『真夏日とセーラー服(仮)』九駅目後編

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 側面は半透明の樹脂板と鉄骨で構成されている連絡通路に大勢の男達が溜まっている図をホームにいる筈の駅員が見れば、異常な光景として駆け付ける可能性が高いだろう。だが、香澄達が降りたホームの端に屋根がなく、その先にある同じく屋根のない連絡通路は駅の設備としての重要度や注目度は低いのかもしれない。普通ならば改札のある方面に意識が向くだろう。
「ぁ……、ゃ…っ……いや…っ、ぃ……んふ…ぅぅ……っ」
 カメラを遮らない形で左右と背後から回された手で宙に抱え上げられ、そして両脇から乳房を荒々しく揉みしだかれ、香澄はちいさな声を漏らす。恐怖と嫌悪だけでない艶めかしい喘ぎがこぼれるのを己でも気づき、香澄は口元に指を当てて堪えようとする。二ーソックスとローファーだけは身に纏い、セーラー服の前は完全にはだけられ両腕と背中だけしか残さず現役高校生としての記号に過ぎない服装のその両脚は大勢の男とカメラに向けて限界まで開かされ、その奥では愛液まみれの艶やかな鴇色の粘膜が指で左右に開かれ膣口をねちねちと撫で回され卑猥な痙攣を繰り返していた。
「いい反応するじゃないか」
「演技も整形もなしってのはいいねぇ」
 くいっと乳首を強く摘まみ前後左右に揺さぶられ香澄は悲鳴をあげる…だが乱暴に扱われての悲鳴ですら気弱な少女のものはちいさく、そして荒々しく揉まれた後のまだ慣れない疼きに快楽のスイッチを入れられたかの様に鋭くだが甘い衝撃として乳房全体を痺れさせていく声もまた甘く蕩けていく。たぷたぷと揺さぶられ、指を食い込ませ荒々しく揉まれる痛みは香澄自身が性的に弄ばれる牝であり、そして男達が愉しんでいると感じるたびにキスすら知らなかった箱入り娘の羞恥を激しく刺激し、同時に徐々に香澄の中で根付かれ芽吹いた被虐の快楽を深めていく。
「ほらおチンチン見ろよ」
 男の声にびくりと香澄の身体が震えた。
「チンポ舐めて擦った後ならもう怖くないだろ?」
 父親の職場に迷惑が及ぶという脅しをされた以上、もう逆らう選択肢は香澄には残されていない。それでも次々に辱められる現実に怯える香澄は何度もちいさく首を振り、啜り泣く。男達はいつまでも香澄が拒み続ければ実力行使に出るだろう。乗り換えと言っていたからにはこの場所の責め苦にもそれなりの時間的制限がある筈だった…だが再び父親の件を口にされたくはなかった。ビデオに記録されている状況下でこれ以上個人情報を漏らされては、いや、意図的に漏洩されてそれが更に意図的にインターネットに流されるか否かも男達の機嫌次第なのである。
「あ……ぁ…っ……、たすけて…たすけ……!」
 徐々に視線を前方の男達に向けていく香澄の膣内に、男の指がずぶりと挿入された。びくんと跳ねる肢体の中、破滅に彩られた快楽に絡め取られる少女の鳴き顔と、執拗な愛撫に愛液まみれになった初々しくも女の機能は十分に満たしている膣に二本揃えられた男の指がたやすく押し込まれては引き戻され螺旋を描いて捩り込まれていくのが生での視界とカメラに収められていた。
 香澄の濡れた唇から、甘く上擦った声が溢れる。
「へへっ…いってるぜこのお嬢様」
 背後から膣内を責める男の言葉すら香澄の白熱した思考には届いていなかった。
 階段で膣内の堪らない疼きを感じてはいても、それが一段進むごとに膣内を甘くもどかしく痺れさせ次の刺激を香澄自身が待ち侘びているなどと想像もつかない。そこを一気に指で強かに貫かれ、巧みな動きで擦りたてられた少女は意識する余裕もなく膣内の蹂躙に溺れた。白い内腿がぷるぷると痙攣し、緩く開いた口から無防備な声が溢れる。
 びちゃりと香澄の下腹部の柔毛の上に青臭い白濁液が弾けた。
 慎ましい柔毛はクリトリスの上の辺りをけぶらせるだけのものであり、腰をカメラへと晒している体勢では柔毛の下の突起もその下で開いた粘膜の谷も男の二本の指で執拗に抉られ続ける膣口もすべてが晒されている。喘ぐ香澄は男の射精に気付ける筈もなかった。
 脚の間に割り込んでいた男はそのまま香澄の下腹部に何度も大量の精液を撒き散らかす。男の身体で日陰になった柔毛がぼってりと濃く白い精液を浴び、そして愛液にまみれた粘膜とクリトリスの上にもたっぷりと浴びせられた。
 当然の様にそれはカメラに前後左右から撮影されている。
 速さに自覚があっても量は自信があった…そんな男達が選ばれているのを、いや、この陵辱の為にわざわざ数日前から準備している男達だと知らないまま乱れる香澄に最後の一滴まで放出した後男は離れ、そして他の男が今度は香澄の胸に精液を浴びせた。
「ぇ……ぃや……ぁっ、や…っ、ぃゃぁ……ぁんっ、はぁ…ぅっ…ゆるし…て……ぁっ、ぁぁっ、ぁあっ」
 ぬちゃっぬちゃっと音をたて香澄の乳房に精液を擦り込む様に揉みしだかれながら、ようやく精液を浴びせられている事に気づき香澄の表情が甘く蕩けたものから怯えたものに変わる。だが他の手にクリトリスを捏ね回され、膣内を指先で激しく擦られ、再び少女の肢体は快楽に翻弄され身悶だえる。ローファーの中で綺麗な足の指は縮込まり、そして踵が脱げたローファーが通路に落ちるまで、香澄の腰の淫らな揺れにあわせて前後に踊っていた。
 むっと鼻につく青臭い精液の臭いは喘ぎ息を吸い込むたびに香澄の肺と鼻孔を犯し、嫌悪すべきそれは膣やクリトリスの快楽と深く結びついた状態で少女の中に記憶されていく。精液の臭いを嗅げば男の責めを思い出してしまう様に仕込むつもりが男達になかったとしても、香澄の脳はそう擦り込まれていった。知らぬが故に、少女の身体は擦り込まれるものに対して無防備だった。
 精液を浴びせるのは電車内では外周に配置されている男が多かった。本来触れる事を許可されていない香澄の白い肌を穢す事が堪らないのかその量も勢いも目を見張るものがある。喘ぐ香澄の鼻先に、首筋に、口に複数の男達が精液を放ち、淡い桜色に上気した柔肌は精液まみれになっていく。途中からは男に射精をせがむ言葉を口にする様に命令され、香澄は喘ぎながらそれを口にし、肌を穢す精液を自ら絞り取る為に複数の男の幹を華奢な手で扱かされた。
 その中でも集中的に撒き散らかされたのは、下腹部だった。
 まだ処女で男に荒らされていなかった場所に男達は殊更執着し、浴びせられた精液は糸になり宙に垂れる程になる。柔毛もクリトリスも精液に溺れている状態の中、男達は執拗な責めでぐったりとした香澄を見下ろして三者三様な、だが揃って残酷な笑みを浮かべていた。
 ぬちゅりと音をたてて引き抜かれた男のごつい指はふやけかけている。その上で無理矢理に女冥利に浸らされた香澄の膣口は男の指の大きさに広がったまま不定期な痙攣と収縮を繰り返しながら愛液を滴らせていた。
 香澄の口内も精液は流し込まれ、何度咽せても塗り込まれた精液で苦く青臭い状態にあったが、我を失った香澄はそれを拒む力さえ残っていなかった…それなのに、まだ、身体の奥が、膣のざわめきが消えない牝の業の深さに茫然としている自分を、男達が見下ろしているのを感じ、恥じて身を捩る事も出来ず奇妙な感覚にわずかに戸惑っている。――まるで、自分が中世の奴隷か何かか実験動物か何かであって、男達の命令や行動が世界のすべてだと、社会から見捨てられた様な。
 香澄の前に電車内で口を犯していた男が立った。
 既に猛ったものは射精寸前なのか不定期な脈動を繰り返していた。
「だしてください……」
 それは快楽に蕩けきりながらも悲壮な怯えが残り、皆と同じ様に男の嗜虐心を煽りたてる。男が遂に口内を犯しそして射精するのかと思った香澄の想像と異なり、男は香澄の手を導き、それを擦らせた。
「口を犯したのは憶えてるか?」
「はい……」
「美味しかったか?」
「……」
 到底美味と思える筈もなかった行為の問いに香澄は啜り泣く。
 恐ろしかったのは男の行為ではなく、精液の臭いに慣れかけている自分自身だった。今、もしも、口内を犯されればそれを快楽と錯覚しかねない、いや、錯覚ではなく本当の快楽と受け入れかねない恐れに香澄は怯えていた。
 蝉時雨の中、香澄の指が動く。
 柔肌を余すところなく精液にまみれさせた清楚な美貌と優美な肢体は陵辱される牝の艶めかしさを増し、まだ男のもので貫かれる事を知らない身体でありつつも様々な責め苦を待ち侘びている様にすら見えた。とろりと、膣奥から愛液が溢れ、膣口の下隅を撫でる男の指に絡み付く。香澄の手首は男に掴まれ、前後する速度が増し手の中の幹がびくびくと揺れるので射精間際だと感じ涙をこぼす。何回目でも好きになれる筈のない感覚だった。
 男のものが脈打ち、精液を放った。下腹部だった。
「っふ……ぅ…っ……ぁあ…ぁぁぁ……」
 乳首を捏ね回されるだけでなく肌への射精ですら性的に悦んでしまう姿が、粘膜に熱い粘液が弾けた瞬間、香澄の膣口がきゅっと締まるのがカメラに撮影される。哀しさと快楽の混ざった美貌が嗚咽で揺れ、唾液が口の端からつぅっと溢れた。
 香澄は車内と同じ様に構えられていた液晶画面を見てはいなかった。いや、途中までは意識させられていたが、繰り返される行為にそれを意識する事を怠っていた。
 膣口の下端で三本揃えて窪みを作り、男の精液を受け止めている男の指が既に撒き散らかされた精液を絡め余す所なく精液にまみれている状態を。香澄の粘膜に直接浴びせるだけでなく、指の窪みに注ぐ意識で男の精が放たれたっぷりと溜まった状態を。
 そして、それがぐいと膣内に深く捩じ込まれた光景を。
 香澄の堪え切れない喘ぎが連絡通路の人垣の中で蝉時雨に溶ける。溶けながらひっきりなしに溢れる喘ぎと、直前より増やされた指でより一層乱れる少女の精液まみれの柔肌が陽光の中淫らにぬめる。ぐちょぐちょと赤裸々な粘液音が膣口から鳴り響き、精液と愛液の臭いと生臭い蒸れた空気が夏の焼けた空気にそよいで溶ける。
 まだ余韻から抜け出ていなかった状況で一気に捩じ込まれた三本の指に、香澄の全身が歓喜にわななきよがり狂う。たかが一時間前まで男を知らなかった…いや今もなお本当の意味で男を知らないままでも全身を膣内を執拗に責め解され続けた身体は確かに絶頂に溺れ、歓喜と被虐の嗚咽と唾液が顎を伝い、そして、射精を終えた男の性器に感謝する様に香澄の手は握ったまま痙攣を繰り返し、激しい痙攣を繰り返す全身の中心で白い内腿と腹部と尻肉が前後に宙を掻き……、
 精液まみれの膣口の上で、小さな穴から熱い液体が繁吹いた。
 すんでの所で少女の手を振りほどき避けた男のいた空間を熱い液体が飛び、男達に囲まれた熱く焼けた通路の床に弾けて小さな池を作る。
「ぁ……ぁぁあああ……っ…いやぁ…いやあぁぁぁぁぁ…いや…ぁぁぁぁぁぁぁ……っ」
 膣内を責めたてる精液まみれの指による非道な行為に気付く事は出来なくても、生まれてから繰り返している行為は流石に判り香澄は首を振りたくった。さして量が溜まっていなかったのか、ほんの少しで終わった失禁だがそれを目にした男達から失笑が漏れ、通路上での撮影はカメラを手にしていた全員がシャッターを切る。
「ホントにすけべな子だよこりゃ」
「たっぷり折檻してあげないと駄目だな」
 少量の尿が手を濡らすのも構わず膣内を責めたてられ続け快楽から抜け出られないままの香澄の胸を男の指が撫で回し精液を掬いあげ太い糸を垂らして膣口へ注ぎ、他の男もそれに続き身体中の精液が少女の口と膣に流し込まれる。ぐちょりと指先まで引き戻される三本指は透明な愛液でなく白濁した精液の量の方が多くなっていく中、不意に薄く紅い色が混ざった。
「少し破れちゃったかな?」
「三本で滅多刺ししてればそりゃ破れるよ」
 男達の言葉の意味も判らず泣きじゃくりよがる香澄は、不意に目の前に突き付けられたものに涙に濡れた大きな瞳を見開く。
 それは男性用の髭剃りだった。
「お漏らしする子はお毛けいらないだろ?」
「ぁ……ぁぁ……っ…そんな……ぃや……っ……」
「剃ってる間は暴れるなよ。オマンコ切れるからな」
 流石に香澄がよがり狂うと手元が危ないのか膣内奥深くまで三本指を挿入したまま指が止まり、乳房を激しく揉み潰していた手は乳首を捏ね回すだけとなり、そしてクリトリスを弄んでいた指の代わりに、少女の下腹部に男性用髭剃りが寄せられる。過敏になっている肌に剃刀の刃が触れた瞬間、香澄の引き攣った悲鳴が漏れた。髭剃り用クリームなどがなくともたっぷりと絡みついた精液がその代わりとなり、男はゆっくりと髭剃りを動かした。繊細な柔毛を剃る音はあまり立たず、だが身体を強張らせた香澄の下腹部は確かに柔毛が剃り落とされている微妙な感覚を感じ取っていく。
「――剃られながら締めてるぜ」
 処女膜を傷つけられたと判らないものの膣内の圧倒的な指の存在感と拡張される鈍い痛みは感じていた香澄は、その外側で失われていく慎ましい茂みに泣きじゃくる。確かに下着を身につければ見える場所ではないが、夏休みを過ぎれば修学旅行も控えている…それまでに生え揃わなければ同級生と共に入浴する時に惨めな姿を見られてしまうだろう。水着の為に形を整えるなどという話ではなかった。柔毛の全てを剃り落とされるなど香澄にとっては刺青を入れるのと同じかそれ以上に理解し難い行為である。性的な玩具である証としか思えない。
 元から面積の小さかった柔毛は髭剃りが深剃りの仕上げを含めて四回滑るだけで全て剃り落とされ、そして晒された生白い柔肌と鴇色の粘膜に再びシャッター音が鳴り響く。
「俺達いい医者知ってるよ。親に保険証借りれないだろう?当然どちらにしても治療中も撮影はするし」
「?」
 それが膣内にたっぷり注がれた精液を意味すると知らない香澄は、剃刀で怪我をしかねなかった事かと思い違いをして泣きながら男を見た。
「司法立法行政、全部揃ってる。香澄ちゃんのお父さんの会社の人もいれば、相手先もいるし、ライバル企業もいるんだよ」
 それが訴えても無駄だと言う、そもそも内気な少女には想像もつかなかった脅迫に冷水を浴びせられた様に竦む香澄の身体が床に降ろされ、体力を削られた身体が背後から支えられ不意にペットボトルのぬるい水がかけられ、愛撫と同時に軽く撫で回されては男達がタオルで精液の残滓を拭い始める。いつの間にか脱げていたローファーは無事だが、ニーソックスは精液まじりの水を吸い、少女の足元に水溜まりが出来た。水の心地よさと適当であっても洗い流される心地よさに緊張が緩み、香澄は子供の様な無防備な涙が溢れるのを感じた。
 セーラー服を整えスカートを履かせる男達に任せて身を引く男の囁きが蝉時雨の中、香澄の耳にぎりぎりの大きさで届く。
「――とっても偉いお客様が、ね」

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20110521

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