『真夏日とセーラー服(仮)』驟雨・続06

表TOP 裏TOP 裏NOV BBS /驟雨・続05<驟雨・続06>遠雷01

 ずんと深く突き挿れられる衝撃で香澄の意識は引き戻された。
「休んだお仕置きだよ」
 覆い被さっていた男の体勢の違いよりも、ベンチの上で身体を窮屈な程曲げさせられている苦しさと、そして陽光に恥ずかしげもなく晒されている白い下腹部の間で男が手で操っている棒の様な物に少女はびくりと強張る。膣奥まで挿入されている状態でもまだ両手で掴んで余りある長さのそれを思わず注視してしまった香澄は、それが木の棒やバイブレータでなく食材である山芋だと判り困惑する。何故食物をこの様な事に使ってしまうのかと生理的嫌悪感に似た拒否反応を覚える香澄を見下ろしながら、男がぐじゅりと山芋を引き戻す。
「ん…はぁ……っ」
 男性器とは異なる硬い物が膣内から抜かれていく異様な感覚はぐねぐねと波打ち大小の瘤のある均一でない形状の為だろうか、だが抜かれていき膣内にあった物の太さに香澄の瞳に怯えの色が浮かぶ。香澄の腕よりもいや男達のそれよりも太いかもしれない山芋がぬぽりと引き抜かれ、白濁した糸を膣口と長く太い山芋の間に垂らすが、それは愛液と精液の混ざった糸よりも遙かに粘度が高く太い。棒やバイブレータ代わりに使用するにしても一応は衛生面に配慮しているのか、皮を剥いてある山芋に僅かに安堵してしまう香澄は、山芋を少女に見せつける男や何人かで白い足を抑え込む男達の歪んだ嗤いに気付き顔を曇らせる。
「あ……の……」
 カメラでの撮影もあり、自由を奪われていない両手で恐るおそる乳房と下腹部を隠そうとする香澄を止めず、男は隠そうとする白い手を押し退け滑る山芋を杖の様に操り柔肌を撫で回す。強硬に払い除ける事が躊躇われ、鴇色の乳首やクリトリスから山芋が外れた場所を隠す香澄の胸に徐々に不安が広がっていく。彼らが何をしているのかが判らない。無惨に陵辱されるのは恐ろしいが、ほぼ全裸の状態で食材で撫で回されるのは少女の理解の範囲外で気味の悪い状態だった。
「旬じゃないらしいけど途中の道の駅で買っておいてよかったよ」たっぷりと乳房全体とクリトリスに山芋を絡み付かせた後、男は香澄の膣口に
山芋を押し当てる。「摺り下ろす道具がなかった分は一緒に売ってた粉末もたっぷり香澄ちゃんの中に入れておいたから、結構いい感じだと思うよ」
 まるで摺り下ろした様な山芋の粘着物は香澄の乳房と下腹部全体に大量に塗りたくられても尚山芋本体に絡み付いており、男は香澄に粉の入った袋を見せ付けながら山芋の剥き身の部分と、そして香澄の膣口にたっぷりと乗せて山芋の先で捏ね、そしてゆっくりと膣内に捩込んでいく。粉末が潤滑液を吸ってしまうのか、濡れていない状態に押し込まれる圧迫感に香澄の肢体がびくりと跳ね、膣口から視線を外そうと顔を背けた少女は捻れた形状の太い山芋がごつごつと前後左右を押し退けながら膣奥へ捩込まれていく異物感をより一層強く感じ戸惑い頬を染める。
 山間の無人駅の寂れたホームのベンチの上で、複数の男達に左右に大きく開いた脚を押さえ込まれ、太い山芋を膣奥で擦り回してから引き抜くまでをじっくりと繰り返される香澄の顔が徐々に戸惑いながらの羞恥のものから、驚きや焦りの混ざったものへと変わり、男達の手に抑えられている白い脚が、ベンチの上の身体がもどかしげにくねりだす。
 痛痒感。何故かじわりじわりと広がりそして治まるどころか強さを増していく痒みに、香澄は困惑しながら膣内だけでなく乳房全体と下腹部を隠していた手の指で密かに掻こうとして、ぬるぬると指を滑らせる大量の山芋の粘着物に指を滑らせ、そして男を見上げる。
「痒い?」
 山芋などの痒み成分を忘れていた香澄を嗤う様に男が太い山芋の柄で弧を描き、捻れた形状の山芋にごりごりと膣内を舐り回されるが痛痒感を解消するには足りないもどかしい疼きに少女は鳴き声をあげる。掻き毟りたい衝動に思わず自らの乳房を掴もうとする手は夥しい粘着物を更に塗り込める意味しか持たず、香澄が涙目になりながらひたすら乳房と下腹部を手で弄り続ける間も、最も粘着物を溜め込んだ膣内を山芋本体がずぼりずぼりと捏ね回し、少女の鳴き声が蝉時雨と混ざり合い緑濃い山間に溶けていく。
 びくびくと震える柔肌がしっとりと汗ばみ、痛痒感が肌の一部でなくやがて脈打つ度に全身に流れていく様な錯覚に幼児の様に無防備に鳴き喘ぐ香澄は、不意に目の前に突き出された一回り小さな山芋に気付く。涙と唾液と汗に濡れた香澄の顔が悍ましい予感に歪み首を振りたくるのをカメラで撮影しながら、山芋で犯される膣口のすぐ後ろの窄まりを他の男が手にするやや小振りなもう一本の切っ先で捏ね回し始める。
「んひぃ……っ」
 膣口だけでなく下腹部全体に広がっている白くもったりとした粘着物は当然の様に窄まりにも広がっており、その震える孔の細かな襞を山芋の粘液の上から探る様に弄っては解していく。動きを妨げない為か膣内を犯す太い山芋は動きを止めていたが、だが少女自身の哀れな足掻きと膣圧による押し出しでぬぽりぬぽりと圧し出されかけては埋没し、二本の山芋に翻弄される香澄は耐え難い痛痒感に激しく首を振りたくり乳房を掻こうと両手の指を這わせるが滑る乳房は指から滑り、豊かな乳房は淫蕩な揺さぶりに前後左右に捏ね回される。酷い虫さされを何十倍も激しくした様な堪え難い痒みに甲高い悲鳴が迸り、香澄の思考が煮え滾る…絶頂の白熱化とは異なる肉体的苦痛に近い痒みは性的なものではない筈なのに少女を追い詰め獣に近い衝動の塊へと変えていく。これが腕や脚ならば牝としてでなく人間として痒みに身悶えるのだろうが、香澄の知る乳房と膣に与えられる最も強い刺激は全て牡によって与えられるものだった。叩かれ、抓られ、噛まれ、貫かれ、抉られ……。
 窄まりに山芋がぬぷりと押し込まれた瞬間、香澄の唇から悲痛な絶叫が迸った。
 牝肉の激しい喰締めに膣内から絞り出されかける山芋を男の手が押し込み、唾液と涙を雫しながら激しく首を振りたくる少女の山芋の粘着物塗れの乳房がぶるんぶるんと揺れ、白い尻肉が痙攣する。
「たすけて、たすけてくださいっ、やあっ、もういやあ…おねがいです、ひぃ……っ、ゆるしてくださいっ」
 ずるずるじゅぽじゅぽと耳を塞ぎたくなる程下品な粘液音が鳴り響き、ベンチの上で天を仰ぐ形に曲げられた無毛の下腹部から愛液と山芋の粉末を攪拌した粘着物が乳房と胸元へと垂れていく。縄よりも重く太い粘着物が下腹部から乳房へと垂れ下がり、少女が足掻く度に淫らがましく跳ねる豊かな乳房の上で撓み蛇の様にくねる。男の手の先で二本の山芋が溜まった白い粘着物の下で鴇色の膣口と生白い初々しい窄まりに埋没しては引き戻されていき、少女は絶叫する。男性器の鰓程の反り返りはないものの大小の瘤と芋自体の捻れがあり、過剰な痒みで僅かな摩擦であっても十分な程に過敏になっている少女にとっては膣内を圧し広げる瘤は食料と思えない位に悍ましく、男達の腕の中で白い身体がびくびくと跳ね抗う様にくねるが、内腿と下腹部の痙攣は牝の疼きと狂乱をそのまま表していた。食材である山芋で犯される異常な行為に戸惑う事すら出来ず、いやもう痒みを止めて貰える刺激を与えてくれるのならば食材である山芋ですらよいと思い始めてしまう自分に少女は愕然とする。
「香澄ちゃん、自分で芋押さえてね」
 男に手を引かれ膣と窄まりに挿入されている山芋の底の部分を押さえさせられ、香澄が泣きながら不安に見上げる中、屈強そうな男が背を丸めたままの少女を器用に転がして抱え上げる。背後から曲げた両膝の裏側を持たれるその体勢は以前にもあった幼児の排泄を思わせる脚の間が無防備になるものだった。今は両の孔を山芋に貫かれている上で香澄自身が抜け落ちぬ様に押さえている為、周囲からは隠れていると考えるべきなのか、山芋を抜かない自分を恥じるべきなのか混乱しながら泣きじゃくる少女は、到着時に顔を洗った水道の前に立ち止まった男に思わず安堵の息を漏らす。
「――え……?」
 側面に通常の蛇口と上部に水飲み用の蛇口が付いているその水飲み用の、上に向かい金属の瘤状の突起が連なる部分へ降ろされていく腰に、香澄はびくっと身を震わせる。先刻口を濯いだ時に使用したのは上部のその水飲みだったが、顔を洗うなり水を浴びせられたのは側面の蛇口からだった。他の男がコックを捻りやや勢いよく上へと流れる水が香澄の手を撫でる。
「洗うから手をどけていいよ」
「……。ん…はあっ! ぁ…ぁあ……っ」
 食品とはいえ汚れを洗う為に水飲みを使うべきなのかを躊躇いつつ、そっと手を放した山芋が膣と窄まりからぬるりと抜け水飲みの流し部分の窪みに転がり落ちる。痒みの酷い二つの孔がぽっかりと口を広げている感覚の恥ずかしさに身を捩る香澄は、抱え上げている男に水飲み用の蛇口へと降ろされていくのに気付き身を強張らせた。
「ゃ……あっ!」
 ちょろちょろと水を流したままの蛇口の先端が香澄の膣口に触れ、そしてぬぷりと少女の腰は流しの上へと降ろされていく。炎天下で熱くなっていた蛇口は流れる水に冷やされてはいるもののまだ仄かに熱く、体温より高い温度の金属と山間の水道の冷えた水が同時に膣内に入ってくる感覚に香澄は身を捩る。
 蛇口は瘤を連ねた様な形状であり、先端の玉は三センチ程だが次の玉は四センチを超え、直線ではあっても山芋にはなかった強弱の付いた異物が膣口のくねりを通る感覚に男の腕の中で香澄は仰け反る。流しの枠へ両膝を突き蛇口を跨ぐ形に身体を降ろされ、蛇口を汚してしまう抵抗感に思わず腰を上げようとした香澄の腰を男が捉え、上下に大きく揺さぶった。まだ山芋の粘着物がたっぷりと溜まっている膣内をぐちょりと金属の玉の連なりが犯し、下腹部にコックが当たりそれ以上は挿入出来なくなるまで押し込まれては引き戻され、ぐぽぐぽと重い粘着音が鳴り響き、少女の鳴き声がホームに溶ける。
 側面の蛇口からの水がペットボトルに注がれ身体へとかけられ、男達の手が山芋を洗い流しながら香澄の乳房を弄り、乳首を捏ね回す。身悶える香澄を撮影する正面を避けて男達に乳房やクリトリスを同時に嬲られ香澄は蛇口の抽挿に犯されながら身をくねらせる。まだ痒みが消えない状態からの男達の手は乳房までもが性器になってしまった様な強烈な疼きと快楽を齎し、尖りきった鴇色の乳首を爪で勢いよく弾かれるだけで香澄は身も世もなく身悶え、触れるか触れないかの力加減で乳房を掠る手に激しく首を振りたくり、そして男の手で揺さぶられる腰からは抵抗する力が抜け落ち、まるで男との騎上位を自ら望んでいるかの様に前後左右へ淫らで大胆な動きを繰り返す。
 前をはだけさせられているセーラー服も何もかも香澄の首から下は全て水がかけられ、山間の水の冷える事なく火照った肌は陽光に照らされ、寄せられたカメラには金属の蛇口の大きな玉を出し入れさせている艶やかな鴇色の膣口と、山芋の粘着物が薄れつつ水だけではないとろみを帯びた粘液が絡み付く蛇口と流しと、流しに放置されている粘着物塗れの二本の山芋が映っていた。
 異常な行為だと感じながらよがり狂う香澄の瞳が至近距離から下腹部を撮影するカメラを盗み見、白い身体がびくっと大きく跳ね甲高い甘い嬌声が唇から零れる。いやらしい子だと誰かが囁きながら香澄の耳朶を噛み、乳首を抓る男に手を引かれ香澄はパンツの上から猛々しく隆起している男性器に手を添え快楽に身悶えるがままに縋りつく様に撫で上げる。男のものの硬さと大きさを手に感じた瞬間、金属に犯されている膣の奥から頭の芯までを妖しい熱が駆け抜け、香澄は喘ぐ。掌が性器に沿い、指が布の上から付け根を這う。痒みによるものとは違う膣のうねりに仰け反り、弄ばれる豊かな乳房とびくびくと脈打つ白い腹部と内腿を見せつける様にくねる香澄をカメラが撮影し、蕩ける少女のもう一方の手が他の男の剥き出しの男性器へ導かれた。
「あ……あぁ…っ、ぁ…んっ、はあ……んっ」
 熱い幹を握り締めさせられた少女の身体ががくがくと震え、親指と人差し指の輪では足りない太い幹の硬さとごつごつと浮かぶ血管の猛々しい感触に背筋がざわめき、膣が金属の瘤を締め付け擦りたてる。
《チンポが大好きなんだね》
「いゃ……ぁ…はずかしい…で……すっ、あっ…あんっ」
《そんな牝顔して扱いて何言ってるんだい?それとも香澄ちゃんは自然薯や蛇口や電車内の指マンの方がよかったのかな?》
「いやぁ……いわないで…はあ……ぁんっ、あっ、いわない……で……おねが……」
《一突きで失神するくらいに嫌いなのかい?あんなに派手にいっておいて物凄く締め付けて可愛い声で鳴いて、今もそんなに美味しそうに指絡ませて鰓や鈴口撫で回して恍惚としてるのに?嘘をつく必要はないんだよ、気持ちがいい事だって皆判ってるし、香澄ちゃんがとっても恥ずかしがり屋のお嬢様なのも判ってる。でも、気持ちがいいんだよね》
「ゃ……。ぃ……や…ぁ……はずか……し……ぃ……」
 男が通話機越しに囁きかけてくる言葉を聞く程に全身がぞくぞくとざわめき頭の芯から暗く甘い毒が広がっていく感覚に香澄は弱く首を振る。否定したい卑猥な言葉がまるで事実であるかの様に注ぎ込まれ、両手にある逞しい男性器の熱さといやらしい形状と膣内を犯す金属の違いに手と牝肉がびくびくと跳ね上がり、羞恥に染まる香澄の顔が妖しく蕩けた。公共物の水飲み場を汚すなどあってはならないのに、金属の瘤に牝肉が淫らに絡み付き、男に操られるままの腰の動きに馴染む様に膣口のくねりを大きな瘤が抜き差しされる度に香澄は喘ぐ。金属の管が何度も引き抜かれる度に水と混ざった白濁した粘着物が膣口から溢れ徐々に薄まっていき、潤滑液が減っていく為に強まる金属の異物感は強まっていく一方でその異物感が香澄の被虐心を妖しく煽り、カメラが抜き差しを撮影する艶やかな鴇色の膣口が物欲しげに蠢きを繰り返す。
 陽光の下で濡れた乳房がねっとりと揉みしだかれ、裾野で指を食い込ませ搾り上げられる痛みと疼きに白い身体がくねり、嬌声が溢れた。ぶるんぶるんと上下に弾む搾られている乳房の先端で尖りきった乳首が残像を残す形で宙を掻き、もう一方の乳首が指で抓り上げられ乳房がいやらしい円錐状に歪むまで上へと引かれては放たれ鞠の様に弾み水を弾く。
「こんなに大きいと出来るな」
 そう言い男達がぐいと乳房を裾野から絞り上げ、他の男に俯かされた香澄は口元近くに寄せられた両の乳首にびくっと震える。
《舐めてごらん。香澄ちゃん乳首弄られるの大好きだよね》
 屋外で、他に誰もいないとはいえ鄙びた駅のホームで殆ど全裸の状態で、膣内を水飲みでぐちょぐちょと犯されながら求められる惨めな行為に香澄は戸惑い涙ぐむ。自分で乳首を舐めるなど正常とは思えない。反射的に縋る様に両手が男達の幹に絡み付きぐいっと根本から鰓へ擦り上げ、潤んだ大きな瞳が男達とカメラへ向けられたら後、堪えきれず伏せられる。どうせ拒めなどしないのだと諦めが掠め、香澄はおずおずと舌を差し出す。
 ぺちょりと舌が自らの乳首を舐めた。
 指では知っている尖りきった乳首の硬くもぷるんとした感触を舌先で感じた瞬間、少女の腰が小さく跳ねる。下腹部の自慰とは異なる甘く恥ずかしいもどかしさに頬が熱くなり、思わず顔を背けようとした香澄は男達に押さえ込まれ無言で促されるままに再び自らの乳首を舐め上げる。男に舐られるのとは異なる舌と乳首の両方からの感触に戸惑いながら、香澄は飴を舐める様に舌を這わせた。理解出来ない行為だが男達がそうさせる意味が何かあるのだろう…そう思いかけた少女は違いに気付き身を強張らせる。
 疼き。
 山芋で多少気触れているのか常にはない痒みに最初気付いていなかったのは自ら乳首を舐める異常さ故だったのだろうか、もどかしい疼きを感じて少女の全身が熱くなる。今までは男達に抓られ吸われ強い刺激に満たされていた乳首が、舌の動きにもどかしさを訴えていた。ぶるっと身体が震え、恥ずかしいもどかしさを男達に知られてはならないと何故か思いながら、香澄は乳首に舌を這わせる。先刻と異なり、自ら勧んで。
 ぺちょりぺちょりと自ら乳首を舐める顔に浮かぶもどかしげな羞恥の色に気付かないまま、少女の手は無意識に男性器をまさぐり愛撫する指使いに熱が篭もり、ぎちぎちと指を弾く様な猛々しい感触に香澄の頬が更に染まる。調子をとって抜き差しを繰り返される金属の瘤を自ら迎え入れる様に男の手の中で白い腰が揺らめき、膣口から溢れる白濁した粘着物はほぼ透明なとろみのある水へ変わっていく中、香澄は遂に堪えきれず自らの乳首に吸い付いた。
 男達のものとは異なり酷く物足りない刺激だが、何かのスイッチが入ったかの様に香澄の頭の中で火花が散る。唇で挟む乳首の小ささを埋める様に指が太い幹を強く握り、ぐっと扱きたてた瞬間、一方の幹が脈打ち根元からの込み上げるものを感じた次の瞬間、香澄の乳房と顔に熱い飛礫が弾けた。
「はあああああぁ……っ!」
 精液を浴びせられた瞬間、びくんと大きく身体が跳ね、喘ぐ香澄の口にも熱く苦い白濁液が飛び込みその臭いと味に少女は絶頂を迎えてしまう。水飲み場の上で華奢な身体が大きくしなり、男達の腕の中で白い肌が淫らに痙攣しながら幾度と弾ける精液を浴び穢されていく中、その中で一番激しく香澄の腰が前後に跳ねる。
 初日、射精後に男達の責めが僅かに止む安堵と拷問の様ですらあった恥辱からの逃避だったものが、いつからか繰り返しの凌辱で躾られたかの様に射精を感じるだけで達してしまうものに変わっていった。休息への安堵でなく、嗜虐的な命令の結果への達成感でもなく、牡の臭いと脈動とその限界の瞬間まで高められた猛々しさに原始的に陶酔し昇華するそれはある種の信奉の様ですらあった。それなのにどこか暗く、そして疚しい…穢れだと感じながら香澄は精液に、射精に、溺れる。
 絶頂とその余韻に囚われたままの身体を男達が操り、香澄は身を屈めさせられ牝肉を金属の瘤に犯されながら射精したばかりの男性器を口に迎え入れさせられる。若干勢いを失いかけている男性器を咥えた香澄は何も考えないまま傘を舌で舐め回し、精液の残滓を吸い口内に注がれたものと共に嚥下した。濃い。ちろちろと舌で鈴口を擽る香澄の腰は男の手で上下に揺さぶられ続け、膣内に緩く冷水が注ぎ込まれる感覚に身震いしながら白い手はもう一方の男性器を愛しげに捏ね回す。

 助けて。
 まだ意識の底で悲鳴をあげている香澄の意識の欠片を、底無し沼の様な甘く熱い蜜の中から伸びる無数の手が絡め取り溺れさせようとしていた。数日前まで意識していなかった性の対象としての男性への恐怖と陶酔、他者の悪意への絶望、両親や巻き込んでしまった同級生への罪悪感、逃げ出さないといけないのに逃げない自分の意気地のなさと……。
【いやらしい女】
 蔑む声と同時に項垂れる顔に両手を当てて上げさせた相手に、香澄は大きく瞳を見開く。ニップルリングだけを付けた身体も誇らしげに嗤うのは香澄自身だった。何一つ違わない筈なのに堂々と胸を張り自信に満ち溢れたその姿は淫らでありながら大人の女性の様でもあり、何より、毒々しいのに美しい。
【もう戻れないって判っているくせに。被害者顔しながら犯されていれば気持ち良いままとか、卑怯者】
 違う。そう言おうとした香澄はどぷりと蜜に溺れかけ声を上げる。蜜の中で少女は膣と窄まりを同時に犯されていた。二本だけではなく無数の男性器が蜜の中で香澄の肌を撫で回す。腿も膝の裏も尻肉の谷間もクリトリスも熱く逞しい幹と傘に撫でられ、激しい抽挿の果てに二つの孔の奥で精液が迸り香澄は絶頂に泣き叫びよがり狂い、蜜の中の男性器が水面で射精して蜜の外にある肌に白濁液が大量に浴びせられ、蜜から突き出た手が香澄の乳房を掴み荒々しく揉みしだく。
 助けて。
 そう叫ぼうとした香澄の口を赤黒い男性器が塞いだ。後頭部を押さえる手に固定された香澄の口腔を荒々しく犯す硬く太い幹の苦しさに視線を上げた香澄は、父親を憎む男とその男にしなだれかかり細腕を絡めねっとり舌を絡め合い嗤うもう一人の自分に凍り付く。

 再び精液を浴びた惚けた顔のまま絶頂の後の浅く荒い呼吸を繰り返す香澄の身体が引き起こされ、水飲みの金属の瘤がぬぽりと膣内から露わになる。二本の山芋が転がっている流し部分に溜まっている水と愛液で緩んだ山芋の粘着物は小さな排水溝から流れるには粘度が高すぎるのかほぼそのまま残っているが、少女の膣を捏ね回し続けていた金属部分は山芋らしい白い粘着物はこそげ落とされていた。先端から緩く水を溢れさせている水道をそのままに、男に抱えられた白い腰はその位置を僅かに前へと動かされ再び下へと降ろされる。
「ゃ……あ…っ」
 膣への挿入ですら公共の水飲み場を汚す抵抗感がある香澄は、窄まりにそれを迎え入れさせられる予感に鳴く。せめて逆らいたいものの絶頂の余韻醒めやらぬ身体は自由には動かず、惚けたまま弱く首を振るだけの少女は窄まりにずぷりと挿入された金属の瘤に喘ぐ。水流が弱いものの山間を流れる水は少女の膣内の温度に若干左右されつつも金属の瘤を冷やし、人肌よりも冷たく硬い異物を根本近くまで受け入れさせられた香澄の身体がびくんと跳ねる。
 食欲がなくもう殆ど一日固形物らしい物は口にしていない為に空になっている胃腸だが、アナルセックス以外で窄まりから液体が流し込まれるのは浣腸を連想させ、少女は生理的な嫌悪感と羞恥に泣く。嫌いやと小声で繰り返す少女の腰を男が操り、山芋の粘着物を内外にまとわりつかせている幼児の様な肌色の窄まりを銀色の瘤の連なりがぐぽぐぽと攪拌し、そして男の幹程の太さの根本近くまで押し込まれる。
 脚を前方に広げた体勢で男達に掲げられる香澄の乳房が上下動の度にぶるんぶるんと弾み、全身から水を滴らせる白い身体が山間のホームで陽光を弾く。弱い抵抗の声が時折詰まり、そして徐々に悩ましい甘い色を帯びていくに従い香澄の表情は羞恥と快楽に染まっていった。水を流し込まれれば当然排出させられざるを得ない、だが胃腸も空なのだから恥ではないのだろうか?意識のどこかにある最悪の事態を免れる安堵感とだがもしもと考える羞恥心が妖しい被虐心を燻らせる。
 正面から窄まりを弄ばれている香澄を撮影するカメラにびくびくと痙攣し、白い背を反らせ突き出す形の乳首を脇から伸びる男達の手が抓り捏ね回し、水飲み場で犯され汚してしまいながら少女は喘ぐ。ひくひくと蠢く窄まりが絡み付く様に金属の瘤に圧し広げられては戻り、動物の産卵の様な惨めで卑猥な収縮と弛緩が至近距離から撮影され、そしてその手前の鴇色の粘膜の谷間が男の手で広げられる。山芋の粘着物とは異なる透明な緩い粘液が垂れ、背後の窄まりを広げられて押し出された膣内にまだ残っていた水混じりの愛液がとろりと溢れる様をじっくりと撮影した後、男の指が膣内へと挿入される。
「――ん…はああああ!」
 中指と薬指を揃えた指先が僅かに膣口に沈み込んだだけで香澄は更に大きく身を仰け反らせて喘いでしまう。暫し金属の瘤の連なりで嬲られていた膣は解れてはいるものの人の肌と動きを待ち侘びて歓喜し、男の指に舌鼓を打つ様に激しく脈打ち締め付ける。あっああっと感極まった囀りを唇から零し、白い内腿を激しく痙攣させながら羞恥と歓喜の入り交じった顔の少女は首を振りたくった。まだ粘着物の残る窄まりがぐぽぐぽと金属の瘤を飲み込んでは戻すその上で、香澄の乳房を男の手が荒々しく揉みしだき乳首を捏ね回す。
 鬱蒼とした山間の無人駅のホームで水飲みを汚してしまいながら、我を失う少女の濡れた肌に汗が混ざり薄桃色に上気する白い柔肌が光を弾く。だがそれは17歳という年齢相応な健康的なものでなく、陽光下でありながら複数の牡に群がられ弄ばれ逞しい腕の中でくねり身悶える姿は淫欲の暗い宴で貪られ衣服を奪われ人としての尊厳を失った無力な牝の生贄のものだった。豊かな乳房に男達の指が食い込み、白い腰を抑え込む腕が上下に大きく揺さぶる度に銀色の金属球の連なりが未だに初々しい窄まりを荒々しく犯し、そして冷水の洗礼を受けたばかりで剥き身の貝の様な弾力の下腹部の粘膜と膣孔は早くも溢れかえっている夥しい愛液を得て男の指の激しい抽挿に絶頂によがり狂う。身も世もなく鳴く香澄の声が蝉時雨に溶け、少しでも身を縮込まらせて己を守ろうとする事も出来ず、男達の腕に絡め取られる裸身を誇示する様に仰け反らせられ、尖りきった鴇色の乳首も絶望の快楽に蕩けながら清楚さを残す風貌も曝け出されている少女が全身で痙攣する。頭の芯までを支配しそうな快楽の波のうねりの底で少女の僅かな理性が揺らぐ。男達の辱めの意味を空回りする思考が模索する…牡としての獣欲を晴らすのならば犯せばいいものを何故ここまで香澄を嬲り物にして辱めるのか、皆、執拗に嬲るその意味は何なのだろう。
 不意にぐるると香澄の腹部で音が鳴った。
「あ……ぅ…っ」
 膣内に注がれては溢れた水とは異なり、直腸内に注がれている水は少しずつであってもまだ溢れずに貯まっていく一方であり、山間の冷水は火照りきった身体の中で存在を主張していく。だがグリセリンなどの薬液と異なり排泄を促進させる成分を含まない水は強制的ではなく、その上で少女自身による排泄を必要とさせていく。一度意識した腹腔奥の異変に顔を引き攣らせる香澄の薄い腹部を男の手が撫で回し、軽く押す。
 少女の異変に全員が気付いたのか荒々しい愛撫は緩やかなものへと移り、そして香澄の身体が男達に抱え上げられ金属球に貫かれる窄まりを中心として両脚をM字に開く体勢へと変えられる。不定期にぐるぐると鳴る腹部と徐々に強まる排泄の欲求に縮込まりたい香澄の顔から窄まりまでをカメラが執拗に舐め回し、男達に操られるままに懸命に締め付けようとする窄まりを金属球が押し拡げてはくびれで締め戻させ、そして太い根本近くまでを含ませては金属球全てが抜け出るまで引き上げる。金属柱が抜けた瞬間に安堵する香澄は再び貫く給水設備に身を強張らせ、ぶるっと身を震わせ細く嗚咽する少女の身体を慰める様に男達の手が撫で回す。だが優しげな様でいてその手は乳首を抓り引っ張りクリトリスを爪で掻き乳房を鷲掴みにしじっくりと強く捏ね回し、排泄を堪える少女の油断を招こうとするかの様に、しかし強烈な刺激を避けて香澄の崩壊を待ち受けていた。
「ゃ…ぁ……。はなし…て……、はなして…ください……っ」
 殆ど食事を摂っていない為に胃腸は空に近いと判っていてももしも何かが残っていればと考えれば人前での排泄など出来ようもない。それでもグリセリン液などで意志と関係ない強制的な排泄ならばどこか言い訳が出来るが、水による排泄は香澄自身が窄まりを弛め送り出そうとしない限り成立しない。ぐるぐると鳴り続ける腹部の音に頬を真っ赤に染めて首を振る香澄は、その下腹部で指の抽挿から解放されている膣口から何もされてもいないに関わらずねっとりと溢れる夥しい愛液が金属柱に絡み付き、抽挿を滑らかにさせている事実に気付かない。はあっと溢れる艶めかしく上擦った吐息と食いしばる口元の上で涙する瞳は妖しい熱を帯び、びくびくと痙攣する身体は男達の愛撫の度に弾ける寸前の風船の様に敏感に跳ね回る。
 惨めな姿が男達を興奮させている。身体を抱え上げている男の股間が限界まで膨れそそり立っているのを感じた瞬間、香澄はぞくりと脳天まで突き抜ける様な淫らな興奮に仰け反った。ぶるんと跳ねた乳房が汗を弾き、全身に滲む脂汗に薄い腹部がぬらぬらと陽光にぬめる。人前での自らの排泄など絶対にあってはならない、そう固く思う一方で、男達の性器に縋り付きたい衝動が白い肌の内側で激しく荒れ狂い限界に近い少女の呼吸が脆くも荒々しい牝の獣の様な乱れたものにさせる。それは排泄欲求を誤魔化す為のものか、男達の愛撫の意識を逸らす為のものか、両手で幹を扱き、口腔を激しく犯され、膣奥を突き回されたい、同時に犯されたい、精液を浴びせられたい、射精の脈動で底無しな絶頂の止めを刺されたい。
「だめぇ……っ、もう、もう…むりですっ、見ないでぇっ!見ないでくださいっ!」
 叫びながら香澄は男達の視線とカメラを痛い程感じながら絶頂に浚われた。見ないでと叫びながら、見られる事を意識して全身が被虐に炙られ腰が跳ね、そして金属柱が抜けるが早いか、窄まりから山芋の粘着物と水の混ざった白濁液が迸る。固形物とは異なる緩い粘液をひり出す音が悲痛でどこか甘い鳴き声と混ざり合い山間の蝉時雨を掻き消す様に男達とマイクに明確に届く。溢れた液体は一度で全てが排出される事なく、淫らな啜り泣きを続ける少女の腹部と尻肉と内腿が戦慄く度にその一部を絞り出され、少女を抱え上げている男達だけでなくカメラ越しの動画でも少女自身が息み白濁液を排出していると判る姿だった。
 耳まで赤く染まった少女が力を込める度に初々しい窄まりが僅かに盛り上がり、そして僅かに白く色付いた液体が音を立てて少量迸り、止まる。啜り泣きながら再び息む度に腹腔に貯まった液体が絞り出されるその手前で、とろとろと愛液を溢れさせる膣口が物欲しげに蠢き続け、香澄の絶望の嗚咽がどこか僅かずつに艶めかしく淫らな色を増していき、そして何度もなんども繰り返された排泄が尽きたのかぐったりと男達の腕の中で崩れしなだれる少女は羞恥と淫欲の溶けた悩ましい牝の顔で虚ろに喘ぐ。
 脂汗に塗れた身体がコンクリートの床へと降ろされ四つん這いの体勢にされた香澄は背後から脚の間に割り込んでくる男の気配にぶるっと身を震わせ言葉も発せられずに微かに鳴く。ねっとりと愛液を絡ませている下腹部は綻ばせる必要もなく男の切っ先を滑らかに膣へと迎え入れ、香澄は猛々しい牡の性器に甘く蕩けきった甲高い声を溢れさせる。ゆっくりと押し込まれる太く熱い幹に四つん這いの細い身体が牝の獣の様に撓り、いやらしく紡錘形に歪んだ乳房がぶるんぶるんと前後に揺れた。ぐじゅっと熟れた果実が潰される様な甘い粘液音が鳴り、やがて腰が打ち合わされる濡れた音が響き、香澄はあんと一際大きく甘えた声で鳴く。
 直射日光で熱せられたコンクリートと視界に映る低い位置からの山間の駅の光景にここがいつ誰が訪れるか、列車が到着するかも知れない場所だと判りながら、判っているからこそ、その非道徳な凌辱に全身の細胞が煮え滾る蜂蜜の様に甘くうねり、男との結合部に内と外から絡み付く様に白い腰が淫らにくねる。四つん這いの香澄の顎を摘まむ他の男が獣欲に蕩ける顔を上げさせ、複数のカメラに撮影されながら緩やかな抽挿に喘ぎ、そして目の前に突き出された男性器を口に迎え入れる。
 前後から犯され揺さぶられる勢いは徐々に増していき、二本の性器に串刺しにされ白い牝犬の様にぎこちなく身悶える香澄は手慣れた男達が射精するまでの長い間繰り返し絶頂の波に翻弄され、背をじわりと焼く日射しの中、前後して膣奥と喉奥に浴びせられた大量の濃い精液に全身で歓喜する。それが恐ろしい事だと理解している筈だが牝として牡に射精されるのは全てにおいて勝るのだと、だが愛されておらず辱められる為だけの牝への烙印の様な暗く熱い飛礫に、香澄は意識が飛ぶ程の被虐の快楽に溺れていく。最後の一滴まで香澄の膣内に放った男が離れるとぽっかりと口を開いたままの膣口と垂れる精液をカメラが撮影し、喉奥に放たれた精液を一滴残らず嚥下した香澄の顔を傘で撫で回した後、残滓を吸い取らせる。初めての行為ではなく何度も繰り返させられたものだが、慣れる事はなく香澄の中でそれはしこりの様に恥ずべき秘めるべき行為として回を重ねる毎に羞恥を強めていく気がした…だが牡を満足させた安堵は変わらず、絶頂の余韻の底で自分を持て余す少女の身体を他の男が引き起こし、ベンチの上に仰向けに転がされた香澄は脚を高く上げさせられた状態で貫かれた。
 本当に電車の本数が少ない路線なのだろう、男達全員が一巡りする間も到着する電車もなく香澄は貪られ続けた。古い電柱にしがみつく背後から立ったままの体位で、コンクリートの上で脚を互いに交差させる体位で、ベンチの上に横たわった男に膣を背後からの男に窄まりを同時に、窄まりを犯されながら乳房で他の男のものを挟み扱き顔面に大量の精液を浴びせられ、ひっきりなしの絶頂に香澄が動けなくなっても男達の凌辱は続いた。列車の中で視姦され蔑まれる苦しさをまるで慰めるかの様に身体に触れ抱き逞しい男性器を打ち付けられている間、いつの間にか通話機から聞こえていた優しげな卑猥な言葉に香澄の目の前の男達への抵抗は崩れていく。問われるまま命じられるままに淫らな行為に溺れるその底で、淫猥な行為への羞恥が複雑に影を落とし、自ら腰を振りたくりながら香澄は淫乱としか言いようのない牝の身体と悦びを一層恥じつつより快楽の度合いを深めていった。
 ふと何かが聞こえた気がした香澄の目と耳を塞いでいた布が外れた瞬間、ほんの1〜2メートル先を通過する電車が視界に入った。
「いやああああっ」
 ベンチに腰掛けた男に背後から貫かれ脚を左右に開いた体勢は顔も乳房も結合部も何もかもを乗客の視線に晒すものであり、だが背後の男の射精の予兆に溺れていた香澄には身体を隠すだけの力もなく、そして、駅を通過する為に速度を落としている電車を前に、最後の一突きと言わんばかりに膣奥に激しく打ち付けられた硬く大きな傘を激しく締め付けて絶頂する。悲鳴とも嬌声ともとれる甲高い声を上げる香澄の豊かな両乳房を乗客に見せつける様に男が強く掴み、そしてどぷりと熱い精液が膣奥で爆ぜた。太い幹を根本から切っ先へ送り込まれる脈動に、絶望に大きく見開いた香澄の瞳にスローモーションの様に乗客の姿が映り、何人もの乗客と視線が交わる。――香澄にとってはスローモーションの様に感じられても、相手にとっては不意で詳しく判別出来るものではないだろう、だが全く無関係な人間の目に絶頂の姿を晒した少女は……、
 まるで雷に打たれた様な、今まで感じた事のない程の快楽に襲われた。
 いや、一度だけ、あった気がする。
 あのホテルのベッドの上で男に跨がり騎乗位で乳房を叩かれ乳首を噛まれ散々達した後に、嫌と言い続けるだけの中、男に命じられある言葉をただ一度だけ言わされ壊れた様に腰を振り続けた末に。男のスマートフォンで撮影されながら、まだ処女喪失の痛みの残る膣奥に怨嗟の精液を浴びせられながら、迎えたあの絶頂。一生消える事のない、そして消されないであろう、あってはならない刻印。
【お父様】
 だが少女は、男に命じられるままに一度だけ父に救いを求めたつもりのその画像が見ようによっては父娘の禁断の交わりと受け取られかねないものだと気付いていない。
 電車が既に通過したホームのベンチの上で漸く勢いを失いかけた状態になった牡の性器に、失神する寸前の少女の結合部より僅かに上の穴からちょろちょろと緩い液体が溢れ、コンクリートの上で小さな水溜まりを作り出した。
「さぁ移動するか」
 ぬるりと結合を解かれ崩れ落ちる香澄をあっさりと受け止めたのは何人目の男だっただろうか。白く溶けていく意識の隅で声が聞こえる。
「次はお客様相手だから今の内によく休もうね」
 その言葉を受け止める思考もなく、香澄の意識は白い世界に溶けていく…熱く狂おしい底無し沼の様な残酷な凌辱の快楽と安堵よりも安らかな意識の途絶に無防備な幼子の様に落ちていく少女の汗塗れの肢体の下腹部で、膣口と窄まりから夥しい精液がどろりと溢れ出し、伝い、失禁の水溜まりに落ちた。

Next 遠雷01
20180104000

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