2023余所自作120『本当に裸エプロン』

表TOP 裏TOP 裏NOV 119<120>121

「え…?え……?」
 学園祭当日、他の女子達が全身タイツを着だしたのを見て紗耶香は戸惑いの声を漏らした。
 『裸エプロンメイド喫茶』そんな異常な出店を決めた時に法事で欠席をしていた紗耶香は仲良しグループとの人数的組み合わせにも入れずあまり仲の良くない…はっきり言ってしまえば紗耶香を嫌っているグループに一人紛れ込む形になってしまっていた。最初はおっかなびっくりだったものの予想外に親切で決まったメニューの暗記しなければならない詳しい説明等もコピーを用意して貰え、楽しく準備出来たし企画がおかしい気がする紗耶香に基本裏方をすればいいと勧めて貰えたのも有難かった。
 だが、当日風向きが変わった。
 他の女子が肌色のレオタードの上に肌色の全身タイツを着てその上にエプロンを着けていた。教えて貰えずレオタードの準備がなく途方に暮れていた紗耶香にグループのリーダーの少女が口元を歪めた笑みを浮かべた。
「大丈夫でしょ。エプロンで隠れるし、紗耶香髪長いから尻も隠れるでしょ」
「で、でも」
「サボるのはなしだよ」
 開催五分前の予鈴が鳴り、教室内の一角のバックヤードの隅でガクガクと震えながら紗耶香は制服と下着を脱いでいく。基本裏方の料理担当は男子で構成され、何を徹底しているのか肌色競泳パンツにエプロン姿の男子が慌ただしく準備している美味しそうな料理の匂いが漂っている。もう時間が無いと泣きそうになった紗耶香は、不意に視界に入った男子に裸のままエプロンを抱き締めて硬直した。
「おっ…!? ごめん小麦粉取らせて」
「は、は、は、はい……っ」
 調理場から棚で隠れているだけの更衣スペースは荷物置き場を兼ねており、そこに並んでいる食材を取りに来た男子の邪魔になってしまった紗耶香は咄嗟に端に身を寄せる。同級生の男子の前で全裸である恥ずかしさにエプロンで乳房と下腹部を隠す少女は布の小ささに身体の震えが止まらない。小麦粉を手に出て行った男子に、慌ててエプロンを身に着ける紗耶香は調理場での男子の小声に気付けない。
「井ノ原裸だぜ」「嘘!?ヤバくね?」「マジ。おっぱいもあそこもノーガード」「うわ超見たい」
 男子達の浮かれた声にグループの女子がにやにやと笑う。派手好きな彼女達と基本的に大人しい紗耶香達は水と油の様に相容れない。しかも夜遊びに興じる彼女達にとって化粧っけもないくせに清楚可憐な上身体付きはメリハリが利いている上で何処か手を出しにくそうでありながら男心をそそる紗耶香は嫌悪の対象でしかなかった。二日に亘る文化祭で紗耶香の友達のシフトは今日はない。外れた紗耶香を心配していたが事前に仲が良さそうに見せておいたのが功を奏したのか、それとも別々になっても平気そうだった紗耶香に裏切られた気分なのか、恐らく救いの手は差し伸べられない。
「いい気味」
 こっそりと紗耶香に聞かれない様に仲良しグループに流した噂がまた愉快だった。「実は引き立て役にしていた」「ブスばかり」「暗くて辟易していた」紗耶香が絶対に言いそうにない悪意の羅列をじわじわと浸透させていった結果、仲は氷点下に近い。偽りに過ぎないが準備に託けて自分達と急激に親しくなっていった紗耶香はその美貌もあって妬みの対象になり易い。にやりと笑い、リーダーの女子は不安そうにエプロンの裾を引っ張る紗耶香をバックヤードから引きずり出した。
「さぁ頑張ろ?紗耶香。学祭投票一位に目指そうねー」
「う…、うん……」
 今にも泣き出しそうな紗耶香は逃げ腰気味で、それが更に人目を引く。すらりと伸びた脚は高さ七センチのヒールで腰の位置が上がり、下腹部を辛うじて隠す長さのエプロンは縁取る可憐なフリルで更に見えそうで見えない焦れったさを強調する事この上ない。可憐なデザインのエプロンは胸のガードはしっかりしている様でいて、実は素材は意図的に薄い。身体を隠したいが故にきゅっとキツく絞ったウエストリボンに、抑え込まれた乳房の先がはっきりと突き出して皺を生み出している事を、意図して指摘しない。
「紗耶香、飲食店は髪流しっぱなし禁止」
 腿まで届く美しい黒髪を縛ればまだ男に見せた事はないであろう白い尻肉が垣間見える様になった。見えそうで見えない、だが見ようとすれば見れてしまう。それがどれだけ男の嗜虐心を煽るか。余裕で男の前に肌を晒して淫行に耽れる彼女達は男遊びに縁のなさげな紗耶香のおどおどとした様子に目を細める。――客が悪戯し易そうな場所に仕掛けた隠しカメラはライブでネット配信される予定だった。当然自分達が映り込むドジはしない。もし映ってもレオタードで隠している。
「楽しもうね紗耶香」

 前夜祭でも盛り上がった文化祭は最初から既に浮かれた空気に染まっていた。真面目な屋台や出店もあるが基本的に自由過ぎる校風のイベントはグレーゾーンが広い。実行委員会も判ったもので怪しいと思える企画はメイン会場から隔離されている。正統派執事喫茶やビクトリアンカフェは本校舎の目立つ場所にあるが、紗耶香の組の裸エプロンメイド喫茶は科学室や社会科準備室などかなり奥まった場所にある旧校舎にある。どう考えても怪しいビデオ上映会や美術部裏有志による完全予約制デッサン教室に禁止食料を食べる会に耳掻き部屋に足揉みに純文学朗読会に嘘か誠か有名サークル特別出品ありの十八禁同人誌即売会…圧倒的に男子比率が高く整理券配布をして終了しても盗み見ようとするわ気合いの入ったキャンセル待ち渋滞など廊下は酷い渋滞が発生している。
 そんな一角で、特に出入り口が混雑しきっている店があった。
「ニルギリってどんな紅茶?」
「ミ、ミルクティーもレモンティーもあう匂いも穏やかで飲みやすい紅茶です。柑橘系の匂いがするとも言われます」
 紅茶の種類が多い為に迷うのか質問の多い客が殆どで紗耶香は必死に暗記した説明を繰り返していた。
 不慣れな自分と異なり慣れた様子でオーダーを受ける彼女達を尊敬してしまう。履いた事の無い七センチのヒールにすぐに蹌踉けては男子やお客様に支えられ、メイドと言うだけあってジャケットや荷物を預かり棚や足元の荷物入れに仕舞うのも一苦労の紗耶香は最初必死にエプロンの裾を目立たない様に引っ張っていた動きを取れなくなっていった。とにかく忙しい。走り回る忙しさではなく来店客をもてなす忙しさに目が回りそうな紗耶香に調理場の男子も優しく、少しの待ち時間にお茶や一口分のおやつをくれるのが嬉しい。照れくさそうな笑い顔に微笑みを返す紗耶香は、男子の視線が少し馴染んできて更に身体に密着したエプロンや無防備な腰に注がれているのに気付けない。一つに結んだ豊かな髪は左右に揺れた時に白い尻肉を剥き出しにし、慣れないヒールの歩みは自然と腰をくねらせる状態になり、薄い太腿の間にある秘めやかな丘が曝け出されている。幸せそうに小さなサンドイッチを口にする紗耶香の秘部が見えはしないかと全員が固唾を飲み、その声が客に説明をしていれば至近距離でもてなされる幸運を羨望し、小さな悲鳴に期待する…エプロンが捲れればあの柔らかそうな可憐な女性器が剥き出しになる。その現場を見たい。
「ねーえ、客席、気にならなーい?」
 そう言い女子が置いたタブレットに、男子の視線が集中した。

 どくんと、心臓が凍りついた。
 凝ったデザインのメニューの角が、紗耶香のエプロンの一点に食い込んでいる。
 名前は漢字で書いて欲しいと言うリクエストにオムライスにケチャップで名前を書こうとして異常に画数の多い名前に慎重に絞り出していた紗耶香の、正確にクリトリスにメニューの角が当たっていた。邪魔にならない様にメニュー立てに差してあった筈のメニューがテーブルの端に客の肘で押され、薄いエプロンの上から乙女の秘部に食い込んでいく。
 ぞくんと未知の刺激が鋭く身体を駆け抜け、だがそれはいけないものだと本能的に察して腰を引いた紗耶香を追撃する様にメニューが押し付けられ、ぐりぐりと敏感なクリトリスを擦る。身を強張らせて奇妙な痛痒感を堪える少女を客が覗き込む。
「名前、書けない?」
「い…いいえ…申し訳ありませ……」
 書道を嗜んでいる紗耶香はその問いに首を振り続きを書こうとして、更にぐいと押し込まれ仰け反ってしまう。気付いていないであろう肘をメニューの乗せた客が紗耶香を見ながら話しかけ少し落ち着きなく身を揺らす度にクリトリスを的確に角が捏ねる。流麗な文字が乱れ、必死に文字を書こうとしては凍り付く紗耶香は、いつの間にか店の客の大半がスマートフォンを眺めているのに気付けない。
 仕掛けられた隠しカメラはテーブルの上のメニューが食い込んだ紗耶香の腰から悩ましく頬を染めて戸惑っている顔までを丸撮しにし、そのライブ配信は調理場のタブレットだけでなく客に案内時に密かに手渡されるコードによりスマートフォンでも視聴が出来ていた。紗耶香を指定する客が多いのは業腹だが、コードメモを一枚三千円で売っている彼女達からすれば楽しい苛めの上に美味しい副収入である。当然一度買ったコードは店内だけでなく全員回し放題見放題になるがそんなのは知った事ではない。
 紗耶香のエプロンが馴染んでいく程に乳首の突き出しは目立ち、そして基本的に真面目に働く少女の汗を僅かに吸い、白い布は透けていく。――紗耶香に渡したエプロンだけは密かに素材が違うのにはまだ気付いていないらしい。
 どうにか名前を書き終えた紗耶香の表情は困惑そのものだった。丁寧に一礼し調理場に戻っていく紗耶香の大きな綺麗な瞳には涙が滲んでいる。執拗に食い込んだメニューの角に皺が寄ったエプロンはそのまま少女の敏感なクリトリスの位置を物語り、オムライスの注文が殺到する。メニューだけでなく、だが毎回狙った様にパンフレットが鉛筆がスプーンがエプロンに浮かんだ窪みを捏ね続け、やがて、ぽつりと小さな染みが浮かび上がった。赤面したまま震えて客注に応じる紗耶香は身体の異変に気付けないまま混乱に翻弄されていく。
 鼓動が早まり、身体がフワフワしているのかピリピリしているのか判らない。それは裸で接客している自分の意識過剰のせいかもしれない。敏感な場所に何かが当たる度にまた来てしまったと焦りながら、密かに胸の奥で恥ずかしい何かが歓喜に震えている…まるで花が開く様な恍惚とした何か。蹌踉めきがちな紗耶香に客は優しく、叱りもせずに肩や腰を抱いて支えてくれる。その接触は少女にとって過剰な筈なのに俯いて礼を述べるだけしか何故か出来ない。不慣れなヒールの為や体調不良で同級生や客に迷惑はかけられない。
 もしかして皆意図してその場所を弄っているのではないかと思ったのは弄られながらオムライスに文字を書く六回目の時だった。ニヤニヤと嗤いながら箸でクリトリスを突かれ、紗耶香は思わず少しだけ腰を引いた。
「はい注文に集中ー!」
 引いた直後にぐいと背後から押され少女は逃げ場を失う。
「それとも何かあったー?」
「ないない。あったら大騒ぎになっちゃう。――よねー?」
 楽しげな彼女達の声に、紗耶香は項垂れる。自分が人を疑ったり騒いだ結果出し物が…もしかしたら文化祭が中止になってしまうかもしれない。黙っていればすぐに終わる。我慢すればすぐに終わる。そう呪文の様に心の中で繰り返す紗耶香のクリトリスを客の男子の箸が探り当て、捏ね回し摘まみ上げようとする。それは客達の間だけでなく同級生達も紗耶香一人を生贄にする認識が明らかになった瞬間だった。


『本当に裸エプロン おまけ(アイスクリーム)』

「アイスクリームの売れ行きが悪いんだって」
「それは…困りますね」
 ぐったりと涙目になった紗耶香がバックヤードに戻った時不意にかけられた声に、思わず返事をてしまった少女に、目の前で女子が指を弾いた。
「いい事思いつーいた!」
「え?きゃ…な、何を……え?ゃ……っ」
「騒がないでよ!」
 背後からエプロンを解かれかけ、調理場から丸見えの場所で全裸にされかけた紗耶香は女子の鋭い不機嫌そうな声にびくっと身を震わせた。最近の親切な印象に変わる前の不良と言われていた時の印象そのものの荒い恫喝に、不慣れな少女はたった一声で竦み上がってしまう。
「ちょっとエプロン直すだけじゃない。ぴいぴい泣かないでよ。――はい!出来上がり!」
 女子の間でスカートを短くする方法でよくあるウエスト部分に折り込む技を逆に胸当て方向に行われた結果、紗耶香の乳首の下まで胸当ては下がり、縁取りのフリルに乳首が埋もれるだけにされてしまい紗耶香は愕然として思わず手で胸を隠そうとした。だが胸に谷閧ノコーンタイプのアイスクリームを挟み込まれ、ぐいと調理場方向に身体を押し出される。
「これ良くない?」
「売れると思う」
「凄くいい!」
 男子達の視線が一気に刺さり怯える少女に勝手に決めていく。
「はいっ!これから最初の一口は直食いでぇーす!」
「ゃ……」
 胸の谷閧ノアイスクリームを挟み込んだままの状態で店内に押し出された紗耶香に客の視線が集中する。胸元のガードはしっかりしていたエプロンがもう下半分しか覆えていないのは一目見れば判り、男子達の目がギラつく。
「そのアイスくださーい」
「ありがとうございまーす!ほら、とっとと行く!」
 接客用の猫撫で声の後小声で恫喝され、恐慌状態に陥りながらふらふらと紗耶香は注文客のテーブルへと向かう。
「い…いらっしゃいませ…あの……あの……」
 直食いの意味が判らず立ち竦む紗耶香の身体がぐいと引かれて、客の男子の前に胸を突き出す体勢になってしまう少女に周囲が響めく。軽い前傾姿勢だけでエプロンの下半分は下腹部から離れ、横からはふんわりと烟る薄い柔毛の靄が丸見えになり、そして背後では纏められた豊かな髪が脇へと流れ、白い尻肉とすらりとした腿の奥底の丘が剥き出しになっていた。
「あの……え?え……きゃ……っ!」
 ぐいと身体を引き寄せた男子が胸の谷閧ノ挟んだアイスクリームにむしゃぶりつかれ紗耶香は思わず悲鳴をあげかける。がぶりと食らいつく男子の鼻や顎が乳房に埋もれ、むにゅりと沈み込む。肌の近くで誰かが歯を立てている本能的な恐怖に竦む紗耶香だが、一口食べた筈の男子はまだ顔を離さない。安定性の問題で谷間の中央ではなく底に押し付ける形で保持されているアイスクリームは一部は紗耶香の胸に当たり溶けかけているそれを舐り吸い付くが、その行為で更に氷菓は少女の胸に塗り込められてしまう。
 ゃ…いや……と震える少女の頼りない声とアイスクリームを舐めるだけの淫猥な音が静まりかえった店内に響き、口を離さない長い一口が終わるまで長い時間がかけられた。
 オムライスと違い手早く提供されるアイスクリームに今度は注文は集中し、時間のかかる一口以外は慌ただしく店内を回る紗耶香はいつの間にか客の男子の大半に盗撮されているのに気付けない。アイスクリームを提供する時に望まれるままや引き寄せられて客の口元に胸を突き出さなければならない中途半端な体勢に、常に礼儀正しく合わせていた膝が開いてしまっているその脚の間にカメラが差し入れられ、無防備な無垢な丘が繰り返し撮影されていく。
 アイスクリームを舐めている客が視線を動かせばフリルに埋もれた可憐な乳首が丸見えだった。溶けたアイスの雫を舐める為にわざと時間をかける客は多く、バックヤードに戻る度にウェットティッシュで拭いはするが、再び客席から戻ってくる時には紗耶香の乳房は男子の唾液に塗れた状態になっていた。異常な接客に戸惑う少女は泣き出しそうでいて何処か夢を見ている様なとろんとした表情になっていく。アイスクリームが倒れそうになってからは客が支える為に乳房に手を添え始め、乳首についたアイスを音を立てて吸われ、咥えられた乳首を舌で執拗に転がされ、徐々に、徐々に胸当てが緩んでいく。
 昼の混雑も何もずっと途絶えない客足に、紗耶香の時間感覚が失われていく。文化祭初日は十八時前まで続き、日はまだ中天にあった。男子の裏SNSでの盗撮画像や売られたコードのライブ配信で共有されている紗耶香の痴態に行列は更に伸びていき、稼いだ小遣いを手に半数の女子が消えた。案内と会計以外は紗耶香に接客を任せればいいのだから仕方ないのかもしれない。

 不意に、男子の手がエプロンの裾から潜り込み紗耶香のクリトリスに直に触れた。
「――ひ…ぁ……っ!」
 布越しとは明らかに異なる明確な刺激に少女の身体が硬直する。
「グチョマンだね紗耶香ちゃん」
 引っ切りなしの性的刺激にいつの間にか愛液塗れになっていた下腹部に男子の硬い指が滑り、ぐちょりとクリトリスを捏ね回す。店内の全員に意識を集中されている紗耶香が仰け反りぶるぶると身を震わせる様子に全員がライブ配信を確認し、そしてエプロンの内側に潜り込んでいる手に気付く。まだ誰も触れていなかった秘部に手をつけた猛者を讃えるよりも一番乗りを奪われた悔しさが漂う中、くちゃくちゃくちゃくちゃと愛液を掻き混ぜる音があからさまに響き、清楚可憐な少女の顔が恥辱と未知の快感に淫らに蕩ける。
 オムライスよりも提供が早いオープンクレープにチョコペンで名前を書くのは昼を過ぎてから始まったメニューだった。注文通りに名前やメッセージを書く紗耶香の手が震える。オムライスの連続から暫く離れていた所に唐突にクリトリスを直接捏ねられ、紗耶香の疼きが一気に再燃した。ぁ…ぁぁ…っと力無く零れる甘い喘ぎ声をどうする事も出来ないのは自慰にも慣れていない為だったからかもしれない。洗いはしてもそれはいけない事だと認識している少女は刺激に慣れておらず、誤魔化し方も逃げ方も判らない。ぶるぶると身を震わせながら堪える少女の膝が震え、文字を書こうとしても指が動いてくれない。誰か異変に気付いて助けて欲しいと思いつつ、恥ずかしさの誰にも気付かれたくないと願ってしまう。握っているチョコペンからチョコが垂れ、皿に向かう事すら出来なくなった少女は身を縮込まらせくねらせ快感を只管堪え、甘受してしまう。
「気持ちいい?」
 他の人間には届かないであろう小声の問いに、紗耶香は小さく首を振る。だが執拗にクリトリスを捏ねる指に意識が奪われ、少女は全身を妖しく火照らせ肉芽から全身へ駆け抜ける堪らない疼きによがってしまう。
「ぁ…ぁぁぁぁ……っ」
 びくんびくんと激しく身を震わせて遂に甘い声を漏らしながら紗耶香は初めてのクリトリスの絶頂を衆人環視の中迎えてしまう。ぺたりと床に崩れた少女を同級生男子が調理場に抱えて運び、呆ける紗耶香に紅茶を差し出してくる。何かおかしな苦みのあるそれを無防備に飲む少女は心配そうな男子に無理矢理笑みを浮かべた。
 今自分を襲ったものが性的なものであり誰にも見せてはいけないものだとはっきり気付いてしまった紗耶香は、まだクリトリスにじんじんと残る甘い疼きに怖じ気づく。まだクレープの仕上げは終わっておらず、きっとあの客は自分の過剰な反応に驚いた事だろう…普通は平気なのかもしれない、自分の我慢が足りないのかもしれない。それなのに、酷く恥ずかしいのに、あの刺激がまた欲しいと、密かに期待してしまう自分の身体に少女は途方に暮れる。腰が蕩けそうに重く甘い…あまりの恥ずかしさにもう店内に行きたくないと思う紗耶香に、女子がチョコペンとアイスクリームを突き付けた。
「お詫び行きな。アイスはお連れさんにね。あと今日、中夜祭で二十時まで延長だって」


『本当に裸エプロン おまけ(お詫び)』

「先程は申し訳ありませんでした……」
 胸の谷間に挟んだアイスクリームはいつもより高く作られ、紗耶香の顎のすぐ下にまで届くものだった。また舐められてしまう…きっと、いや、絶対に。ぞくぞくっと背筋を這い昇る淫らな予感に頬を染めながら、少女は先刻自分のクリトリスを捏ね回した男子とその連れに深々と礼をしかけ、アイスが溶けて倒れそうな気がして慌てて身を起こす。慌ててチョコペンも持ったままの両手で乳房を寄せてコーンを支える紗耶香は、連れの男子の手招きに思わず素直に従ってしまう。
「膝、乗ってよ」
「はい……?」
「先刻みたいに倒れたら危険だろう?だから、おいで」テーブルから椅子を離し膝を大きく開いた腿を手で軽く叩く男に、気恥ずかしさを覚えながら横座りをしようとした紗耶香は止められた。「それだとアイス舐めにくいから、こっち向いて座って」
 腿の一方に横座りをさせられるだけでも恥ずかしいのを開き切った腿を跨げと指定され、紗耶香は耳まで真っ赤に染まる。周囲の男子達もどこまで裸エプロンの少女をこれから辱められるかを探る様にじっと紗耶香を見ているのだが、男子の膝だけで精一杯で周囲の視線など意識を払えない。だが立ち竦むだけではアイスクリームが溶けてしまうと気付き、あまりの恥ずかしさに震えながらそっと男子の開き切った太腿を跨ぐ形で腰を下ろす。ぁぁ……と羞恥に小さく声が漏れ、男子の腿の間で紗耶香の秘部が全開の状態になる。細いウエストを引き寄せて身体を密着させた男子の胸板にむにゅりと豊かな乳房がひしゃげ、そしてその上で男子がアイスクリームを口にする。
「このお詫びアイスも一口?」
「いいえー最後までじっくり食べて構いませーん。当店からのお詫びでーす」
 機嫌よさげな女子の声が答え、恥ずかしさに眩暈を覚える紗耶香の胸の谷間でぺちゃぺちゃと大量のアイスを舐める音が店内に籠る。剥き出しの性器の恥ずかしさに震える少女はふと周囲を見、そして自分が男子達のぎらついた視線に晒されている事に漸く気付く。ぞくんと妖しい感覚が背筋を突き抜け、思わず俯いてしまう少女の顎にアイスがつく。
「盗み食いなんて悪いメイドだ」
 にやりと笑う男子が紗耶香の顎に付いたアイスを舌でべろりと舐め上げ、そして下唇の真下までを執拗に舐り続ける。いやそこにはアイスは付いていない筈だと言いたいけれど店員として客の料理を損ねてしまった申し訳なさと異様な疼きに口を噤んでしまう。
「――余所を舐めてたからアイスが溶けたよ。ねえ、メイドさん、アイス減らすの手伝ってよ」
 上気した紗耶香の肌にとろりと絡み付いてくる溶けたアイスに、どう考えればいいのかもう判らなくなり顎を引いてすぐ下にあるアイスの先端を唇で挟んで一口だけ食べた少女はにやにやと嗤う男子に気付けない。
 気のせいか、じりじりと広げられる膝に紗耶香の白い腰が膝の間の空間で更に広げられ、女子がすいと滑らせてきた荷物籠が腰の下に置かれ、そして人差し指を口に当て、三千円で有料配布しているコードの紙の隅を悪戯っぽく指さす。何を言いたいのか察した男子達がライブ配信のもう一つのチャンネルを開くと、そこには少女の性器が大写しにされていた。ねとねとと愛液に塗れた生白い丘は中央でぱっくりと割れ可憐な小陰唇もその奥の粘膜の谷間までもが露わになっている。薄く殆ど意味をなさない柔毛がほんの僅かに生えるその真下の肉芽は小さく、だが、直前に摘ままれ捏ね回された結果痛々しく鮮やかに色付いている…これが先刻指で弄ばれたのだと思うとただでさえ血液が集中している男根が更にいきり勃つ。どこまでやれるのか。昨日の前夜祭ではかなりの淫行が繰り広げられているのは男子全員が知っていた。タガの外れた文化祭。夜だけの行為であり中夜祭と後夜祭に期待するだけかと思っていれば、こんな昼間から淫欲に満ちた喫茶まである。一度常軌を逸して性欲に火が付いた男子達の呼吸が粗くなる。
「スティックサラダやクリームたっぷりトッピングの限定パフェとかいいかもねー」
「食べた後はソースもぜーんぶ味わって貰わないとね」
 悪意に満ちた女子のおしゃべりを聞いている間に制限時間のアラームがあり退出を求められた男子が延長を求めながら追い出され、そして外で待っていた男子が入れ替わりに入店しいきなりの紗耶香の痴態に一瞬立ち竦み、席に案内されて慌ただしくライブ配信を覗き込む。
「ぁ……っ…ぃ……や……ぁ…っ、いや……っ……ぁ…ぁぁぁ……」
 胸から喉に向かって倒れたアイスクリームを舐られながらコーンを支える為に乳房を執拗に揉まれている紗耶香が緩く首を振り鳴き喘ぐ。まだ乳輪より下にまでは引き下ろされていないエプロンの前当てはあるものの、乳首を指で摘ままれくいくいと引かれ、愛らしい乳首はフリルの山から姿を現してしまっている。男子の武骨な指に捏ねられる乳首は初々しいピンク色であり、画面の中の粘膜の色によく似ていた。バニラアイスがねっとりと広がる胸を男子が舐り啜り、ちゅうううううと長々と吸い続ける音が鳴り響く。いややいやいやぁと弱く鳴く少女の牝肉が誰が触れているでもなくひくひくと戦慄き、溢れる愛液がぬるぬると光っている。
「アイス食い終わるまで仕上げは出来ないか」
 不意に背後から声が聞こえ、前後から腰に回された手に紗耶香の身体がびくりと跳ねた。
「いや……お……おねがいします……、ゃ……ぁ……あ!」エプロンの内側に躊躇なく差し入れられた手が紗耶香のクリトリスを捏ねた。「ぃゃ…ぁぁぁぁぁぁ……もう……やめ……て……ぁぁ…、あ…ぁぁ……んっ…ぁ……」
 背後から自分の性器を弄るのが先刻の男子だと感じ、紗耶香は項垂れて首を振る。自分の牝肉を知っている異性に本能的に逆らえず、弱く首を振るしか出来ない少女は前から乳房と柔肌を、背後からクリトリスを嬲られ必死で声を殺しながら身悶える。真下にあるカメラに弄ばれている性器が周囲に、大勢の目にするライブ配信されていると紗耶香は知らない。
 あっ!と甲高く上擦った声を漏らす紗耶香の肉襞が男子の指で左右に大きく割り開かれる。ねとりと愛液の糸を滴らせる丘がぱっくりと割られ、人差し指と薬指で開かれた谷間を中指がゆっくりと捏ね回す。もう一方の手でクリトリスを撫でられ突かれながらの責めに抵抗する事も出来ず、ひくひくと白い内腿と尻肉が痙攣し、膣口からまだ男を知らない少女の愛液がたらりと溢れる。――詩集を愛読していそうな清楚可憐な少女の膣奥から溢れる愛液の粘り気は男子達に少女の淫蕩な身体の性を直感させる…そもそも裸エプロンで人前に出られる時点でこの少女は淫らで被虐的な資質だったのだと。
 いやっいやぁ…っと弱い声で鳴く少女の唇が唐突に奪われた。アイスクリームを舐めた瞬間からそうなるであろうと全員が予感していたが、実際に目の前で行われると出し抜かれた感が半端ない。思わず硬直する少女の口に男子の舌が差し入れられ、上と下の口でにちゅにちゅちゅぷちゅぷと卑猥な音が鳴り響く。膣口を撫で回していた指がゆっくりと処女地に潜り込み、んんんんんんんんーっと唇を塞がれている紗耶香のくぐもった喘ぎが店内に響く。たった一本だけ指を挿入されただけで悲痛な瞳から涙を零す少女の胸の谷間にあるコーンが捏ねられ転げ、エプロンの内側に落ちていく。くちっくちっと中指の抽挿が続く中、クリトリスと乳首を強く摘ままれた少女の身体が二人の男子の間で激しく痙攣する。あからさまな絶頂にああと男子から感嘆の声が漏れ、そしてずるずると崩れていく紗耶香の身体がクレープなどを片付けられた机の上に横たわらされた。


『本当に裸エプロン おまけ(お仕置き)』

「手際の悪いメイドへのお仕置き時間でございますー皆様二十分間お好きにお叱りくださいませー」
 絶頂にぼんやりとしている紗耶香の耳に女子の声が聞こえ、そして机を取り囲んだ男子達の手が一斉に白い肌に伸ばされた。ソフトクリーム塗れのエプロンもそのままに、熱に浮かされた様な荒々しい手が乳房を掴み我武者羅に揉みしだき、ファーストキスを奪われたばかりの唇を誰かの唇が塞ぐ。片足を持ち上げられ尻肉が揉まれ、クリトリスや膣口には幾つもの手が集中し別々の手の指が一本ずつ膣内に挿入されぐちゃぐちゃと滅茶苦茶な動きで掻き混ぜられ、紗耶香の手に熱い肉の塊が押し付けられ握り込まされ揺さぶられる。
「ゃ……!」
 あまりにも激しく同時に弄ばれ自分が何をされているのかも判らず身悶える紗耶香を、女生徒がスマートフォンで撮影していた。
「あははははっいい気味!お姫様凌辱プレイとか最高!」
「お客様ー本番は今は我慢なさってくださーい」
「もうチンポ欲しくて仕方ないんじゃなーい?もうおまんこぐちゅぐちゅでしょこの淫乱」
 全身を舐られ吸われ噛まれ揉みしだかれ、紳士的とは到底言えない男子達の行為に翻弄されながら達してしまった紗耶香の身体は獣欲の前に屈してまた絶頂に晒され、そして治まる事のない状態になっていく。涙と唾液と汗と愛液が全身を濡らし、テーブルの上で仰向けにされ四つん這いにされ様々な体位を取らされ恥辱の仕置きと撮影が堂々と続けられる。
「いや……っ、ぁ…!ぁぁぁぁぁぁぁっぁああ…ぃゃぁ……ぃ……あぁ…あ!あ!あっ!いやぁぁぁぁぁぁっ」
 滅茶苦茶に揉みしだかれる乳房にウエストリボン部分に折り込んでいた前当て部分がずるりと抜け、紗耶香の乳房が剥き出しになる。乳房の縁に肩紐と前当てで裾から絞り出される形になった。清楚可憐な顔立ちと太腿まで届くしなやかな黒髪と小柄な身体であまり目立たないが華奢な身体でありながらグレープフルーツよりも大きな乳房は卑猥としか言い様のない重量感があり、それに相応しい乳輪と乳首の大きさでありながらその色合いは淡いピンク色であり、それがテーブルの上でゆさゆさと揺れるのは視覚的暴力に近い。エプロンの肩紐も前当てもふんだんなフリルに縁どられ、アイドルか令嬢のドレスの様な愛らしさを強調するそれが、男慣れしていない淫らな乳房を飾っている。堪えきれずに左右から覆い被さった男子が大きな吸引音をたてさせながら乳首に吸い付き荒々しく揉みしだくと、生白い乳房に指がむにゅりと深く食い込んでいく。
 痛っと小さく漏らす悲鳴はまるでもっともっとと強請っている様に全員には聞こえ、優美な細眉を顰める紗耶香の腰がかくんかくんとテーブルの上で前後に揺れる。膝を左右に大きく割られているその奥でじゅぽじゅぽと別々の人物の指が膣内を荒々しく掻き乱す。一掻きする度に愛液がとろりと膣奥から溢れ出す。それは膣の防御反応でただ濡れているだけと言い訳をするには夥しく、そして一本だけの挿入した時も確かに不慣れで固かった感触が淫らに指に絡み付き搾り立て始めるのにあまり時間がかからず、それは二本目でも同じだった。学生であり女の身体を多くは知らない男子達にとっては紗耶香の柔軟過ぎる反応は堕とすには楽なものであったが、女慣れしている者が暴いていたとすれば貪婪な牝の資質に嗜虐心を煽られるいやらしい牝肉である。滅茶苦茶な動きで突き入れる二本の指をぐびぐびと処女の牝肉が搾り立て、だらしなく溢れかえる愛液は既に紗耶香の尻肉の下で牡を迎え入れる為の粘液の小さな水溜まりを作っていた。 
「――すっごい牝豚じゃん、こいつ」女子がぽつりと呟き、紗耶香の前髪を掴みぐいと顔を上げさせた。「紗耶香さぁ、喉乾いたでしょ。美味しいミルク飲みたいんじゃない?」
「え……ぁ……ぁぁぁぁ……、ぁ……あふ……っ…んは……ぁ……ぁぁぁぁぁ」 
 代わる代わる乳房を揉みしだかれ吸いつかれ膣を捏ね回されクリトリスを弄られ続けている少女は問いに朦朧としながら考えようとするものの身体中の堪らない快感に鳴きながら女子を見上げる事しか出来ない。紗耶香に性器を握らせている二人の男子が女子の言葉に明らかに期待する顔をしたが、彼女は意地悪そうに嗤うだけだった。
「しゃぶらせるのはナシ。処女で清楚な紗耶香ちゃんのおくちに皆様でミルクを飲ませてあげてくださーい。――口、開きな」
「……?」
 何を言われているのか判らないまま、口を開いた紗耶香の左右で手に握らされ擦らされているものが手前に寄せられる。昼下がりの明るい教室に白い自分の指が握り締めている熱く硬く太いモノの先端が映る…透明な粘液をだらだらと溢れさせているそれはモーニングで提供していたフランクフルトに似ていたが一回り二回り以上太く、手の中でびきびきと跳ねる。張り詰めている感じは確かに炒めたフランクフルトの筈なのだが、それが男子の腰からそそり勃っていると判った瞬間、少女の身体がびくんと跳ねる。
「い……や……っ!」
「何がイヤよ。ずっと嬉しそうに擦っておいてさ。ほら口開きなって言ってるでしょ!口閉じたらあんたのおまんこで中出しさせるよ!」
 紗耶香に肉槍を握らせ擦り立てさせている男子達は華奢な手を上から握り込んだまま離させず、弱く首を振る少女の瞳から涙が溢れる。自分がまさか男子の性器を握らされているとは考えていなかった少女は手が握る牡肉に頭が真っ白になる…太くてびくびくと跳ねるそれは指より遥かに大きく長く、今膣内を掻き混ぜている指とは比べ物にならない、そう考えてしまった途端にぞくんと身体中が妖しく疼き白い身体がくねりだす。いやいやいやいや……っそう鳴きながらよがるもののまるで自ら望む様に愛らしい口を閉ざさない紗耶香の手の中で口元近くまで寄せられた牡肉の先端から熱い白濁液がどぷりと爆ぜ、口腔と唇に容赦なく注がれる。手を跳ね除けそうな勢いで暴れる肉槍に、不意に口内と唇に注がれた精液の熱さと嗅ぎ慣れない有機的な生臭い臭いに紗耶香の身体がびくんと仰け反る。
「っ……ぁ……ぁぁぁぁぁぁぁ……」
 口内に注がれた精液が舌だけでなく喉へとどろりと垂れていく。唇に弾けた分はリップクリームなしでも艶やかで柔らかな愛らしいそれを白く汚し、口のまわりへとだらだらと伝い落ちていく。本来旦那様と…気が早ければ恋人とだけ結ばれて受け入れてしまうであろう愛情の証を、大勢が見る中口で受け止めてしまう異常な行為に愕然とする紗耶香の手の中で射精を済ませた男性器が徐々に勢いを失いながら名残を惜しむ様に少女の手で前後に扱かれ続け、傘の先端の亀裂から淫らに染まった頬へとたらりと精液が垂れていく。勢いよく爆ぜる射精とは異なりだらりと垂れる絞り出された精液は確かに牡肉からそれが送り込まれたのだと判らせるものであり、あぁ……っと紗耶香は悲痛な濡れた喘ぎを漏らす。
「顔射されて、イってるとか……最低」
 スマートフォンで紗耶香の喘ぐ顔を撮影している女子の声が上擦り、更に侮蔑の色を濃くした。
 紗耶香の鳴き喘ぐ声だけでなく二人の男子の荒い息遣いが店内に籠り、射精の度に濃密な精液臭がテーブルに籠っていく。一度射精した男子は他の男子に場所を譲らされ、次にまた順番が巡ってくるかが判らず焦れる状態のもどかしさに少女の白い身体を弄ぶ者もいれば射精の後我に返った様に気まずげに店を後にする者もいた。基本的に残る者は全員が紗耶香を更に甚振る事を望む者であり、飲むべきではない白濁液の執拗な粘り気と絡み付く異物感に鳴きながら同世代の男子達の精液を小さな舌で喉奥へと送り込みこくんと嚥下する紗耶香は身体中を弄ばれ教え込まされていく快感は酷く被虐的な隷属の色が濃かった。
「精液、美味しい?」
「ぁぁ……ぁ……おいしい……ぁ…おいしいです……ぁぁぁっ、ん……く…っ……ぁ……んっ、んあっ!」
 三本目の指が膣内に挿入されその苦しさに身体を強張らせる少女の乳首がかりりと噛まれる。びくんと大きく身体が跳ね、一瞬浮き上がった白い尻肉が愛液の水溜りに落ちるとにちゃりと音が立つ。喉のこびり付く精液が口内と喉に熱をもたせ、顔中に撒き散らかされた精液と自らの吐息の精液の臭いに、もう引き返せない踏み込んではいけない世界へ落ちていく絶望に泣く少女の身体は、愛撫と顔面射精に溺れていく。身体中が舐め回され撫でられ膣内がぐちょぐちょと掻き混ぜられ、徐々に広げられていく…それは牡肉を迎え入れる準備が整っていくのだと熱く甘く絶望的に蕩けていく頭の中で危機感と期待が混ざり煮え立つ。まさか本当に最後までさせられる事はないだろうと未だに女子の常識や良心を期待してしまいながら、恐らくそれは裏切られると判りながら、紗耶香は操られる様にそれに従っていく。ぐぽっぐぽっと淫猥な音を響かせて小慣れた牝穴へと仕込まれていく。ああっああっと鳴く紗耶香はクリトリスだけでなく膣内の抽挿ですら感じてしまっているのに気付けないまま男子達の前で腰を僅かに前後に揺らしてしまう。強く吸われた白い乳房に吸い痕や噛み痕がつく。
「口の中の精液、見せな」
 女子の命令を何も考えられないまま、口内に溜まった白濁液を舌に乗せてそっと差し出す少女の蕩け切った鳴き顔にどぷりどぷりと更に精液が弾け、熱い飛沫が弾ける度に紗耶香の唇から甘い悲痛な喘ぎが零れる。淫欲を訴える様に硬くしこりきった乳首を強く吸われ、少女が仰け反り浮いた腰に、三本の指を銜え込まされた膣口からとぷっとぷっと濃い愛液が絞り出されて男子達の手をぬめらせる。歓喜の嬌声をあげてしまいながら紗耶香は手に握らされている肉棒を操られるままに扱き続ける。たった二十分だと言っていた時間がとても長く思え…だがその終わりを待ち望んでいるのかどうかが、可愛らしいデザインのエプロンを淫らに崩されたっぷりと零れたバニラアイスの甘い匂いに包まれている少女にはもう判らない。


『本当に裸エプロン おまけ(恥辱の廊下)』

「きったないわねー…いえ、お似合い?あはははっ」
 顔中に精液が撒き散らかされぐったりとテーブルの上で横たわっている紗耶香の髪を掴みぐいと引き揚げて女子が嗤う。予定の二十分で収まりそうにないお仕置きの男子達を脅迫紛いの恫喝で追い出した女子に、紗耶香の中の絶望が増していく…彼女の後ろに何があるのだろうか?腕力で男子よりも上とは思えないのに優位にあるのは何故なのか。
 顔だけでなく最後には捲り上げて剥き出しにされた秘部も乳房も精液を浴びせられ牡肉を擦りつけられ生臭さが強烈に漂っても何処か清楚さを残す、いや美しい漆黒の長髪や白い柔肌が穢されてなお、いや穢されてこそ被虐の淫靡さが加わり、同級生女子に髪を掴まれ呻きながら起こされた紗耶香は身体中から淫蕩な色香を漂わせる。
「どうして……」
「とっとと洗ってきな。チンポ臭くて仕方ないわあんた」
 精液塗れになりつつも見苦しくなりきらない少女を憎々しげに睨みつけ、女子が引き摺る形で調理場へ、そこから戸口へと紗耶香を歩かせる。不慣れな七センチヒールと二十分の凌辱によろける少女の無残な姿に調理場の男子達が息を飲む前で、剥き出しにされた乳房がぶるんぶるんと揺れ、手で隠そうとする紗耶香の手から溢れるその愛らしいピンク色が残像の様に晒される。ゃ…と鳴く少女の乳首はまだ噛まれ続けた疼きで硬くしこったままであり、弛んだエプロンは身体からずれ、精液と愛液と汗で片方の腿に貼り付いてしまった結果紗耶香の牝肉は丸裸にされていた。引き摺られながらエプロンを直そうと引っ張った瞬間、華奢な白い身体は廊下へと突き飛ばされた。

「――!」
 調理場の前は旧校舎の一階に二箇所ある流し場と男女手洗いの筈だった。だが疚しい催し物が押し込まれた旧校舎は異常な混雑に見舞われており直線距離で三メートルと離れていない流し場、いや、男子の目に触れずに身繕い出来る筈の女子手洗いまでの間には擦り抜ける事など出来ない満員電車の様な状態である。料理の美味しそうなにおいの籠った調理場から男子が鮨詰めになっている大混雑の苦酸っぱい汗臭に紗耶香の息が詰まり、そして右側通行とも左側通行とも規制されない動きの遅い群衆の中、ただでさえ足元の怪しい少女の身体は自ら方向を定める事が出来ずに前後左右に揉まれる形になる。慣れないヒールが脱げないかが不安で足の指を開いて踏ん張ろうとする紗耶香は、不意に乳房を撫でられ身を強張らせる。
 気のせいだと思おうとしても、恥ずかしさに俯く自分の胸がエプロンの内側に潜り込んだ手の形に歪み蠢く外観と、直に乳房を揉まれる淫らな刺激にかくんと身が沈みかける。お仕置きの凌辱からは数分と立っておらずまだ疼きの鎮まっていない身体は一気に煽られてしまう。まだ緩みを直せていないエプロンは紗耶香が前当てと裾を中央で引っ張って保持させている状態であり、弛んだその脇から手を差し入れられてはほぼ無防備と同じだった。大渋滞の中、調理場からほんの僅かに移動しただけの状態だったが七センチのヒールを履いてもなお男子平均より身長の低い紗耶香は男子の壁に囲まれている状態である。
「ぃゃ……です……っ…ぁ……ぁぁぁ……っ、さわら…な……っ…ぁ……んっ……ぃゃぁ……っ」
 前後左右の男子から手が伸びもう一方の乳房も尻肉も揉みしだかれる。愛液がたっぷりと溢れている膣口には早くも指が差し込まれぐちゅぐちゅと掻き混ぜられ始め、一気に少女の身体は熱く火照り我を失いそうになってしまう。エプロンの裾を懸命に下へ引く手の両脇でクリトリスを弄ぼうとしているのか複数の手が布の内側へ潜り込もうと力任せに捩じ込まれ、その強引さにぞくんぞくんと妖しい切なさを煽られ少女は手の力を緩めてしまう。当然の様に手が差し入れられ、クリトリスを捏ねられた瞬間、生徒の渋滞の真っ只中であるにも関わらず絶頂に浚われてしまった少女はそれでも喘ぎ声だけは抑え、白い身体が恥辱を与える男子達の中で淫らに跳ね上がる。ヒールが脱げない事とエプロンをそれでも抑える事しかもう出来ない身体がかくんかくんと跳ね、お仕置きで溜め込み続けた愛液が膣口からとぷりと溢れ、白い内腿へと垂れ、ほんの僅かに辿り着いてしまった雫が渋滞中の床に弾ける。
 ぃや…ぃゃぁ……と鳴き喘ぐ紗耶香の片膝が上げられ、人混みの狭い空間の中、性器が露わになり首を振りたくる少女の手から取られたエプロンの裾がぐいと下腹部を拭う。
「ぶっかけられたんだろ?拭った方がよくね?」
「……」
 SNSで自分の痴態が既に大勢に共有されているとは知らない紗耶香は男子の言葉にびくっと身体を強張らせ、そしてお仕置きの客の内の一人だっただろうかと戸惑い、そしてその時の快楽を思い出してしまい項垂れる。緩んだエプロンがぐいぐいと力任せに擦り付けられる…異性に汚れを拭われている恥ずかしさと申し訳なさに従順に大人しくしていなくてはならないと思うのに、取り囲む周囲ごと何処かに流されながら紗耶香はびくんびくんと淫らに腰を痙攣させてしまう。ぁ……ぁぁぁぁっ…あ……っと鳴きながら下腹部の丘を、膣口の周りを、小陰唇の外側を布で拭われ、それが撒き散らされた精液を拭っているのか塗り込めているのか判らなくなり、片足の爪先で頼りなく運ばれていくに任せる紗耶香の膣内には、精液の残滓が膣口に溜まっていた事など意識せずに挿入された指が既に潜り込みぐちゅぐちゅと卑猥な音を立てさせていた。人によって乳首の弄び方は異なるのかと悦んではいけないと思いながら、乳首の下から乳輪を掻く爪にぶるぶると身体が震え、皆の様々な動きを覚えたくないと思いながら少女は喘ぐ。まだ男を知る前から膣を掻き混ぜる指により精液が送り込まれているのに気付けないまま。
「拭って貰ってお礼ないの?」
「あ……ありがとうござい……ま……ぁぁぁあ…ぁ……っ、あっ…ありがと……ご……んは……ぁ…っ!ありが…と…ございま……す……っ」
 弛んだエプロンの前当ては既に胸に中央に寄せられただけになりたぷんたぷんと豊かな美乳を左右から弄ばれてる上で片脚を上げさせられて泣き喘ぐ紗耶香に一重に取り巻く男子達を邪魔そうに見ながら擦れ違う男子達がぎょっとして少女の痴態を凝視する。まだ昼過ぎの文化祭は疲れた様子はなく後ろめたい趣味が詰め込まれた旧校舎は特に男子の性欲に忠実な催し物が多い。無修正AVの上映もあれば噂通りの十八禁同人誌の販売もあり前夜祭の破廉恥行為の横行もあり欲望を煽られがちな男子達の大勢が配信されたコードとSNSで紗耶香の恥辱を知ってはいたが目の前で繰り広げられるとは思っていなかったのであろう。校内放送の健康的な流行歌や各教室から流れる音楽に混ざり暑苦しい渋滞に少女の喘ぎとあからさまな粘液音と場違いな感謝の言葉に、騒めく。
 一団が奥へと向かっているのを察しても少しでも紗耶香の恥辱を観よう出来れば参加しようとする男子により圧が増し、そして入れ替わりも当然生じ、押し合いへし合いの中、無理矢理引かれた華奢な手に誰のものか判らない肉槍を握らされた瞬間、それだけで紗耶香は軽く達してしまう。見ないで、触らないで、辱めないでと鳴きながら一度入ってしまった牝の疼きは堪えきれず、少女の手が無理矢理擦らされる前に、密かに動いてしまう。瞳は熱くとろんと蕩け、壊れた玩具の様に鳴き喘ぐ紗耶香はまるで快感を悦んでいる様に感謝の言葉を途絶え途絶えに繰り返してしまう。
 長い廊下をじりじりと動く集団の中、校庭からは学園祭の催し物に合わせてか昼花火の音が響き、若者の異様な熱気が廊下の一角に濃密に籠る。たった一人の少女のエプロンの甘いバニラのにおいと甘い性臭と、そして新たに注がれる精液臭。拭った筈の下腹部や柔肌に更に精液が白い肌に飛び散り、無謀にも紗耶香を貫こうとした男子が他の男子により突き飛ばされるまでの僅かな間にその秘部に何度か性器を擦り付ける。その行為に一瞬凍り付く一団の中、紗耶香は、処女喪失の危機にも係わらず生で擦られる男性器と結合のその体勢の衝撃に達してしまう。犯される予感に全身が瞬時に煮え立ち男子達の腕の中ではっきりと身を仰け反らせる少女の牝肉は通りすがりの男子の肉槍の幹が谷間を何度か素早く擦る間、ぐびぐびと脈打ちふしだらな期待を露わにしてしまう。たった数擦りで引き離されてしまったそれからやや黄ばんだ濃い精液が何度も紗耶香の谷間から腹部へと撒き散らかされ、そしてそれもエプロンで拭われる。
「危ね……」
「何だよあいつ」
 腰周りを剥き出しにしたまま転倒したのか滅茶苦茶な混雑に飲まれていった男子にやや引いた様に、少女を取り巻く男子達はぶつぶつと囁き、そして勢いを失った彼等は他の男子に入れ替わら再び恥辱は再燃する。
 エプロンで拭われはしても既に汚されているそれではどれだけ精液が除かれているかは判らない。両手に握らされた牡肉を握る手に僅かに含まれる自主的な動きを相手に気付かれているのかいないかも、少女には判らない。ただ、谷間をたった数回擦った熱い幹の感触が執拗に身体中に染み付いた様に繰り返されている。指よりも太い事は今も手で握らされているもので判っており、短い時間、見てしまったその形が脳裏から離れない。中途半端な皮つきソーセージの様に傘の途中までが露出しているそれは何故か泥鰌の顔を連想させた。何故傘の全てが露出していないのだろうか判らないそれが擦る太さが、膣口に引っかかった瞬間が、何度もなんども頭と身体に再現されて少女は達し続けてしまう。ずぶりと貫かれて犯されてしまう最悪の妄想に、身体中を弄ばれながら溺れてしまう。嫌ともありがとうございますとも判らない言葉が何度も零れ、まだ男を知らない牝肉が牡槍より劣る指を美味しそうに引っ切り無しに喰い締め、膣口から愛液がとろとろと滴り落ちていく。その膣内に、塗りこめられた精液を含みながら。

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