■自循論::自循の定義

目次に戻る
[tt+1]t
始めと終わりがあり、有限手順で自己を参照しつつ変化するもの。
  1. 本公式は、全世界の普遍、究極の真理、最終基本クラスを 表現した式であり、全ての具体的な事象(神、愛、生命、意味、英知、 存在理由、意志、物理法則、数学原理など)の根源的な性質、 もしくは本質を説明するものである。
  2. 記号「S」は、説明したいもの、つまり「対象」となるものの総体を表わす。 Self(自己)、System(系)、Space(空間)などの頭文字を意味する。 Sに含まれる要素は有限である。 (自循では対象として無限なるものは扱わない。)
  3. 記号「←」は、観測する、認識する、参照する、作用される、 といった関係を表現する、1回のプロセスである。 「A←B」と書いた時は、「BはAを参照した結果である」ことを意味する。 Aは不動・固定のものであり、 BはAを参照しつつあることでBという状態になっている。 (もしAを観測していなければ、BはBではありえなかった。) この意味で、Bは、Aに作用されている。 なお、関係「←」は、A、Bを合わせた系の "内在的性質"であり、 固定的に与えられた演算子ではい。 (Aが決まれば、「←」の性質も決まる。)
  4. 記号「t」は、対象Sを自然数によって序列化するための添付数字である。 Time(時間)の頭文字を取った。時間は実数のように 完全に滑らかに流れるのではなく、「1、2、3…」と 量子時間(1クロノン)単位で離散的に遷移していく。
  5. 記号「[...]x」は、xが有界(有限)であることを表現する。 つまり、[St]tと書いた場合、tの境界は無限小でも無限大でもなく、 ある始まり t=t1 があり、また、ある終わり t=tN がある、 ということを意味する。tは自然数(離散数)なので、 全てのSは高々可算有限個しか無い。
  6. 以上より、[St←St+1]t を意訳してみると、 次のようになる。 『あらゆる有意味な対象には、 はじまりS1(α点)と、 終わりSN(ω点)があり、有限である。』 『ある時点の対象St+1は、 その「1つ前」の対象Stによって決定される。 (対象Stと、それに内在する関係「←」から St+1は決定される。)』
  7. この公式に当てはまる対象Sを、「自循構造を持つ対象」 または単純に「自循」と呼ぶ。