ART
広義な意味での芸術作品の中で、私自身が強く惹かれ、関心を持ったものの紹介・批評。

〜〜おすすめ度は★5個が満点

BOOKS REVIEW
文学〜なんて言うと堅苦しいですが、つまり「本」です。(笑)

  ↓今回のコメント〜6/8付(3件)
人間通  /谷沢永一 おすすめ度★★★★★
高いお金を払って自己啓発セミナーなどに行くなら、1100円でコレを買って読みましょう。(笑)
絶対に矯正できない悪徳、人の値打ち、人の世の一番の喜び、切なさとは?「なるほど」と唸らせる96の賢察。世と心の急所を説き明かす、現代人のための人生論。目から鱗が落ちまくります!!!
悩みはイバラのようにふりそそぐ /山田かまち詩画集 おすすめ度★★★
芸術家は没後になってから評価を受ける傾向が強いですが、17才で亡くなった彼の死因は、なんとエレキギターによる感電死。生前、多感で早熟な彼が残した作品は、若き日のゴッホを彷彿とさせるような、エネルギーに満ち溢れている。
and Other Stories  /村上春樹 他訳 おすすめ度★★★★
世の中に、物書きは星の数ほどいる。しかし、その中でベストセラー作家はごく一握り、従って読者の大半に読まれる作品も、ほんの一部ということが言える。この本は、5人の翻訳家が選抜した12篇の短編アメリカ文学で、こんな機会でもなければ、たぶん一生、目にすることなどなかったであろうマイナーな作家たちのオムニバス。「今月の売れ筋コーナー」の前で足踏みをしていないで、たまには、こんな選び方をしてみてはと、思う。どの話も、当然、通好みで渋い!


  ↓以下、前回以前のコメント(8件)
ファザー・ファッカー  /内田春菊 おすすめ度★★★★
何かと話題の幼児虐待・セクハラ・・・・でも、世間が興味本位に騒ぎ立てるようなお手軽な問題じゃない。 傷は深く重く目には見えず、トラウマは消えることなどない。 内田春菊と言えば、テレビでおなじみ「電気を大切にね!」のでんこちゃんの産みの親、漫画家である。シンガーとしてステージにも立つマルチ作家な彼女は、「才能があるのではなく、欠落をかばうための武器があるだけ」 と、ある雑誌の対談で語っていた。強く共感を覚える。
長距離走者の孤独  /アラン・シリトー おすすめ度★★★
イギリス文学というと、一流大出身のエリートという印象が切り離せないが、彼はその常識を覆した異色の英国作家。 発表作品は少ないが、「土曜の夜と日曜の朝」は映画化もされた。孤独や疎外感、反骨精神など、重く暗く痛くなりがちな素材を、 絶妙なバランスでブレンドした、ひなたぼっこしながら飲みたいコーヒーのようである。仕事に疲れた中年層に(笑)、ぜひ読んで貰いたい。
悲しみよこんにちは  /F・サガン おすすめ度★★★★
人間の嫉妬、憎悪は、ピストルよりも殺傷力があると思い知らされる作品。もし、文学にカブレたいなら、絶対これを読むことをお勧めします。 何不自由ないブルジョアのお嬢様が小説を書き、世界的なベストセラーになった。これが、サガンの処女作です。 「お金では決して買えない大切なモノ」に拘るのは、彼女が本物の金持ちだからこそと、痛感させられます。
蝶々の纏足(てんそく)  /山田詠美 おすすめ度★★★★★
ベッドタイム・アイズで、あまりにも衝撃的なデビューを飾った彼女の作品を、 私は目も通さず勝手に、前出のものたちと代わり映えがないだろうと決めつけていた。そんな私の 烏滸がましさの鱗をはがした一冊。少女たちの疑似恋愛を描いているが、年齢を問わず、全女性に読んで欲しい。
スローなブギにしてくれ /片岡義男 おすすめ度★★★
デビュー当初の浅野温子主演で映画化もされ、南 佳孝が歌った同名の主題歌はあまりにも有名。 彼の作品は映画化されるものが多いが、しかし、なんといっても原作に勝るものはいないだろう。 単車、第三京浜、子猫、それから子猫みたいな女の子、たまり場の飲み屋・・・・うう、青春だねえ。 私は当時、かなり影響を受けました。
変身  /カフカ おすすめ度★★★★
ある朝、目が覚めると自分が巨大な「虫」になっていた・・・・・。 人の心の中には、誰しも少なからず邪念がある。それが形となって現れたとき、 自身は、はたまた家族たちは、いったいどういう行動にでるだろう。私は変身ものが好きである。
銀河鉄道の夜  /宮沢賢治 おすすめ度★★★★★
宮沢賢治は物理の教師で、田舎の金持ちの息子である。貧困と戦いながら向学を重ねた苦労人では決してない。 彼の凄いところは、恵まれた環境に溺れることなく常に「生死」と向かい合い、人々=つまりは他人の幸福を 何より願い続けていたことだと思う。本書にはそんな賢治の思いを伺わせる暖かい台詞が、たくさん登場する。 星の数ほどの作家の中で、たった一人を選ぶとすれば、私は迷わず彼の名をあげる。
透明な水  /斉藤由貴 おすすめ度★★★★
歌手であり、女優であり、今はまともな結婚生活を送っているであろう(?) 彼女の、ピュアでセンシティヴな短編集。この単行本が出版されたのは、皮肉にも”熱愛報道”された尾崎豊が亡くなって まもなくのこと。いくつかの作品の中で、彼との破滅的な恋愛を切なく優しく描いている。 何かが足りない、そう感じてる人に読んで欲しい一冊です。



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