『真夏日とセーラー服(仮)』陽炎4

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 一突き毎に白い身体がベッドの上でがくんと跳ね、痛みのあまり赤く染まった頬を涙が伝う。何度も容赦を乞うか細い声は一切無視をされ、長大な性器で貫かれ強引な抽挿を繰り返される粘着音が白と青で統一された清々しい色合いの客室に淫猥に篭もっていた。
 何故この様な仕打ちを受けなければならなかったのか。文字通り身を裂かれる痛みに空回りする思考の中で香澄は親友だと思っていた少女の最後に見た表情を思い出す。嫌悪と暗い愉悦に歪んだ笑みは自分の知るものではなかった…あの表情は自分がさせたものなのだろうか、もし疎まれていたのならば何故この様な仕打ちをする前に彼女は自分の前から去る選択肢を選ばなかったのか、いつ、どこで誤ってしまったのか……。
「ぅぁ……!ゆるし……て…く……ぁぁっ、ぃたっ、おじさま……っ、たす……」
 細い腰を抱え込みまるで憎しみをぶつける様に突き上げる男に、香澄の身体は痛みから逃れようと少しでも枕の方へと動こうとするが、ほんの数センチ上へと進んだ身体を男は軽々と引き戻し香澄の乳房を平手で打った。仰向けに横たわり形をやや崩しても尚勢いよく突き出す乳房を叩かれた香澄はびくりと跳ね破瓜の激痛をも忘れて呆然とし、そして再開される抽挿に泣きじゃくる。それが何度か繰り返された後、男が肉食獣を思わせる嗤いを浮かべて唇をべろりと舐めた。
「ははぁーん……」
 ぐいと身体が引き寄せられ、僅かな休息もなく叩きつけられていた抽挿が治まったかの様な間に、激痛は変わらないものの息をつこうとする香澄の乳房を再び男の平手が襲う。
「ひ……っ!」
 平手と言っても一張りで肌が真っ赤に染まる程ではない力加減であっても、柔らかな乳房を叩かれる痛みはそれなりに強い。性交だけですら激痛に苦しんでいる状態での暴力に思わず男の顔を反射的に見てしまいそうになり、少女は身を縮込まらせる。連続と言う程ではない間を置いて繰り返される打擲音の度に香澄の身体はびくんと跳ね、左右から叩かれる乳房はぶるんぶるんと弾み、竦みきった啜り泣きが唇から零れた。
 男女の交わりの具体的行動は挿入と抽挿位しか判っていない少女は、何故男が乳房を打つのか判らず泣きじゃくる。何か気分を害したのか、何故抽挿を止め身体の奥深く貫いたまま乳房を打つのか…いや、僅かに男は腰を動かしている。乱暴としか思えない抽挿とは異なるその動きは脈動に近く香澄には感じられた。大きさがそんなに変化するかは判らないが、乳房を打つのに合わせて男のモノが膣内でどくりと大きくなるのが激痛の中伝わってくる。脈打つ感覚は少女にここ一日口内や窄まりや手や乳房…膣内以外の全てで憶えさせられた射精時のものを思い出させ、激痛の中、膣内射精に怯えるべきにも関わらず香澄の瞳の奥が蕩けた様に光を失う。
 どくりと膣内で脈打つ度に香澄の身体の緊張がほんの僅かに変化していた。射精後の男達は皆交代の為にでも自分を解放した様に、この男にも許されるのではないかという安堵と、加虐者に満足して貰えたのだといういつの間にか染み着き始めてしまっている被虐の恍惚。哀れな隷属的充足感が香澄の思考に甘い毒の様に注がれ、乳房を叩かれる度に乳首から全身に広がっていく奇妙な甘い疼きと共にほんの僅かずつにだが激痛を鈍らせていく。
 もうどれだけの時間が過ぎているのであろうか、恐ろしい持久力で少女を犯し続けている壮年の男の長大な性器に貫かれているその結合部が、割り開かれている白い内腿が、ぴくぴくと微かに震える様子を見下ろされている事に香澄は気付いていない。上品なベッドカバーを握りしめる手が硬直するだけではなく時折頼りなげに震えている事も、浅い呼吸を繰り返す唇が悩ましげに揺れている事も。
 乳房を叩かれる度の脈動を待ち焦がれる様に香澄の肢体が緊張と弛緩を繰り返す。
「――ぁ……、ぁ……ぁんっ!」激痛による赤面が抜け始めてきている香澄は、いつまでも醒めない淫夢の様な男の脈動に戦慄きながら、激痛から逃れようと男の打擲を今か今かと期待する己に身を捩る。「ん……くぅ……っ、ぅ……ふぅ…っ……ぁ…ぁぁ……くあぁ!」
 乳房が叩かれた瞬間、どくりと膣奥から入口のくねりまでを強く圧され、香澄の唇から淫らな響きの声が溢れ、腰肉が男の腰の下ではっきりと震えた。
 耐え難い激痛を堪えている筈の膣が牡の脈動に合わせる様にひくひくと震えている感覚に、香澄は息を詰まらせる。――その感覚を知らないとは言えない。昨日から何十人もの男に代わる代わる指を挿入され執拗に弄ばれた膣は既にはしたない牝の悦びを刻み込まれている…だが身を裂かれたばかりで、長大な性器で犯され、まだ痛みも収まらない状態で快楽があるとは少女には到底思えなかった。
「恥知らずな娘だねぇ香澄君。おっぱいを叩かれておまんこを締め付けるとは親の躾が悪いだけでなくふしだらな淫売の素質十分じゃないか」
「そ……、そんな…わた……わたし、していませ……ひあ……!」
 親を辱める言葉が胸に深く刺さり懸命に首を振ろうとする香澄の乳房を男の手が無造作に掴んだ。壮年の男の手でも余る豊かな白い乳房に上流階級の男らしい荒れていない指が強く食い込み、柔らかな桃を思わせる乳房がぐにゅりと歪む。
 破瓜とは異なる激痛に悲鳴を上げた香澄の瞳から涙が溢れ、思わず動いてしまった身体に、自ら腰を振り抽挿する結果になった少女の唇から直前のものとは異なる声が溢れる。明らかに男が処女を奪った時の激痛とは異なる、決して痛みが消えた訳ではないもののどこかもどかしい感覚に、膣が不定期にひくんとざわめき蠢くのを感じ香澄は首を振る。
「――君が好きなのはこっちだったのを忘れる所だったよ」
 乳房から手を離した男が乳首へと指を滑らせるのを見て悲鳴を上げる自分の膣内で、どくんどくんと男のモノが脈動する感覚に少女は目の前が暗くなるのを感じた。気付けば射精にしては長すぎるこの脈動は、自分の膣が男の性器を締め付けていた動きなのかもしれないと考えると同時に、過敏な乳首に触れられて自分がどうなるか判らない怯えが疾しく卑猥な期待を帯び、淫らな蠢きとなり男を拙く擦り立てていると判ってしまった。そんな香澄を見下ろしくくくと嗤う男の指が乳首の手前で宙を掻く。
「おねだりをしてみるかね?」
 弄る様なその問いに震え何度も首を振る香澄に、男はにやりと嗤い乳房を叩いた。
「あぁん?君は我が社の業務妨害をしているんだよ? 君にその気がないのなら全社挙げての調査をしてもいいんだよ。女性社員は君の様な破廉恥な淫売の画像など吐き気を覚えるだろうねぇ、最近のネットでは情報の悪意の流出も身元確定も恐ろしいという話だからすぐに君の住所も家族構成も丸裸にされるだろうねぇ。家の前まで興味本位の連中がやってくるかもしれないよ?」
「そんな……っ」
「別に僕は君がどんな目にあってもいいんだからねぇ、このセックスも君がどうしてもと言うからしていただけだよ。そもそも僕は調査をしないといけないんだよ、ねぇ」
 烏滸がましい考えなのかもしれないが、処女を奪ってもまだ男が自分に同情も手心を加えようとも思わない事に絶望しながら香澄は首を振る。男の言うネットの世界の話は疎くて今ひとつよく判らないが、ワイドショーなどの過激な追求を思い浮かべ香澄は眩暈を覚えそうになった。両親が世間の好奇の目に晒されるのだけは何があっても避けなければならない、消えたくなる衝動よりも確かな使命感が貧血に似た感覚に虚ろにぼやける思考の中で香澄を支える。
「わ……わたし、は……なにを…すれば……ぃいのでしょうか……」
 身体の痛みでなく零れる涙を拭う事も視線を合わせる事も出来ない少女の耳に男の嘲る様な鼻で笑う声が届いた。
「目上の者に要望するのに目を逸らせたままとは、君の両親の躾は実になっとらんのだねぇ」
「――ひ……ぁあああああああああ!」
 両親への中傷の言葉に向き直ろうとした香澄は不意に両の乳首を乳房の形が歪むほど強く抓り上げられ悲鳴をあげる。鋭い痛みが乳房の先端から全身を貫き、ベッドの上で白い肢体ががくんと跳ね、涙が宙を舞う。跳ねた身体が膣内から幹の大半を音を立てて露出させ、直後に落ちる身体が少女が自ら望んで迎え入れているかの様に深々と挿入される淫らな音がぐちゅりと大きく鳴る。
 最奥まで一気に長大な性器に貫かれた香澄の瞳が限界まで大きく見開かれ、悲鳴を上げたばかりの唇が一瞬凍り付き、そして別種の悲鳴が唇を割った。
 まだ出血も収まらない膣肉がぐびりと男の傘と幹を締め付け、続いてまるで別の生き物の様に波打ち奥へ奥へと牡を迎え入れる卑猥なうねりを繰り返す。指の抽挿でならばもう数え切れない程経験させられた淫らな肉の蠢きを長大な男性器に貫かれて初めて味わった香澄は激しく首を振りたくる。
 偉容だった。逞しい、大きい、硬い、熱い…牡という生き物に溺れ屈服する原始的な陶酔が瞬時に頭の中を占め、膣奥から背筋へと熱い滾りが一気に迸る。
 一瞬で女性の機能として膣肉が慣れたわけではなく、それはまだ拙くぎこちない動きであったものの香澄の膣肉は確かに男の性器を締め付け蠢く牝の動きを繰り返す。ひくひくと震える結合部からは鮮血混じりの愛液がとぷりと溢れ、白い肉を伝いベッドカバーに重い池を更に増させる。
 乳首を無慈悲に引っ張ったまま嗤う男に強弱をつけて乳首を捏ね回され、香澄の身体がベッドの上で淫らにくねり跳ね、惨めな抽挿を自ら繰り返す。白い手と足をベッドカバーに突っ張らせ、震えさせていた腰が男の指の動きに操られる様に徐々に弧を描く動きへと変わっていく中、香澄は泣きじゃくり続ける。
 ぐちょっぐちょっと耳を覆いたくなるあからさまな粘液音と、血の臭いを含んだ淫蕩な牝の愛液のにおいが篭もる室内で、細くか弱い嗚咽に悩ましく詰まる甘い息遣いが時折混ざる。
「おいおい先刻処女喪失したばかりなのにもうおまんこが馴染んできたのかね?」
 自分の身に起きている事に怯える上に男の残酷な言葉が胸に刺さり、香澄は泣きじゃくりながら弱く何度も繰り返し首を振った。非力な幼児の様に溢れる涙を拭えもせず嗚咽を漏らす少女の乳首を引っ張る形で前後に揺さぶる男がにやりと嗤い、腰をゆっくりと引き、そして勢いよく突き出す。
「っあああああ!」
 ぐちゃっと大きな音を立てて突き入れられた男性器に少女の全身がベッドの上で跳ねる。しなやかな両脚の間に割り込む壮年の男の腰がリズミカルに弧を描き、うっすらと汗ばんだ白い内腿を男の腰が擦り立てた。大きな指が抓る様に摘まむ乳首は痛々しい程ひしゃげ、常は淡い色の乳輪はしこる乳首と共に艶やかな鴇色に、激しく揺さぶられる乳房は平手により左右がほんのりと桃色に染まっている。
 まだ確かに痛む膣が妖しく蠢く感覚に香澄の瞳が追い詰められ虚ろに揺れた。指の抽挿で何度も絶頂を迎えさせられていた膣は少女の意識と関係なくぎこちなくざわめき、男の腰遣いに服従する様に吸い付いていく気がして嗚咽が漏れる。決して自ら淫らに男性器に粘膜をみっちりと押しつけ、舐る様に幹や傘の猛々しい凹凸やその太さと熱さと硬さを求めたがってはいないのに、一突きされる毎に、香澄自身が乳首を引かれ乱れる毎に、密着感が増していく。ぐちょっぐちょっと重い音が鳴り響き、香澄の全身に汗が浮かび大窓からの光を浴びる上気し始めた薄桃色の柔肌が前後に揺れる。
 女性は誰もがこの痛みを乗り越えるのだろうが、労りも何もなく獣の様に、いや香澄に悪意を持っているかの様に乳首をきつく抓り上げ嗤いながら見下ろす男の思いやりのない性交が少女の身体だけでなく心も傷付けていく。
 親に合わせる顔がない。
 ぽつりと浮かんだ言葉が急速に香澄の心に広がり、男に大きく身体を揺さぶられる少女は今更気付いた自分の状態に頭が白くなる。この件でひたすら親に気付かれず親を傷付けない様に願っていたが、気付けば親に迷惑をかける存在になってしまった。どれだけ慈しんで育てられたであろう、既に隠しておけば済む状態ではなく、だが告げられる状態でもない。昨夜は帰宅して安堵する所があった…だがそれはいけない事だったのではなかろうか?
 かくんと、心のどこかが折れた気がした。
「んー?どうかしたのかね?香澄君?」
 捩切りそうな勢いで乳首を抓る男に香澄は悲鳴を上げる。仰向けの状態で頂を抓り上げられた双丘がいびつに歪み、男の手首の動きにつられぶるんぶるんと上下に揺さぶられる乳房に男が顔を寄せ、そして乳首に歯を立てた。
「ひ……はぁあああああああ!」
 乳首を切られた様な鋭い激痛にがくんとベッドの上で跳ねる娘と陵辱する男の結合部から緩い液体が勢いよく迸る。
「こらこらお漏らしかい?どこもかしこもだらしのない小娘だ。恥を知らんのかね、ええ?」
 結合部の辺りが濡れても構わず、いやより一層少女の膣内を抉る剛直を滾らせて腰を振りながら、男がべろべろと下品な音を立てて艶やかな鴇色の乳首を舐め回しては歯を立てる。愛液と鮮血に既に重く濡れたベッドカバーを少女の飛沫が色の変わった範囲を更に広げるその上で、細い白い腰と逞しい浅黒い腰が激しく重なり弄りあい、室内に少女の悲鳴と淫猥な抽挿音がひっきりなしに響いていた。

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201510061019

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