤魔化せる馬鹿な女はいまい…流されるがままに受け入れるつもりなのか、罰として甘んじるつもりなのか。よく手に馴染む豊かないやらしい乳房を柔らかく捏ね回しながら男は腰を軽く動かす。
 餅の様に指を際限なく受け止め埋もらせそうでいてぷるんと弾力で弾き返す絶妙な弾力の乳房は、男の手でも余る豊かなもので腕の中の華奢な肢体との対比は悩ましくすらある。荒々しく揉んで喘がせて下さいとでも主張する様な淫らな外見通り、舌と腰の動きを止めて乳房を捏ね回すだけで少女は喘ぐ。感度の高さだけでなく、執拗に乳輪の周囲をなぞられ続ける間の乳首を弄ばれる予感の疼きと期待の恥じらいの様も十分過ぎる程男の嗜虐心を煽り、更に焦らしと責めをエスカレートさせていった。
 指でそっと捏ね回す乳首は硬くしこり、指で擦り立てるだけで鳴きながら身体をくねらせる少女の左手の指先はずっと下腹部の谷間の上端の一点を撫で回し続けている。隠しようもなく快楽と羞恥に震え涙を零す儚げな顔を見下ろし男は薔薇色に上気する頬を指でなぞる。
「あ……」
 身体を震わせる少女の瞳を覗き込みながら、男はもう一方の親指の腹で直前まで捏ねていた硬くしこった乳首を避けて乳輪を撫で回す。乳首を捏ねられている時とは異なる力の抜けた吐息を漏らす少女の微かに物足りなさげな響きに、男はくすりと笑った。ぴくっと動いた少女の瞳が至近距離から男を見上げ、戸惑いと羞恥に伏せられるのを見て男は腰を少女の腰に強く押し当てる。
「目を逸らすな」
「……。は…ぃ……」
 快楽に目尻を染めた潤みきった大きな瞳をおずおずと男へと再び向けた少女の怯えた艶めかしい顔が、視線が合った瞬間に堪らなく恥ずかしげな泣き顔に変わり、男の身体がぴくりと止まった。
 何故こうもこの娘は泣くのだろうか。カフェテリアで若い男と楽しげに笑っていたかと思えば自分を見つけて頬を染め、放り出せば泣き、そして目が合えば泣く。理解不能なのは思春期とやらなのだろうか。性交を望む女のあしらいは慣れているが、この少女は人一倍甘く官能的な反応で男を拒絶して惑わせている様にすら見えた。
「何を望む」
「ぇ……」
「言ってみろ。お前の望みを」
 男の言葉に少女が大きく瞳を見開いた。シャワーの飛沫が濡らす髪や顎から少女の上気した顔にぽつりぽつりと湯が滴る中、黒目がちな瞳に男自身の顔が映っているがその表情までは判らない。湯気の中、憤っているのか、嗤っているのか。驚いた表情の少女の早い鼓動が伝わってくるのがこの場に似つかわしくない程こそばゆく何故かもどかしい。
 まるで知らない異国の言葉で話しかけられたかの様に純粋に驚いていた少女の顔が、今にも泣き出しそうな悲しげなものへと変わり、そして指先で小さな頭が左右に振られた。
「優しくされてはいけません」
 水音にかき消されそうな小さな声が男の耳に届く。
 熱いシャワーを背中から腰に浴びている中、冷えた金属同士が当たった様な硬く高い音が身体の中で鳴った錯覚が男の思考を一瞬鈍らせ、次の瞬間それは不快に黒く煮え立つ衝動に変わった。
「――この状況で優しくするなとはな」
 低く漏れた呟きに首を傾けかける少女の可憐な乳首が男の指に強く抓り上げられ、必死に堪えようとしても溢れる細く甲高い悲鳴の篭もるユニットバスの床で白い身体がびくんと大きく跳ねる。小さな豆程の乳首が指の間で痛々しく潰れ、強く押し当てた性器を跳ね徐けそうな勢いの華奢な手と腰を力任せに封じ込める男の口の端が嗜虐的に吊り上がった。途切れない悲痛な嗚咽が溢れる唇から零れる唾液を舌で舐め上げながら小さな頭を抱え、重ねた腰をボディソープの滑りに任せて上下に擦り立て、傘を少女の指と指の間を徐々に集中して突く様に当て始める。
「レイプの真似事がいいのか?それとも本心では犯されたいのか?」
 ボディソープで滑りがよくなっている華奢な指と下腹部を突いていた傘がその間を貫く様にぬろりと潜り込み、泡にまみれた掌と柔毛が傘と幹の上端を温かく包む。
「ぁ……あ!」
 びくりと震える少女をそのままに男は小刻みに腰を動かし、華奢な手に傘を擦り込む様に押し付ける。拒絶の言葉の時とは異なる怯えきって首を振る少女の頭を抱え込んだままの男の唇を涙が濡らし、乳首を抓り上げていた指の力を抜き今度は鳥の羽で擽る程度の力で乳房を柔らかく撫で回す。
「洗え。お前には気遣いなどいらないのだろう?」
 男の性器など目にした事もなければ触れた事もなかったであろう華奢な手は割り込まれた状態のまま強張り、男の傘を擦り付けられるがままに蹂躙されていたが、白い内腿とボディソープと愛液にまみれた下腹部がびくびくと震えているのは男の腰に伝わっていた。執拗な愛撫に蕩けている身体は既に犯すには十分なまでに解れているが、心はそうはいかない…初めて触れる男性器に怯えて竦むその脆弱な痛々しさに男は目を細める。肉体的快楽だけでは得られない嗜虐的欲望を激しく煽られ、少女の手の下で既に硬く隆起しているものが更に反り返っていく。
 腰の辱めに少女の意識が集中する様に責めを緩めた乳房を甘く撫で回し、細い顎を震わせて泣くその頬に適当に軽くキスを繰り返す男は意識がどこか散漫になっていく気がした。舌と喉で美味い酒を楽しみながら意識は目の前の光景や音楽から遠ざかる感覚にそれは似ている。自分以外が消えてなくなり、やがて自分すら消えていき世界が凪いでいく。皮膚の下が無になる。ジャズの音色も時計の音も認識はしているが、何もかもが異なる空気の向こうに存在するもの達だった、自分の鼓動すらも。
「――ぃ」
 ゆらりと世界が揺らぐ。
 瞑想の様な時間が終わる覚醒感はどこか名残惜しく、無粋な第三者に破られた時は疎ましく感じるものだが、男が感じたのは人というより自然の一部に似た細やかで慎ましいものだった。木陰の柔らかな木漏れ日、軽く跨げてしまいそうな小川のせせらぎ、花の香を乗せた早春の風に近い心地よい何か。触れて心地よいと感じられる穏やかなもの。
 指が濡れた頬を撫でていた。
 濡れた床に広がる漆黒の絹糸の髪と、濡れた大きな瞳と長い睫毛と柔らかな小さな唇が息を飲むほど美しい。西洋の妖精画の繊細な美貌と甘く澄んだ鈴の様な声音。この少女ならば起こされても構わないかとぼんやり考えつつ、男は頬に口吻ける。
 鳴き声に近い乱れた吐息と傘に重なる手から抜けた力に、男は僅かに口元を歪めた。呆けていたつもりはないが暫し上の空だったらしく、少女の具合からするとそれは短い間ではないらしい。情事の最中に別の事を考えるのは時折あるが、その時もする事はしているのが自分ながらに間が抜けている。意識が逸れた時間が惜しい気もするが、他の女と同じ様なものだとすればそれは大した意味はない。――つまりそういう事なのだろう。
 はぁっと泣き出しそうな緩い嗚咽を漏らす少女に、男は白い額を指で撫でる。
「手で包んで擦れ」
 男の言葉に少女が小さく震えたがそれは拒絶や抵抗と例えるには弱く、一瞬だけ縋る様に見上げてきた瞳は快楽に濡れきっていた。指先に微かに伝わる程度に振られる頭に、男は額から顎へと指を滑らせながら上気した顔に唇を当てる。
「瑞穂。舌を出せ」
「せんせ……ぃ……」
 腕の中で華奢な肢体が震えた。どの場所を触れても甘く鳴きそうな蕩けた表情の少女が、男の手に収まりきらない豊かで柔らかな乳房をゆっくりと捏ね回すと切なげに華奢な身体をくねらせる。あんと漏らす声が堪らなく恥ずかしげでいて疼ききったもので、少女の手に重なるものが熱り立つ。触れる手の中で小さな顔が震え、熱に浮かされ様に揺れ、甘い声を零しつつ舌を差し出される。事後どころか挿入すらせず軽い愛撫を続けていただけでくったりと無防備に身を委ねている少女の乱れた吐息が男の唇を湿らせ、触れた舌を舐り上げる濡れた音が鳴った。
 唇に舌が触れない様に舌先を舐るだけの行為が徐々に規制が弛んでいく様に範囲を広げていき、微かなざらつきのある表側だけでなく裏側へ、舌先だけでなく側面へ、まるで深く唇を重ねて貪る様にねっとりと絡める男は少女も出来る限り舌を差し出しているのに気付き、嗤う。舌を絡めるのが好きなのか、唇を許すのを避けたいのか…不意に面倒臭さにこのまま唇を奪い犯したい衝動が掠め、腰を動かす。
「ぁ…ん……」
 怯えているものでも溺れて求めているものでもなく、困った様な羞恥の喘ぎを漏らす少女の乳首を男は指先で捏ね回した。
「洗わせるだけ洗わせてお前は何もしないつもりか?」
「……」
 舌の間に唾液の糸を垂らしながら言った男の言葉に、少女が許しを乞う様な瞳で男を見上げ華奢な身体を更に小さく竦ませた。垂らしておいたボディソープは腰の動きで塗り広げられ既に小さな手と性器は泡に塗れているが、一方的な摩擦はあってもそれは少女の自主性とは到底無縁な状態である…男に縋る事すら恥ずかしがるこの少女が自ら男の性器に触れ指を絡ませる恥辱を味わわせる愉悦に、男は目を細める。
「せん……せ……ぃ……、ゃ……そん…な……」
 ぴくりと揺れた細い指の背が男の下腹部の毛を撫でた。耐え難い様にキツく閉じた瞳に、涙が幾筋も流れるのを眺めながら、男は腰の動きを止めて少女を宥める様に頬を撫でた。シャワーの音の中、少女の嗚咽とも喘ぎとも取れる微かな鳴き声が男の耳に届き、羞恥と葛藤に揺れる肢体が組み伏す男の身体を撫で返す。しゃぶり付きたくなる可憐な唇は薄く開き、差し出される舌が切なげに震え宙を掻くのを眺めてから軽く一度だけ舐め上げると、少女の身体ががくんと跳ねた。
 指先で簡単に割る事の出来る硝子細工の様だと見下ろしながら男は思う。無碍な扱いで付ける小さな傷一つでもはっきりと残ってしまいそうな繊細な少女に、ぞくりと背筋がざわめく。男も恋も何も知らない小娘で淫乱にも男嫌いにでもどうにも出来る…その曖昧さが面倒臭くもあるが堪らなく男心をそそった。
 啜り泣きながら肩で呼吸をする少女の乳房がぷるんと揺れる。敢えて主張しようとは考えてはいないのであろう無防備な痴態に、男は頬を撫でていた片手を離し肘を突き、もう一方の手を下腹部にある華奢な手に重ねた。
「あ……っ!」
 戸惑った様な声を漏らす少女が身を縮込まらせるのを見下ろしながら、男はゆっくりと包む手に力を込めて傘と幹に添えていただけの手を密着させる。頑なに拒むと思っていた華奢な手は、予想と異なり強張りながらも従順に男の性器に絡み付いた。指先から掌全体を使っても傘から根元までを包みきれない小さな華奢な手は湯に当たり続けている為か温かく、柔らかに包むそれを男はねっとりと上下に動かす。男の小指よりも細い指は関節の凹凸も小さく、びくびくと震える少女の堪らない羞恥の表情と相まって牡の征服欲を酷く刺激し腰から背筋へ微かな火花に似た刺激が無数に這い昇る。
 ぬろりと重ねた手が動く。
 自慰に似た、だが決定的に異なる卑猥な刺激に男の口の端が吊り上がる。背に当たるシャワーの湯が脇や尻へと流れていく感覚がはっきりと伝わってくる様はどこかスローモーションの様に鈍く、時間の密度が圧縮されていく。上擦った甘い囀りが至近距離から唇を湿らせ、水浴びをした小鳥に似た少女の身震いに身体中がざわめく。ぬちゃっぬちゃっとボディソープの粘液音が響く中、少女の呼吸は切なげに乱れ、従順であってもやはり操り人形染みたぎくしゃくとした少女の手の動きは操る手より時に遅く時に早く反応し、ただ動かされるだけのものからほんの僅かに、少しずつ不慣れながらに淫らな行為に染まっていった。熱に浮かされた様に微かに首を振り、零す譫言の中で男を呼び、時折舌を舐める度に腰がびくんと跳ねる。
 乳房も下腹部も弄んではいないのに明らかに少女はよがっていた。
 白い指が幹に浮かぶ血管を恐る恐るなぞる微かな指の動き、鰓の段差でくいっと指先が曲がり擽る様に擦り、根元では泡まみれの剛毛を掻き分けつつ左右に開き指の股が幹を挟み込む。手淫としては拙過ぎる動きを繰り返しながら少女の顔は耳まで赤く染まり、大粒の涙を零しながらどこか虚ろに蕩けた瞳がたまに密かに男へと向けられ、そして視線が合うと羞恥そのものの表情で逸らされる。
「男の身体を洗うのはどうだ」
 悦んで行うのでもなく、潔癖に拒絶するのでもなく、指を微妙に動かしながらそれでいて今にも壊れてしまいそうな恥じらいを漂わせる少女へ低く囁きかけた男に、華奢な身体がびくんと震えた。反射的に引こうとする左手を強く握り込み、上下に動かしながら涙を唇で拭う男に少女が甘く揺れる吐息を漏らす。シャンプーとボディソープが混ざり合ったものよりも濃く感じる頭の芯が眩む様な甘く悩ましい香りに満たされながら、男は手を動かし少女に異性の悦ばせる動き方を刻み込む。それは明らかに洗い方とは異なる動きであり、小刻みに撫で回す動きを教えつつ徐々に手を宛てがう形から幹に指を絡ませ輪を描く形へと変えさせていく。
「ぁ……っ、ゃ…、ぃゃ……ぁ……」
 微かに声を漏らす少女に男は舌を舐め上げる。
 結局はこの少女も他の女と同じ肉欲で楽しんでいるだけなのだろうと考え、男は僅かに眉を顰めた。つまらない事を考えている。
 小さな手である。身長は高くもなく低くもないが骨格全体が華奢で小振りな為、抱きしめればあっさりと腕の中に収まってしまう少女は手も小さい。指は細く長いがそれでも親指と人差し指で作る輪は男の幹に回りきらない。荒れていない白く美しい指が幹に絡み付き、上下に動く。
「洗い残しが無いようによく洗え」
 動かし方を刻み込む手を静かに解く男に、少女が啜り泣きながら見上げて微かに首を振るのを眺め、薄く嗤う。動きを止めるものの指は解かずにいる少女に顔を寄せると、何度も肩で呼吸をしてから少女は舌を差し出してきた。濡れた舌先を筆で掃く様に繰り返し舐める男に、少女の手が揺れる。密着していた腰を浮かせ少女の手が動きやすい空間を作り、男は逆に少女の下腹部へと手を伸ばした。
「――あ……っ!」
 濃密な泡にまみれた下腹部の柔毛の丘を越えた指が不意に泡とは異なる熱い粘液の坩堝に嵌まり込み、男は思わず嗤いを漏らす。
「随分と楽しめていたようだな」
「ぁ……あっ、ゃ……せん…せ……は……ぁっ!」
 愛撫した時よりも範囲を広げ濃密さを増した愛液をわざと音が立つ様にくちゃくちゃと指先で掻き混ぜ、卑猥な泥濘の中、判り易く存在を主張している小豆程度の大きさのクリトリスを撫でると白い肢体が大きく跳ねた。幹に絡めた指が強く上下に動き、鰓に引っかかり締め付けてくる中、整った眉を寄せ苦悶に似た堪えた表情を浮かべる少女が荒い呼吸を繰り返す。
 ねちょっねちょっと粘液質な音がクリトリスを捏ね回す度に浴室に響き、少女の肢体が床の上で淫らに跳ね、強張り、反り返り、堪えようとしている甘い声が男の耳を擽った。藻掻く身体に華奢な指は自然と男の幹を強く握り擦り立て、床の上で豊かな乳房が前後に激しく揺れる。甘い喘ぎを本能的に堪えようとしている小さな唇を貪りたい衝動に駆られつつ男は粘液まみれのクリトリスを親指の先で捏ね回し、そして中指をゆっくりと膣内へと沈めていく。
 びくんと僅かに硬直する少女の白い顎を軽く噛みつつ、ねっとりと熱い膣内に中指を付け根近くまでを挿入した所で、親指の動きを止める。
「判るか?」
 乱れていたのが嘘の様に縮込まり強張るその頬を撫でる男に、しばし震えていた少女が小さく頷いた。まるで破瓜の痛みを堪えてでもいる様な萎縮した姿だったが、怪しいものでも盛られていたであろう意識が戻っていない間に少女の膣は既にベッドの上での抽挿に解れている上に先刻更に指を受け入れていて、硬さは抜けている。男の中指を包み込みひくひくと蠢く様は慣れているとは到底言えない拙いものであるが、だがそれはそれで嗜虐心を擽るものだった。
 ぞくりと男の背筋がざわめく。ベッドの上で少女の膣内に指を挿入した時にまだ挿入で乱されていないと判ったあの安堵感。もしも踏み込んだ時に既に少女があの初老の男のものとなっていたならば自分はどの様な反応をしていただろうか。この白い身体が軽くしゃぶられていただけで感じたおぞましさは思い返すだけで虫酸が走る。
 ゆっくりと時間をかけて男は指を動かす。縮込まった少女の身体が表面上は強張ったままだが、まるでとろみのある熱いスープを混ぜている様なうねりが密着した場所から伝わってくる。膣が指に吸い付き、内腿が腰を挟み込み、全身から甘い匂いの汗が滲み出し、震える呼吸が乳房を揺らす。たかが指一本の動きに狂おしい程集中している少女の反応を感じながら、男は引き抜く寸前まで戻した指を再び少女の中へ埋めていく。
 遅々とした動きを繰り返すユニットバス内で時折ぐちゅりと淫猥な音が鳴り、洗い流すシャワーの湯とボディソープの香りの中、少女の微かな甘い牝臭が男の鼻腔を侵し頭の芯を眩ませる。中指を動かすだけの単調な愛撫を、まるで男に処女を捧げ女へと変わっていく様な儀式めいた濃密な交わりに感じさせる少女の痴態の悩ましさに、男は全てが抜けていきそうな深い息をつく。指にまとわりつく長い黒髪もたわわな乳房も濡れた唇も何もかもが繊細な硝子細工を思わせると同時に男の喉の渇きを潤す極上の蜜の淫らさで陵辱を唆してくる。腹腔の底から込み上げる抑えの効かない凶暴な牡に変わる衝動を自分ではない何かの様に感じつつ男は指を一度引き抜き、そして再び膣内へとじわじわと押し込んでいく。
 自分の中にある、この楽しさとも面白さとも異なる感覚の正体は何なのだろうと男は不意に考える。
 華奢な白い身体が妖しく撓り、甘い声が唇から零れる。熱い膣内が卑猥に蠢き中指を締め付けた。

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改訂版1604020438

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