Re: タミル語に関して

投稿者[ EK ] 発言日時 [7月23日(火)19時17分21秒]

元の発言 [ タミル語に関して ] お名前 [ 游惟 ] 日付 [ 7月22日(月)07時59分26秒 ]

>> ・・・縄文時代には琉球から中部以西(方言学でいう糸魚川〜浜名湖ライン以西)には日本祖語を話す南方系縄文人、以東にはアイヌ祖語を話す北方系縄文人が住んでいた。・・・

これは西国的日本語にアイヌ語の影響が加わって東国的日本語ができるメカニズムは、十分に考えうる、ということでしょうか(複雑な問題にこういう場所で説明をおねだりするのも気が引けますが)。
我々(私は関東人)がアイヌ文化の要素を少しでも引き継いでいるようには思えないので。

>> さて、大野氏のタミル語説ですが、これを私の仮説に組み込むとすると、それよりも遙か以前、南方系縄文人の祖先が日本列島に住み着いた時に話していた言語がタミル語だということになります。ただ、それは10000〜20000年ほど前の氷河期ぐらいまで遡って考えないといけないでしょう。

大野晋は日本の稲作文化とタミール語の深い関係を主張しているはずです。だから1万年前ではなく、2300年前のことと考えないと、話がつながりません。

南インドは遠いし、日本人にドラビダ的な要素があるとは思えないのですが、大野晋の考えには納得できるものがあります。この乖離をどう考えたらよいのだろうと私は悩んでおります。

私は、「茶をいれる」のいれるを不思議なことばだと感じていたのですが(明らかに「入れる」ではない)、タミール語起源で、液体を漉し入れる意味である、という説明に大いに納得し、すっかり大野説のファンをしております。

>> ・・・言語そのものに焦点を置く言語学者や国語学者は、そのプロセスやメカニズムを無視して「○○語は××語の影響を受けて変化した」などということを簡単に言い過ぎます。

そうですね。私は、自分がなぜこんなに英語が使えるようにならないのだろうという疑問から出発して、言語を習得することがどういうことか、自分なりにかなり理解を深めました。ことばの専門家(教育者を含めて)は、多分全員が特殊な才能を持っていて、普通の人の外国語(ひいては母語)の習得のプロセスがわからないのだろうと、皮肉りたくなります。



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