『真夏日とセーラー服(仮)』驟雨・続05

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 項垂れていた香澄が恐るおそる首を巡らせたその先で、電話ボックスの外にいる見覚えのない男が薄ら笑いを浮かべながらスマートフォンを少女に見える様に扉に押し当てる。
 どこかの鄙びた田舎駅のホームを撮影している画像の中央で、短いプリーツスカートを捲り上げてびくびくと妖しく身体を震わせている細い身体が逆光の中映し出されていた。耳に当てたままの受話器を持つ手から力が抜け、香澄の手から落ちていき本体から延びるコードの先で弾み振り子の様に揺れるその発信音の代わりに聞こえてくる音声があった。
《くぅ…ぅぅ……んっ……はああうっ!》
 スマートフォンのスピーカー状態からのものか、あからさまな嬌声が扉を隔てた電話ボックス内に響く。嫌ぁいやぁいくぅ…譫言の様に繰り返される喘ぎは通話機で拾われたものなのだろうか、大音量で流される音声だけでなく卑猥に身悶える少女の蕩けた顔からクリトリスを転がす指の動きまで至近距離から撮影したかの様な大写しに、香澄の全身の血流がどくどくと唸る。
《スカート直したら駄目じゃないか》
 再び通話機から聞こえた男の声は目の前の男の口の動きと一致していた。
 まだ戻れるかもしれないと言う淡い小さな希望が今は男達の怒りを招くかもしれない不吉な物に変わってしまった様に、香澄は公衆電話から僅かに身を離す。警察への通報を考えた事を男達に知られればどうなってしまうのだろうか。だが今ならば、扉が閉ざされている今ならば通報も可能なのだ……。
《チンポ欲しいんだろう?フェラチオだけじゃ足りない身体なのにチキン野郎どもに見られるだけで可哀想に。あいつらきっと今日は飲みながらド淫乱な露出狂の香澄ちゃんの話をするんだよ?酷いよなぁ、チンポおっ勃てて我慢汁垂らして香澄ちゃんのマンコ見といて自分は汚い事はしてない扱いでオナニーとフェラチオに狂ってた香澄ちゃんの事を変態だの色情狂だの言い触らすんだよ。卑怯な連中だったね》
 びくんと身体が震え血の気が引いていく香澄の瞳に、場面が変わり電車内で自慰に耽る少女自身の姿が映る。青年の指がぐぽぐぽと抽挿される膣口の画像と蕩けながらどこか切なそうな顔で喘ぐ香澄の顔が繰り返し交互に映り、白い膝が激しく震え出す。
《この時何を考えてた?見てる連中も香澄ちゃんもさ…セックスしたかったんでしょ、マンコぎちぎちに締め付けてマン汁こんなに溢れさせてよがり狂ってるのに酷い連中だよね。これがラブホテルなら全員香澄ちゃんにぶち込んで猿みたいに腰振りたくってガンガン中出しするくせに、香澄ちゃんが指マンでイク度に淫乱だのチンポ狂いだの見下してるんだよ酷い連中だ。香澄ちゃんは悪くないのにね…ただ脅されてる可哀想な子なんだ。まだ彼氏作った事もなかったのに大勢で一気に開発されたんだからいやらしい身体にされても仕方なかったんだよ、恥ずかしいよね、怖いよね、でもセックスで気持ち良くなるのは当然なんだよ》
 スピーカーで流れる香澄自身の嬌声はいつのものなのだろうか。画像は赤黒い幹が鴇色の膣口を犯すものへと代わり、香澄の愛液だけではなく精液を思わせる白濁液が引き戻される度にねっとりと溢れ、根元まで貫いていく画像が己を失う虚ろな香澄の濡れた瞳に映る。膣に染み付いている鰓の逞しい掻き出しの記憶が何も挿入されていない牝肉をざわめかせ、浅い呼吸を繰り返す少女の膣口からねっとりと愛液が溢れ白い内腿へと伝っていく。
《猫みたいな変な棘もないから何発でもずっとずっとセックスが続けられるし、発情期なんて縛りもない。いつでもどこでも快楽を貪るのが人間なんだよ。最初はとても嫌なのに考えられなくなるよね?それが自然なんだ。それを偉そうに蔑むなんて何て馬鹿な連中だ。今この瞬間も香澄ちゃんは連中にとっては変態なんだよ?違うよね、香澄ちゃんは被害者だよ、恥ずかしいのに従わないといけない可哀想な囚われのお嬢様だ》
 キィと耳障りな音を立てて電話ボックスの扉が開かれ、スマートフォンからの香澄の嬌声が更に大きく響く。風が吹くでもなくふわりと背後へ押された様によろける香澄ににぃっと笑う男の陰が落ちた。

 一応は駐車スペースとして意識はされているのだろうが砂利の所々から雑草が生い茂っている場所に停車しているワンボックスカーから降りてきた男達の視線と既に撮影を開始しているカメラを感じながら、香澄は男に連れられて駅のホームへと戻っていた。
「この駅は二時間に一度位しか停車しない辺鄙な駅だから安心していいんだよ。大して速度も落とさないで通過するからさっと隠れればいい」
「きゃ……」
 先刻顔を洗った水道からの水を不意に浴びせられ香澄は小さく悲鳴をあげる。浴びせられたと言っても激しい水流ではなく緩いものだが、傘も差していないしレインコートも着ていないセーラー服は見るみるうちに濡れて身体に貼り付き上半身を包む白い布は肌色に透け鴇色の乳首をはっきりと浮かび上がらせる。
「髪を濡らしたくないなら掻き上げて、ゆっくりと一回りしようね」
 男の意図が全く判らないまま香澄はしなやかな黒髪を両手で掻き上げ、よろめきながら一回転しかけて背後にもいた男達に顔を強張らせた。Tシャツやアロハシャツに短パンの軽装な男達に背後と両脇を固められたと感じると同時に男達の手が香澄へと延び、濡れて貼り付いたセーラー服の上から乳房が、濡れたスカートの上から下腹部と尻肉が荒々しく揉みしだかれる。
「は……あっ!」
 髪を掻き上げていたが反射的に下ろした手を掴まれ、導かれた先にある剥き出しでそそり勃つ男性器を左右の手に各々握らされる香澄をビデオカメラが正面から撮影していく。撮影の邪魔はしない様に心掛けているらしいが遠慮などなく身体を密着させ、接触する男達の筋肉質な感触に香澄の腰の奥がどくりどくりと脈打ち、弄ばれる恥ずかしさと一対一でも抗えない牡に気圧され少女の背筋が妖しくざわめく。
 先にホームへ降り立った時には身体も洗い流したいと思ったのを汲んだかの様に布の上から荒々しく香澄の身体を弄り擦る男達の手は、濡れた服越しの異常な状況に少女を混乱させた。鴇色の乳首を硬くしこらせる乳房は搾り上げる様に荒々しく掴まれ捏ねられ、濡れたプリーツスカートを食い込ませ前からはクリトリスを後ろからは尻肉と窄まりを捏ね回され、その荒々しさともどかしさと無人とは言え駅のホームで痴態を晒す恥辱に香澄は身悶える。男の手に搾られる乳房の先端の艶やかな果実の様な乳首は布を突き上げながら自ら掻き毟りたい程に狂おしく疼ききり、クリトリスと窄まりの刺激はどちらかに腰を逃す度にもう一方を男の指に差し出す形となり、細い腰を前後左右に動かす程に逃げ場を絶たれ男達の指はより香澄を弄り易くなっていく。
《素直に恥ずかしがっていいんだよ香澄ちゃん、判ってる、本当はこんな事を出来る子じゃないよね…でもチンポの味はたっぷり教え込まされてる身体は堪らなくなるんだよね。平気だよ、僕は香澄ちゃんが嫌々なのも当たり前の話でチンポに負けるのも判るから。いっぱい恥ずかしがっていいよ、本当の香澄ちゃんは大人しいお嬢様だ。チンポ握らされて悦んで擦って咥えたり自分からマンコにずぽずぽ挿れさせる牝豚じゃない…でも仕方なくやらされるんだ、脅されて、可哀想に》
 通話機からの声が白昼夢の中の様な朦朧とする意識の中で響き、香澄は啜り泣く。
《馬鹿な子じゃないから判るんだよね、握らされたチンポはどうしないといけないのか。ベロ差し込まれたら美味しく舐め回さないといけないし、お尻の穴に指突っ込まれたら……ああ可哀想に身体が覚えてるから逃れられないよね、気持ちいいのはお嬢様らしくないのにね》
「はあああぁ……んっ!お…しり……ゃ……あ……っ」
 スカートを巻き込む形で窄まりに指を捩じ込まれ香澄は男達に絡め取られたまま仰け反る。脚の間を開きたくないのに操られるままに開かされ、縋る様に白い指が男性器を擦りたて指先が傘を撫で回す。電車内ではなかった荒々しい責めに一気に被虐的な身体が煽られ、薄いプリーツスカートの布の上から器用にクリトリスを爪で抓られた香澄は男達の腕の中でびくんびくんと華奢な身体を痙攣させて絶頂に達した。人里離れた無人駅に甲高い嬌声が響き、激しい痙攣が引くまでの間も弄ばれ続け、虚ろに惚けるその唇を奪われ可憐な舌をぐちょぐちょと絡められながら香澄は前後から捲り上げられていくスカートに涙を零す。
 僅かに離れた場所から全身を撮影されていた香澄を至近距離からカメラが舐め回し、舌を吸われる顔も指で潰される濡れた服越しの乳首もスカートの中も撮影され、膣口だけを避けて前後からクリトリスと窄まりを弄ばれる光景がそのままネットへと配信される。濡れたスカートの奥で窄まりに指を深く押し込まれている尻肉が震え、ぬろぬろと指の関節を抜き差しされスープを匙でかき混ぜる様に捏ねくられ、香澄の妖しく被虐的な啜り泣きがマイクに拾われる。お尻は許して下さいと何度も言おうとしては甘い破滅的な喘ぎに途切れ、香澄の声と愛撫の衣擦れと粘液質な水音と蝉時雨のみの音声の中で、少女はまるで被虐者に依存する様に恥ずかしげな哀願を繰り返す。
「はぁ…っ、ぅあ……あ!あぐ……っ、ぁ、ぅぁ…っ、きもち……ぃい…です……っはあっ、おしり……きもちい……ぃ……っ、はずか……しいの……にっ、いい……です…あぁ!ぅ……こねちゃだめこねちゃだめこねちゃだめえええ!」
 びくびくびくと激しく痙攣した後、荒い呼吸の時間が過ぎ、窄まりから指を引き抜かれやがて漏れたのは甘く蕩けきった啜り泣きの声だった。
 男達の腕の中で脱力している香澄は目の前に立つ男の持つ裁ち鋏がセーラー服の前を切り裂くのを怯えながら見、そしてスカートを脱がされ、濡れて貼り付いていた布を左右に押しのけられ白い豊かな乳房も柔毛のない下腹部も露出した姿で立たされる。まだ絶頂間もない四肢に力の入らない状態でよろけるその全身は薄桃色に上気し、水とは異なるぬめりがねっとりと内腿を広く覆い陽光を反射していた。
「……。かすみを…かわいがってください」
 カメラ向かい項垂れる香澄の唇から誰かの問いに応える様にか細い声が零れる。僅かな間の後、びくりと震えた少女の肩が小刻みに震え、華奢な指がそろそろと降り頼りなく立ち尽くすその下腹部の丘を自ら開き、男達とカメラには見え難い角度ながらに牝の谷間の粘膜を淫らに晒す。虚ろな惚けた瞳のまま涙を溢れさせる少女の下腹部へとカメラが寄り、震える細い指とその間の赤く腫れたクリトリスとその奥で僅かに揺らめく膣口の淫らな蠢きを映し、上へと這い昇りながら撮影者の指がクリトリスから薄い腹部へ、豊かな乳房の裾野から鴇色の頂きへ、首筋から震える口元へと何度も愛液を汲む様に往復してなすりつけ、やがて少女の口腔を愛液をたっぷりと絡ませた指が犯す。
 苦しげにだがどこか淫らな表情で口内を犯す指に舌を這わせた香澄は、やがて背凭れのないベンチの上に横たわらされた。カメラが何台も撮影する中、仰向けの視界に抜ける様な夏の青とその端から侵食する重い雲の荒れる前の空が映る。
 これでいいかが判らない。だが迷う度に通話機から聞こえる声が香澄の思考能力を奪っていく。
《可哀想な香澄ちゃん、現実から逃げるのも許して貰えるよ…神様が人間をそう作ったのでなければ、気持ちいい筈がないだろう?》
「こわい……で……」
《――最後まで怖いとか言えたら、いいね》
 香澄の目の前の腿の間に身を割り込ませている男の口が通話機の声と同じ形に動き、そして勢いよく反り返り今にも弾けそうな程に硬くぎちぎちと漲るものが少女の牝肉をゆっくりと貫いていく。たった数時間犯されていなかっただけの、指では嬲られていた膣を抉る猛々しい牡にびくんと震えた香澄に瞳から涙が飛び散る。間違っている。これはしてはいけない事だと瞬時に光の様なものが胸の中で弾けたが、何台ものカメラと男達の前で響いたのは香澄の愛液のあからさまな結合の粘液音と、少女自身の淫らな喘ぎ声だった。
 ベンチの上でゆっくりと貫かれていく香澄は白い喉や豊かな乳房を自ら晒す様に仰け反り、男に抱え込まれたすらりとした脚がびくびくと爪先まで震え牡に貫かれる快楽を秘める事なく表してしまう。指とはまったく異なる熱く硬く太いモノにまだ奥まで犯される前から膣中が淫らにくねり波打ち奥へ奥へと誘う蠢きを繰り返し、それを跳ね返す様な逞しさで大きな傘が悦ぶ牝肉をかき分けていく。まだ一気に貫かれた方が楽だったかもしれない。全身が牡に支配されていく、僅かな埋没ですら屈して…望んで求めていく。無防備に鳴きじゃくり全てを牡に委ねてしまう。電車内の男達の軽蔑の視線の中、蠢いていた身体の奥の暗いもどかしさがたった一突きで満たされてしまう、いやまだ奥まで届いていない、これが欲しかったと、嫌でも判ってしまう。それでも恐怖心が残っている…いや恐怖心すら香澄の被虐的な本質を炙り淫らに屈伏させられる愉悦を倍増させていく。
《香澄ちゃん、いってるね》
 ずん、と膣奥を突かれた瞬間、立て続けに弾けていた小さな火花が目の前で大きな花火が炸裂した様に全身を白く灼き、香澄の意識が溶けた。胸の奥で瞬く苦しい罪悪感を喰らい尽くす強烈な衝撃に、山間の無人駅のベンチの上で切り裂かれたセーラー服と靴下だけしか身に纏っていないで犯される少女の甘く絶望的な絶頂の嬌声が迸る。ぶるんと豊かな乳房が弾み、男に抱え込まれている脚の縮込まったままの爪先と白い内腿と尻肉が痙攣し、乳白色の下腹部の中、ぬらぬらと愛液に濡れる生々しい鴇色の谷間と膣口の奥で、待ち焦がれていた逞しい牡の性器をまだ処女を喪失して日も経たない牝が懸命に縋りつく様に締め付ける。
 甘い嬌声をあげる顔だけでなく結合部も何もかもを撮影される香澄の瞳に見下ろす男達とカメラと空が映っていた。その中には直前まで香澄が握らされて奉仕していた剥き出しの男性器もあり、触れていない今も勢いよく反り返り赤黒いグロテスクなものの存在に少女は気付く。どれだけ犯されるのだろうかと怯えと妖しい陶酔感と同時に浮かんだ小さな安堵は投げ遣りや疲労に近いものだった。
 すぅっと意識が白いものに包まれ無防備に吸い込まれていく深い絶頂の挙げ句の失神に、愛していない相手とでも訪れる救いの様な眠りの存在を少女は不思議に感じる。悪意から始まった悪夢であっても何故これ程安らげるのだろうか……。
 ――そして、抵抗する術のない白い闇に落ちていく香澄は、意識の奥底近くで蹲り自分を見上げている存在に気付く。

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201710242032

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