2023余所自作119『願望』

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「馬鹿だよねぇ」
 先日放送されたバラエティ番組で教室は持ち切りだった。皆寝不足特有のハイテンションで話しているのは基本的に青少年非推奨な内容であり特に女子高生は口に出すのも憚られる筈だった…トップアイドルがハンターに掴まって計五十二人連続中出しレイプ、しかもやらせなし。場所は皆大好きな夢と魔法の国。毎回様々な場所での逃亡劇は芸能人やアスリートの逃亡の緊張よりも捕縛即レイプのえげつなさで無敵の視聴率を叩き出している。
「でもさマコちゃんなら逃げ切れちゃうよね」
 お団子頭の調子のいい友達の声にまことは思わずきょとんとした。転校前は喧嘩っぱやく怪力傾向もあり荒っぽい印象がしたらしいが今はお弁当作りなど乙女らしい趣味を実践出来て幸せな女子中学生生活をしているのだが…身体能力が高いのは確かであり陸上部の助っ人などもたまにしているまことは、へへへと乾いた笑いをしながら頬を掻いた。
 言えない。
 レイプされたいなんて思いながら毎回見て自慰に耽っているなんて、絶対に言えない。

 番組視聴参加は狭き門であり、ハンター参加など何処をどうすれば叶うのか判らない。そんな状況の中迎えたプレ文化祭。その前夜祭は異常な熱気に包まれていた。
【ないしょの逃亡中】
 学内での厳格な視聴アンケートが行われ生徒の視聴が基本的に禁止でありどう考えているかを教室で全員目を閉じて手を上げたりアンケート用紙で質問した結果、極一部の女生徒以外全員が実はとても楽しんで視聴していると判り、そして鉄の結束と血判状まで作成されて開催される事になってしまったイベントである。当然反対意見を出した生徒には一切知らせていない。結果三十数名の女生徒に十三名の男子生徒に男の娘が逃亡役で、抽選による百名のハンターによるなんちゃって逃亡中が開催される事になってしまった。番組では無人の街で開催される所、抽選に外れた千四百数名の生徒教師陣の猛烈なブーイングの結果、文化祭の舞台周り以外の全てをそのまま前夜から開催しての人にまみれての逃亡劇となってしまったらしい。参加者との見分けがつく様に非参加学生は制服・体操服・スク水・ジャージ・コート一枚での参加、ハンターは黒服にサングラス、逃亡者は人気アニメセーラー闘士コスチューム着用が義務付けられた。が……、
 どう見てもスタート現場にいる五十名の逃亡者以外にコスプレが山と居る。
「マコちゃん頑張ってー」
 きゃーと嬉しそうに手を振っているお団子頭はどう見てもセーラー月の衣装である。いやあんた大学生の彼氏いるんじゃなかったっけか?コスプレ即レイプのサバトなんだけど今からこの学校…と呆然としたまことはその後ろにずらりと並んだ水金火木土天海冥のコスプレの仲間達に脱力する。この学校はどうやらフリーセックスの扉を開いたらしい。いや違うだろう。捕まってのレイプだからそこは燃えるのに。しかも男子生徒や教師のセーラー闘士もいるわマスコットの白猫黒猫に有名ゲストキャラに絶対に偽の黒服も大勢いるわで、皆異様な熱気を滾らせてスタートの合図を待っている。
 ちなみに放送部・工学部・電気工事部・電脳部などが総力でドローン五十機を操作して体育館では大画面パブリックビューイングが開催されるらしい。ちなみにそこも逃亡可能領域であり、学校敷地内は全域逃亡エリアになる。ビバオープンセックス。いや違う。そうであってはならない。逃亡の挙句の果てに犯されてこそのレイプ。ぐっと握り拳を作るまことだった。
 ちなみに豪華賞品は学食無料パス1年分である。ラブリーキャラ弁自作派のまことには用がないのでもしも運悪く手に入れてしまった場合は男子生徒にでも売ってしまう予定である。でも勝ちたくはない。いやでもわざと負けるのはレイプ道に反してしまう。
 そんなまことだが裁縫も得意な為今回のコスチュームは自作である。中学生の小遣いでコスプレ専門店での衣装購入はかなりハードルが高い筈なのだが何故かがっつりと高額衣装を誇らしげに纏っている女生徒は多い…何処から出てるのかそのお金は。ちなみにお団子頭達の衣装はまこととお揃いでありカラオケ大会やハロウィンで着たいねと話していたがこの逃亡中で着てくるとは思わなかった。
「ところでマコちゃーん、ブラのパッド外れてるよー?」
 お団子頭からの能天気な大声にまことの頬が真っ赤に染まる。一般レオタードよりも薄い生地の衣装は身体の曲線をはっきりと浮かび上がらせ異常な熱意の元に作成された結果、見事な乳袋や尻肉への食い込みが作りこまれているのだが、彼女達への衣装ではきっちりとパッドを装着しているが今のまことのセーラー木星衣装は薄布一枚だけになっている。下腹部も同じで、密かに縦筋くっきりになのは秘密である…股下ゼロセンチのスカートが捲れれば一発で白地に浮かぶ縦筋が見えるであろう。ドローン五十機は聞いているがその他にも盛りそうなポイント三百箇所に定点観測カメラも設置されていると聞いた瞬間、処女地の奥からじゅんと愛液が溢れたのは秘密である。ちなみにカメラマンが一緒に逃亡しないのが残念だがその代わりに報道の腕章を付けた技術スタッフと有志生徒が大量に投入されるらしい。
 そして、一つ。
 アニメセーラー闘士の学校制服は、この学校の制服と酷似している。
 つまり…コスプレ衣装と勘違いされた日には実は逃亡者だと認識されてもおかしくはない。今回参加の一般女子生徒はそれに気付いているのだろうか。

 ちなみに番組でも一応存在するルールにこんな一行がある。
【ハンターのレイプに勝ってしまった逃亡者は再逃亡が可能である】
 基本的に事後になる前に大勢のハンターが到着して連続レイプになる為一度も適用されなかったルールである。
 内庭に面した学生広場に並んだ緊張と期待を漲らせている逃亡者達に、校内全ての生徒教師陣に、開催の合図のラッパの音色が高らかに鳴り響いた。

「頑張ってー…ってきゃあ何!?え?何ー!?やだっ、いや……や…ぁ……あっ!あっ!おおき……ぃっ!はああああああああああんっ!」
 スタート位置に近い鈴カステラの屋台からお玉片手に手を振っていたスク水エプロン姿の女子生徒がいきなり物陰に引きずり込まれて数秒で絶頂の嬌声が大きく聞こえてきた。あれはアニメ千二百八十余話のコスチュームに似ていたから仕方ない。第一次ハンター放出までの三分間、それまでに何処まで逃げられるか有志屋台街のとんでもない人混みを掻き分けながら走るまことの耳に絶賛レイプ中の悲鳴や嬌声が前後左右から聞こえてくる。物陰に引きずり込むのはまだ優しいもので、ベンチや道のど真ん中で公然とやっている連中もかなりにいる。ハンター放出前なので黒服は全員偽物だが、とにかく距離を稼ぐ為には愛と正義のセーラー服美少女闘士としての制止など出来はしない。女の子を庇いに入って即レイプの可能性も高い。とにかく立ち止まれば負けである。
 射的にスマートボールに金魚すくいにクレープ屋にかき氷に焼きそばにイカ焼きに型抜きとまるで町内会のお祭りの縁日の様な屋台が犇めく通りを直角に曲がり屋台と屋台の間を抜けると、途端に数組が物陰でまぐわっている現場に出くわし、まことは全力疾走の勢いを殺さずにそのまま女生徒に馬乗りになり腰を振ってる男性教師の背中を踏み台にして駆け抜ける。ぐえっと聞こえた呻き声の直後に女生徒の絶頂声が聞こえたのでもしかしたら衝撃で射精してしまったのかもしれない。おかしな性癖がつかなければいいが知った事ではない。
 どっちもこっちもあっちもそっちもレイプレイプレイプレイプレイプレイプレイプレイプレイプレイプ。怨嗟の呻きを漏らしながら一秒間連続で唱えるまことの拳が力の余り白くなる。お前ら少し情緒を持て。犯るか犯られるかの高度な駆け引きがあってこそだと現実世界の被害者が聞けば撲殺されそうな事を夢見てしまうのは純真な中学生女子として仕方のない所だろう。私の夢見るレイプはそんなものじゃない。もっと、もっと……、

 不意に、まことの手首を誰かが掴んだ。
 捕まった瞬間に逃亡は失敗する。
「三条院先生!」
 自分の手首を掴んだ長身の教師にまことの胸がどくんと高鳴る。波打つ茶色の髪を後ろで束ねた姿は黒服にサングラスで仮装していても間違い様がない。学内変態教師四天王である三条院とは一目会った瞬間に恋に落ちた気がしたが、女子生徒に手を出したと言う実しやかな噂を思い出してドン引きが勝って終わってしまった間柄である。
「どうしてこの場所が!?」
 逃亡中においてまず追跡が不可能そうな部活棟の屋上は登る階段もなく、追尾してきたドローン三機が羽虫の様な音を立ててホバリングしているが、画像を確認してやってきたには速過ぎる。
「星は何でも知っている」
「そんな事言ってるから変態教師って言われるんだよ」
 高鳴る鼓動を隠しながら教師を睨みつけてみるもののまことの瞳は既に潤み始めていた。まるで神出鬼没の妖魔の様に接近を感じさせなかったミステリアスさと、長身故に男を見下ろす事も多いまことにとっては見上げる事の出来る大人の男はその時点でポイントが高い。怪力のまことがその手を振りほどけないのもいい。ましてや女生徒と噂になる位には顔がいい三条院である。そもそも捕獲された瞬間に逃亡者はレイプ対象であり、と思い出した様にまことはもう一方の空いている手で教師の腹を思いきり殴りにかかり、一瞬早く鳩尾に重い一撃を受け身体が沈み込む。
「おんなをなぐるなんて…さいていだよ……」
「潰れあんぱんな顔にされるよりはマシだろう」
 そう言い覆い被さってきた男がセーラー闘士のコスチュームのシンボルである胸のリボンに手をかけ、無理矢理引き千切る。可憐なピンク色のリボンが外れ薄いレオタード生地が甲高い音を立てて裂けたその下は中学生にあるまじきグラマラスさのまことの柔肌であり、乳袋に覆われてほんの少しだけ抑えられていただけの乳房がぶるんと弾む。やあっと本能的に悲鳴をあげてしまう少女の乳房を教師が鷲掴みにし、揉みしだく。まだ誰にも揉ませた事のない乳房を掴まれその手の大きさにぞくりと妖しい淫らな疼きが全身を貫き、まことは男を見上げる。放課後の準備から始まり既に時間は夜。月の昇った明るい夜空と校内のお祭り騒ぎに導入されたサーチライトや二十一時までに制限された花火があがる中、黒服教師の手がまことの身体を這い回り、そしてレオタード素材は更に切り裂かれていく。乳房だけの露出から腹部へ、そして下腹部に辿り着いた時男がにやりと嗤った。
「随分と準備のいいことだな」
「は……ぁ……ぁぁっ!」
 ぐちゅりと男の指が膣口の奥へと潜り込んだ瞬間、初めて男の指を受け入れてしまう衝撃にまことの全身がびくんと跳ねた。自分の指とも勉強用に購入した挙句その柄を使ってずぽずぽと自慰に耽らせていただいた玩具の変身スティックとも違う硬く長い指に、一瞬で少女の意識は支配される。抉られたい。ぐちょぐちょに弄りまわされたい。三階建ての部室棟の屋上のプレハブ屋根の上で男の指が膣内を掻き混ぜる度にまことの長い四肢がびくびくと震え、そして剥き出しになった柔肌の乳房を教師の舌が舐りあげる。月明かりに見守られ階下の喧騒を感じながら、ぐちゅっぐちゅっと粘り気の強い抽挿音が続いた後、男は黒服のスラックスの前を寛がせて既に猛った肉槍を剥き出しにさせた。大きい。多分、これは、普通よりも大きい。こんな大きなもので処女を奪われるのだと全身で息をつきながらとろんとした瞳で見ていたまことに、男が嗤う。
 ああ…これから犯されるんだと思うまことの胸が早鐘を打つ。剥き出しの両腿の間に三条院が身を割り込ませ、そそり勃つ肉槍の立派さに漸くまことは恥ずかしさに顔を逸らす。これではレイプではなくて和姦ではないか、でも鳩尾を殴られた痛みはまだ抜けていない…だがまだ戦える争える、それなのに、もう男に貫かれる事しか考えられない。
 まことの頭上で、脚の間のほんの少し離れた場所で、ドローンが撮影している。処女喪失を大勢に見られるのだ。いや今学内では何十人何百人が盛っているのだから自分の動画など注目されないかもしれない…だがもしかしてパブリックビューイングで流されるのかもしれない。恥ずかしい。とても恥ずかしい。
「ゃ……」
 小さな声を漏らしながら、まことは三条院の黒服の袖を小さく握った。その仕草は喧嘩慣れした誤解されやすい少女にしては酷く頼りない。
 大人の男の肉槍の傘がねちょねちょと膣口を軽く撫で回した後、力強く処女肉の中へと送り込まれた。
「ぐ……っ」
 微かに呻き声が漏れる。きつい。大きな肉槍が容赦なく処女地を抉じ開けてくる痛みにまことの身体が強張り、処女喪失の痛みを堪える少女の腰の間に黒服の男の腰が沈み込んでいく。考えてみれば避妊具を使って貰えていない…番組でのレイプを踏襲したのかもしれないけれどこれでは後日保健室が大変な事になるのではなかろうかと一瞬不安が過る。いやそれよりも、これが男だ。ずぶずぶとまことの身体を裂いていった肉槍が、遂に膣奥を突いた。あ!と感極まった声が漏れ、仰け反ったまことに剥き出しの乳房の頂のしこりきった乳首が跳ねる。
 部活棟のプレハブ三階建てでは屋上に昇ってくる手段は基本的に梯子を使うしかない筈だった。それまではねっちりと三条院に犯されるのだと思うとぞくぞくと淫らな疼きが込み上げてきてまことを甘えさせる。激痛の中なのに既にどこか甘い心地よさがあるのはずっとレイプを夢見てきた為かもしれない。玩具の変身スティックにはない大人の男の熱さにまことはうっとりとする。凄い。セックスはこんなに存在感のあるものを受け入れさせられるのだ。鰓がいい。ごりごりと膣奥から膣口近くを抉る鰓の張り出しが特にサディスティックで堪らない。抉る。ごりごりと、女の肉を抉る。とてもいい。犯される実感にまことは恍惚とする。自然と涙が溢れ、まことは摘まんだままの黒服の袖を離せずに浅い呼吸を繰り返す。ずっ…と膣内で肉槍が引き戻され、そしてまた突き上げられる。
「ぁ……ぁぁっ」
「ぐ……ぐあああああああああああああ!」
 甘い声を漏らしてしまったまことの上で、男が吠えた。びくっびくっと黒服の身体が激しく痙攣し、そして結合部に密着している袋や下腹部など腰全体が跳ね、何かがまことの奥へと送り込まれ、何度も弾ける。
「え……?」
 処女が犯され牝の悦びを覚え始めようとしたその時に、男が果てた。

「済まぬ…。もう勃起出来そうにない」
 腎虚で失神する直前の三条院の言葉を思い出しあまりの悔しさにまことは涙を拭う。
 鍛え抜かれた体育会系だから何だと言うのだろう怪力が何だ。たかが処女相手にあっさり男が果てるな。しかも五回程度で失神するな。呆然としていたもののこのまま待っても誰も来ないかもしれないと思い悔し涙を拭って屋上から下りたまことは逃亡を再開させ、そして七人の男に捕らえられてはセックスの結果ハンターを失神させていた。何なんだ全員苦痛と極楽を同時に味わったみたいに満足して失神するとかレイパーの風上にも置けやしない。全員他のハンターが連続レイプに持ち込ませる時間稼ぎも出来ずにとっとと射精するヘタレだった。まことは自分の異常に鍛えられた膣圧に普通の男が敵わないのを薄々感じながら首を振る。パブリックビューイングではまことが映る度に個人データ欄のキルマークが増えているのを知らずに済んでいるのは精神衛生上よかったかもしれない。このままでは逃亡成功してしまう。だがだからと集団で逃げる隙も与えられない場所にわざわざ出て捕獲されるのはプライドが許さない。
 校舎内も校庭もまったりとした事後の乳繰り合いに浸る男女の幸せそうな性臭に満ち溢れている。まことも精液と愛液が膣口から垂れてブーツまで穢しているのに、全く満たされてはいない。この切なさは何だろう。校内ブックメーカーでは既にまことの優勝確率はとんでもなく高くなっている。ハンター大量放出が二度繰り返されていて元気な黒服も大勢いる…その中に猛者はいないのだろうか猛者は。白いレオタード素材は裂かれ縮まり、まことが今身に纏っているのはセーラー闘士のティアラとブーツと手袋と、後は素材違いの膝上ゼロセンチのスカートに襟とリボンだけである。酷く惨めな姿だが、だがしかし校内はもっといやらしく全裸で抱き合って寝てしまっている男女や七対一の集団レイプ中やら黒猫耳尻尾のみ装着でお散歩中の柔道部長や胸に水晶ブローチを飾りピンクのリボンで緊縛した磔プレイ中の男の娘などが探す必要もなく視界に入るカオス状態になっている。そんな状態でも屋台は繁盛して一般生徒も意外と残ってまことに声援を送ってくるのが、更に居たたまれない。せめて屍累々の荒野であって欲しい。頑張れ?何を?膣圧を?思わず卑屈に拗ねそうになってしまうまことである。
「シンデレラフィット…シンデレラフィットするチンポはこの世界にないのかい……!?」

 不意に足元に、一輪の深紅の薔薇がかっと刺さった。ちょっと待って欲しい。今足元はアスファルトなのに何故。
「この薔薇は……燕尾服仮面様!」
 謎のジングルが何処からともなく流れ、そして四階建て校舎屋上の給水塔の上からまことを見下ろす燕尾服の男が月を背景に清々しい変態笑いを浮かべる。
「暴虐の限りを尽くし白く濁った劣情を吐き出した末に黄色いお天道様を仰ぎ見る妖魔よ聞くが良い。
 シンデレラフィット、その語源は童話のシンデレラ。ダンスパーティーから帰る際に靴を落としその靴に合う足の持ち主を王子が探し出して妃に迎えるという話だが、ここでおかしいことがひとつありますがそれは一体なんでしょうか!はい木星!上のお口で答えて!――そうだ!靴が脱げたのではなく落としたというのに違和感を覚える君は正しい!あの靴は床に塗られた粘着トラップに絡め取られてその場に残されたというのが真相で、そのトラップを仕掛けたのは誰あろう王子。つまり逃げる少女を罠に嵌めて逃げられないように権力とねばねばで捕らえて下のお口をねばねばのとろとろのくちゅくちゅにして衆人環視の中であはーんうふーんとお楽しみタイムを満喫しようとしたものの、シンデレラの怪力無双でそのままぐっちょぐっちょとトラップを踏み越え帰路についたために目論見通りにいかなかったというのが靴を落とした真の理由だ。
 つまり逃げればひとつ、残ればふたつ手に入るというのがあの童話の教訓で、逃げれば家に帰れるという未来がひとつ手に入り、残れば気持ちいいと衆人姦視されながらの膣内射精のふたつが手に入る。この教訓から君が学ぶべき事は、これ以上言葉を重ねなくとも分かるだろう! いくぞっ、木星!」
「はいっ!」
 地上四階+給水塔の高所から地上に飛び降りてくる異常な度胸、いやそれよりも気になる登場時からの長台詞の間も勃起しっぱなしの剥き出しの長大な肉槍にまことの胸は高鳴り続けていた。大きい。とてつもなく大きな肉槍は膨張率を考えれば海パンなどを着ていた場合どうやっても仕舞い切れない巨大なマンモスの鼻の様であり、びたんびたんと見せつける様に更に跳ね上がらせ燕尾服の腹を打つ様はどう見ても露出狂の気もある異常性欲者そのものだった。これは期待するしかない。異常な肉槍を地上からじっくりと確認出来てしまえるまことの視力もおかしいが、今は何よりも燕尾服仮面の逸物だけが全てだった。
 この異常性欲者が無事に着地出来れば、まことの夢は叶うだろう。

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