『真夏日とセーラー服(仮)』驟雨8

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 古くからの地方への始発駅としての風格のある天井高と始発ならではの頭端式ホームが並ぶ広い駅舎の隅の、どこか裏手を思わせる不思議と薄暗い場所にある男子トイレに怯えながら踏み込んだ香澄は、三人の男が既に中にいるのを見て慌てて踵を返そうとして背後の男達に押し込まれた。
「やっと到着したね香澄ちゃん」
 通話器越しでない肉声に、自分が間違って第三者のいる男子トイレに踏み込んだのではないと判り安堵する香澄の耳から通話機が外される。間違いとは別の急速に押し寄せてくる不安に膝が震え、一歩も動けない香澄の瞳に、にやにやと笑い品定めをする様な遠慮のない視線を注ぐ男やカメラやビデオを回す男達が映っていた。寂れた印象の外見と異なり不思議と男子トイレの中は広く、そして改装から時間が経っていないのか思ったよりも清潔である。見慣れない小便器が並ぶ奥には個室も多く、最奥には格子付の窓があった。思いの外広い、だが、大の大人が何人もいればそれなりの圧迫感がある。
「さぁ、汚れた服脱ごうね」
「……。は…、はぃ……」
 がくがくと膝が震える状態で何歩かトイレの中へと進んだのは、外れらしき場所であってもホーム側から身を隠そうとする本能だった。背後には先刻からの三人と、もしかしたらビデオを撮影していた他の男もいるかもしれないが、振り向いて確認など出来る筈もない。まるで脚に囚人の枷が繋がれている様に重く、身体の芯が冷えているのか炎で炙られているのか判らない違和感が少女の呼吸を乱す。広い男子トイレの三分の二程進んだ場所で立ち尽くす香澄の瞳から涙が溢れ、カメラのシャッター音が何度も鳴り響く。命令には従わなければならない。従わなければ写真を撒かれるかもしれない、動画サイトに顔を晒されてしまうかもしれない。
 はぁっはぁっと過呼吸寸前の引き攣った呼吸を繰り返しながら香澄の白い指が動き、ゆっくりとワンピースをたくし上げていく。腰を隠すか隠さないかの裾が持ち上がり、胸を上下で抑える伸縮部が抜けた瞬間、ぶるんと豊かな乳房が大きく弾み、少女の唇から嘆きとも喘ぎともとれないか細い嗚咽が漏れる。頭と腕を筒上のワンピースから抜き、もう身に付けている物はミュールとニップルリングとバイブレータだけになってしまった香澄は思わずワンピースで乳房と下腹部を隠そうとして、目の前の男に差し出された手に気付き項垂れて布を託す。
 容赦なく絡み付く視線を感じながら手で乳房と下腹部を隠す香澄にシンプルな髪留めが渡された。
「顔や身体洗うと髪が濡れるよ」
 思いも寄らぬ配慮の言葉に一瞬呆然とし、香澄は受け取った髪留めで豊かな黒髪を纏めようと僅かに身を捩る。もしかして本当に身なりを整えさせてくれるだけで、凌辱は冗談なのかもしれない…そんな幻想はありえないと思いつつ僅かな希望に心は傾こうとする。
 髪を結い上げ、男達に眺められる異常な状態のまま出来るだけ身を縮込まらせて香澄は連なる洗面台の中央で顔を洗う。洗顔石鹸が欲しい所だが諦めて洗面台の液体石鹸で何度も洗うと精液塗れで強張りかけていた顔がようやく滑らかさを取り戻し、少女は緩い息をついた。酷い姿には変わりなくとも、綺麗な水の感触は心地良い。
「――ひ……っ!」
 不意に乳房を横から揉みしだかれびくりと身を震わせた香澄は、数人の男が自分を至近距離で取り囲んでいる鏡越しの光景に凍り付く。ぐいと掴まれた手を洗面台の縁に押しつけられ握り込まされ、腰を背後に突き出す形に引かれ、肩幅より広く両足の間隔を開けさせられる。鏡の中で左右の男が乳房を荒々しく鷲掴みに揉みしだき、俯せ気味の体勢に歪んだ乳房が紡錘形に搾られその痛みに香澄は鳴く。男達の暗黙の指示に逆らえず洗面台の縁を掴んだまま背を仰け反らせる香澄の乳首からニップルリングが力任せにもぎ取られ、じんと走る痛みに喘ぐ香澄は直接指だけで乳首を強く揉み潰され捏ねられる刺激に身を震わせる。
「一昨日より感度上がってるね」
「今日はぶっかけだけじゃ済まさないからな」
「あ……あぁ……っ、ぃや…ゆるし……んくぅぅっ!」
 背後へと突き出している腰が押さえられ、バイブレータが引き抜かれる強烈な刺激に洗面台へ崩れそうになる香澄の細い腕が激しく震える。男達へと突き出す形の腰で膣口からバイブレータの間に愛液の太い糸が垂れ、白い尻肉が小刻みな痙攣を繰り返す中、男の一人が香澄の腰を背後から抱え込む。
「あ……あぅううううう!」
 ぐちょりと音を立てて避妊具を装着しないままの猛りきったモノがバイブレータが抜けたばかりの牝肉を一気に貫いた。
 誇張した鰓や瘤などバイブレータ特有の凶悪さはないものの本能的に歓喜してしまう男性器の熱さと弾力と牡の頼もしさに、香澄の頭の芯が一気に白く弾ける。もしかしたら限りなく男性器に近い攻め具は造れるのかもしれないが、それとは異なる原始的で救いようのない牝の本能が牡に貫かれ凌辱される事を悦んでいた。
【――この子さぁ、昨日まで処女だったのにもうちんこなしではいられない淫乱なんだぜ】
 先刻通路で断言された辱めの言葉が頭の中で再生される。違うと言いたい、言いたいが、少女の頭の中は生の逞しい男性器の抽挿に殆ど占められてしまっていた。
 クリトリスにだけ残されているニップルリングと少女の甘く甲高い悩ましい喘ぎが男子トイレの中に妖しく篭もり、腰を男へと突き出す体勢の白い身体が絶頂の浅く乱れた呼吸に揺れ、男達の大きな手にも余る掴まれたままの豊かな乳房が少女自身の動きにたぷんと捏ねられる。
「イってるイってる」
「ホームでもファックしてるのにどすけべな御令嬢があったもんだ」
「香澄ちゃん、ちんこ気持ちいいだろ」
 ぐいと顎を掴まれた香澄は洗面台の棚部分に置かれているタブレットへと顔を向けさせられる。
【おまんこいいっ、っ、あっ、あんっ、はあんっ、いいっ、おまんこきもちいぃです……っ、あっ、あんっ、おまんこ、きもちい……はああんっ!】
 タブレットの画面で再生されているホテルで男の上に跨がり突き上げられて泣きじゃくりながら譫言の様に喘ぐ動画に、絶頂からまだ醒めない余韻にある香澄の顔が羞恥に歪む。いつのものなのかは昨夜からのあの大勢に代わる代わる犯された時の物だと室内の模様や状況で判るものの、あまりにも執拗に繰り返された凌辱にどの様なタイミングなのか相手はどの様な男だったのかも記憶していない。いつも通り顔は映っていないが、男に背を向けて膝も突かずに跨がっている香澄は結合部や乳房も露わに下からの突き上げに翻弄され、恐らく大量に膣内射精された後なのだろう泡立った白濁液塗れの赤黒く長い幹が激しい突き上げの度に根元まで叩き込まれては抜け落ちる直前まで露出し、それがどれだけ犯される娘を狂わせているのかは我を失った嬌声で嫌でも判ってしまう。激しく身悶える為に時折鼻の辺りまで映り込む痴態に香澄の血の気が引くと同時に、きゅっと膣奥まで突き挿れられたままの牡肉を締め付けてしまう淫蕩な反応に気付けず視線を逸らす。
「すんごくそそるよ、その嫌がってる顔。こんなの自分じゃないとか気取った事考えてるんでしょ?」
「嫌がってるフリしておまんこうねうねさせて美味しく咥え込んでるぜこのお嬢様」
 否定したいがもうどうすればいいのか判らない竦みきった心に泣きじゃくりながら香澄は項垂れる。身体を思いのままにしているのにこれ以上何を望むのだろう…先の見えない不安と足下が崩れていく様な感覚に、背後の男に密着した腰を擦る様に押しつけられ香澄は小さく震える。尻肉を撫でる剛毛と膣口近くに擦り付けられる袋と、何より膣内でくねる逞しい男性器に膣奥をぐりぐりと捏ね回される刺激は射精後に精液を膣奥に擦り込まれる動きを思い出させ少女を喘がせた。避妊など一切考えられていない凌辱の恐ろしさと同時に、密かに根付く牡の射精を受け止めたい牝の疼きに直結し、昨日まで処女だった身体が男に応えようと無意識に腰を捧げる形に突き出される。牝として牡を悦ばせたい牝として応えたいそれは凌辱により植え付けられたものなのか少女の元からの資質なのか、泣きじゃくりながらの痴態に男達がにやにやと嗤い、牡と牝の僅かな練れた媚態すら残さない執拗さで様々な角度から結合部や揉みしだかれる乳房や悲痛に泣きながら快楽に蕩ける少女の顔が撮影されていく。
 じわりじわりと責め立てていた男の腰の動きが徐々に大きさを増していき、やがて濡れた腰を打ち付ける大きな打擲音が男子トイレに鳴り響き、一突き毎に香澄の堪え切れない甘い喘ぎが反響する。窓を開け放ったままの、国内でも有数の巨大ターミナル駅の広い駅舎に面した男子トイレで、撮影され複数に視姦されながら荒々しく背後から突き上げられる香澄の小さな唇の端から唾液が垂れた。
 熱い。ぐちょぐちょと牝肉を掻き乱す男性器の熱さを頼もしく愛おしいと感じてしまうのは動物的に仕方がない、バイブレータに抵抗があってその為なのだと一突き毎に言い訳が思考の表面で揺れ、洗面台に突っ伏して激しい抽挿にただ屈しようとする香澄の両手を背後の男が引いた。
「はぁ……あああうっ!」
 背後に腕を引かれ、男へ腰を突き出したまま背を反らせる香澄の乳房がぶるんと跳ねる。支えのない不安定な体勢の不安に男に手首を掴まれている香澄の細い指が宙を掻き、手と結合部だけで保持される状態で背後の男が激しく前後に腰を振り、傘が抜け出そうな引きから香澄の白い尻肉と膣奥を同時に力強く叩く突き挿れが残像を残す勢いで繰り返された。激しく犯されているというのに手首を掴む手の硬さに異性の男を感じて尚更香澄は気圧され、凌辱されている実感に煮えたぎる。ぶるんぶるんと暴れる乳房は痛い程なのに、何故か乳首の物足りなさを感じて涙を零しながら香澄は目の前の鏡を盗み見てしまう。
 自分だけが全裸で、男達は服を着ている。背後の男すら下着とスラックスを脱いだだけで上半身は普通のサラリーマンと変わりなく、全裸で犯されてよがっている女をに見てやにやと嗤っている。目の前の女は誰だろう。とてもとてもいやらしい。涎を垂らして喘いでいるのに首を振りたくって嫌がっていて、男の抽挿につられて仕方ない腰の動きだけれど一突き毎に悦んで喘いで身体をくねらせている。でもどこか間違っている。
「――めて……、おっぱいいじめて…っ、あっ、あぅぅっ、あん!ひ……ぁ!おっぱい……っ、つらい……です……ぅっ、はああっ!」
 ああこの人は責め具が足りていないのか。鈴の付いたピンクゴールドのニップルリング。ぎゅっと乳首を抓られている様なあれがないからおかしく見えたと香澄は気付く。ぶるんぶるんと弾む白い卑猥な乳房の先の鴇色の乳首がとても物足りなさげで、悲痛で甘い哀願を気の毒で哀れに思いながら、香澄は密かに蔑んでしまう。いやらしい人。乳首を噛まれたいくせに、乳房を叩いて欲しいくせに、痛みにじんじん痺れた状態で舐られて吸われるのが大好きで、痛い上に更に痛くされても感じておまんこがもっとどろどろになる淫乱な人。でも止められないのでしょう?もっともっと虐めて犯して欲しくて狂いそうなのでしょう?
「ぁ……あ…ぁ……、あぅぅ……」
 膣奥にぎっちりと傘を突き立てた状態で重ねた腰をゆらゆら動かされる状態で喘ぐ香澄は、近付いてきた男の持つ物に大きく瞳を見開く。
「乳首が淋しそうだから慰めてあげるよ」
「ゃ……」乳房を掴んだ男に初々しい鴇色のしこった乳首を手にした木製の洗濯挟みの先で二、三度つつかれ、顔を強張らせていた香澄はぶるっと身を震わせる。「ん……ふぅ…っ……」
 発条の硬そうな簡素な洗濯挟みに小さく首を振る鏡の中の香澄の背後で男がにやりと嗤い腰をゆっくりと揺らす。はぁんと甘く喘ぐ香澄の乳首を洗濯挟みが何度も弾き、視線を落とした香澄は洗面台の下に置かれた鞄に気付き息を詰まらせた。何処にでもありそうな鞄のファスナーから覗く撮影用レンズは計算した様に男と香澄の結合部に向けられており、何度も結合部を撮影されている少女の頬が赤くなる。もう何度も犯され何度も撮影されているのに一向に羞恥心が麻痺する事はない。少女の膣内の熱や締め付けを知っているのはその時犯している男だけだが、映像はまるでそれを第三者に分け与えられている様に感じるのは気のせいだろうか、絡み付く愛液の泡立ち、ひくひくと震える窄まりと蠢く膣口、こんなに太い幹が犯してる、とても早い抽挿に乱されて生白い内腿と腹部が痙攣して、ゆっくりと焦らされて自ら腰をくねらせて……。
「はあ……ぅっ!」
 洗濯挟みが乳首を挟む鋭い痛みに香澄は涙を散らせて仰け反る。血が出る寸前まで噛まれた時の痛みに近い激痛に痙攣する香澄の髪を結い上げていた髪留めが落ち、しなやかな髪が宙を舞う。全身をぶるぶると震わせる香澄の牝肉が貫いている男性器を激しく喰い絞め、悲鳴の形に開いた口で犬の様な引き攣った呼吸を繰り返す少女の前髪がぐいと掴まれ、苦痛と快楽に喘ぐ顔が鏡とカメラに映る。
「洗濯挟みでイったぜこのお嬢様」
「んふ……ぁああ!」
 余韻に浸る間もなく荒く一揺らしで膣口から膣奥までを傘でずぼりと犯され、顔を上げさせられた惨めな状態で香澄は喘ぐ。片方の乳首を強力な洗濯挟みで挟まれる激痛が履き慣れない踵の高い不安定なミュールの爪先と背後の男に掴まれた両手の指先まではしり、腰を激しく打ち付けられる度に豊かな乳房がぶるんと卑猥に弾み更に痛みが波の様に押し寄せてくる。痛い。許して欲しい。それなのに…。鏡の中でいやらしい顔の女が喘いでいる。涙と唾液を垂らして小さく首を振って許してゆるしてと繰り返すのに声音が甘く溶け切っている。乳首の先の洗濯挟みが大きく揺れて、気持ちよさそう。惨めでみっともないふしだらな人。ぎゅっと締まったおまんこをずぼずぼ犯されて涎が垂れる。熱い。生のおちんぽ。掴まれた手首。荒々しい動き。好き。もっともっと滅茶苦茶にして。とても楽になれる、何も出来ないから何も考えたくない。それなのに、狂いそうな位恥ずかしい。腕組みして見ないで。大きな赤黒いおちんぽを出して扱かないで…意識してしまう次はあなたのですか? カメラで撮らないで。いく。またいく。太くて熱いの、ぎちぎちで凄い。男の人、おちんぽ、いい。目の前のタブレットのLIVEの文字。見てる…学校の人達が犯されていやらしくよがる姿を……。
 誰? 目の前の人は、誰?

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